JPS5852167B2 - 記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はドツト印字手段によってアナログ方式の記録
とデータ値を数字等によって記録するディジタル方式の
記録の双方を記録することができる記録装置に関し、特
に予め目盛が印刷された記録紙にアナログ記録を行なう
場合、人力アナログ波形の上下限値と目盛の本数とから
目盛の間隔値を１，２．５の倍数のようにきれのよい値
となるように正規化し、その正規化された目盛間隔に従
ってアナログ記録が行なわれるようにした記録装置を提
供しようとするものである。

記録紙の紙送り方向と直交する方向に選択的にドツトを
印字することができる印字手段を設け、この印字手段に
よって紙送りと同期して適宜にドツトを印字することに
よりアナログ方式の記録（以下アナログ記録と称す）と
文字記号等によるディジタル方式の記録（以下ディジタ
ル記録と称す）も行なうことができる。

この発明はこのような方式の記録装置に関するもので、
特に予め目盛が印刷されている記録紙にアナログ記録す
る場合、目盛とアナログ波形の関係を自動的に対応付け
し、且つ目盛間隔を１，２゜５のようにきれのよい値と
なるように正規化するようにしたものである。

以下にこの発明の一実施例を図面について詳細に説明す
る。

第１図はこの発明の一実施例を示す。

図中１はアナログデータ入力端子を示す。

この入力端子１に人力されたアナログデータはＡ−Ｄ変
換手段２によって遂次ディジタル値に変換される。

ディジタル変換のタイミングは制御手段３から与えられ
る制御パルスの周期と同期して行なわれる。

この制御パルスの周期を変えることによりデータの取込
周期を変えることができる。

制御手段３は例えばマイクロプロセッサを利用すること
ができ、これに内蔵した記憶器に収納したプログラムに
より以下に説明する動作が実行される。

即ちＡ−Ｄ変換手段２においてディジタル値に変換され
たデータはデータ人力手段４に人力され、このデータ人
力手段４に１時蓄えられた後に制御手段３を介して印字
データ１時記憶手段５に転送される。

尚データ人力手段４にはＡ−Ｄ変換手段２の他に外部端
子６からディジタルデータを直接人力することもできる
ように構成されている。

印字データ１時記憶手段５に収納されたデータは印字駆
動手段７に印加される。

印字駆動手段７に人力されたディジタル値により印字手
段８の駆動ドツト位置が選定される。

印字手段８は各種の形式のものが考えられている。

記録紙の違いにより大別すると例えば感熱式と放電破壊
式とがある。

また倒れの記録方式においても記録紙の送り方向と直交
する方向に多数の発熱素子又は放電用電極を配列する方
式と、発熱素子又は放電電極を紙送り方向と直交する方
向に移動させ、所望の位置で印字動作させる方式とがあ
る。

倒れの方式でもアナログ記録を印字するには印字データ
１時記憶手段５に１時記憶したデータ値と記録紙９の紙
中方向との対応付けが印字駆動手段７によって行なわれ
、印字するドツト位置が決められ人力アナログ値に対応
した位置にドツトを印字する。

ドツトの印字終了後に例えばパルスモータによって構成
された紙送り手段１１を動作させ、記録紙９を一定量送
り出す。

このようにしてドツト印字動作と紙送り動作をＡ−Ｄ変
換手段２のデータ取込周期と同期して順次行なえば第２
図に示すようにアナログ記録１２を描くことができる。

第３図に印字手段８の一例を示す。

この例では紙送り方向と直交する方向に多数の印字素子
を配列し、この印字素子を適宜選択して動作させること
によりドツトを印字する方式の場合を示す。

また印字素子としてはその例では発熱素子を用いた場合
を示す。

即ち図中Ｈ１，ｌ−１２，Ｈ３・・・・・・Ｈｎはそれ
ぞれ発熱素子を示す。

この発熱素子Ｈ１〜Ｈｎは例えば１０個毎に群ａａ＞ｓ
ｂｔ・・・・・・８ｎを構成し。

これらの群をスイッチ５ａ−８ｎによって選択的に電源
１３の一端に接続するように構成する。

また各発熱素子Ｈ１〜Ｈｎ の他端側はそれぞれダイオ
ードを通じて各群の対応する素子同士を共通接続し、そ
の共通接続点をスイッチ８１〜８１０を通じて電源１３
の他端に接続する。

これらスイッチ５ａ−８ｎ及びＳ１〜Ｓ□。

を印字駆動手段７によって選択的に制御することにより
記録紙の巾方向の任意の位置にドツトを記録することが
できる。

よって人力データのＡ−Ｄ変換値の上位ピットによりス
イッチＳａ〜Ｓｎの倒れか一つを選択してオンに操作し
、下位ピットによりスイッチＳ１〜ＳｔＯを選択的にオ
ンに操作することにより人力アナログ値に対応した位置
の発熱素子に電力が与えられ、その位置にドツトを印字
することができる。

一方、第２図に示すように時刻等のディジタル記録１４
を印字する手段としては文字信号発生手段１５が用いら
れる。

この文字信号発生手段１５は一般にキャラクタジェネレ
ータとも呼ばれ印字すべき数字に対応したディジクル値
或いは時間軸１６のように模様に対応したディジタル値
を与えることにより、その数字或いは模様を印字するた
めのパターン信号が出力される。

このパターン信号をデータ１時記憶手段５に１時記憶さ
せ、制御手段３のクロックパルスに同期して印字動作と
文字発生手段１５の読出動作を交互に実行することによ
り所望のディジクル記録１４及び時間軸１６を印字する
ことができる。

時刻を表わすディジタル記録１４及びその位置を表わす
時間軸１６を記録するには文字発生手段１５の他に計時
手段１７と、時刻記憶手段１８を設け、計時手段１７に
おいて一定時刻に達する毎又は測定開始から一定の時間
が経過する毎に信号を出力し、その信号により先ず文字
信号発生手段１５から時間軸１６を描くためのパターン
信号を出力させてこれを印字すると共にその時刻値又は
時間値に対応したディジタル値を時刻記憶手段１８に記
憶し、その記憶値を読出して文字信号発生手段１５に与
え、その時刻又は時間値に対応したパターン信号を読出
して印字することにより記録することができる。

尚、時刻記憶手段１８の他にデータ記憶手段１９を設け
、計時手段１７において計時信号を出力する毎にこのデ
ータ記憶手段１９にそのときの人力データ値を記憶する
ことにより時刻又は時間の記録と共にそのときの人力デ
ータ値もディジクル記録することができる。

第２図中２０はそのデータ値を示す。

ディジタル記録１４はこの例では文字の横方向が記録紙
９の送り方向と一致するように記録する場合を示す。

これは文字発生手段１５の記憶方法により決まる。

例えば数字の「８」を印字するためのパターンは第４図
に示すように時点Ｔ１において印字素子Ｈ２ｔ Ｈ３、
Ｈ５） Ｈ６がＨ論理、時点Ｔ２〜Ｔ４においては素子
Ｈ１，Ｈ４，Ｈ７がＨ論理、時点Ｔ５においてはＨ２，
Ｈ３，Ｈ５，Ｈ６がＨ論理となるように各時点Ｔ１〜Ｔ
６毎にパターン信号が文字発生手段１５から出力され、
その各時点Ｔ１〜Ｔ５に同期して記録紙９が１ステツプ
ずつ送られ、Ｈ論理が与えられた発熱素子によりドツト
を描くことにより数字の「８」が印字される。

この発明においてはこのような記録装置において、アナ
ログ波形上下限値設定手段２１と、アナログ波形上下限
値記憶手段２２と、アナログ波形上下限値正規化手段２
３とを設け、アナログ波形の上下限値を設定手段２１を
通じて記憶手段２２に記憶させ、この記憶値を使ってア
ナログ波形上下限値正規化手段２３において目盛の間隔
値をアナログ波形の上下限値の差を目盛の数に従って等
分した値より小さくなく、その値に最も近い１×１０ｎ
、２Ｘ１０ｎ、５Ｘ１０ｎのようにきれのよい値になる
ように正規化するものである。

第５図を用いて正規化手段２３の動作を説明する。

ステップのによって係数に＝１と記憶する。ステップ■
において記憶器２２に記憶したアナログ波形の上下限値
Ａ、Ｂを取込む。

この例ではアナログ波形の上限値Ａ二１０５、下限値Ｂ
＝７０とした場合について説明する。

ステップ■におい−Ｂ て−Ｎ−二Ｈを算出する。

Ｎは記録紙に印刷された目盛２４による等分数であり、
こ＼では第２図に示すように目盛２４の上下限値の間を
５等分した場合について説明する。

従ってこ＼ではＮ二５となり、よってＨニアとなる。

ステップ■ではＨ＜１０であるかを判定する。

この例ではＨ＝７であるからＹＥＳの判定がされステッ
プ■に進む。

もしステップ■においてＮＯの判定が出されると、ステ
ップ■に進む。

ステップ■ではＨを土の値０ に変更し、Ｋを１０倍の値に変更する。

その変更した数値をステップ■に戻し、再びＨ＜１０で
あるかを判定する。

ステップ（５）ではＨ≧１であるかを判定する。

ＮＯであればステップ■に進みＨを１０倍の値に変更し
、Ｋを■の値に変更する。

その変更した値を再びステップ■に戻し、Ｈ＞１である
かどうかを判定する。

このようにしてステップ■■においてＨが１≦Ｈ〈１０
となるようにＨに係数を掛ける。

この係数をＫに代入し記憶しておく。ステップ■におい
てＹＥＳと判定されると、ステップ■に進む。

ステップ■ではＨ＜５であるかを判定する。

この例ではＨ＝７であるからＮＯの判定が出されステッ
プ■に進む。

ステップ■ではＫに１０を掛けこれを１目盛の間隔りと
して記憶する。

この１目盛の間隔値りを使ってステップ０においで正規
化後の下限値りと上限値Ｃを算出する。

下限値りはＤ二ＬｘＩＮＴ（Ｂ／Ｌ）で算出される。

この例ではＬ二１０．Ｂ＝７０であるから正規化後の下
限値りはＤ−７０となる。

尚ＩＮＴは割算結果の整数を採ることの意味である。

一方、正規化後の上限値ＣはＣ＝Ｄ＋ＮＸＬで算出され
る。

よってこの例ではＤ＝７０．Ｎ二５゜Ｌ二１０であるか
らＣ二１２０となる。

結局、アナログ波形の下限値が７０、上限値が１０５の
とき５等分目盛にアナログ波形を書込む場合には正規化
手段２３によって目盛２４の下限値をＤ−７０、上限値
Ｃ＝１２０に決められ、各目盛の間隔Ｌ−１０に正規化
される。

尚上述においてステップ■においてＹＥＳの判定が出さ
れたときはステップ［相］に進み、ステップ［相］で）
］＜２を判定する。

ステップ［相］でＮＯと判定されるとステップ０に進み
、Ｋに５を掛けてＬ二５Ｋを記憶し、このＬ二５Ｋを利
用して正規化された下限値りと上限値Ｃを算出する。

ステップ［相］においてＹＥＳと判定されるとステップ
０に進みＫに２を掛け、Ｌ＝２Ｋを利用して正規化され
た下限値りと、上限値Ｃを算出する。

ステップ０において目盛の下限値りと目盛の上限値Ｃが
算出されると、その上限値と下限値が印字動作の上限値
と下限値として制御手段３に取込まれ、印字動作のスパ
ンが決定される。

このスパンに従ってアナログ記録を行なう。

上述したようにこの発明によれば、人力アナログデータ
は予め印刷された目盛２４によって決まる上限値と下限
値に従って記録されアナログ記録１２と目盛２４が対応
付けされる。

然も１目盛の間隔が１，２．５の倍数のように正規化し
て目盛２４の上限値と下限値を決めたから１目盛当りの
値が読取易くなりデータの処理に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す系統図、第２図はこ
の発明の装置による記録結果の一例を示す平面図、第３
図はこの発明の装置に使用することができる印字手段の
一例を示す接続図、第４図はこの発明の装置により文字
を記録する方法を説明するための平面図、第５図はこの
発明の要部の動作を説明するためのフローチャートであ
る。 ２：Ａ−Ｄ変換手段、３：制御手段、４：データ人力手
段、５：印字データ１時記憶手段、７：印字駆動手段、
８：印字手段、９：記録紙、１２：アナログ記録、２１
：アナログ波形上下限値設定手段、２２：アナログ波形
上下限値記憶手段、２３：アナログ波形上下限値正規化
手段、２４：印刷されている目盛。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 印字データ１時記憶手段と、印字駆動手段と印字手
   段とを具備し、ドツトの印字により予め目盛が印刷され
   た記録紙にアナログ量を記録するようにした記録装置に
   おいて、アナログ波形上下限値正規化手段を設け、この
   正規化手段により予め記録紙に印刷された目盛の間隔が
   目盛間隔に適したきれのよい値となるように正規化し、
   目盛の上下限値の印字手段の上下限値とを一致させるよ
   うにした記録装置。