JPS5855475Y2 - カラ−テレビジヨンカメラに使用する色温度変換フイルタのミレツド変換値の算出器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 カラーテレビジョンカメラ（以下、テレビジョンをＴＶ
と記載する）による被写体の撮像に当っては、被写体の
照明に使用されている光源が異なる毎に、光源の色温度
の違いを補正して、カラーＴＶカメラより出力されたカ
ラーＴＶ映像信号によってモニタＴＶ受像機のテ゛イス
プレイ上に映出される再生画像が、白バランスの良好な
状態のカラー再生画像となるようになされることが必要
とされるのであり、従来から光源の色温度の補正を行な
うのには、カラーＴＶカメラの入射光の径路中に色温度
変換フィルタを挿入する手段が最も一般的に採用されて
いることは周知のとおりである。

さて、近年になって家庭用のビテ゛オ・テープ・レコー
ダが普及し初めるのにつれて、小型軽量で安価な簡易型
のカラーＴＶカメラも需要者に供給されるようになって
来ているが、このような簡易型のカラーＴＶカメラは、
一台のカラーＴＶカメラが室内の被写体の撮像と室外の
被写体の撮像とに兼用のものとして使用されるから、カ
ラーＴＶカメラで撮像の対象とされる被写体は、広い色
温度の範囲内でそれぞれ各界なった色温度を有する光源
で照明された状態のものとなっている。

したがって、上記の場合にカラーＴＶカメラによって被
写体を撮像しようとする場合には、被写体の照明に使用
されている光源の色温度に従って、適当なミレツド変換
値を有する色温度変換フィルタを選択して使用すること
が必要とされるが、通常、家庭用の簡易型のカラーＴＶ
カメラの操作者は、光源の色温度値や色温度の変換など
に関する知識にとぼしく、したがって、撮像に際して被
写体を照明している光源の種類に応じて迅速に常に適切
な色温度変換フィルタを選択使用するこ；とは殆んど不
可能に近い。

そして、通常の光学カメラによるカラー写真の撮影の場
合は、撮影時に適切な色温度変換フィル夕を使用しなく
ても、フィルムの現像処理の過程において、撮影者の不
手際は救済され得るのであるが、カラーＴＶカメラによ
る撮像の場合には、前記した光学カメラによるカラー写
真の撮影の場合のような救済手段に対応するものとして
、カラーＴＶカメラ内に自動色温度補償回路を設けるこ
とが考えられるが、自動色温度補償回路をカラーＴＶカ
メラに付加するとカラーＴＶカメラの価格が著るしく高
くなるために、上記したような簡易型のカラーＴＶカメ
ラに対しては自動色温度補償回路を備えさせることはで
きないがら、簡易型のカラーＴＶカメラによって被写体
を撮像する場合には、被写体を照明している光源の種類
に応じて、常に適切な色温度変換フィルタを選択使用し
なければ、良好な画質のカラーＴＶ再生画像を得ること
はできないのである。

本考案は、家庭用の簡易型カラーＴＶカメラの操作者の
ように、光源の色温度値や色温度の変換などについての
知識を有していない場合であっても、極めて簡単な算出
手段によってカラーＴＶカメラによる被写体の撮像時に
必要とされる色変換フィルタを直ちに知ることができる
ようなカラーＴＶカメラに使用する色温度変換フィルタ
のミレツド変換値の算出器、すなわち、カラーＴＶカメ
ラの撮像時に使用される照明用光源の色温度及びまたは
それ・と関連する表示が外周側部分に施こされていると
共に、所定のミレツド変換値の表示が内周側部分に施こ
されている如き第１の部材と、前記第１の部材に対して
同心的に重ね合わせた状態において前記第１の部材にお
ける照明用光源の色温度及びまたはそれと関連する表示
がなされている部分における特定な個所を選択的に指示
し得る如き指示部と、前記第１の部材におけるミレッド
変換値の表示がなされている部分の一部を選択的に出現
させ得ると共に、カラーＴＶカメラで設定された色温度
値を示す指標を有する表示部とを備えた第２の部材と、
前記の第１、第２の部分を回動自在に連結する連結部と
からなるカラーＴＶカメラに使用する色温度変換フィル
タのミレッド変換値の算出器を提供して、カラーＴＶカ
メラによる被写体の撮像に当ってカラーＴＶカメラの状
態を、誰にでも迅速に最適なものとして良好なカラー再
生画像が得られるようにすることを可能としたものであ
る。

以下、添付図面を参照して本考案のカラーＴＶカメラに
使用する色温度変換フィルタのミレッド変換値の算出器
の具体的な内容について説明する。

第１図は本考案のカラーＴＶカメラに使用する色温度変
換フィルタのミレッド変換値の算出器の一実施態様のも
のの平面図であり、第２図は第１図中のＸ−Ｘ線位置に
おける縦断側面図である。

第１図及び゛第２図において、１は第１の部材、２；は
第２の部材、３は連結部であり、第１、第２の部材１，
２はそれぞれのものの中心部に穿設された透孔１ａ、２
ａ（第３図ａ、 ｌ）図参照）に装着された連結部３
によって相互に回動自在となされている。

第１、第２の部材は、例えば厚紙、プラスチックス板、
金属板などが用いられ、また、連結部３としては、鳩目
またはボルトナツトと、スペーサなどによって構成され
る。

図示の実施例において、第１の部材１と第２の部材２と
は、それぞれ円盤状のものとして構成されているが、円
盤状以外の形状のものとなされてもよい。

第１の部材１に第２の部材２を同心的に重ね合わせた状
態において、第２の部材２によって覆われた状態となさ
れる第１の部材１の部分を第１の部材１の内周側部分と
呼び、また、第１の部材１において前記した内周側部分
よりも外方の部分を外周側部分と呼ぶこととした場合に
、第１の部材１における外周側部分には、周方向にわた
ってカラーＴＶカメラの撮像時に使用される照明光源の
色温度及びまたはそれと関連する表示が施こされ、また
、第１の部材１における内周側部分には所定のミレツド
変換値の表示が施こされている。

また、第２の部材２には、前記した第１の部材１におけ
る外周側部分に施こされている光源の色温度及びまたは
それと関連する表示における特定な個所を選択的に指示
するための指示部２ｂと、第１の部材１における内周側
部分に施こされているミレツド変換値の一部を出現させ
うるような窓２Ｃ及び、カラーＴＶカメラで設定された
色温度値を示す指標２ｄ、２ｅ、２ｆなどが設けられて
いる。

第１図示の実施例のものにおいて、第１の部材１の外周
側部分には、色温度を示す数値の付された目盛りが周方
向にわたって表示されると共に、光源の種類を示す文字
による表示がなされておリ、また、第２の部材２におけ
る指標２ｄ、２ｅ。

２ｆとしては、カラーＴＶカメラにおいて設定されるべ
き色温度値が３０００’ｋ （２ｄ）、 ５１００°ｋ
（２ｅ）、 ６５００’ｋ （２ｆ）である場合につ
いての例が示されている。

本考案のミレツド変換値の算出器は、第２の部材２にお
ける指示部２ｂを、第１の部材１における外周側部分に
施こされた光源の色温度値の表示、または光源の種類を
示す表示における選択された特定なものに合わせた時に
、第２の部材２における窓２Ｃ内に現われたミレッド変
換値の内で、カラーＴＶカメラで設定されている色温度
値に応じて必要とされるミレツド変換値を第２の部材２
における指標２ｄ〜２ｆを用いて読取ることによって、
被写体の撮像に当って必要とされる色温度変換フィルタ
のもつべきミレッド変換値を知るようにするものである
がら、第１の部材１の内周側部分に施こされるべきミレ
ッド変換値の数値は、第２の部材２における指示部２ｂ
によって指定された光源の色温度と、第２の部材２に設
けられた指標２ｄ〜２ｆについてそれぞれ定められてい
るカラーＴＶカメラで設定された色温度とによって次の
（１）式を満足するようなものとなされている。

なお、第１図示の実施例の場合には、ミレツド変換値と
して上記の（１）式で示される数値の尾の数値（デカミ
レツド値）を用いて記入しである（第３図ａ図参照）。

第１の部材１における内周側部分に表示されるミレツド
変換値の記入部分を、ミレツド変換値のプラスの数値の
記入部分と、ミレツド変換値のマイナスの数値の記入部
分とについて、それぞれ異なった背景色としておくこと
は望ましい実施の態様である。

温度変換フィルタのミレツド変換値の算出器の図示の実
施例において、光源の色温度値と、カラーＴＶカメラで
設定された色温度値と、前記の両色温度値を用いて前記
した（１）式によって算出されたミレツド変換値などは
、それぞれ所要の対応関係を示すものとなるように第１
、第２の部材に表示される。

色温度変換フィルタのミレツド変換値の算出器における
目盛りは、算出器で表示されるべき複数種類の情報の内
のどれが一つのものを基準にして、その他の情報が所定
の対応関係で表示されるようにすればよいのであり、図
示の実施例においては、基準とする表示として光源の色
温度を採用し、その数値の目盛はミレツド変換値が等間
隔で示されるようなものとされている。

既述したように第１図示の例において、第２の部材２に
設けられた指標２ｄ〜２ｆはカラーＴＶカメラで設定さ
れた色温度が３２００°に、 ５１００°ｋ。

６５００°にと対応させているから、第２の部材２に表
示されるべき各指標２ｄ〜２ｆの位置は、指標２ｄの位
置を基準とすると、指標２ｅ、２ｆの位置が第１の部材
１の内周側部分に表示されたミレッド変換値と対応して
、それぞれ１１．６テ勿ミレツド、１８．８デカミレツ
ドだけ指標２ｄの位置がら離れた位置に表示されている
ものとなる。

第４図は、横軸に光源の色温度値をデカミレッド値で示
し、また縦軸にカラーＴＶカメラで設定された色温度値
が３２００°に、 ５１００°に、 ６５００°にであ
るとした場合のミレッド変換値をテ勿ミレッド値で示し
たものであるが、この第４図中の３本の線■〜ＩＩＩは
それらにおける横軸方向の間隔が、線Ｉと線ＩＩとの間
隔については略々１１．６デカミレツド、線■と線ＩＩ
Ｉとの間隔が略々１８．８デカミレツドとなっているこ
とがわがる。

したがって、第１図示のような構成の算出器においては
、第１の部材１の内周側部分にミレッド変換値の単一の
数値列を表示させておくだけで、その数値列中の数値が
複数の指標によって共通に読取りの対象とされ、複数の
指標のそれぞれによって各独立に読取ることができるの
である。

第５図は、本考案のカラーＴＶカメラに使用する色温度
変換フィルタのミレッド変換値の算出器の他の実施態様
のものの例の平面図を示している。

この第５図示の算出器においては第２の部材２における
指示部２ｂと指標２ｄ〜２ｆとが径方向に整列するよう
に設けられているがら、第１の部材１の内周側部分には
各指標位置と対応してミレツド変換値の数値列が複数個
表示されることになる。

以上詳細に説明したところがら明らがなように、本考案
のカラーＴＶカメラに使用する色温度変換フィルタのミ
レツド変換値の算出器においては、第２の部材２におけ
る指示部２ｂを光源の色温度の表示あるいは光源の種類
の表示に合わせその時にカラーＴＶカメラで設定されて
いる色温度値と対応する指標（２ｄ〜２ｆの内の１個）
を用いて第２の部材２の窓２Ｃ中に現出しているミレツ
ド変換値の数値を読取るという極めて簡単な手段により
、被写体を撮像する際にカラーＴＶカメラで使用すべき
色温度変換フィルタの決定に必要とされるミレツド変換
値を直ちに知ることができるのであり、本考案によれば
カラーＴＶカメラの操作者が誰であっても常に良好な画
質のカラーＴＶ再生画像が得られるようにカラーＴＶカ
メラを動作させることを可能とするものであって、本考
案により既述した従来の問題点がすべて良好に解消でき
ることは明らかである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第５図はそれぞれ本考案のカラーＴＶカメラ
に使用する色温度変換フィルタのミレツド変換値の算出
器の各界なる実施態様のものの平面図、第２図は第１図
中のｘ−Ｘ線位置における縦断側面図、第３図ａ図は第
１図示の実施例のものの第１の部材の平面図、第３図す
図は同上第２の部材の平面図、第４図は光源の色温度と
ミレツド変換値との関係を示す図表である。 １・・・第１の部材、２・・・第２の部材、３・・・連
結部、１ａ、２ａ・・・透孔、２ｂ・・・指示部、２Ｃ
・・・窓、２ｄ〜２ｆ・・・指標。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カラーテレビジョンカメラの撮像時に使用される照明用
   光源の色温度及びまたはそれと関連する表示が外周側部
   分に施こされていると共に、所定のミレツド変換値の表
   示が内周側部分に施こされている如き第１の部材と、前
   記第１の部材に対して同心的に重ね合わせた状態におい
   て、前記第１の部材における照明用光源の色温度及びま
   たはそれと関連する表示がなされている部分における特
   定な個所を選択的に指示しうる如き指示部と、前記第１
   の部材におけるミレツド変換値の表示がなされている部
   分の一部を選択的に出現させうると共に、カラーテレビ
   ジョンカメラで設定された色温度値を示す指標を有する
   表示部とを備えた第２の部材と、前記第１、第２の部材
   を回動自在に連結する連結部とからなるカラーテレビジ
   ョンカメラに使用する色温度変換フィルタのミレツド変
   換値の算出器。