JPS585452Y2 - 農用コンバインの扱深さ調節装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、引起し刈取部から挾持脱穀部の挾持搬送装置
に刈取殻稈を搬送する殻稈搬送装置によって、殻稈が斜
め上方に向かって搬送されながら立ち姿勢から挾持脱穀
姿勢に相当する横向き姿勢に姿勢変更されるべく構成し
た農用コンバインに関し、詳しくは脱穀部の挾持搬送装
置に殻稈を供給する１での搬送経路途中で行なう扱深さ
の調節のための装置に関するもので、その目的は、搬送
殻稈の受継ぎ姿勢の乱れを極力抑えながら、扱深さ調節
量を大きくとることのできる扱深さ調節装置を提供する
点にある。

即ち、本考案による扱深さ調節装置は、冒記した農用コ
ンバインに訃いて、前記殻稈搬送装置を構成する株元挾
持搬送装置を長手方向複数個に分割構成し、搬送始端側
の株元挟持搬送装置部分をその前端側を中心にして上下
方向に揺動並びに固定自在に構成すると共に、搬送終端
側の株元挾持搬送装置部分をその始端側を中心に横方向
に揺動並びに固定自在に構成しである事を特徴とする。

つ１９、殻稈株元挾持搬送装置を分割構成として、その
個々の搬送装置部分によって二段にわたって扱深さ調節
を行なうものであるから、搬送装置部分夫々を、狭い空
間で揺動させるものでありながら扱深さの調節量を大き
くとることができ、そして搬送始端側の搬送装置部分は
、その前端を中心にして揺動させるものであるから、姿
勢の確定していない刈取殻稈の受継ぎであっても、しか
もこの間で経路変曲する殻稈の受継ぎであっても、その
受継ぎ搬送始端の変位が極めて少ないことによって、殻
稈の受継ぎミスを抑制する状態で良好なる受継ぎができ
、しかも前述したように、大きく扱深さの調節ができな
がら、その調節を各搬送装置部分の搬送終端に分和させ
るので、殻稈受継ぎ箇所における殻稈挾持間隔が大きく
離れることなく、無理のない状態で良好な受継ぎができ
、更に搬送終端側を横方向に揺動させて扱深さ調節をは
かるものであるから、例えば、搬送終端側を上下方向に
揺動させて扱深さ調節をはかる場合に比して、挾持脱穀
部の挾持搬送装置との落差が少なくて受継ぎを円滑に行
えるものであると共に、株元挾持搬送装置から挾持脱穀
部の挟持搬送装置への殻稈を受は渡す際に、殻稈の折れ
曲がりが生じることを避けられ、全体として扱深さ調節
量を大きくとれると共に、殻稈受継ぎの姿勢孔れの極め
て少ない状態で良好に殻稈を受継ぎ搬送させるに至った
。

次に本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

第１図は農用コンバインの刈取前処理部１を示し、植立
殻稈に対する引起し刈取部２の後方に、刈取後の殻稈を
合流させながら機体−側に搬送するための横搬送装置３
を設け、この搬送終端に引続いて刈取殻稈を脱穀部４の
挾持搬送装置５に供給する殻稈搬送装置旦を配設して構
成されている。

前記殻稈搬送装置旦は、穂先側係止搬送装置７と株元挾
持搬送装置８から成り、刈取殻稈を斜め上方に向けて搬
送しながら、立ち姿勢にある殻稈を挟持脱穀姿勢に相当
する横向き姿勢に姿勢変更して、前記脱穀部挾持搬送装
置５に共給すべく構成されている。

前記株元挾持搬送装置８ば、第２図に示すように、搬送
始端側株元挾持搬送装置部分９と搬送終端側株元挾持搬
送装置部分１０とに１長手方向で複数個に分割構成され
、始端側の搬送装置部分９ば、刈取装置駆動系から取出
した回転軸１１によって駆動されると共に、その搬送装
置部分９の前端側の軸１１を中心にしてその搬送終端側
が、終端側搬送装置部分１０の搬送始端に対して搬送殻
稈の稈身方向に揺動自在に設けられている。

また始端側の搬送装置部分１０ば、第３図に示す伝動機
構１２を介して駆動されると共に、伝動機構１２の上下
軸１３を中心にしてその搬送終端側が、脱穀部挟持搬送
装置５の搬送始端に対して横方向に揺動自在に設けられ
、前記両搬送装置部分９，１０の夫々の搬送終端を上下
方向、並びに横方向に揺動させることによって、二段に
わたる扱深さの調節装置が構成されている。

前記伝動機構１２ば、穂先側係止搬送装置７から回転動
力を取出す上下軸１３の軸端にスプライン加工を施し、
この軸の軸芯に対して傾斜する状態で終端側搬送装置部
分１００輪体１４を係合させて構成され、終端側搬送装
置部分１０が前記軸１３唸わシで傾斜姿勢の１１横方向
に揺動すべく構成されている。

そしてその揺動ば、操縦部１５の近くに設けられた操作
レバー１６によって行なわれ、この終端側搬送装置部分
１０の揺動に連動して、連動機構１７を介して始端側搬
送装置部分９が上下揺動すべく構成されている。

前記連動機構１７は、上下軸１３に外嵌保持され、かつ
機体フレーム１８に支持されるブラケット１９を搬送装
置部分１０のフレーム２０に設け、このブラケット１９
に、軸１３１わシの部分ギヤ２１とこれに咬合するギヤ
２２を設け、一方のギヤ２２にＬ字状レバー２３を連設
すると共に、軸１３の軸芯に直交する１字状レバ一部分
を嵌合する湾曲長孔部材２４を機体フレーム１８け収支
取付けし、この部材２４の他端と始端側搬送装置部分９
のフレーム２５とを枢支連結して、もって終端側搬送装
置部分１０の脱穀部挾持搬送装置５から離間する横方向
への揺動により、始端側搬送装置部分９の終端側を可逆
的に下方に連動揺動ずべく構成されている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る農用コンバインの扱深さ調節装置の
実施例を例示し、第１図は刈取前処理部の側面図、第２
図は株元挟持搬送装置の斜視図、第３図は伝動機構の詳
細図である。 ２・・・引起し刈取部、４・・・脱穀部、５・・・挟持
搬送装置、１・・・殻稈搬送装置、８・・・株元挟持搬
送装置、９・・・搬送始端側の株元挟持搬送装置部分、
１０・・・搬送終端側の株元挾持搬送装置部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 引起し刈取部２から挾持脱穀部４の挾持搬送装置５に刈
   取殻稈を搬送する殻稈搬送装置１によって、殻稈が斜め
   上方に向かって搬送させながら立ち姿勢から挾持脱穀姿
   勢に相当する横向き姿勢に姿勢変更されるべく構成した
   農用コンバインに↓・いて、前記殻稈搬送装置」−を構
   成する株元挾持搬送装置８を長手方向複数個に分割構成
   し、搬送始端側の株元挾持搬送装置部分９をその前端側
   を中心にして上下方向に揺動並びに固定自在に構成する
   と共に、搬送終端側の株元挾持搬送装置部分１０をその
   始端側を中心に横方向に揺動並びに固定自在に構成しで
   ある事を特徴とする農用コンバインの扱深さ調節装置。