JPS5853314Y2 - バルブ式水平・段差両用水閘 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は暗渠排水用バルブ式水平・落差両用水閘に関す
るものである。

近代営農構造改善としては先ず暗渠排水、畑地かんがい
が必要不可欠のものである。

それには土管及び陶管がなくてはなりません。

なぜならば、今後の大型機械化作業を前提として吸水、
排水のスピード化に伴ない排水速度を速め作業の無駄を
はぶかなければならないからである。

従って暗渠排水は極めて重要な事である。

従来、暗渠排水用水間においては陶管の場合は、落差型
・水平型の両型に分かれ、塩ビ製の場合は水平型のみで
、利用者側では非常に不便をきたし、両用水閘を望んで
いる。

従来の陶管水閘にあっては、第１図に示す如く水平型の
場合は平板、また第２図に示す如く落差型の場合は木の
丸栓を使用していたが本体が焼物のため狂いが多く不完
全で止水が困難である。

また塩ビ製氷閑にあっては、水平型（ポンプ型）や斜め
板止めのため水圧や付着物により浮き上がり底が抜けて
完全に下へ降りない等の欠点があった。

本考案者は鋭意研究の結果、キルク止栓の原理を応用し
たことにより完全に止水することができる暗渠排水用の
バルブ落差・水平両用水閘を考案した。

すなわち本考案は、管を十字状に接合して交差部を形成
し、該交差部の下管部に止栓用ネーパ部を形成した水平
・段差両用水閘管と、上記テーパ部と適合する止栓とか
ら構成され、該止栓の開閉で流水の水平・段差両用を行
うバルブ式水平・段差両用水閘である。

以下本考案を図面を通して説明する。

１は管本体で十字状に接合したものである。

管本体１の内部には上部開口部より止栓２を挿入したと
き係止できる止栓用上部テーパ部３及び下部テーパ部４
が形成されている。

２はゴム系統の止栓で、管内部に形成されたテーパ角度
に密着する。

５は水平・落差を調節する側面止蓋、及び６は同じく下
部止着である。

本考案において止着５を取りはずせば水平型となり、水
は止栓２を開口部より上方に引き上げると水平方向（Ａ
矢印）に流れる。

また止着５を取りはずせば落差型（ベント管又は曲管使
用）となり、左方より下方向（Ｂ矢印）に落下して流れ
る。

落差型の場合ベント角度及び接合パイプの長さにより高
低が自由にできる。

本考案の管本体は塩ビ、ポリエチレン、その他化学製品
、ゴム、鋳鉄等にて安易に製作することができる。

本考案は以上の様な構造を有することにより、（１）止
着の操作のみで落差・水平の使い分けが容易である。

（２）小型化しであるため非常に軽量である。

（３）止栓の場合も、接着部分が最少限のため簡単に取
り外せる陶土管類及び化学製品いずれにも著しく安価で
ある。

特にポリエチレン等の使用により酸性及び有機物等の薬
品に強度であり、肉厚の増加により強度的に保障できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の水平型水閘管の断面説明図、第２図は同
じく落差型水閘管の説明図、第３図は本考案の断面説明
図である。 １は管本体、２は止栓、３は上部テーパ部、４は下部テ
ーパ部、５は側面止着、６は下面止着。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 管を十字状に接合して、交差部を形成し、該交差部の下
   管部に止栓用テーパ部を形成した水平・段差両用水閘管
   と、上記テーパ部と適合する止栓とから構成され、該止
   栓の開閉で流水の水平・段差両用を行うことを特徴とす
   くバルブ式水平・段差両用水閘。