JPS5855388B2 - 密封摺動環の製造方法 - Google Patents

密封摺動環の製造方法

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JPS5855388B2
JPS5855388B2 JP16202578A JP16202578A JPS5855388B2 JP S5855388 B2 JPS5855388 B2 JP S5855388B2 JP 16202578 A JP16202578 A JP 16202578A JP 16202578 A JP16202578 A JP 16202578A JP S5855388 B2 JPS5855388 B2 JP S5855388B2
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JP
Japan
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sliding ring
sealing sliding
divided
notch
manufacturing
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JP16202578A
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English (en)
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JPS5590757A (en
Inventor
寛二 大場
博文 有坪
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、メカニカルシールの密封摺動環を分割した密
封摺動環に係り、分割した分割面が不規則面である密封
摺動環の製造方法に関する。
従来、回転機器の軸封装置に於て、回転機器を分解せず
に密封摺動環が交換できる分割型メカニカルシールは産
業界において重宝がられている。
そして、この分割型メカニカルシールの分割された密封
摺動環に用いられる材料は、普通、メカニカルシール分
野において軟質材料と呼ばれているカーボン類や銅合金
等の比較的容易に切削加工が出来る材料から選らばれる
このような軟質材料からなる分割された密封摺動環は非
常に繁雑な工程で製作されている。
即ち、のこ歯やナイフ状バイトにて切削加工をすること
によって密封摺動環を切断する。
そして分割面(切断面)を平坦な鏡面状態になるまで、
研磨、超仕上げを行ない、その後、分割面と分割面を合
せて環状となして固定し、ズレを無くすための加工仕上
げがなされている。
従って製造コストが高いのは熱論として、このようにし
て得られた密封摺動環は、性能面においても、分割面が
平坦なため回転機器に組込まれた場合、どうしても相互
のズレが生じやすく密封摺動環の密封端面に段差が出来
、密封性能は一体物の密封摺動環を用いた一般のメカニ
カルシールに比べて、大巾に低下するのが常であった。
またいわゆる硬質材料と呼ばれているAl2O3等のセ
ラミック或いはWC,TiC等の超硬質合金等からなる
密封摺動環の分割は、前述したような従来技術では困難
であり、非常に有用視されながらこれ迄実施されていな
い状態である。
その理由は、硬質材料が切削加工が出来ない等の事情が
あった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、軟質材
料或いは要すれば硬質材料からなる密封摺動環を分割す
るのに好適な製造方法を提供しようとするもので前述し
た繁雑な工程を一挙に解決することが出来、極めて簡単
、かつ安価に、しかも高性能の分割型メカニカルシール
の分割密封摺動環を得ることができるものである。
以下、本発明を好適に実施した例図に基づき詳細に説明
する。
第1図は、本発明に係る密封摺動環を用いた分割型メカ
ニカルシールを示す。
1は固定密封摺動環、2は回転密封摺動環、3は密封端
面、4は回転軸、5は機器のケーシングである。
そして、固定密封摺動環1と回転密封摺動環2は、何れ
も分割されており、各々のその分割面は、比較的曲率半
径が大きく滑らかな不規面であり、かつ分割面を相互に
係合した状態にあっては密着嵌合され、流体を封鎖する
そして係る固定密封摺動環1と回転密封摺動環2は以下
で説明する方法によって得られる。
即ち第2図で示すように固定側の密封摺動環を分割する
場合で説明する。
第2図において固定密封摺動環1の内周部に切欠部6,
6′を設ける。
モして治具7を固定密封摺動環1の内周部に沿って挿入
する。
この場合、治具7の材料は固定密封摺動環1の材料より
も熱膨張係数の大きい材料でなければならない。
例えばカーボンからなる固定密封摺動環1であれば治具
7の材料はアルミニウム(Al)、5US304等のス
テンレス鋼、ふっ素樹脂等の耐熱性樹脂等から選らばれ
る。
この状態で治具7または治具Iと固定密封摺動環1との
全体を加熱して昇温することによって固定密封摺動環1
を分割する。
そして第3図に分割した後の固定密封摺動@1を示す。
尚、第3図は、第2図における矢視A−A′方向の断面
図である。
この第3図において8,8′は固定密封摺動環1が分割
された後の分割面の分割線を示す。
つまり分割線8,8′は各々の切欠部6,6′を起点と
して径方向に割れた不規則面を有する分割面の割れ線を
示す。
そしてこの分割線8,8′からも理解されるように、分
割面(分割面の形状は図示せず)は空間的(3次元的)
に不規則な凹凸面を有しており、かつこの不規則な凹凸
面は、非常に滑めらかで、比較的曲率半径の大きい波状
になっている。
そして分割面とおしく分割することにより、その筒部に
対応する2つの分割面が形成される)を係合した状態に
おいては、相互に密着嵌合できる。
尚、切欠部6,6′は、切欠部6,6′以外の筒部に割
れを発生させないためであると共に、切欠部6,6′に
応力集中をさせ、割れを促進するためでもある。
さらに切欠部は密封摺動環の外周部に設けてもよい。
また、第2図で示した治具7の環状外周面7′を先端部
が細く、次第に太くしたいわゆるすり林状の傾斜面にし
ておくこともよく、このような状態にした治具7を固定
密封摺動環1の内周部へ挿入することによって、環状外
周面7′を固定密封摺動環1の内周部に当接させ、固定
密封摺動環1の分割を促進するか、或いは要すれば環状
外周面7′の傾斜程度をやや大きくしておき、単に強制
的挿入することによって機械的に分割してもよい。
具体的には、次の実験例で確認した。
実験例 外径50關、内径35間のカーボン製の密封摺動環を用
いて、その内周部に巾1山、深さ0.5 mrnの■字
形切欠部を2箇処、180°離間して設けた。
そして外径34.5mmの四弗化エチレン樹脂製の治具
を密封摺動環の内周部に沿って挿入した。
この状態にて電気炉に入れて加熱した。
結果を下表に示す。
さらに本発明に係る分割された密封摺動環を製造する他
の方法として第4図に示す如く、加圧することによって
も可能である。
第4図において固定密封摺動環1の密封端面3とその背
面9に各々プレート10,10’を押しあて、プレート
10とプレート10′をボルト等で連結する。
そしてプレー)10.10’および固定密封摺動環1の
内周部とによって構成される室11へ、プレート10に
形成した圧力導入孔12より圧力を導入する。
熱論、室11は外気と封鎖されており、圧力像(図示せ
ず)と圧力導入孔12とは連結している。
これによって室11が所望する圧力にまで加圧される。
モして切欠部6,6′に応力を集中させ固定密封摺動環
1を分割する。
分割された固定密封摺動環1の分割面は前述した治具と
昇温による方法によって分割した分割面とは、性状およ
び外観においで同程度であった。
以上詳述したところの本発明に係る製造方法によって得
られる密封摺動環を用いた分割型メカニカルシールは、
その密封性、寿命とも、一体物の一般メカニカルシール
に比して伺んら遜色のない性能を有するものである。
そして本発明に係る製造方法では、熱または圧力にて均
一にしかも静的な力を作用させるので、例えば、衝撃力
が伴なう機械的な分割方法に較べると分割面以外の部分
を損傷することがなく極めて自然に割ることができ、そ
の成功率はほぼ100φであった。
また、本発明では、分割の起点となる切欠部を密封摺動
環の内周部若しくは外周部でよいので、密封摺動環のよ
うに端面部分にシール面を備えるものでは、その部分に
切欠部を形成する必要がなく全く便利な方法である。
(もつとも、本発明の場合、密封摺動環の端面に切欠部
を設けても分割はできる。
)尚、本発明は要すれば、軸受等への適用も可能であり
、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様と変形が
可能であることは無滴である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る密封摺動環を用いた分割型メカ
ニカルシールの一例を示す概略断面図、第2図、第3図
および第4図は各々本発明に係る密封摺動環を製造する
ための説明図であり、何れも断面図である。 1・・・・・・固定密封摺動環、2・・・・・・回転密
封摺動環、6.6′・・・・・・切欠部、7・・・・・
・治具、8・・・・・・分割線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固定密封摺動環および回転密封摺動環の双方または
    何れか一方を径方向に分割した分割型メカニカルシール
    において、該密封摺動環に相互に比較的曲率半径が大き
    く、滑らかで、不規則な分割面を形成すべく、密封摺動
    環の内周部、若しくは要すれば外周部に切欠部を設け、
    さらに密封摺動環よりも熱膨張係数の大きな治具を密封
    摺動環の内周部に沿って挿入し、適宜に加熱することに
    より、治具を膨張させ、前記切欠部に応力を集中させて
    分割せしめることを特徴とする密封摺動環の製造方法。 2 固定密封摺動環および回転密封摺動環の双方または
    倒れか一方を径方向に分割した分割型メカニカルシール
    において、該密封摺動環に相互に比較的曲率半径が大き
    く、滑らかで不規則な分割面を形成すべく、密封摺動環
    の内周部、若しくは要すれば外周部に切欠部を設け、さ
    らに密封摺動環の厚さ方向の両端面を適宜な治具にて封
    鎖し、これによって密封摺動環の内径部分に形成される
    空間部を加圧することにより、前記切欠部に応力を集中
    させて分割せしめることを特徴とする密封摺動環の製造
    方法。
JP16202578A 1978-12-27 1978-12-27 密封摺動環の製造方法 Expired JPS5855388B2 (ja)

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JPS5590757A JPS5590757A (en) 1980-07-09
JPS5855388B2 true JPS5855388B2 (ja) 1983-12-09

Family

ID=15746631

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JP16202578A Expired JPS5855388B2 (ja) 1978-12-27 1978-12-27 密封摺動環の製造方法

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JPS6268075U (ja) * 1985-10-18 1987-04-28
JP4728413B2 (ja) * 2009-03-23 2011-07-20 日本ピラー工業株式会社 メカニカルシール用密封環の分割方法

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JPS5590757A (en) 1980-07-09

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