JPS5852840B2 - 平版印刷用版材料の製造法 - Google Patents

平版印刷用版材料の製造法

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JPS5852840B2
JPS5852840B2 JP50029217A JP2921775A JPS5852840B2 JP S5852840 B2 JPS5852840 B2 JP S5852840B2 JP 50029217 A JP50029217 A JP 50029217A JP 2921775 A JP2921775 A JP 2921775A JP S5852840 B2 JPS5852840 B2 JP S5852840B2
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捷治 牧
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は平版印刷版において非画像部の親水性を向上さ
せた平版印刷用版材料の製造法に関するものであり、特
に主として親水性且つ水溶性有機結合剤と微細な無機鉱
物質とから構成される薄膜被覆層(以下受偉層と云う)
の非画像部の親水性を向上させた平版印刷用版材料の製
造法に関するものである。
一般に平版印刷版、例えばオフセット版として広く用い
られているものは各々目的に応じた支持体に必要とあら
ば特別な表面処理又は一層もしくはそれ以上の特別な層
即ち親水性受偉層を設けた后、その上にジアゾ感光性樹
脂等の種々な感光性物質層を設けたものを原画フィルム
等を通じて露光させた後、現体、水洗、ラッカー盛り等
の製版処理を行って印刷版としている。
この時画像部は感脂性(親油性)を有する為インキ受容
部となり、−万非画偉部は親水性の為水受容部を形成す
ることはよく知られている事実である。
又この場合、支持体上の熟水性受偉層を形成する構成材
料として、不溶化された親水性且つ水溶性有機結合剤例
えばカルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセ
ルロース、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、
カイゼン、ゼラチン等、と微細粒子形状を有する無機鉱
物質例えばクレー、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化
亜鉛等を用い得ることもよく知られている事実である。
支持体上に主として上記、構成物質から戒る薄膜層を設
けた場合、該受偉層が具備すべき特性、特に受偉層が版
となった時の非画像部としての具備すべき特性としては
、層表面は親水性(水受容性)を保持しつつ、かつ、層
自体は高度な耐水性を保つことが要求される。
即ち表面の親水性が劣れば水保持性、水受容性に欠け、
親油性である印刷インキの付着を誘発し、地汚れの因と
なり、逆に耐水性が劣れば湿潤液等により部分的に溶出
し易くなり、画偉部が欠如したり又溶出物が版面を傷め
たり、インキ中に混入したりして非常に好ましからざる
影響を与えることになり、いずれにしても結果的には耐
刷能力が劣ることになる。
本発明の目的は、上述した欠点を解決したものである。
即ち上述した如く感光性物質が塗布されるべき受偉層が
本質的に水溶性有機結合剤と無機鉱物質とから構成され
ている層に強固な耐水性を持たせながら、かつ、高度な
親水性を保持させることであり、他の目的はかかる版材
を平版印刷に供した場合非画像部の水受容性に伺ら問題
を起すことなく満足な印刷物を提供することであり、更
に今一つの目的は本発明の付加的効果として、受像層上
に設けられる感光性樹脂層の接着性を向上させることに
よりさらに版の耐刷能力を増加させることにある。
水溶性有機結合剤と無機鉱物質から構成される層に耐水
性を付与させる為には、しばしば該結合剤に適した耐水
化剤が併用含有せられるのが普通である。
但し、かかる耐水化剤を用いて耐水不溶化された層は結
合剤の親水基が封鎖されてしまう為に、往々にして層表
面の親水性が損なわれてしまう欠点を有している。
即ち水平衡のバランスに関しての許容範囲が狭くなり、
地汚れ等を惹起し易くなる。
本発明者はかかる欠点を解決すべく云いかえれば、耐水
性を強固に有し、かつ水受容性を優位に保持出来る様な
特性を持つ受像層について種々検討した結果、水溶性有
機結合剤と無機鉱物質と有機結合剤の耐水化剤とから構
成される、耐水性を有する受体層表面に強力なコロナ放
電処理を行ったものは、その耐水性を損うことなく高度
な親水性を与え、その結果これをベースにしたものを平
版印刷版に供した場合、適度な親水バランスを保ち印刷
耐性が向上することを見出した。
又本処理を施したものは付加的効果として受像層上に設
けられる感光性樹脂との接着性向上に寄与し、印刷中の
画偉部(感光層)の脱落防止の効果を有することも見出
した。
即ちこの点でも印刷耐性を上げる効果があることが判明
したのである。
コロナ放電処理の処理強度、条件等は有機結合剤の種類
や含有量、及び耐水化剤の種類及び量等によって一板に
は云えないが、大孔有機結合剤、耐水化剤の量が多い場
合は、コロナ放電の程度は強くする必要がある。
又処理に使用されるコロナ発生装置はジェネレーターギ
ャップ方式、真空管自励方式等、通常のフィルム表面の
活性化に使用される市販のコロナ放電処理装置で良い。
又吸水性、カール等を防ぐ為に上記シートの片面、もし
くは両面に防水保護層、カール防止層、その他を設けて
も良いし、さらにコロナ放電を上記支持体の表面にも併
行しても良い。
支持体としては、両面顔料塗布紙が用いられる。
本発明の受像層を構成する水溶性有機結合剤としては澱
粉及び変性澱粉、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアル
コール、あるいはカルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース等の水溶性セルローズ誘導体、ア
ルギン酸ソーダ、酢ビー無水マレイン酸共重合物、スチ
レン−無水マレイン酸共重合物、その他各種天然ガム等
の内の1つ乃至は2つ以上の混合物から構成される。
上記水溶性有機結合剤によって結合される親水性無機鉱
物質としては通常紙塗工に使用されるものでよい。
即ち塗工用クレー、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウ
ム、酸化亜鉛、炭酸力ルシュウム シリカ、水酸化アル
ミニウム等の中から選ばれる。
父上配水溶性有機結合剤の耐水化に用いられる耐水化剤
としては、使用される有機結合剤の種類によって各々異
なるのは云うまでもないが、一般にはホルマリン、グリ
オキザール等のアルデヒド又はアルデヒド誘導体、尿素
−ホルマリン縮合物、メラミン−ホルマリン縮合均等の
アミンホルムアルデヒド樹脂、水溶性エポキシ樹脂、エ
チレンイミン重合物及びエチレンイミン誘導体、Ca、
Zn。
A1等の重金属塩、Cr 、Sb 、Zr等の重金属塩
類等が用いられる。
水溶性有機結合剤と無機鉱物質との混合割合は、それら
から構成される層が平版印刷の耐刷性に充分耐え得る程
度の顔料接着力を有していなければならない事及び印刷
時に非画偉部に適度な水保持性を確保する為に表面が適
度な凸凹を有していなければならない事等を考慮すれば
、大体上記結合剤は無機鉱物質100部に対して20部
から70部、好ましくは25部から65部の範囲が良い
上記混合範囲の中での比率は結合剤の種類による固有接
着能力、無機鉱物質の種類、粒子径、さらには目的物の
目標品質等によって決まるのは云うまでも無い。
又結合剤に対する耐水化剤の添加割合については、使用
される結合剤個々に対して使用される各々の耐水化剤の
耐水化能力が種々異なる為−概には表現出来ないが、P
VA結合剤に対しては例えば尿素−ホルマリン縮合物は
6%から30%で、又メラミン−ホルマリン縮合物は5
%から20%で使用され、澱粉あるいは澱粉誘導体に対
しては、例えばメラミン−ホルマリン縮合物、グリオキ
ザールは10%から30%で使用される。
カゼ゛インに対しては例えばホルマリンは0.5%から
3%で使用され、かつ(もしくは)サチンホワイトは2
5%から100%で使用される。
又ゼラチンに対しては例えはクロム明パンは1%から3
%で、ホルマリンは1%から5%で使用され、水溶性エ
ポキ樹脂は5%から20%で使用される。
本発明による受像層中にはこれらの外に螢光増白剤、界
面活性剤、着色染料等を含有させることも出来る。
以下本発明の実施例を示すがこれに限定されるものでは
ない。
実施例 1 紙力増強剤、サイズ剤を含む坪量200 g/m″の紙
基体の両面に顔料として塗工用クレー、接着剤として澱
粉から戊る塗液を片面’+5.y/=ずつ塗布、乾燥さ
せ、両面顔料塗布紙を作成した。
その一面に主成分が塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物か
ら成る防水被覆層(塗布量5 g / rrl )を設
けた后さらにその上に受伶層として下記処方の塗液を固
型分で16 g/ m通常のブレードコーターにて塗布
、110’Cで2分間乾燥させた。
さらに層の耐水性を促進させる為に170℃で1分間熱
処理を施した。
亜鉛華2号(酸化亜鉛、堺化学工業 に、に製) 100部 PVA−H(高ケン化度PVA、倉し に、に製) 35部 UF−85(尿素−ホルマリン縮合物、 アライドケミカルに、に製)74部 水を加えて濃度33%とする。
かくして得られた受像層表面に、LEPEL表面処理機
、MODELHFSG−1コロナ発生装置を用いて電力
(入力)350Wの強度で、処理速度15WL/mvt
で表面活性化処理を行った。
なお電極エッヂとゴムロールとの間隔は0.8間であっ
た。
さらにその上にネガタイプのジアゾ感光樹脂(上野化学
工業に、に製、クイックワイプオン)を設けた扇回社製
の処理液にて製版処理を行い、平版印刷版を作成した。
(試料Aとする)−万比較用として試料人と同様な作成
法でコロナ放電処理のみを省いたものを作成した。
(試料Bとする) 製版時に試料Aの方は現体ラッカーで処理した場合画偉
部のみに付着し非画偉部(本発明の非画偉部)にはまっ
たく付着せずきれいに親水性を保っているが、試料Bの
方は画偉部ばかりでなく非画偉部にまで現体ラッカーが
付着した。
かくして得られたものを通常の単色オフセット印刷機に
かけて印刷に供した所、本発明による試料Aは4,50
0枚印刷したが伺ら問題は生じなかった。
試料Bの方は表面に付着した現体ラッカーを溶剤で除去
した后印刷に供したが、わずか30枚で非画偉部にイン
キが付着し地汚れか発生した。
さらにそのま\印刷した所2,500枚の時点で画偉部
(ジアゾ層)の剥離を生じた。
実施例 2 実施例1で使用した両面顔料塗布紙の片面に受像層とし
て下記配合の塗液を固型分で15g/rn:通常のエア
ーナイフコーターで塗布乾燥させた后、耐水性を促進さ
せる為に200’C1分間熱処理を施した。
塗工用クレー 85部サテンホ
ワイト(白石力ルシュウムに、に製)15部カゼイン
40部ホルマリン(原蔽を
30倍に希釈) 18部水を加えて濃度25%とする
かくして得られた受像層表面をLEPEL表面処理機、
MODBLHFSG−1コロナ発生装置を用いて電力3
00Wの強度で、20m/mviの処理速度で表面活性
化処理を行った。
さらにその上にネガタイプのジアゾ感光性樹脂(株式会
社光陽社研究所製、サンワイポンネガタイプ)を設けた
后、通常の工程で焼き付けを行い、同社製の処理液にて
製版処理を行い平版印刷版を作成した。
(試料Cとする)一方比較用として試料Cと同様な作f
fiでコロナ放電処理のみを省いたものを作成した。
(試料りとする) かくして得られたものを通常の単色オフセット印刷機に
かけて印刷に供した所、本発明による試料Cは2,00
0枚通しても伺ら問題を生じなかったが、比較用の試料
りの方は300枚通した時点で非画偉部に印刷インキが
付着し地汚れが生じた。
実施例 3 実施例1で使用した両面顔料塗布紙の一方の面に防水被
覆層として下記配合のものを固型分5g/m″塗布し乾
燥させた。
ポリゾールMC−5(スチレン−アクリルエステル系共
重合物昭和高分子に、に製)100部水
100部濃度25% さらにその上に受像層として下記配分からなる塗液を固
型分で15.9/77+″通常のエアーナイフコーター
で塗布した后、200℃で3分間熱処理を行った。
塗工用クレー 100部ニール
ガムA−85(変性澱粉スコ ルテン化学に、に製) 60部スミレ
ツツレジン613(メラ、ミンーホルマリン縮合物、住
友化学工業に、に製) 15部水を加えて濃度35%と
する。
かくして得られた受像層表面にLEPEL表面処理機、
MODEL HF5G−1コロナ発生装置を用いて電力
390Wの強度で処理速度20m/mvtで表面活性化
処理を行った。
さらにその上にジアゾ感光性樹脂(上野化学に、に製、
クイックワイプオン)を設けた后、通常の方法で同社製
の処理液にて製版処理を行い平版印刷版を作成した(試
料Eとする)。
一方比較用として試料Eと同様な作成法でゴロナ放電処
理のみを省略したものを作成した(試料Fとする)。
製版時において本発明による試料Eは、現像ラッカーで
処理した時、画体部のみに付着し非画倖部のみに付着し
非固体である受像層表面にはまったく付着せずきれいに
親水性を保っていたが、−万コロナ処理を行っていない
試料Fの方は現像ラッカーが非画偉部にも付着した。
試料Eを通常の単色オフセット印刷機にかけて印刷した
所、3,000枚通しても何ら問題を生じなかった。
一方試料Fの方は付着した現像ラッカーを溶剤で除去し
た後、印刷に供したがわずか20枚で非画偉部にもイン
キが付着し地汚れが発生した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 両面顔料塗布紙上に、水溶性有機結合剤と微細な無
    機鉱物質、及び該水容性有機結合剤を交叉不溶化させる
    べき耐水化剤とからなる薄膜被覆層を設け、該薄膜被覆
    層を150°C以上で加熱処理後、該薄膜被覆層の表面
    をコロナ放電処理し、しかるのち、該薄膜被覆層上に、
    感光性樹脂層を設けることを特徴とする平版印刷用版材
    料の製造法。
JP50029217A 1975-03-11 1975-03-11 平版印刷用版材料の製造法 Expired JPS5852840B2 (ja)

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JPS51104902A JPS51104902A (ja) 1976-09-17
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS48101204A (ja) * 1972-04-10 1973-12-20

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS48101204A (ja) * 1972-04-10 1973-12-20

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