JPS585451Y2 - コンバインの長短稈調節装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、刈取殻稈を脱穀部のフィードチェーンに受継
搬送する揚上搬送体を、前記脱穀部での殻稈の扱深さを
所定範囲内に維持させるべく、その搬送姿勢をシリンダ
によって変更自在に構成したコンバインの長短稈調節装
置に関し、扱深さ調節のための前記揚上搬送体の姿勢変
更をスムースに行なわせることのできる長短稈調節装置
を提供することを目的とすム 以下、本考案を図面に示す一実施例について説明する。

第１図は３条刈りコンバインの要部を示すもので、該コ
ンバインは引起し部１ ・刈取シ部２・搬送部３・脱穀
部４等より構成されている。

前記搬送部３は前記刈取部２によシ立姿の状態で刈取ら
れた殻稈を水平状態にして脱穀部４へと搬送するもので
、掻込みホイール５，５．５と２つの搬送体６，７より
なる株元搬送位置８と、突起爪９・・・付きの２つの搬
送体１０，１１よシなる穂先搬送装置１２と、前記株元
搬送装置８より殻稈の株元側を受継ぎ脱穀部４のフィー
ドチェーン１３の始端部に搬送する揚上搬送体１４とに
より構成されている。

前記揚上搬送体１４はフィードチェーン１３に対して位
置変更自在にして長短枠の調節をできるように構成して
あり、第２図ないし第４図に基づきその詳細を説明する
。

１５は脱穀部４の側壁１６にブラケット１７を介して固
着した油圧シリンダで、この油圧シリンダ１５のロンド
１８は、前記揚上搬送体１４のブラケット１９から突設
した支持杆２０にジヨイント２１を介して連結しである
。

又、この支持杆２０ばその軸芯まわりに回動できる状態
で筒状部材２４．２４’に支持されている。

２２はスプライン溝を設けた摺動杆で、前記側壁１６に
固着した摺動杆受金具２３にスプライン嵌合され且つそ
の一端を前記筒状部材２４を介して前記支持杆２０に連
結してあシロンド１８の作動方向と同方向にのみ摺動す
るように構成しである。

従って前記支持杆２０ば、摺動杆２２およびロッド１８
によってロッド１８の作動方向と同方向にのみ移動可能
な状態で支持されている。

２５は前記揚上搬送体１４の駆動軸で、該駆動軸２５に
連動連結したスプロケット２６により揚上搬送体１４の
チェーン２７を駆動する。

２８は図外原動機に連動連結しである原動軸で、かさ歯
車２９，３０を介してスプライン軸３１を回転させる。

前記スプライン軸３１には中空筒体３２をスプライン嵌
合させ、この中空筒体３２はスプライン軸３１にそって
軸方向にのみ摺動可能に構成してあシ、揚上搬送体１４
の位置変更に伴なって上下動する。

。この中空筒体３２はジヨイント３３およびかさ歯車３
４゜３イを介して前記駆動軸２５に連動連結してあり、
もって相対的に伸縮自在なスプライン軸３１と中空筒体
３２及びジヨイント３３を主体にする伝動軸を介して原
動軸２８の回転により揚土搬送体１４のチェーン２７を
回動する。

３５は前記かさ歯車２９，３０等を被覆するとともに回
動自在に構成した回動ケース、３６，３７は筒状のケー
シングで回動ケース３５とケーシング３６とは互いに固
着してチシ、かつ、ケーシング３６に対して相対伸縮自
在な伸縮側ケーシング３７には、前記揚上搬送体１４を
片持ち状に連結してあシ、伸縮方向が規制されている前
記シリンダ１５の伸縮に伴って、回動ケース３５と筒状
ケーシング３６．３７からなる伸縮ケーシングと伸縮自
在な伝動軸を夫夫伸縮させると共に伸縮ケーシングを原
動軸２８まわシで回動させることにより、揚上搬送体１
４の殻稈搬送姿勢を変更させるようにしである。

次に、３８は機枠３９に固着したブラケットで、前記揚
上搬送体１４の回動による位置変更を支持するものであ
る。

このブラケット３８は、球継手４０を介して伸縮調整自
在な連結杆４１の一端に連結しである。

又、この連結杆４１の他端は球継手４２を介して揚上搬
送体１４の下部から突設したブラケット４３に連結しで
ある。

連結杆４１は右ネジ４４及び左ネジ４５を夫々各端部に
設けたネジ杆４６と雌ネジ付きのネジ杆受金具４７，４
８とによって形成されてかり、前記ネジ杆４６を回動さ
せることによって第２図に示す長さｌを調節でき、この
長さｌを変化させることにょ９揚上搬送体１４のフィー
ドチェーン１３に対する位置変更の作動範囲を予め調節
できる。

すなわち、この長さｌを調節し、スプライン軸３１釦よ
び中空筒体３２よりなる伸縮自在部Ａの長さを変更して
油圧シリンダ１５の作用による揚上搬送体１４の作動範
囲を調節することができるのである。

尚４９はスプロケット、５０はチェーンガイ ドである
。

次に前述実施例の作用について説明する。

殻稈が長稈である場合は、油圧シリンダ１５のロッド１
８を往動させて揚上搬送体１４をフィードチェーン１３
に対して遠ざかるように移動させる。

（第４図口参照）逆に短稈である場合はロッド１８を復
動させて揚上搬送体１４をフィードチェーン１３に対し
て近づけるように移動させるのである。

（第４図口参照）このとき油圧シリンダ１５の伸縮作用
に伴なって摺動杆２２はロッド１８の作用方向へと摺動
する。

又、揚上搬送体１４ば、連結杆４１を介しブラケット３
８に支持されつつ回動して位置を変更される。

このとき、油圧シリンダ１５の作用方向は直線状である
ため、スプライン軸３１および中空筒体３２よりなる伸
縮自在部Ａば、その長さを変更しつつ回動ケース３５位
置を中心として回動するのである。

他方、揚上搬送体１４の位置変更により、連結杆４１を
回動腕として球継手４０を中心に揚上搬送体１４の下部
も回動するのである。

以上実施例で説明したように、本考案は、冒頭に記載し
たコンバインの長短稈調節装置において、下部側の原動
軸１わりで回動自在なケーシング及びそれに内装された
前記原動軸によって駆動される伝動軸を設けると共に、
前記伝動軸によって回転駆動される揚上搬送体を前記ケ
ーシングの上部側に片持ち状に連設し、かつ、前記揚上
搬送体の道端側とケーシングの回動基部近くにわたって
連結杆を枢支連結する一方、機体適当箇所に固着された
受金具とそれにスプライン嵌合する摺動杆とによって前
記シリンダの伸縮方向を規制し、該シリンダを前記ケー
シングの上部側ｌたは揚上搬送体の連設基部側に連結し
であることを特徴とし、而して、受金具とそれにスプラ
イン嵌合する摺動軸をガイドにしてシリンダにより揚上
搬送体の搬送姿勢を変更させて、脱穀部での殻稈の扱深
さを所定範囲内に維持させるもので、かかる構成におい
てば、前記揚上搬送体の駆動に伴って生じるケーシング
の回動反力が受金具と摺動軸のスプライン嵌合部にこじ
れ力として作用するが、そのスプライン嵌合部が反力点
である原動軸から離れているために、スプライン嵌合部
に対するこじれ力は極めて小となり、かつ、反力点を中
心にするこじれの偏位量も極めて小さく、従って、摺動
軸の機械的強度を犬にしなくても、扱深さ調節のための
揚上搬送体の姿勢変更を極めてスムースに行なわせられ
るのである。

そのうえ、スプライン嵌合部にかかる反力は該嵌合部に
おいて分散され、鉄部での損傷を防止することができる
、といった効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は要部平
面図、第２図は長短稈調節装置を示す要部断面図、第３
図は同上要部断面図、第４図イ。 口は長短稈調節装置の作用状態を示す説明図でちる。 ４・・・脱穀部、１３・・・フィードチェーン、１４・
・・揚上搬送体、１５・・・油圧シリンダ、２０・・・
支持杆、２２・・・摺動杆、２３・・・摺動杆受金具、
３１，３２゜３３・・・伝動軸、３５ 、３６ 、３７
・・・ケーシング、４１・・・連結杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 刈取殻稈を脱穀部のフィードチェーンに受継搬送する揚
   上搬送体を、前記脱穀部での殻稈の扱深さを所定範囲内
   に維持させるべく、その搬送姿勢をシリンダによって変
   更自在に構成したコンバインの長短稈調節装置に訃いて
   、下部側の原動軸１わりで回動自在なケーシング及びそ
   れに内装された前記原動軸によって駆動される伝動軸を
   設けると共に、前記伝動軸によって回転駆動される揚上
   搬送体を前記ケーシングの上部側に片持ち状に連設し、
   かつ、前記揚上搬送体の遊端側と前記ケーシングの回動
   基部近くにわたって連結杆を枢支連結する一方、機体適
   当箇所に固着された受金具とそれにスプライン嵌合する
   摺動杆とによって前記シリンダの伸縮方向を規制し、該
   シリンダを前記ケーシングの上部側玄たは揚上搬送体の
   連結基部側に連結しであることを特徴とするコンバイン
   の長短稈調節装置。