JPS5853494B2 - 磁気記録用強磁性粉末の製造方法 - Google Patents

磁気記録用強磁性粉末の製造方法

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JPS5853494B2
JPS5853494B2 JP52046046A JP4604677A JPS5853494B2 JP S5853494 B2 JPS5853494 B2 JP S5853494B2 JP 52046046 A JP52046046 A JP 52046046A JP 4604677 A JP4604677 A JP 4604677A JP S5853494 B2 JPS5853494 B2 JP S5853494B2
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JP
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cobalt
powder
iron oxide
magnetic powder
magnetic recording
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JP52046046A
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進 北岡
晴夫 安藤
純一 平田
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Hitachi Maxell Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁気記録媒体の記録素子として有用なコバル
ト含有酸化鉄強磁性粉末の製造法に関する。
コバルトを含有する酸化鉄磁性粉末は、従来汎用されて
いるコバルトを含まない酸化鉄磁性粉末に比べて高保磁
力を有し、これを磁気記録媒体の記録素子として用いる
と、高密度記録ができる、高周波領域における感度が高
いなど種々の利点を有している。
このようなコバルト含有酸化鉄磁性粉末を製造する方法
は、これまで種々提案されているが、その中でも有用な
ものの一つとして、特公昭49−49475号公報に記
載された方法がある。
これによればスピネル構造を有する強磁性のγ−Fe2
O3又はFe3O4を核晶とし、これを、鉄塩とコバル
ト塩を含む金属塩の溶液と少なくともコバルトの水酸化
物が沈澱する濃度のアルカリ溶液との混合溶液中に分散
させ、この溶液中で酸化性ガスにより酸化反応を行なわ
せて核晶上に亜鉄酸金属をエピタキシャル成長させるこ
とによりコバルト含有酸化鉄磁性粉末を製造する。
この方法によれば、転写特性及び加熱減磁などの熱的安
定性に優れた均一な粒径を有する針状形強磁性粉末を容
易に製造することができる。
しかしながら、この方法では、コバルトを含む酸化鉄層
を核晶上にエピタキシャル成長させる過程において酸化
性ガスによる酸化反応を行なわせているため、核晶上に
成長したコバルト含有酸化鉄層中には二価の鉄が殆んど
存在せず、二価の鉄を多く含んでいるF e 304を
核晶として用いたとしても、この方法により製造した磁
性粉末を磁気テープなどの磁気記録媒体の記録素子とし
て用いると、得られた磁気記録媒体は表面電気抵抗が比
較的大きいものとなり、これがため記録再生時における
磁気記録媒体の帯電量が多くなる傾向にある。
これを防止せるためにカーボンブラックなどの導電性材
料を磁性塗料中に添加するという手段が採用されている
が、このような非磁性材料成分を多くするということは
磁気記録媒体の特性上好ましくない。
上記の問題を解決すべく種々検討を行なった結果、針状
γ−F e 203を還元性気体中で部分還元すること
により、粒子表面に二価の鉄を多く存在させた磁性粉末
を核晶として用い、酸化性ガスによる酸化反応を行なう
ことなく、この核晶上にコバルト含有酸化鉄層を形成さ
せると、上記の欠点が解消されるとともに上記方法によ
るものよりも更に高い保磁力を有する磁性粉末が得られ
ることを見出した。
本発明は、この知見に基づいてなされたものであるが、
これに加うるに、γ−Fe2O3を還元してFe3O4
とする過程において、γ−Fe2O3とFe3O4との
中間酸化状態のときに保磁力が非常に大きくなる現象が
あり、これを利用することにより更に高い保磁力を有す
る磁性粉末を得んとするものである。
本発明者らはこれらの現象について検討を重ねた結果、
針状γ−Fe203粉末を水素ガスなどの還元性気体中
で部分還元してγ−Fe2O3とFe3O4の中間の酸
化状態にある酸化鉄粉末となし、これを硫酸第一鉄など
の第−鉄塩及び硫酸コバルト塩などのコバルト塩を含む
金属塩溶液中に分散させた後、この分散液に、上記金属
塩に対し1当量以上のアルカリ、例えば水酸化ナトリウ
ムの水溶液を加え、この液の温度を沸点以下の温度に保
持して上記粉末および溶液中の二価の鉄が空気による酸
化をほとんど受けることのないような条件下で処理する
ことにより、針状酸化鉄の少なくとも最外層にコバルト
を主体的に含ませた酸化鉄層を形成できることを見い出
した。
本発明方法においては、針状γ−F e 203粉末を
還元性気体中で部分還元することにより粒子表面に二価
の鉄を多く存在させるようにすることが重要である。
このように処理された酸化鉄磁性粉末を核晶として用い
るとともに、第一鉄塩を添加することにより反応溶液中
にも二価の鉄を供給してやれば、核晶上にコバルト含有
酸化鉄層が良好に生成するため、高保磁力の磁性粉末が
得られる。
更に、本発明方法によれば粒子表面に二価の鉄を多く存
在させることができるので、粒子全体としては同程度量
の二価の鉄を含むものに比べ、その表面電気抵抗の小さ
いものが得られる。
従って、本発明方法により得られた磁性粉末を用いると
、表面電気抵抗の小さい磁気記録媒体を製造することが
できる。
本発明方法における部分還元処理は、酸化鉄粉末中の二
価の鉄と三価の鉄の比Fe”/Fe3+が0.05〜0
.25の範囲の値になるまで行なうことが望ましいFe
2/Fe3+の値が上記範囲内であるような磁性粉末を
核晶として用いると、保磁力の増加現象が認められ、得
られるコバルト含有酸化鉄磁性粉末は一層高い保磁力を
有するものとなる。
本発明方法により得られるコバルト含有酸化鉄磁性粉末
の保磁力は、上記要因の他に、アルカリ添加量、コバル
ト添加量、処理温度及び処理時間にも依存性が認められ
る。
本発明方法におけるアルカリ添加量は、反応に用いる金
属塩に対し、少なくとも1当量以上であることが必要で
ある。
アルカリ添加量が1当量より少ない場合には、コバルト
を含む酸化鉄層が核晶上に良好に生成せず、保磁力増加
の効果があまり認められない。
処理温度に関しては、常温以上とするのがよくその温度
が高くなるにつれてコバルト含有酸化鉄層の形成速度が
促進されるので、沸点付近のできるだけ高い温度で処理
を行なうことが望ましい。
以上述べたように本発明方法により得られるコバルト含
有酸化鉄粉末は、下記の如き種々の利点を有しているの
で、磁気記録媒体の記録素子として極めて有用である。
(i) 高保磁力を有し、高密度記録を可能にする。
(11)電気伝導性が良好であるため、これを用いて製
造した磁気記録媒体は表面電気抵抗の小さいものとなり
、記録再生時などの帯電による問題がない。
(111)熱安定性に優れるので、加熱減磁、転写など
の少ない磁気記録媒体を製造することができる6(iX
/)保磁力の経時変化が殆んどない。
(V) 磁性塗料中における分散性に優れている。
(Ve 配向性が優れている。
(via)飽和磁化が犬である。
次に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。
実施例 針状γ−Fe203粉末(保磁カニ330エルステツド
、飽和磁化: 74emu/g)を、水素気流中、23
0℃で3時間加熱処理して保磁力が365エルステツド
、飽和磁化が78emu/fi、二価ノ鉄と三価の鉄の
比Fe2ンh3+が0,10である酸化鉄磁性粉末を得
た。
この酸化鉄磁性粉末3kgを、硫酸コバルト1モル及び
硫酸第一鉄2モルが溶存している101の水溶液中に加
え、充分に分散させた後、この分散液に、18モルのN
aOHを溶解させたIOAの水溶液を加えた。
この分散液の温度を100℃まで昇温し、この温度を保
持しながら8時間撹拌を続けた。
次いで、磁性粉末を炉別し、充分に水洗して反応溶液を
除去した後、乾燥した。
このようにして得られたコバルト含有酸化鉄磁性粉末は
、保磁力が650エルステツド、飽和磁化が80emu
/g、二価の鉄と三価の鉄との比Fe2/Fe3+が0
.15であった。
なお原子吸光分析の結果、この磁性粉末はコバルトを1
.96原子%含有していた。
次に、この実施例で用いたと同一の針状γFe2O3粉
末を用い、水素気流中での加熱処理条件を変えることに
より粒子中のFe2/Fe3+が種種異なる磁性粉末を
作り、これらを核晶として上記実施例と同一の処理を行
なってコバルト含有酸化鉄粉末を製造した。
その際得られたコバルト含有酸化鉄粉末の保磁力と核晶
中のFe2/Fe3+との関係を図面に示す。
この図から明らかなように、Fe/Fe3+が0.05
〜0.25のときに保磁力が非常に大きくなっているこ
とが判る。
比較例 1 上記実施例で用いたと同一の針状γ−Fe203粉末を
水素気流中で還元することなく、そのまま核晶として使
用した以外は上記実施例と全く同様にしてコバルト含有
酸化鉄磁性粉末を製造した。
得られた磁性粉末は、保磁力が470エルステツド、飽
和磁化が76emu/gであった。
なお、この磁性粉末のFe2/Fe3+は0.04であ
り、コバルト含有量は1.96原子%であった。
比較例 2 実施例において毎分31の空気を反応液中に吹き込んで
処理を行なった以外は実施例と全く同様にしてコバルト
含有酸化鉄磁性粉末を製造した。
得られた磁性粉末は、保磁力が540エルステツド、飽
和磁化が77、Oemu/gであった。
なお、この磁性粉末のFe2/Fe3+は0,09であ
り、コバルト含有量は1.96原子%であった。
比較例 3 ゲーサイト(α−Fe00H)を脱水および還元して得
た針状Fe3O4粉末(保磁カニ345エルステツド、
飽和磁化: 86emu/9)を、空気中100℃で8
時間加熱処理して、保磁力が360エルステツド、飽和
磁化が78emu/L二価の鉄と三価の鉄の比Fe27
Fe3+が0.10である酸化鉄磁性粉末を得た。
この粉末を核晶として以下実施例と同一の処理を行なっ
てコバルト含有酸化鉄磁性粉末を製造した。
この粉末の保磁力は620エルステツド、飽和磁化は8
0emu/g1Fe2/Fe3+は0.15、コバルト
含有量は1.96原子%であった。
上記実施例及び各比較例で得られたコバルト含有酸化鉄
磁性粉末を用い、下記組成からなる磁性塗料を調製した
磁性粉末 75重量部塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体 25 〃ジオクチルフタレー
ト 5 〃トルエンーメチルイソブチル
ケトン(1:1)混合溶剤 200// この磁性塗料を厚さ12μのポリエステルフィルム上に
乾燥厚が約6μとなるように塗布、乾燥して磁気記録媒
体を製造した。
得られた各磁気記録媒体の表面電気抵抗を測定したとこ
ろ、以下のような結果が得られた。
上記の結果より明らかな如く、本発明方法により得られ
たコバルト含有磁性粉末を用いて製造した磁気記録媒体
は表面電気抵抗が非常に小さいことが判る。
【図面の簡単な説明】
図面は、核晶として用いる酸化鉄粉末中の二価の鉄と三
価の鉄との比Fe2/Fe3+と、本発明方法により得
られるコバルト含有酸化鉄磁性粉末の保磁力との関係を
示す特性図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 針状γ−Fe203粒子を還元性気体中で部分還元
    し、これをコバルト塩及び第一鉄塩を含む金属塩溶液中
    に分散させた後、該金属塩に対し1当量以上のアルカリ
    を含有する水溶液を加え、常温以上に加温して粉末中お
    よび溶液中の二価の鉄が空気による酸化をほとんど受け
    ることのないような条件下で処理することにより、針状
    γ−Fe203粒子の少なくとも最外層にコバルトを主
    体的に含ませた酸化鉄層を形成させることを特徴とする
    磁気記録用強磁性粉末の製造方法。 2 部分還元酸化鉄粉末中の二価の鉄と三価の鉄の比F
    e2+/Fe3+が0.05〜0.25の範囲内の値と
    なるまで部分還元を行なうことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
JP52046046A 1977-04-20 1977-04-20 磁気記録用強磁性粉末の製造方法 Expired JPS5853494B2 (ja)

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GB15201/78A GB1603213A (en) 1977-04-20 1978-04-18 Cobalt containing iron oxide magnetic particles and method for the preparation of the same
DE19782817410 DE2817410A1 (de) 1977-04-20 1978-04-20 Kobalt enthaltende magnetische eisenoxydteilchen und verfahren zur herstellung derselben
FR7811737A FR2387912A1 (fr) 1977-04-20 1978-04-20 Particules magnetiques d'oxyde de fer contenant du cobalt et leur procede de preparation
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US07/141,073 US4857417A (en) 1977-04-20 1988-01-05 Cobalt-containing iron oxide magnetic particles and method for the preparation of the same

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49119196A (ja) * 1973-03-20 1974-11-14
JPS5037668A (ja) * 1973-08-07 1975-04-08

Patent Citations (2)

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