JPS5855092B2 - 生石灰の消化遅延剤 - Google Patents

生石灰の消化遅延剤

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JPS5855092B2
JPS5855092B2 JP4083576A JP4083576A JPS5855092B2 JP S5855092 B2 JPS5855092 B2 JP S5855092B2 JP 4083576 A JP4083576 A JP 4083576A JP 4083576 A JP4083576 A JP 4083576A JP S5855092 B2 JPS5855092 B2 JP S5855092B2
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JP
Japan
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quicklime
digestion
protein
retardant
acid
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JP4083576A
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JPS52124020A (en
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良業 松井
俊朗 植田
健治 富長
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は生石灰の消化速度を遅延させる生石灰の消化遅
延剤に関するものである。
生石灰は、これおよびケイ酸質原料を主成分とする混合
物スラリーに発泡剤を加え消化発泡したものをオートク
レーブ養生して製造される軽量気泡コンクリート製品(
以下ALC製品と略す)として大量建築材料に、また単
体で土壌安定用などに多く用いられている。
このようなALC製品または土壌安定に用いられる生石
灰は石灰石を焼成して製造されるか、その焼成条件すな
わち焼成方式、焼成温度、石灰石粒度および使用する燃
料などによってその活性度を異にする。
したがって生石灰を消化発泡させてALC製品を製造す
る場合、生石灰の消化速度が発泡剤の発泡速度と合わな
いこともあり均一な品質を有するALC製品が得られな
い。
また生石灰がミキサー内部で急激に消化し原料の発泡を
うながす結果原料がミキサー外に溢れ出るなどいろいろ
の作業上のトラブルが発生し、その結果原料の損失とな
る。
そこでこれら欠陥を排除するために生石灰の活性度を低
下させて焼成した生石灰を用いるか、または生石灰に適
当な消化速度を与える生石灰の消化調節剤を用いる方法
が採られ、従来これにはトリエタノールアミン、はう砂
などが用いられてきた。
ところが所望の活性度を有する生石灰を得ることは前述
したようにその活性度がいろいろの要因によって決定さ
れるのできわめて困難である。
また従来の消化遅延剤は高価であるうえに多量に使用し
なければならない欠点を有しているので、安価で高性能
な生石灰消化遅延剤が望まれていた。
本発明者らは活性度の高い生石灰に対してもこのような
欠点のない消化遅延剤を求めて研究した結果、蛋白含有
物の加水分解物或は一種以上のアミノ酸とアルデヒドと
を作用させて得られる水溶性縮合物を少量添加すること
によって生石灰の消化を調節し、丁度発泡速度に適応す
る生石灰の消化速度が得られることを見出し本発明を完
成した。
本発明でいう蛋白含有物としては大豆、菜種、綿実、落
花生、ひまわりなどの搾油粕(植物蛋白)、カゼイン等
の動物蛋白、アミノ酸(グルタミン酸、リジン等)もし
くは核酸(イノシン、グアニン等)の醗酵菌体、ビール
酵母、水素資化細菌、メタン資化細菌、ノルマルパラフ
ィン資化酵母、メタツル資化酵母、エタノール資化酵母
、カビ、藻類等の微生物蛋白はもちろん、例えば各種魚
類の加工廃液より得られるフロスから浄油を分離除去し
たもの種々の廃液を活性汚泥法により処理した際に排出
する活性汚泥菌体なとはもちろん、その由来はともかく
蛋白質を含有しているもの(酒かすなど)も含まれる。
アルデヒドにはホルマリン、アセトアルデヒド、プロピ
オンアルデヒド、ブチルアルデヒド、ベンズアルデヒド
等のアルキル、アリールのアルデヒドだけでなくβ−シ
アンプロピオンアルデヒド等の置換アルデヒドが用いら
れる。
アミノ酸にはグリシン、アラニン、バリン、ロイシン等
の中性アミノ酸、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ
酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸、
メチオニン、シスチン、システィン等の含有アミノ酸、
フェニルアラニン等の芳香族アミノ酸およびその塩類(
ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属塩
、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩
、塩酸、硫酸などの酸塩)の一種又は二種以上の混合物
が示される。
本発明の生石灰消化遅延剤を製造するには前記蛋白含有
物を酸、アルカリもしくは酵素により加水分解し、得ら
れた加水分解生成液にアルデヒドを作用させることによ
り得られる。
蛋白含有物を酸で加水分解するには酸を蛋白含有物に対
して添加した混合物を適当な時間加熱することにより得
られる。
大豆蛋白に例をとると、これに塩酸をその2−7重量倍
添加し、得られた混合物を100−120℃で10−2
4時間加熱すれば大豆蛋白は加水分解される。
また酸のかわりに蛋白加水分解酵素を蛋白含有物に作用
させてこれを加水分解させることができる。
この方法は各種微生物菌体、廃水処理に用いられる活性
汚泥菌体あるいは魚類加工後廃液フロス等の蛋白含有物
に対しても適用でき、これらはこの方法によって加水分
解され得る。
蛋白含有物をアルカリで加水分解するにはこれを水ある
いは希薄なアルカリ溶液(苛性ソーダ、重炭酸ソーダ)
で浸漬処理して蛋白含有物の表面を包んでいる硬い細胞
壁、細胞膜を除き、得られる処理体を酸、アルカリ、あ
るいは蛋白分解酵素を作用させる。
例えばグルタミン酸醗酵の乾燥菌体を例にするとこのも
のは50〜601%の蛋白質を含有しているが硬い細胞
壁、細胞膜に包まれているので、これを水あるいは希薄
なアルカリ溶液の中で1−2時間50〜80℃で浸漬処
理し、ついでその処理体を酸、アルカリあるいは蛋白質
分解酵素を作用させればこのグルタミン酸酸の乾燥菌体
は加水分解される。
蛋白含有物を酵素で加水分解する方法は前述したが、蛋
白含有物に油脂成分を含有する場合適当な方法でこれを
濃縮し、その生成物に蛋白分解酵素を作用させ、蛋白分
解生成物と油脂成分とを分離する方法が採られる。
例えば蛋白質、魚油に富んだ水産加工廃水を例とすると
、これを薬品加圧浮上法で一次処理して得られる凝集物
(フロス)をフロスホッパーで固形分15−20%程度
まで脱水し、かつそのpHをpH調整剤で7−8に調整
し、ついで50−60℃で3−5時間蛋白分解酵素処理
すれば、蛋白分解生成物と魚油とは容易に分離され、比
較的純度の高い蛋白分解生成物が得られる。
本発明の生石灰消化遅延剤を製造する際前記の蛋白含有
物の加水分解生成液とアルデヒドとの縮合反応は通常水
溶液中で行なわれる。
アルデヒドの使用量は蛋白含有物の加水分解液中の全窒
素に対して0.5乃至5倍モル、反応温度は沸騰点以下
ならば限定されないが30−70℃が好ましく、反応時
間は1−8時間が目安となる。
生石灰の消化遅延剤の添加量は生石灰に対して通常0.
05〜0.5wt%で充分効果を発揮するがそれ以上の
添加でも消化を遅延する以外例ら差支えはない。
本発明の生石灰消化遅延剤は前述のような構成をしてい
るので、安価で、かつ少量の添加で本発明の目的が達せ
られ、ALO製造に用いたさいには前記トラブルの原因
となる急激な消化作用が防止され、かつ均一な品質をも
っALO製品が得られ、また土壌安定に用いた場合には
生石灰の消化を遅延させることができるので処理された
土壌は均一であり、しかもその強度は犬である。
つぎに本発明を実施例で説明するが本発明はこれらによ
って限定されるものではない。
実施例 後記(1)に示される蛋白系縮合剤を生石灰の消化遅延
剤として後記(2)に示される生石灰のそれぞれを(3
)の方法で消化させ、得た結果を同じ<(3)に示す。
■)用いた蛋白系縮合物 酢酸を資化してグルタミン酸を生産する能力を有するブ
レビバクチウム、フラバムATCC14067を用いて
醗酵させたグルタミン酸醗酵液を濃塩酸でpH3,2に
調整し、グルタミン酸を析出させこの結晶を分離した。
醗酵菌体を含有する母液に塩酸を全窒素に対して1.5
倍モル添加したものを、130℃で15時間加熱してこ
の醗酵菌体を加水分解した。
加水分解液からヒコーマスを除去したろ液を苛性ソーダ
でpH1oとし濃縮してアンモニアを除いた。
この脱安濃縮した液中の全アミノ酸を定量した。
その結果、グルタミン酸4.8g/dl、アスパラギン
酸4.8g/di、グリシン3.1 、V /di。
アラニン3.1 g/dl、バリン0.9fi/dl、
ロイシンL、2jl/dl、イソロイシン1.09/d
l、リジン1. Op/d11アルギニン0.7 i/
di、ヒスチジン0.2 g/cu、スレオニン0.6
g/di、セリフ0.5g/di、プロリン0.5g/
di、メチオニン0.197d11チロシン0.1 g
/d11フェニルアラニン0.4fi/diであった。
得られた濃縮液にこの液中の全窒素に対し等モルの37
係ホルマリン水溶液を加え、70℃で5時間反応させた
ところ全窒素濃度1.62,9/diの縮合液を得た。
この溶液をそのまま生石灰の消化遅延剤として用いた。
2)使用した生石灰材料 イ)コークス焼成生石灰 強熱減量 1.9係 遊離Ca0 83.2% 口)重油焼成生石灰 強熱減量 4.5係 遊離Ca0 85.0% 3)試験方法および試験結果 重油を用いて竪窯で焼成して得た活性度の高い生石灰を
乾式で粉砕し、その20gに外割りで前記l)に記載し
た蛋白系縮合物を0.05重量係、0.10重量係、0
.18重量係添加し、得られた混合物のそれぞれに水2
00F711を加えて生石灰を消化させ、得られた生石
灰ペーストの消化による経時的温度を測定し、得た結果
を第1図に示す。
なお比較例として前記生石灰そのまま、前記2)イ)で
得たコークス焼成生石灰そのまま及び、トリエタノール
アミンを前記重油焼成生石灰に0.5重量係添加したも
のをそれぞれ前記実施例に準じて生石灰ペーストを調製
し、それぞれの消化による経時的温度を求め上記実施例
と共に第1図に示す。
第1図から明らかなように本発明の生石灰消化遅延剤を
添加した生石灰ペーストの経時的温度変化は無添加また
は従来品を添加した場合のそれより緩かであるから、こ
れの小量の添加で生石灰ペーストの消化速度を大きく遅
延させることが了解されよう。
【図面の簡単な説明】
重油焼成生石灰を乾式で粉砕し、その20.9に外割り
で実施例1で調製した蛋白系縮合物をそれぞれ0.05
重量%、0.10重量%、0.18重量幅添加したもの
、この重油焼成生石灰そのもの、この重油焼成生石灰に
トリエタノールアミン(TEA)を0.5重量係添加し
たもの及びコークス焼成生石灰そのもののそれぞれを消
化したさい、それぞれの生石灰ペーストの上昇温度曲線
を示す。 曲線1:蛋白系縮合物0.05重量係添加、曲線2:蛋
白系縮合物0.10重量係添加、曲線3:蛋白系縮合物
0.1・8重量優添加、曲線4:TEA05重量係添加
@is:重油焼成無添加、曲線6:コークス焼成無添加

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 蛋白含有物の加水分解生成物或は一種以上のアミノ
    酸とアルデヒドとを作用して得られる水溶性縮合物を主
    成分とする生石灰の消化遅延剤。
JP4083576A 1976-04-13 1976-04-13 生石灰の消化遅延剤 Expired JPS5855092B2 (ja)

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JPH0667791B2 (ja) * 1986-05-09 1994-08-31 住友金属鉱山株式会社 Alcの製造方法

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