JPS5854456Y2 - 車両用エレベ−タの乗場呼び登録装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、車両用エレベータの乗場呼び登録装置の改
良に関するものである。

銀行、マンション等の駐車場に設置される自動車用エレ
ベータの乗場呼び登録装置には、防犯上エレベータの使
用者を限定するため、キースイッチ又は磁気カード等を
使用したものが用いられる。

しかし、これらの乗場呼び登録装置の場合、キー又は磁
気カードをエレベータ使用者が持ち歩かなければならず
、更に呼びを登録する場合には、いったん自動車から降
りなければならない場合があり不便である。

また、自動車から降りることなく乗場呼びを登録するた
めに、光電装置、超音波装置等の自動車検知装置を用い
ることは周知のとおりであるが、この場合エレベータ使
用者の区別ができず、使用者を限定することができない
。

この考案は上記欠点を解消するもので、自動車等から降
りることなく乗場呼びを登録でき、更にエレベータ使用
者を限定することのできる車両用エレベータの乗場呼び
登録装置を提供することを目的とする。

以下、第１図及び第２図によりこの考案を２組の検知装
置を用いた場合の一実施例について説明する。

図中、１は車両検知用光電装置の第１光軸、２は同じく
第２光軸、３は自動車、４はエレベータの出入口、５は
乗場、１ａｔｌｂは常時付勢され、光軸１が自動車３に
よりしゃ断されたとき消勢される光電装置の出力リレー
（図示しない）の常開接点、１ｃは同じく常閉接点、２
ａは同様に光軸２による光電装置の出力リレー（図示し
ない）の常閉接点、１１は管理リレーで１１ａｔｌｌｂ
はそれぞれその常開接点、１２も管理リレーで、１２ａ
、１２ｂはそれぞれその常開接点、１３は乗場呼び登録
リレー、（田、（→は直流電源である。

今、自動車３が乗場５に直入し、光軸２をしゃ断すると
、その出力リレーが消勢され、接点２ａが閉成する。

そして、（田−２ａ−１ａ−１１−に）の回路により管
理リレー１１が付勢され、接点１１ｂの閉成により自己
保持する。

また接点１１ａは閉成する。

更に、自動車３が出入口４に向って前眩し、光軸１，２
を共にしゃ断すると、光軸１の出力リレーが消勢され、
接点１ｃが閉成し、（→−２ａ−１１ａ−１ｃ−１２（
→の回路により、管理リレー１２が付勢され、接点１２
ａの閉成により自己保持する。

また、接点１２ｂは閉成する。自動車３が光軸１，２を
共にしゃ断する位置に停止後、後退して光軸２のみをし
ゃ断する位置に停止すると、光軸１の出力リレーが付勢
され接点１ｂが閉成し、（＠ ２ａ−１２ａ−１ｂ−
１３＝（→の回路により乗場呼び登録リレー１３が付勢
され、乗場呼びが登録される。

したがって、上記の特定の動作を知らない者にはエレベ
ータを呼び寄せられず、エレベータを使用できない。

なお、上記管理リレー１２と乗場呼び登録リレー１３の
常開接点（図示しない）により表示灯を点灯し、自動車
３の位置を運転手に表示すれば便利である。

また、上記は２組の車両検知装置を用い、自動車３が光
軸２，１をしゃ断した後、光軸２のみをしゃ断する位置
まで後退した場合に乗場呼びを登録するものについて説
明したが、この条件はこれに限るものではない。

例えば、上記のように自動車３が後退した後再び前置し
て光軸１をしゃ断したとき、乗場呼びを登録するように
してもよい。

また、車両検知装置を３組以上用いても上記同様に構成
できることは言うまでもない。

要するに、車両検知装置の所定数のものが自動車３を検
出した後、正常の前置動作とは逆の後退動作を行ったこ
とを検知することにより、通常の自動車３の動作と区別
するものである。

したがって、後退した後の動作については特に限定する
ものではない。

な訃、上記のように車両検知装置が特定の順序で自動車
３を検知した場合のみ乗場呼びを登録できるのと同様に
、かご操作盤の複数の行先ボタンを特定の順序で押した
ときのみかど呼びを登録できるようにすれば、更に確実
にエレベータ使用者を限定できる。

以上説明したとおりこの考案では、乗場の検知装置の所
定数が車を検知した後、車が少なくとも後退したことを
検知すれば、乗場呼びを登録できるようにしたので、車
から降りることなく乗場呼びの登録ができるとともに、
エレベータの使用者を限定して防犯を計ることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による車両用エレベータの乗場平面図
、第２図はこの考案による車両用エレベータの乗場呼び
登録装置の一実施例を示す回路図である。 １．２は自動車検知用光電装置の第１光軸及び第２光軸
、１ａ〜１ｃは光軸１による光電装置の出力リレー接点
、２ａは同じく光軸２による光電装置の出力リレー接点
、ｌＬ１２は管理リレー１３は乗場呼び登録リレー。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）エレベータの乗場に設けられ車を検知する複数個
   の検知装置、この検知装置の所定数が上記車を検知し、
   その後上記車が少なくとも後退したことを上記検知装置
   が検知したとき乗場呼びを登録する乗場呼び登録回路を
   備えてなる車両用エレベータの乗場呼び登録装置。
2. （２）車が定められた位置へ後退したことを検知したと
   き乗場呼びを登録するようにした実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の車両用エレベータの乗場呼び登録装置。
3. （３）車が後退したことを検知し、その後走められた位
   置へ移動したことを検知したとき乗場呼びを登録するよ
   うにした実用新案登録請求の範囲第１項記載の車両用エ
   レベータの乗場呼び登録装置。