JPS5853918B2 - 微生物によるミコフエノ−ル酸の製造法 - Google Patents
微生物によるミコフエノ−ル酸の製造法Info
- Publication number
- JPS5853918B2 JPS5853918B2 JP4592080A JP4592080A JPS5853918B2 JP S5853918 B2 JPS5853918 B2 JP S5853918B2 JP 4592080 A JP4592080 A JP 4592080A JP 4592080 A JP4592080 A JP 4592080A JP S5853918 B2 JPS5853918 B2 JP S5853918B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mycophenolic acid
- penicillium
- strain
- clofibrate
- microorganisms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、発酵法によるミコフェノール酸の製造法に関
する。
する。
ミコフェノール酸は、種々の有用な生物学的活性を有す
る化合物である。
る化合物である。
即ち、ミコフェノール酸は、抗ウィルス、抗腫瘍剤、抗
かび剤および抗菌剤であり、更に乾癖の治療にも有用で
あると報告されている。
かび剤および抗菌剤であり、更に乾癖の治療にも有用で
あると報告されている。
ミコフェノール酸は、ペニシリウム属に属する数多くの
菌株、例えばペニシリウム・プレビーコンバクタム(P
enicillium brevi−compactu
m) 。
菌株、例えばペニシリウム・プレビーコンバクタム(P
enicillium brevi−compactu
m) 。
ペニシリウム・ストロニフエルム(P、 stolon
i−ferum) yペニシリウム・スカブルム(P、
sca−brum)、ペニシリウム・ナゲミ(P、
nagemi ) yペニシリウム・スツアフエ’)
(P、 5zaferi ) 。
i−ferum) yペニシリウム・スカブルム(P、
sca−brum)、ペニシリウム・ナゲミ(P、
nagemi ) yペニシリウム・スツアフエ’)
(P、 5zaferi ) 。
ペニシリウム・パトウスーメイ(P、 patus−m
ei)。
ei)。
ペニシリウム・グリスコブルネウム(P、 grisc
o−brunneum ) 、およびペニシリウム・ビ
リジカトウム(P、 viridicatum )等に
よって生産されることが知られている。
o−brunneum ) 、およびペニシリウム・ビ
リジカトウム(P、 viridicatum )等に
よって生産されることが知られている。
又、生産菌株の改良によって、ミコフェノール酸生産性
の向上を計る方法として、ポリエン系抗生物質耐性変異
株を用いる方法(特開昭53−115880)も知られ
ている。
の向上を計る方法として、ポリエン系抗生物質耐性変異
株を用いる方法(特開昭53−115880)も知られ
ている。
本発明者等は、ペニシリウム属に属するミコフェノール
酸生産株の改良を進めているうちに、脂肪酸生合成系の
3−(ハイドロキシ)−3−メチル−グルタリル−Co
Aからメバロン酸に至る反応を触媒する酵素(3−(ハ
イドロキシ)−3−メチルーダルタリルーCoA−レダ
クターゼ)活性を阻害するクロフィブレートに対して耐
性を有する変異株が培地中に著量のミコフェノール酸を
蓄積することを見出し、本発明を完成するに至った。
酸生産株の改良を進めているうちに、脂肪酸生合成系の
3−(ハイドロキシ)−3−メチル−グルタリル−Co
Aからメバロン酸に至る反応を触媒する酵素(3−(ハ
イドロキシ)−3−メチルーダルタリルーCoA−レダ
クターゼ)活性を阻害するクロフィブレートに対して耐
性を有する変異株が培地中に著量のミコフェノール酸を
蓄積することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、ペニシリウム属に属するミコフェノー
ル酸生産菌のクロフィブレート耐性株を培地に培養し、
これを採取することを特徴とするミコフェノール酸の製
造法である。
ル酸生産菌のクロフィブレート耐性株を培地に培養し、
これを採取することを特徴とするミコフェノール酸の製
造法である。
本発明で用いられる菌は、ペニシリウム属(Penic
illium )に属するクロフィブレート耐性のミコ
フェノール酸生産菌であるが、親株としてはペニシリウ
ム属に属するミコフェノール酸生産菌であれば種や菌株
を問わず使用することができるが、好適な例としては、
ペニシリウム・プレビーコンパフトラム(P、 bre
vi−comprctum) QM8406 ATC
C16024又はペニシリウム・ストロニフエルム(P
、 stoloniferum )ATCC10111
等が挙げられる。
illium )に属するクロフィブレート耐性のミコ
フェノール酸生産菌であるが、親株としてはペニシリウ
ム属に属するミコフェノール酸生産菌であれば種や菌株
を問わず使用することができるが、好適な例としては、
ペニシリウム・プレビーコンパフトラム(P、 bre
vi−comprctum) QM8406 ATC
C16024又はペニシリウム・ストロニフエルム(P
、 stoloniferum )ATCC10111
等が挙げられる。
本発明においていうクロフィブレート耐性株とは、上記
親株(ペニシリウム属に属するミコフェノール酸生産菌
)のクロフィブレートに対する生育限界濃度の1.2倍
以上の濃度に耐性を示す変異株、即ち、最小発育阻止濃
度が親株の1.2倍以上である変異株を意味する。
親株(ペニシリウム属に属するミコフェノール酸生産菌
)のクロフィブレートに対する生育限界濃度の1.2倍
以上の濃度に耐性を示す変異株、即ち、最小発育阻止濃
度が親株の1.2倍以上である変異株を意味する。
該クロフィブレート耐性変異株の分離に当っては、通常
の変異誘発法、例えば紫外線照射あるいはN−メチル−
N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン、メチルメタン
スルホネートの如き化学的薬剤により該ミコフェノール
酸生産菌に変異を誘起せしめ、最小発育阻止濃度よりも
高い濃度のクロフィブレート を500〜2,000μ?/ml含有する液体もしくは
寒天培地に増殖させて、生育の良好な菌株を取得する方
法による。
の変異誘発法、例えば紫外線照射あるいはN−メチル−
N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン、メチルメタン
スルホネートの如き化学的薬剤により該ミコフェノール
酸生産菌に変異を誘起せしめ、最小発育阻止濃度よりも
高い濃度のクロフィブレート を500〜2,000μ?/ml含有する液体もしくは
寒天培地に増殖させて、生育の良好な菌株を取得する方
法による。
本発明において、使用されるクロフィブレートに対して
耐性を有する変異株としては、ペニシリウム・プレビー
コンパフトラムATCC16024の誘導株であるペニ
シリウム・プレビーコンパフトラム AJ 1170
90 FERM−P 5474が挙げられる。
耐性を有する変異株としては、ペニシリウム・プレビー
コンパフトラムATCC16024の誘導株であるペニ
シリウム・プレビーコンパフトラム AJ 1170
90 FERM−P 5474が挙げられる。
本発明を実施する際に用いられる発酵用培地としては、
通常のミコフェノール酸生産に用いられる公知の培地、
例えばW、 L、 Muth et al、 Anti
−microb 、 Agents Chemther
ap、、 8321′327(1975)記載の培地等
が使用される。
通常のミコフェノール酸生産に用いられる公知の培地、
例えばW、 L、 Muth et al、 Anti
−microb 、 Agents Chemther
ap、、 8321′327(1975)記載の培地等
が使用される。
培養条件は従来法と同様に好気的条件下に深部培養ある
いは静置培養を行えば良く、温度は、200〜30℃、
好ましくは25°〜27℃であり、■は2〜10好まし
くは3〜8であり、培養時間は100〜500時間、好
ましくは70〜400時間である。
いは静置培養を行えば良く、温度は、200〜30℃、
好ましくは25°〜27℃であり、■は2〜10好まし
くは3〜8であり、培養時間は100〜500時間、好
ましくは70〜400時間である。
かくして得られた培養液からミコフェノール酸を分別採
集するには、公知の方法が使用出来る。
集するには、公知の方法が使用出来る。
又、培養液中のミコフェノール酸の蓄積量は、高速液体
クロマトグラムにより簡単に分析定量される。
クロマトグラムにより簡単に分析定量される。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
これにより本発明が限定されるものではない。
これにより本発明が限定されるものではない。
実施例 1
ペニシリウム・プレビーコンパフトラム QM8406
をツアペック・ドックス(Czapec−Dox)氏寒
天培地を用い27℃でルーピン培養し、10日間培養し
て得られた胞子をかきとり、0.05%ラウリル硫酸ナ
トリウム水溶液に懸濁させた。
をツアペック・ドックス(Czapec−Dox)氏寒
天培地を用い27℃でルーピン培養し、10日間培養し
て得られた胞子をかきとり、0.05%ラウリル硫酸ナ
トリウム水溶液に懸濁させた。
メンブレンフィルター(Mi II 1pore Co
rp、 、Bedford 。
rp、 、Bedford 。
Mass、 01730 、ポアーサイズ8.0μm)
で無菌的に濾過し、胞子を集めた。
で無菌的に濾過し、胞子を集めた。
この胞子集団(5〜10×106胞子/ml)をN−メ
チル−N′−ニトロN−ニトロソグアニジン(最終濃度
1000μ?/rul)で10分間変異させた。
チル−N′−ニトロN−ニトロソグアニジン(最終濃度
1000μ?/rul)で10分間変異させた。
この変異処理によりおよそ99%が死滅した。
薬剤処理した胞子を0.05%ラウリル硫酸ナトリウム
水溶液で洗浄し、変異誘発剤を除去した。
水溶液で洗浄し、変異誘発剤を除去した。
洗浄した胞子は、クロフィブレートを1500μf/m
l含有する下記(表)の組成の寒天平板培地に塗布した
。
l含有する下記(表)の組成の寒天平板培地に塗布した
。
このプレートをコロニーが形成されるまで26℃で培養
した。
した。
これらのコロニーは、同−組成からなる斜面に保持し、
54株についてクロフィブレート耐性塵とミコフェノー
ル酸生産能をテストし、親株に比較して明らかに高いミ
コフェノール酸生産菌株AJ 117090 FER
M−P5474株を得た。
54株についてクロフィブレート耐性塵とミコフェノー
ル酸生産能をテストし、親株に比較して明らかに高いミ
コフェノール酸生産菌株AJ 117090 FER
M−P5474株を得た。
次にこのAJ117090株を下表の組成の培地50m
1(500ral容の坂ロフラスコに注入し120℃1
0分間滅菌した)に−白金耳づつ接種し、27℃で14
4時間振盪培養した。
1(500ral容の坂ロフラスコに注入し120℃1
0分間滅菌した)に−白金耳づつ接種し、27℃で14
4時間振盪培養した。
得られた培養液の声を8.0に調整した後、遠心分離し
て菌体を除去し、上清液中のミコフェノール酸含量を高
速液体クロマトグラフィーにより測定し、同様の実験を
親株についても実施し、ミコフェノール酸の蓄積量を比
較した。
て菌体を除去し、上清液中のミコフェノール酸含量を高
速液体クロマトグラフィーにより測定し、同様の実験を
親株についても実施し、ミコフェノール酸の蓄積量を比
較した。
その結果、親株が130m97dt蓄積するのに対しク
ロフィブレート耐性株AJ117090株では17 o
my/diであり、同条件下で14日間静置培養した時
のミコフェノール酸の蓄積量は親株が170m9/dt
であるのに対しAJ117090株は250m?/dt
であった。
ロフィブレート耐性株AJ117090株では17 o
my/diであり、同条件下で14日間静置培養した時
のミコフェノール酸の蓄積量は親株が170m9/dt
であるのに対しAJ117090株は250m?/dt
であった。
Claims (1)
- 1 ペニシリウム属に属するミコフェノール酸生産菌の
クロフィブレート耐性株を栄養培地で培養し、ミコフェ
ノール酸を培地中に蓄積せしめ、これを採取することを
特徴とするミコフェノール酸の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4592080A JPS5853918B2 (ja) | 1980-04-08 | 1980-04-08 | 微生物によるミコフエノ−ル酸の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4592080A JPS5853918B2 (ja) | 1980-04-08 | 1980-04-08 | 微生物によるミコフエノ−ル酸の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56144094A JPS56144094A (en) | 1981-11-10 |
JPS5853918B2 true JPS5853918B2 (ja) | 1983-12-01 |
Family
ID=12732678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4592080A Expired JPS5853918B2 (ja) | 1980-04-08 | 1980-04-08 | 微生物によるミコフエノ−ル酸の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5853918B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2583310A1 (en) * | 2004-10-05 | 2006-04-13 | Biocon Limited | Process for producing mycophenolic acid using penicillium arenicola bicc7673 |
-
1980
- 1980-04-08 JP JP4592080A patent/JPS5853918B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56144094A (en) | 1981-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Barksdale et al. | Phage-host relationships in nontoxigenic and toxigenic diphtheria bacilli | |
Alexander et al. | Mode of action of streptomycin on type b H. influenzae: I. Origin of resistant organisms | |
EP0158194B1 (de) | Verfahren zur Herstellung von L-Carnitin auf mikrobiologischem Weg | |
Wahba | The production and inactivation of pyocines | |
DE2631048B2 (de) | Verfahren zur Herstellung von D-Phenylglycin | |
Corke et al. | The selective enumeration of actinomycetes in the presence of large numbers of fungi | |
Norrod et al. | Growth of Neisseria gonorrhoeae in media deficient in iron without detection of siderophores | |
JPS5853918B2 (ja) | 微生物によるミコフエノ−ル酸の製造法 | |
Sands et al. | Ecology and physiology of fluorescent pectolytic pseudomonads | |
D'Mello et al. | The action of sodium deoxycholate on Escherichia coli | |
Nystrand | Saccharococcus thermophilus gen. nov., sp. nov. isolated from beet sugar extraction | |
KR100464107B1 (ko) | 유류분해 미생물제제 및 그 제조방법 | |
US3776815A (en) | Process for the manufacture of cephalosporin c | |
Devriese | Hemin-dependent mutants isolated from methicillin-resistant Staphylococcus aureus strains | |
JPH0348796B2 (ja) | ||
JP2771871B2 (ja) | 光学活性プロポキシベンゼン誘導体の製法 | |
JP2563074B2 (ja) | 天然型β−フェネチルアルコールの製造法 | |
JPH0838188A (ja) | イノシトールの製造方法およびグルコース代謝拮抗物質耐性株の取得法 | |
JP2897834B2 (ja) | 醗酵法によるエバーメクチンA1a、A2a、B1aおよびB2aの製造法およびストレプトミセス・アベルミチルスに属する新菌株 | |
JP3653801B2 (ja) | ジメチロールカルボン酸誘導体の製造法 | |
Fred et al. | The effect of lactic acid bacteria on the acetone-butyl alcohol fermentation | |
EP0015308A1 (de) | Verfahren zum selektiven Seitenkettenabbau von Steroidverbindungen und zur Herstellung hierzu geeigneter Mikroorganismen-Defektmutanten sowie neue Mikroorganismenstämme (II) | |
EP1576147A1 (de) | Bakterienstämme delftia acidovorans mc1-s, ihre herstellung sowie ihre verwendung zur produktion der s-enantiomeren von 2-phenoxypropions ure-derivaten | |
JPH0670749A (ja) | 麹菌及びその育種方法 | |
Yaniv et al. | RELATION BETWEEN CHANGES IN THE STABILITY OF PASTEURELLA TULARENSIS SUSPENSIONS AND IN ITS BACTERIAL POPULATION II: Mutual Influence between Salt-Agglutinable and Salt-Nonagglutinable Types |