JPS5853682Y2 - カ−トリッジの調整保護装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、レコード盤上ヤにかけるカートリッジの調整
保護装置に関する。

一般に、第１図に示すように、この種のカートリッジａ
はシェル本体すに一体または別体に取付けられ、このシ
ェル本体すがシェル取付部Ｃを介してトーンアーム（図
示しない）に取付けられている。

そして、カートリッジａは、第２図に示すようにレコー
ド盤面に対し垂直の位置にあるとき、クロストークが最
も良く、これより角度θ傾くと、第３図に示すようにこ
のクロストークは著しく悪くなる。

そこで、従来、第１図に示すように、シェル本体すをシ
ェル取付部Ｃを介してトーンアーム先端に着脱自在に取
付けるとともに、シェル本体すをシェル取付部Ｃに対し
て固定ねじで角度調整可能に取付け、さらにこのシェル
本体すにカートリッジａを取付けたのち、このカートリ
ッジａを静止状態のターンテーブルのレコード盤上に乗
せ、シェル本体すの微動により、カートリッジａとレコ
ード盤面とがカー） ＩＪツジａの前方からみて垂直に
なるように角度調整している。

しかしながら、この垂直状態の確認は肉眼にたよってい
るため、正確は斯し難く、また、この角度調整時にカー
トリッジの針を損傷するおそれがある。

本考案は、このような点に鑑みなされたもので、シェル
本体に基準面を設けるとともに、カートリッジを保護す
るカバーに、シェル本体の基準面に当接される当接縁面
および少なくとも一部に当接縁面と平行なレコード盤面
との接触面を形成し、カートリッジを装着したシェル本
体をレコード盤面上のカバーに保持してその基準面とカ
バーの当接端縁が当接するようにし、カートリッジをレ
コード盤面に垂直に保持するとともに、カートリッジの
不使用時には、このカバーによりカートリッジの針を保
護できるようにしたものである。

つぎに、本考案の一実施例を第４図１よび第５図につい
て説明する。

１はシェル本体で、このシェル本体１は基端部がトーン
アーム（図示しない）の先端部に接続される取付部２に
ねじ３により固定され、とのねじ３をゆるめることによ
りこのシェル本体１は角度微調整可能になっている。

そして、このシェル本体１の先端部には、中央先端に針
５を有するカートリッジ６が装着され、このカートリッ
ジ６の両側のシェル本体１の下面に平滑な基準面８，９
が形成されている。

また、１０は上記カートリッジ６を被覆保護するカバー
で、このカバー１０は、上記カートリッジ６よりやや高
い垂直の両側壁１１を有し上方および後端部を開口した
面状に形成されている。

そして、このカバー１０の」二端開ロ端縁には上記基準
面８，９に平行に当接する当接縁面１２が形成され、底
部外側面にはレコード盤面１４に平行に接触する接触面
１３が形成され、この当接縁面１２と接触面１３は平行
かつ平滑な平面により形成されている。

な釦、底部の接触面１３は底部全面に形成しなくともよ
く、少なくとも先端など一部に当接縁面１２と平行な部
分を突出形成すればよい。

このような構成において、カートリッジ６をレコード盤
面１４に垂直に保持するには、シェル本体１０基準面８
，９に対し垂直にカートリッジ６を取付け、カバー１０
をこのカートリッジ６を覆うように装着して両側の当接
縁面１２を基準面８．９に当接し、同定ねじ３をゆるめ
てシェル本体１の基準面８，９に当接縁面１２を平行に
圧着し、その１１カバー１．０をレコード盤面１４に載
置して再びシェル本体１を固定ねじ３を締めてシェル取
付部２に固定する。

このようにすると、カバー１０は接触面１３釦よび当接
縁面１２がレコード盤面１４に平行に形成されているか
ら、シェル本体１の基準面８，９もレコード盤面１４に
平行に保持され、したがってカートリッジ６はレコード
盤面１４に対して垂直に保持されることになる。

そしてこのカバー１０はカートリッジ６の調整後はシェ
ル本体１から脱出され、レコード盤面１４からとりはず
され、カートリッジ６の針５はレコード盤面１４に垂直
に接触保持される。

本考案によれば、シェル本体に基準面を設けるとともに
、カバーに基準面に当接する当接縁面および少なくとも
一部にレコード盤面との接触面を形成したから、レコー
ド盤面に載置したカバーを介して、カートリッジはレコ
ード盤面に対して垂直に保持され、したがってカートリ
ッジの針がレコード盤面に垂直に接触保持され、クロス
トークが良くなるとともに、不使用時には針を保護する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はカートリッジの取付状態を示す側面図、第２図
はその使用状態の正面図、第３図は針の角度によるクロ
ストークを示すグラフ、第４図は本考案の装置の一実施
例を示す側面図、第５図はその縦断正面図である。 １・・・シェル本体、６・・・カートリッジ、８，９・
・・基準面、１０・・・カバー、１２・・・当接縁面、
１３・・・接触面、１４・・・レコード盤面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カートリッジを取付けるとともに基準面を両側に形成し
   かつトーンアーム先端部に角度調整自在に取着されるシ
   ェル本体と、このシェル本体の基準面に当接される当接
   縁面および少なくとも一部に当接縁面と平行なレコード
   盤面との接触面を形成しかつ前記カートリッジを被覆保
   護するカバーとよりなることを特徴とするカートリッジ
   の調整保護装置。