JPS5855123Y2 - パレツト包装機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、パレットに積載した積荷の外周にフィルム
を巻回してその積荷の荷崩れや汚損を防止するパレット
包装機に関し、その巻回作業の迅速能率化ならびに省力
化を遠戚することを目的とするものである。

以下、この考案の一実施例について図面を参照して説明
する。

図中１はベースで、このベース１の一側縁隅部にガイド
ローラ２が回転自在に取付けられている。

このガイドローラ２は回転中心軸が垂直を向き、その周
面がパレツ）ａの周側面に転接することができるように
なっている。

ベース１の下面には、第３図に示すごとく、上記ガイド
ローラ２と隣接する隅部に固定輪３が、他の残りの３つ
の隅部にそれぞれ方向自在輪４・・・・・・が設けられ
ている。

固定輪３は直線的な走行を行なうものであり、また各方
向自在輪４・・・・・・はいわゆるキャスタにより構成
され、その走行方向を自在に変換することが可能なもの
である。

ベース１の上面には第５図および第６図に示すごとく、
それぞれ例えば断面角形のメイン支柱５および一対のガ
イド支柱６，６が立設され、これら支柱５，６．６の上
端にプレート７が取付けられている。

そして上記プレート７の下面および上記ベース１の下面
にそれぞれスプロケット８，９が設けられ、これらスプ
ロケット８，９との間にチェーン１０が掛は渡されてい
る。

１１はフィルムホルダで、これは上記メイン支柱５に摺
動自在に係合した摺動駒１２と、この摺動駒１２の外側
面に連結して水平に延出した支持体１３とからなり、摺
動駒１２には操作バンドル１４が、支持体１３には垂直
に回転自在な支持筒１５がそれぞれ設けられている。

そして上記摺動駒１２が上記チェーン１０に連結され、
また支持筒１５にロール状に巻回された比較的幅広の粘
着性プラスチックのフィルムｂが装着されている。

上記チェーン１０にはさらにウェイト１６が取付けられ
、これは摺動駒１７を介してガイド支柱６，６と摺動自
在に係合していて、自重により上記フィルムホルダ１１
との重力的なバランスを保持している。

またフィルムホルダ１１の下端周面には、一定の張力で
制動条１８が掛は渡され、この制動条１８の摩擦によっ
てフィルムホルダ１１の回転動作に一定の抵抗が与えら
れている。

ベース１の下面には、第３図に示すごとく、スプロケッ
ト９と同軸的にメインギヤー１９が設けられ、このメイ
ンギヤー１９にブレーキギヤー２０が噛合している。

２１は中間がピン２１ ａを介して回動自在に枢支され
たＬ字状のアームで、このアーム２１の一端に上記ブレ
ーキギヤー２０が取付けられている。

そしてこのブレーキギヤー２０は、アーム２１の回動動
作に伴ってメインギヤー１９と係脱し、また図中時計方
向に対して回動不能で、反時計方向に対しのみ回動自在
となっている。

ベース１の上面−側縁に走行バンドル２２が立設され、
このバンドル２２の上端にブレーキレバー２３が設けら
れ、このレバー２３と上記アーム２１の他端との間にブ
レーキワイヤ２４が張設されている。

またアーム２１の他端にはスプリング２５が介装され、
このスプリング２５の弾力により、ブレーキギヤ。

２０がメインギヤー１９に弾性的に係合するように付勢
されている。

そして上記ブレーキレバー２３の握持操作によりスプリ
ング２５に抗してアーム２１を回動させることにより、
ブレーキギヤー２０とメインギヤー１９との保合を外す
ことができるようになっている。

なお、２６はメイン支柱５およびガイド支柱６，６の外
周を被ったカバーで、このカバー２６の外方にフィルム
ホルダ１１の支持体１３および操作バンドル１４が突出
している。

次に、パレットａに積載した積荷Ｃをフィルムｂで包装
する手順について説明する。

まず、第１図に示すごとく、パレツ）ａの一側面にガイ
ドロール２の周面が当接るるようにベース１を配置する
。

ついで、フィルムｂをフィルムホルダ１１がら引き出す
とともに、その端末を積荷Ｃの下層部分に差し込むなど
して掛は止める。

このとき、フィルムホルダ１１は最下端に位置させてお
く、この状態から走行バンドル２２を介してベース１を
パレットａの一側面に沿って走行させる。

このとき、ガイドローラ２がパレットａの一側面に転動
するとともに、そのガイドローラ２と隣接する位置に直
進性の固定輪３が位置しているから、−ス１は不用意に
蛇行することなく、パレツ）ａに沿って円滑に直進する
。

この動作に伴ってフィルムｂが一定の張力をもって順次
引き出され、積荷Ｃの外周に巻回される。

そしてベース１か゛パレツ）ａの側面稜部に差し掛った
際に、ガイドローラ２を支点にしてベース１の方向を９
０°転換させ、そのベース１をパレツ）−ａの他の側面
に沿わせる。

このとき、固定輪３が支点となり、また他の各方向自在
輪４・・・・・・が自動的にその向きを変えるがら、ベ
ース１全体の方向転換は極めて円滑に行うことができる
。

このようにしてパレットａの各側面に沿ってベース１を
パレツｌ−ａの周囲にほは゛１＋程度回走させたのち、
操作バンドル１４を介してフィルムホルダ１１を適当幅
上昇させる。

フィルムホルダ１１はチェーン１０を介してウェイト１
６と連結し、そのウェイト１６により重力的なバランス
が保たれているから、その上昇操作は極めて軽量で容易
に行うことができる。

また、フィルムホルダ１１の上昇に対してはブレーキギ
ヤー２０が反時計方向に回動してその上昇動作を許容す
るが、その逆つまり下降動作に対しては、ブレーキギヤ
ー２０の回動不能により阻止される。

したがってフィルムホルダ１１を上昇操作したのちに、
それが不用意に降下するようなことがない。

フィルムホルダ１１を上昇操作したのちには、再びベー
ス１を前述と同様にパレットａの外周に回走させる。

このような作業の繰返しにより、積荷Ｃの外周に下層部
分から上層部分に渡ってフィルムｂが巻回される。

このようにして巻回を終了したのちに、フィルムｂの引
き出し部分を切断し、その切断末を巻回部分のフィルム
ｂに接着させ、これにより全包装作業が完了する。

この時点にフィルムホルダ１１は上方部に位置するが、
これはブレーキレバー２３を介してブレーキギヤー２０
の保合をメインギヤー１９がら外すことにより、当初の
下方位置に復帰させることができる。

このようにして積荷Ｃの外周がフィルムｂによって緊密
に包装され、したがってその荷崩れや汚損が確実に防止
される。

以上説明のようにこの考案によれば、パレットの周側面
に沿ってベースを円滑に回走させ、その回走に伴って積
荷の下層部分から上層部分に渡ってフィルムを巻回させ
ることかで゛きるがら、その巻回作業の迅速能率化なら
びに省力化を確実に遠戚することができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はパレット包
装機の使用状態の側面図、第２図は同じく平面図、第３
図は同じく下面図、第４図はフィルムホルダの下降動作
を制御する機構を示す側面図、第５図および第６図はパ
レット包装機のそれぞれ異なる方向から見た断面図であ
る。 １・・・・・・ベース、２・・・・・・ガイドローラ、
３・・・・・・固定輪、４・・・・・・方向自在輪、５
・・・・・・支柱、１１・・・・・・フィルムホルダ、
１６・・・・・・ウェイト、２０・・・・・・ブレーキ
ギヤー、ａ・・・・・・パレット、ｂ・・・・・・フィ
ルム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一側縁にパレットの周側面と転接自在なガイドローラを
   有したベースと、このベースの下面に上記ガイドローラ
   と隣接して設けられた固定軸および他の箇所に設けられ
   た複数の方向自在輪と、上記ベースの上面に立設された
   支柱と、この支柱に昇降自在に設けられウェイトを介し
   て重力的にバランスされたフィルムホルダと、このフィ
   ルムホルダの下降動作を制御するブレーキ機構とを具備
   したことを特徴とするパレット包装機。