JPS5851923B2 - パツク剤組成物 - Google Patents

パツク剤組成物

Info

Publication number
JPS5851923B2
JPS5851923B2 JP4712473A JP4712473A JPS5851923B2 JP S5851923 B2 JPS5851923 B2 JP S5851923B2 JP 4712473 A JP4712473 A JP 4712473A JP 4712473 A JP4712473 A JP 4712473A JP S5851923 B2 JPS5851923 B2 JP S5851923B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
film
pack
fiber
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4712473A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS49132247A (ja
Inventor
功 佐野
一郎 大枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP4712473A priority Critical patent/JPS5851923B2/ja
Publication of JPS49132247A publication Critical patent/JPS49132247A/ja
Publication of JPS5851923B2 publication Critical patent/JPS5851923B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特定長さの繊維(短繊維)を基剤の中に混合す
ることによって改良された皮膜形成型のパック剤に関す
る。
更に詳しくは、パック塗膜の乾燥速度が早く、乾燥によ
り生成するパック皮膜が強くかつ使用感が良好で、容易
に円滑に剥離し得るパック剤に関する。
従来、ポリビニールアルコール等の水溶性高分子を含有
するエマルジョン型又はゼリー状型の皮膜形成能を有す
るパック剤がよく知られているがこれらのものは一般に
乾燥速度が比較的遅くかつ皮膜強度も充分でない為に剥
離の際皮膜が破れたり皮膚上に皮膜の一部が残留するな
ど又その他香料品本来の機能を損う欠点があった。
即ちポリビニールアルコール等の高分子化合物を基剤と
するパック剤においては、乾燥速度を早くする為に或は
皮膜を強くする為にはポリビニールアルコールの濃度を
高くすることが考えられるが濃度を高くすれば必然的に
パック剤の粘度が上昇して顔に塗布する際はのびが悪く
又乾燥して剥離する際は皮膚に密着し過ぎて肌と産毛を
引張り痛みを感じたり、又パック剤中の原料具が強くな
ったりする欠点があって化粧品本来の具備する条件から
程遠いものとなる。
一方化粧品本来の具備すべき条件を満す様にのびを良く
し使用感の良好なパック剤を作るにはポリビニールアル
コールの濃度を低くなげればならないが、ポリビニール
アルコールの濃度を低くすれば皮膜が弱くなり剥離が困
難となり皮膜が皮膚に残留する等の欠点が生じてくる。
本発明者等は上述の欠点を改良せんとして鋭意研究した
結果短繊維を皮膜形成能を有する高分子化合物のバルク
に共存含有せしめることに依って乾燥速度が著しく早く
剥離を容易且つ円滑に行い得ることを見出し本発明を完
成した。
本発明の第]の目的は、著しく乾燥速度が早く生成皮膜
の剥離を容易かつ円滑に遂行し得る改良されたパック剤
を提供することにある。
他の目的並びに効果は以下の説明から明らかにされよう
本発明は、皮膜形成能を有する高分子化合物の水性溶液
または乳化分散液を主体成分とする基剤の中に、繊維長
が0.3〜30mmの繊維が1〜50重量%の量で混合
分散されていることを特徴とする皮膜形成型のパック剤
である。
本発明に使用する皮膜形成能を有する高分子化合物とは
、水に容易に溶解又は分散し且つ乾燥時に皮膜を形成す
る天然高分子又はその誘導体又は合成高分子化合物であ
る。
天然高分子又はその誘導体としては、例えばゼラチン、
アルブミン、グルチン、ペクチン等の蛋白質、アルギン
酸等の多糖類、メチルセルローズ、カルボキシメチルセ
ルローズ等のセルローズ系、トラガントガム、アラビヤ
ガム等のガム質又は天然ガムラテックス等を挙げること
ができる。
合成高分子化合物としては、例えばポリアクリル酸エス
テル、ポリアクリル酸(又はその塩)、ポリビニールア
ルコール、ポリ酢酸ビニール等のビニール系単独重合体
、酢酸ビニール、アクリル酸エステル、アクリル酸、メ
タアクリル酸、アクリロニトリル等のビニール単量体を
二種以上共重合した共重合体、合成ゴムのラテックス等
を挙げることができる。
これら高分子化合物のパック剤中の濃度は、一般に2〜
60%(重量)の範囲内である。
高分子化合物の種類によって、最適濃度が相違する。
例えば、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子の場合
は、約20%以上の濃度では粘度が高過ぎて肌へののび
が悪く塗布が困難になり、原料臭も段設強くなり又生成
皮膜の剥離の際肌へ密着し過ぎて肌が痛く又産毛を引張
って痛い。
また2%以下の濃度では皮膜の形成が困難且つ乾燥に長
時間を要するそして皮膜が弱いので剥離が円滑に行われ
ず、また肌に生成皮膜が残留することがある。
エマルジョン型の合成樹脂やラテックス系は、一般に水
に分散し低粘度を示すので約60%の高濃度でも用いる
ことができる。
本発明で使用する繊維としては、木綿、羊毛、絹、麻等
の天然繊維、レーヨン、アセテート等の化学繊維、ポリ
エステル系、ポリアミド系、アクリル系、ポリオレフィ
ン系、ポリ塩化ビニール系等の合成繊維等を挙げること
ができる。
これらの中で羊毛、絹アセテート、ポリアミド系、ポリ
エステル系等の合成繊維が更に風合に優れているので最
も好ましいものである。
本明細書で言う繊維とは、通常の単繊維、複合繊維、及
び糸を総称する。
繊維の長さは、短かすぎると本発明の特徴の一つである
強靭な膜形成効果がなくなる。
又長すぎると繊維群はもつれて、斑(ままこ)となり分
散し難くなり、パック剤製造時に、攪拌機にまつわり又
充填機にもかからず実用的でない。
か又る理由からして繊維の長さは0.3〜30mrn好
ましくは2〜15關である。
繊維の太さについては細過ぎるともつれて団子状(だま
)になり、製造時に均等に分散し難くなり、また均等に
パンク基剤中に分散し難くなり、また均等にパック基剤
中に分散しても顔に塗布する際にまだらになり、撚れて
均一にのび難くなる。
又太くなり過ぎると製造時に攪拌機に詰ったり、製品を
顔に塗布する際ザラツキが出て感触が低下し易い。
か又る理由からして、繊維の太さは1デニール乃至50
デニール好ましくは3〜20デニールである。
又繊維はダル又はセミダルでも良く捲縮されていてもさ
れなくても良い。
短繊維の添加混合量はパンク材基材によって相違するけ
れども通常パック材中に1〜50%(重量)好ましくは
5〜40%(重量)である。
1%より少ないと乾燥速度が遅くなり、剥離性が低下す
るので好ましくない。
また50%(重量)よりも多くなると触感がわるくなる
傾向がある。
短繊維は、前記高分子化合物の溶液、分散液に直接混合
してもよい。
また油脂、乳化剤、界面活性剤、乳化安定助剤、増粘剤
、保湿剤、アルカリ剤等の香粧品基材の溶液、分散剤や
稀釈剤、溶媒等に混合してパンク剤を調整してもよい。
添加混合する段階に限定されないけれども配合する前記
高分子化合物、前記香粧品基材等の種類、性質、添加量
や繊維の種類、性質等を勘案して、繊維が安定にかつ均
一に分散、分布するよう適応混合時期を選択することが
肝要要である。
以上、要するに本発明は、前記構成によって、パンク塗
膜の乾燥速度を早くし、生成皮膜の強度を増大し、使用
感を良好ならしめると共に生成皮膜の剥離を容易かつ円
滑に遂行し得るパック剤であって、その商品価値は極め
て高いものである。
以下実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
実施例に記載の%は重量百分率を意味し部とは重量部を
意味する。
また実施例の中に記載の繊維のところでDとはデニール
(繊度)のことであって、例えば4Dとは4デニールで
ある。
またカットとはこ工では繊維の長さく繊維長)のことを
意味し、例えばアセテート繊維4D14mmカットとは
、繊度が4デニールで長さが47nr/Lのアセテート
繊維(繊維の長さを4mmに切断した繊維4デニールの
アセテート繊維)であることを意味する。
実施例 1 ■、処方 ポリビニールアルコール エトキシ化ラノリン ソルビトール グリセリン 殺菌剤 香料 水 アセテート繊維4D、4mvtカット ■。
製造法: 25℃にて水(7)中にアセテート繊維** (8)を分散させる。
この中にポリビニールアルコール(1)とソルビトール
(3)及びグリセリン(4)とを混和したものを攪拌し
ながら添加する。
このものを加温して80℃に達した時、これにエトキシ
化ラノリン(2)、殺菌剤(5)及び香料6)の加熱混
融物を添加して攪拌分散し、次いで真空脱泡し冷却して
製品とする。
得られた製品はのびが良く、使用感良好で、乾燥速度が
早い。
又剥離の除膜が強靭な為に膜が破れずに一枚の形で取れ
、肌や産毛等の痛みもなく剥離残留物も残らない。
比較として繊維を添加しない他は前記と同様にしてパン
ク剤を調整し、次いで同様にその性能をしらべた。
これらの結果を第1表に併記した。
実施例 2 繊維長を第2表の如く変化させたアセテート繊維を使用
する他は実施例1と同様にして夫々のパ※※ツク剤を製
造し、その性能をしらべたその結果を第2表に示した。
実施例 3 ■、処方 (1)ポリビニールアルコール (2)遊離酸型カルボキシビニールポリ マー 部 (3) ポリオキシエチレンソルビタンラ ウレート 水溶性ラノリン 2プロピレング
リコール 4 デイツプロバノールアミン 1 防腐剤 0・5香料
1 エチルアルコール 5水
80ナイロン(セミダル巻縮1
5D、 58鼎カツト繊維) ■、製造法 A部:水の半量にポリオキシエチレンソルビタンラウレ
ート及び水溶性ラノリンを溶解する。
次にエチルアルコールに防腐剤及び香料を溶したものを
混入する。
次に遊離酸型カルボキシビニールポリマーを均一に分散
させる。
B部ニ一方残りの水にディップロバノールアミンを溶か
し次にナイロン単繊維を分散させる。
更にプロピレングリコールとポリビニールアルコールを
混合したものを均一に分散溶解させる。
最後にA部とB部とを混合すると透明ゼリー状(粘度約
8万センチポアズ)で単繊維分散のパンク剤を得る。
かくして得られたパック剤は、実施例1の場合と同様に
、繊維を含有しないものに比較して乾燥性、皮膜強度、
使用感、剥離性が優れている。
実施例 4 ■、処方 ポリビニールアルコール ステアリン酸 セタノール グリセリン 防腐剤 トリエタノールアミン 香料 水 ポリエステル(ダル巻縮)繊維 6D 3順 カット 50% 11D 8// // 30 3D 1// /I 20 5部 0.5 0.5 0 0 ■、製造法 水にトリエタノールアミンを溶かし、次に単繊維を分散
させる。
次にポリビニールアルコールとグリセリンを混ぜたもの
を添加し、70℃迄加温する。
一方ステアリン酸、セタノール、防腐剤を70℃に加温
し、先の水相部に投入乳化し香料を加えて常温迄冷却す
れば、繊維入りのクリーム状パック剤を得る。
得られたパック9 剤は、繊維を含有しないパック剤に比較して、乾燥性、
皮膜強度、使用感、剥離性が優れている。
実施例 5 ■、処方 (1)メタアクリル酸乳化重合物(水性 40 部エマ
ルジョン)(固形分40%) (2)ステアリン酸 (3)鯨ロウ (4)ポリオキシエチレンラウリルアル コールエーテル 0.5 0.5 ソルビタンモノステアレート トリエタノールアミン 防腐剤 香料 水 ■ 0.5 0.5 0 ※ ※(10)綿糸(40番手(より糸)10mmlO部カ
ット) ノ ■、製造法 水にトリエタノールアミンを溶かし、次に繊維を分散さ
せ70℃に加温し水相とする。
一方ステアリン酸、鯨ロウ、ポリオキシエチレンラウリ
ルアルコールエーテル、ソルビタンモノステアレート、
防腐剤を70℃にて溶解し、此れを先の水相に攪拌し乍
ら添加乳化し賦香して30℃迄冷却する。
これにメタアクリル酸乳化重合物を添加混合すれば、繊
維入り乳液状パックを得る。
得られたパンク剤は、繊維を含有しないパック剤に比較
して、乾燥性、皮膜強度、使用感、剥離性が優れている
実施例 6 実施例1のアセテート繊維(4D、4mmカット)の添
加量を第3表に示す如く変化する他は実施例1と同様に
行った。
その結果を第3表に示した。以上の結果から明らかなよ
うに、短繊維の添加混合量は、パック基材によって若干
相違するけれども通常パック基材中に1〜50%(重量
)好ましくは5〜40%(重量)、最も好ましくは10
〜30%(重量)である。
1%よりも少ないと乾燥速度が遅くなり、剥離性が低下
するの好ましくない。
50%よりも多くとなる触感、剥離性、製造時の分散性
、作業性が低下するので好ましくない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 皮膜形成能を有する高分子化合物の水性溶液または
    乳化分散液を主体成分とする基剤の中に、繊維長が0.
    3〜30mr/Lの繊維が1〜50重量%の量で混合分
    散されていることを特徴とする皮膜形成型のパック剤。
JP4712473A 1973-04-24 1973-04-24 パツク剤組成物 Expired JPS5851923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4712473A JPS5851923B2 (ja) 1973-04-24 1973-04-24 パツク剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4712473A JPS5851923B2 (ja) 1973-04-24 1973-04-24 パツク剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS49132247A JPS49132247A (ja) 1974-12-18
JPS5851923B2 true JPS5851923B2 (ja) 1983-11-19

Family

ID=12766390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4712473A Expired JPS5851923B2 (ja) 1973-04-24 1973-04-24 パツク剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5851923B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3578776B2 (ja) * 1992-02-12 2004-10-20 花王株式会社 角栓除去方法
US5512277A (en) 1991-05-15 1996-04-30 Kao Corporation Keratotic plug remover
JP3987286B2 (ja) 1999-05-12 2007-10-03 花王株式会社 角栓除去剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPS49132247A (ja) 1974-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1816312B (zh) 与水性介质接触时显示相分离的水凝胶组合物
CN1863519B (zh) 具有可消蚀的背衬元件的水凝胶组合物
DE69915733T2 (de) Kosmetische oder pharmazeutische Zusammensetzung in Form eines Feststoffs, welche verformt werden kann
JPS6025969B2 (ja) 香味つき歯科用品
DE60011403T2 (de) Bioadhesive zusammensetzungen
US20020187181A1 (en) System for delivering cosmetics and pharmaceuticals
TW590776B (en) Antipsoriatic nail polish
JPS5815137B2 (ja) コウミツキシガヨウヒン
JP2006508952A (ja) 皮膚をマット(つや消し)にするセルロースマイクロビーズの使用
DE2848977A1 (de) Druckempfindliches klebeband
WO2005009399A2 (en) Emulsion composition of polyvinyl alcohol which forms a peelable film on skin
JP3908275B2 (ja) コールドシート
KR19980078458A (ko) 다중 액정 리포좀 유화에 의한 화장료 조성물과 그 제조방법
JPS5851923B2 (ja) パツク剤組成物
DE2356098A1 (de) Zusammensetzung fuer umschlaege und verfahren zu ihrer herstellung
JPS6366107A (ja) 乳化型化粧料
JPH07258020A (ja) 水性ピーリング化粧料
JPH07179323A (ja) アイメークアップ化粧料
JPH04368314A (ja) 貼付剤
KR100589958B1 (ko) 필 오프 타입 팩 화장료 조성물
JP2008303245A (ja) 再生セルロース組成物
KR100311535B1 (ko) 속눈썹 접착용 접착제 조성물
JPS6019883B2 (ja) 皮膜型パック剤
JPS61260007A (ja) シ−ト状パツク剤
JP2574135B2 (ja) ネールラッカー除去剤