JPS5853253B2 - 熱交換器

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【発明の詳細な説明】本発明は瞬間湯沸器などの熱交換器に関するもので、多
角形状に通水パイプを捲回して熱交換器を構成すること
により、熱交換効率の向上を図ったものである。

すなわち本発明は燃焼部に対して、捲回したパイプ同士
が重ならないように構成することにより、燃焼排ガスの
接触を効果的に行なうと共に、燃焼部からの輻射熱の吸
収を増大して熱交換効率を向上させることを目的とする
。

以下図面に従ってその実施例を説明すると、第１図は湯
沸器を示したもので、１は下部に燃焼空気吸入口２を設
けた湯沸器外筒、３はその内部に設けたガスバーナでガ
ス配管４に接続されている。

５は上記ガスバーナ３の外周に設けた整流板、６は一端
を給水パイプ７に接続し、他端を給湯パイプ８に接続し
た熱交換器で、ガスバーナ３の上方にこれと対向して設
けられている。

この熱交換器６は第２図、第３図、或いは第４図に示す
ように、通水バイブロ１を多角形状に捲回し、上下に相
隣接したパイプ同士が重ならないようにその頂点をずら
している。

なおその加工手段は第５図、第６図に示した構造のもの
をねじることにより構成することができる。

９は熱交換器６の内部に設けた規制板で、燃焼排ガスを
熱交換器６に導ひくように設けている。

１０は外筒１の内面に貼附した端熱材、１１は外筒１の
上部に設け、その中央部に排気口１２を開口した蓋体、
１３は点火つまみ等の制御部である。

上記構成において、今、給水パイプ７から熱交換器６に
通水すると同時にガスに点火すると、ガスはガス配管４
を通ってガスバーナ３で燃焼し、上方に向う熱ガス流を
生じ、外筒１上端の排気口１２から排出される。

一方、給水パイプ７からの給水は、熱交換器６において
高温の湯となり給湯管８から給湯される。

このとき、熱交換器６はガスバーナ３の熱ガスの流れに
対して捲回したバイブロ１同士が重らないように構成し
ているため、燃焼排ガスはより確実にバイブロ１の表面
に接触し、効果的に熱交換を行なう。

又、燃焼部からの輻射熱の受熱面も増大するので、輻射
熱の吸収も多くなり、熱交率の向上を図ることができる
。

更に、形状が外観上多角形をずらしたものであり、例え
ば小径から大径に末広がり状に形成するものなどに比べ
、比較的小径で小型の器具を得ることができる。

更に又パイプを多角状に捲回し受熱面を増大し、パイプ
自体で熱交換するものであり、従来の熱交換ドラム等の
パイプの溶接等も不要にでき構成が簡単で経済的である
。

このように本発明は湯沸器等の熱交換器としてすぐれた
特性を発揮するもので、その工業的価値は大なるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示し、第１図は湯沸器の断面図、
第２図は熱交換器の斜視図、第３図は上面図、第４図は
熱交換器の他の実施例における上面図、第５図は熱交換
器の加工時における斜視図、第６図は上面図である。６ｔ・・・・・・通水パイプ。

【特許請求の範囲】

１通水パイプを多角形状に捲回すると共にこのパイプ
の頂点が相隣接するパイプの頂点と上下方向に重ならな
いよう構成し、かつ、この通水パイプを燃焼部に対向し
てその上方に設け、この燃焼部からの熱輻射の受熱面を
増大する構成とした熱交換器。