JPS585307Y2 - カラ−受像管 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカラー受像管に関し、特にシャドウマスクの保
持機構を改善して、安定な画イ象を保ち安価に形成でき
る受像管の提供を目的とする。

カラー受像管、特にンヤドウマスク型カラー受像管にお
いては第１図に示すようにパネル１内面にけい光面２が
形成され、その前方所定の位置にシャドウマスク３が配
設されている。

このシャドウマスク３を保持するには、その端部をマス
クフレーム４に固着し、前記マスクフレーム４の側面に
はバイメタル５を介してフレームホルダ６かとりつけら
れ、ホルダの他端部を前記パネルの側面に突設されたパ
ネルピン７に嵌合させてマスクフレーム４をパネル１に
とりつけ、前記シャドウマスク３かパネル１前方所定の
位置に保持されている。

このようなカラー受像管は長時間にわたって使用しても
、色ずれをおこすことがないなど画像の安定を保つこと
が要望される。

そのために電子銃から放射されシャドウマスクに設けら
れた開孔をとおった電子ビームが、シャドウマスクトケ
い光面とが所定の相対間隔を常に保つことにより、けい
光面の所定のけい光体ドツトを射突することが必要であ
る。

このようにパネル前方に配設されるシャドウマスクは厚
さのうすい鉄板で形成されているので、安定して保持さ
れるために、普通強度の強いマスクフレームにとりつけ
られている。

しかしながら受像管の動作時には電子ビームに射突され
てシャドウマスクが熱膨張すると共にマスクフレームも
加熱されて熱膨張現象を呈する。

これらの現象が重畳して所定の位置からシャドウマスク
は変位して、前述のパネルとの間隔が所定通り保持でき
ず、ンヤドウマスクの開孔をとおった電子ビームが所定
通りけい光体ドツトを射突することができなくなり、画
像品位を低下させてしまう。

このようなことを防ぐために、熱膨張率に応じたシャド
ウマスクとパネルとの相対間隔の補正を行なう対策かと
られ、その一つとしてバイメタルを併設したフレームホ
ルダを用いてシャドウマスクを配設することにより、色
ずれなどの不具合の発生を防止している。

しかしながらこのようなマスクフレームは構造も複雑で
値段も高く、またバイメタルを使用しているので結局受
像管としてコスト高に１ヨってシマつＯ 本考案はこのような点からなされたものであって、板状
体に形成されたマスクフレームを用いると共にシャドウ
マスクの保持機構を改善して、安価にして特性の低下を
来たさないカラー受像管を提供するものである。

すなわちシャドウマスクのスカート部を長く形成し、開
孔の設けられた板状体０マスクフレームに前記スカート
部の端部を固着し、シャドウマスクのスカート部とパネ
ルの内側面との間にホルダを介在させ、ホルダの一端を
スカート部に固着し、他端をパネルに固定してシャドウ
マスクを配設する。

以下図面を参照して本考案の１実施例について説明する
。

第２図に本考案のカラー受像管の要部の断面を示す。

すなわちパネル１の内面にけい光面２が形成さイー１、
内側面１１には４個所にパネルピン７が突設して設けら
れている。

シャドウマスク１２はスカート部１３が長く形成されて
、その端部が開口部を有する板状体からなるマスクフレ
ーム１４（第３図）の表面端部に溶接して固着される。

４個のホルダ１５はその一端部をシャドウマスクスカー
ト部１３にそれぞれ溶接してとりつけ、他端部をそれぞ
れパネルピン７に嵌合させてとりつけ、シャドウマスク
１２がパネル内側にけい光面に対向して配設される。

このようにシャドウマスクの保持方法としては、従来の
ようにマスクフレームのみで保持されるのではなく、マ
スクフレームとシャドウマスクとの相乗効果によって必
要な強度が得られるので、マスクフレームの形状も簡単
な板状体のものを用いて十分にシャドウマスク保持効果
が得られるようになった。

さらに受像管の動作時に、電子ビームに射突されたとき
、シャドウマスクが先ずドーミングをおこすが、シャド
ウマスクのスカート部が長く形成されその端部がフレー
ムにとりつけられているので、管軸に対して外側にスカ
ート部か膨張して、従来に比ベシャドウマスクの変位の
度合は軽減され、またマスクフレームにホルダが溶着さ
れていないので、電子ビームが射突することによってお
こるマスクフレームの熱膨張が直接ホルダに影響するこ
とすく、スカート部がクッション０）役目をはたして、
従来のようにマスクフレームが膨張したときその立ちあ
がり部の変位によってシャドウマスクが変位することは
おこらず、結局シャドウマスクとけい光面との間隔はほ
ぼ所定通りに保たれ、画像品位を維持することができる
。

このようにマスクフレームの形状が簡略化されて、容易
に形成することができ、バイメタルを使用することもな
いので、シャドウマスクの保持機構ひいては受像管のコ
ストダウンに寄与することができる。

前記のシャドウマスクのスカート部とマスクフレームと
の溶着は、本考案の要旨に従って種々の変形構造も得ら
れること勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図はカラー受像管の要部を示す断面図、第２図は本
考案の１実施例の要部を示す断面図、第３図は本考案の
マスクフレームの斜視図である。 １・・・・・・パネル、２・・・・・・けい光面、１２
・・・・・・シャドウマスク、１３・・・・・・シャド
ウマスク０スカート部、１４・・・・・・マスクフレー
ム、１５・・・・・・ホルダ、７・・・・・・パネルピ
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内面にけい光面の形成されたパネルと、このパネルの前
   方に配設されるスカート部の長く形成されたシャドウマ
   スクと、前記スカート部の端部かとりつけられる板状体
   のマスクフレームと、一端を前記スカート部に固着し他
   端をパネル内側面に突設されたパネルピンに嵌合して前
   記シャドウマスクをパネルの前方所定の位置に配設させ
   るホルダとを具備したカラー受像管。