JPS5854412Y2 - 廃油処理袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一般家庭において発生する廃油、例えば使用済
となった食用油、自動車のエンジンオイル等、比較的少
量の洗油を簡易に処理するための処理袋に関するもので
ある。

一般家庭において使用済となった廃油、例えば食用油は
通常漏斗を用いて適当な空壜、空缶などに入れて貯えら
れているが、この廃油容器を保管するための適当な場所
がなく、又容器内に貯えた後の廃油の処分についても良
き方法がなく、大抵の場合、流し台の排水口から水と共
に流し出すかあるいは他の廃棄物に混入しゴミ回収時に
処分しているのが実状である。

しかしながら、このような処分方法を行なった場合、流
し台の排水口から悪臭が生じたり、又容器を利用した場
合にお・いては容器の破損や転倒がＬｆｆしば生じてゴ
ミ回収の作業員に迷惑を掛けるばかりでなく、広範囲に
悪臭が広がるという事態を招く。

そのためこれら廃油は一般ゴミの対象外とされている自
治団体も多く、この廃油処理の改善策が強く要望されて
いる。

方考案は一般家庭に卦ける上記廃油の処分をその都度簡
単にしかも衛生的に行なうことができ、且つ一般ゴミと
共に廃棄してもその優焼却することができる廃油処理袋
を提供するものであって、熱接着注合戊樹脂シート、あ
るいは少なくとも内面側に熱接着性皮膜を有したアルミ
箔やアルミニウム蒸着シート、紙等のシート材料でもっ
て上部が開口した袋体を形成し、該袋体の底部に吸油性
部材を内装するとともに該袋体の筒状部の中間部分の両
側を熱接着して該筒状部の中間部分における開口面積を
縮少したことを特徴とするものである。

以下、本考案の実施例を示した図面について説明すると
、シート材料１として第１図に示したごとくアルミ箔２
の片面に熱接着性合成樹脂皮膜３を有するものを使用し
、このシート材料１をその中央部において逆Ｔ字状に折
り畳み、その端縁をヒートシール４，４して第２図に示
したように２枚のシート材料が重合された立上り筒状部
５と偏平な底部６、および開口部７を備えた袋体８を形
成し、該底部６に木材パルプ、繊維紙、不織布等のマッ
ト状吸油性部材９を内装し、更に該袋体８の筒状部分５
の中間部分、好１しくは中間部分の底部６寄りの位置の
両側を熱接着１０，１０して該筒状部５の中間部におけ
る開口面積を縮少してるものである。

上記した熱接着ｉｏ、ｉｏは図示したごとく、筒状部５
の両側からそれぞれ下方に傾斜して形成することが望１
しく、それによって第３図に示したように開口部７を広
げて廃油を袋体８内に注ぎ入れる際、上記熱接着ｉｏ、
ｉｏの部分において筒状部５が漏斗状となり廃油を上記
した吸油部材９の中央部に導くに役立つとともに誤って
袋体８が倒れた場合、内部の廃油が外部に流出するのを
防止することができる。

第４図はシート材料１として紙の両面に熱接着性合成樹
脂皮膜を形成したものを用いて水平面となした底部６、
両側にひだ１ｉ 、ｉｉを備えた筒状部５および開口部
７を有する袋体８となし、該袋体８の底部６に前記した
マット状の吸油性部材９を内装させるとともに、該筒状
部６の中間部分の両側をひだ１１．１１の部分を含めて
熱接着１０、ＩＯＬで、本考案の廃油処理袋となした態
様を示したものである。

な釦、本考案の廃油処理袋を形成するためのシート材料
１としては、上記実施例に示したアルミ箔や紙の他に熱
接着性合成樹脂シートをも適用可能であり、又袋体の形
状については特に限定を要するものではない。

このように本考案における廃油処理袋は、熱接着性合成
樹脂シートあるいは少なくとも内面側に熱接着性皮膜を
有したサルミ箔や紙等のシート材料１でもって上部が開
口した袋体３を形成し、該袋体８の底部６に吸油性部材
９を内装するとともに該袋体８の筒状部６の中間部分の
両側を熱接着１０．１０して該筒状部５の中間部分にお
ける開口面積を縮少してなるものであるから、第５図に
示したごとく扁平に折り畳んだ状態で管理でき、使用時
には第６図のごとく立上り筒状部５の開口部７を左右に
拡げたのち、例えばフライパン鍋Ｆを傾けることにより
廃油を簡易に袋体内へ注入することかできる。

その上、筒状部５はその中間部分において開口面積が縮
少されているから、注入した廃油は主として吸油部材９
の中央部に落下し該吸油部材９内に効果的に吸収される
。

そして吸油によって吸油部材９は膨潤するから吸油動作
中に万一袋体が横倒しても袋部内の廃油が外部に流出す
ることが殆んどなく極めて好都合である。

又袋部内の廃油の処理に際しては第７図に示したごとく
筒状部５を底部６０表面に沿って裏側に折り畳み、予め
粘着して釦いた粘着テープ片１２あるいは接着テープや
ゴム輪等によって折シ畳み状態を保持させれば袋部材か
らの廃油の漏洩は殆んどなくなり、更に内部廃油の漏洩
が最も生じやすい袋体の両側部に熱接着１０．１０の部
分を備えているから、袋体内から筒状部５の内側端部を
伝って外部に流出せんとする廃油は上記熱接着部分によ
って完全に阻止され、したがって直立あるいは傾いた状
態で廃棄しても廃油漏洩の憂いがなく、他のゴミ類と共
に焼却処分することができるなど、少量（１００〜５０
０ｃｃ）の廃油の処理用として実用上有利な多くの効果
を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したものであって、第１図は
シート材料の断面側面図、第２図は処理袋の１部所面斜
視図、第３図は平面図、第４図は処理袋の他の実施例を
示した１部所面斜視図、第５図は未使用の折り畳み状態
を示した斜視図、第６図は使用要領を例示した斜視図、
そして第７図は注油後の廃棄姿を示した斜視図である。 １はシート材料、４はヒートシール部、５は筒状部、６
は底部、７は開口部、８は袋体、９は吸油性部材、１０
は熱接着部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １）、熱接着性合成樹脂シートあるいは少なくとも内面
   側に熱接着性皮膜を有したアルミ箔や紙等のシート材料
   でもって上部が開口した袋体を形威し、該袋体の底部に
   吸油性部材を内装するとももに、該袋体の筒状部の中間
   部分の両側を熱接着して該筒状部の中間部分に釦ける開
   口面積を縮少したことを特徴とする廃油処理袋。 ２）、上記筒状部の熱接着部分が該筒状部の両側から中
   央部に向って斜め下方に延びている上記実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の廃油処理袋。