JPS585184B2 - n−プロピル−n−プロピリデンアセトアミドの製造方法 - Google Patents

n−プロピル−n−プロピリデンアセトアミドの製造方法

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JPS585184B2
JPS585184B2 JP55080316A JP8031680A JPS585184B2 JP S585184 B2 JPS585184 B2 JP S585184B2 JP 55080316 A JP55080316 A JP 55080316A JP 8031680 A JP8031680 A JP 8031680A JP S585184 B2 JPS585184 B2 JP S585184B2
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propylketone
propyl
acid
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式: %式% の新規な製造方法に関する。
のジ−n−プロピルアセトアミドは薬理学的性質を有す
る公知の生成物(西ドイツ特許公開第2721261号
明細書、2頁、第3節)であり、特にすぐれた抗発作性
を有している。
現在、ジ−n−プロピルアセトアミドは抗癲廁剤として
大規模に用いられており、これらの薬剤に関しては上記
薬品製造の貴重な中間生成物としで、n−プロピル−n
−プロピリデンアセトアミドが判明している。
更に、この物質はジ−n−プロピルアセトアミドと同じ
程度に、生理学的に有効な物質として作用する(E、T
ai l l and ier等による。
Arch。Pharm、310(1977年)400
頁1行〜7行参照)、ジ−n−プロピルアセトアミドの
今までに用いられてきた製造方法は大てい、多くの反応
段階を含み、マロン酸エステルまたはシアン酢酸エステ
ルを経て行なわれる煩雑な合成方法であった。
このため、西ドイツ特許公開第2721261号明細書
でも、最も適切でかつ最もひんばんに用いられる方法の
1つはマロン酸ジエチルエステルから出発する方法であ
ると述べている(同明細書、3頁、第2節)。
しかしながら、この物質は高価な物質であり、7つの反
応段階による煩雑な方法で最終生成物が合成される(西
ドイツ特許公開第2721261号明細書3頁4節、第
4行)と言う、無視できない欠点を本質的に伴なう、費
用のかかる製造方法で製造されることが知られでいる。
ジ−n−プロピルアセトアミドの他の製造方法はシアン
酢酸エステルから出発するが(西ドイツ特許公開第27
21261号明細書6頁、3行目)このエステルも複雑
な方法によってのみ得られる、高価なものである;この
ことは前記出発物質のアルキル化に必要な臭化アルキル
またはヨウ化アルキルにも該当することである。
後者の方法によるジ−n−プロピルアセトアミドの製造
は、大ていの場合に、かなり長い反応時間と高温とを伴
なう5つの反応段階を必要とする(前記明細書13頁、
第4節1〜3行) 更に、費用のかかる単離と精製段階とを行なわなければ
ならない。
かくしで、2−アリルバレロラクトンとジアリルマロン
酸の除去が必要となる(西ドイツ特許公開第2761・
261号明細書、4頁、1〜3行)。
この方法には、モノアルキル化生成物が生ずるが、これ
は不快臭のある吉草酸を生成することがあり(この方法
の脱カルボキシル化とケン化によって生成される)、こ
れによって最終生成物に影響を及ぼすことがある。
従来の方法は03一単位から出発しで、更に2つの03
一単位を結合するものであるが、余分の9番目のC−原
子は脱カルボキシル反応によって再び除去されなければ
ならないので、無駄なものである。
今回、次の点: a) ジ−n−プロピルケトンをアルカリ金属のシア
ン化物または青酸と反応させる、 b)生成するジ−n−プロピルケトンシアンヒドリンを
20〜140℃の温度において、濃厚な鉱酸の存在下で
n−プロピル−n−プロピリデンアセトアミドに転換す
ることを特徴とするn−プロピル−n−プロピリデンア
セトアミドの製造方法が発見された。
この出願された方法は前記欠点を解除するものである。
出発物質のジ−n−プロピルケトンは工業的規模の製品
であるブタノール、ブチルアルデヒドまたは酪酸のケト
ン化によって、非常に良好な収量で容易に得られ、所望
の活性物質を簡単な作業で得ることが可能になる。
Tal 1andierの最近の発明によって生理学的
には同じように有効である不飽和アセトアミドに、この
方法を限定する場合には、2段階のみが必要になるにす
ぎない。
本発明による方法は、商業的に入手されかつ合理的に安
価である出発物質を用いるものである。
この方法は3段階から成るので、5〜7段階を必要とす
る先行技術の方法よりも経済的である。
全体の反応時間と各反応段階の反応時間は比較的短かい
本発明による方法は、作業し易い、有利な温度で行なわ
れ、障害となるような量の副生成物を生ぜず、十分な収
率をあげることができ、煩雑な測定を行なうことなしに
、特定の生成物純度を示すことができる。
今までは、反応の見地からC8−炭素構造を構成するた
めの最も簡単な可能性を利用することを、できるだけ避
けていた:すなわち、C7−炭素鎖から出発して、シア
ンヒドリン反応によって第8番目のC−原子を導入する
ことを避けていた。
本発明によると、この反応は次式によって行なわれる: 塩基性触媒としで、ジ−n−プロピルケトン0.5モル
につきシアン化アンモニウムまたはシアン化カリウム飽
和溶液1mlを用いるならば、シアン化カリウムを用い
た場合に特に、青酸との反応によって84モル%のよう
な驚くべき高収率で、粗ジーn−プロピルケトンシアン
ヒドリンが生成する。
シアン化アルカリとの次式による反応に関しでは、収率
がごく低いことが予想された: この場合には更に、ケトンが水に不溶である結果として
2相反応になることが生じたが、この場合にも驚くべき
ことには、良好な収率が得られた。
ジ−n−プロピルケトンとシアン化ナトリウムまたはシ
アン化カリウムとの反応は鉱酸の存在下で、−5〜+1
0℃特に望ましくは一1〜+4℃の温度において合目的
に行なわれる。
鉱酸としては、H2SO4,HNO3,HOlおよびH
3PO4の水溶液が適している。
シアン化物:硫酸のモル比はi : o、s〜1である
ことが望ましい。
また、68重量係の硫酸の使用によって、収率を71モ
ル%までに上げることが可能である。
更に適切な方法は、例えば120〜200rILlの水
に1モルのシアン化アルカリを溶かした溶液のような、
希釈したシアン化アルカリの水溶液を製造することであ
る。
このように希釈したシアン化ナトリウム溶液を用いる場
合に、86モル%の粗生成物を得ることができる。
しかしながら、更に希釈しでもよい結果を得ることがで
きる。
ジ−n−プロピルケトンとアルカリ金属シアン化物の反
応成分は、満願される鉱酸を受容する最初の混合物とな
り、これによって収率の改良を達成することができる。
シアン化カリウムを用いた場合には、88モル%の蒸留
生成物が得られた。
この反応では、形成されるジ−n−プロピルケトンシア
ンヒドリンが安定であることが絶対に重要である。
この安定化のために、ジ−n−プロピルケトンシアンヒ
ドリンに2以下のPk−値を有する濃厚な強鉱酸または
強い有機酸を0.2〜5重量%添加する。
濃厚な鉱酸としでは濃H2SO4またはH3PO4およ
び強有機酸としではモノ−またはトリークロロ酢酸が挙
げられる。
反応物を蒸留する場合には、蒸気相においても最初の混
合物中においでも安定化作用を有する塩酸が、その揮発
性のために特に望ましいが、本発明によるとジ−n−プ
ロピルケトンシアンヒドリンの蒸留は特に必要ではない
ので、特に濃H2SO4のような、濃鉱酸によって安定
化することができる。
良好な収率を得るためには、ジ−n−プロピルケトンシ
アンヒドリンは安定化にもかかわらず除徐に分解するの
で、蒸留が必要な場合には蒸留時間をできるたけ短かく
することが合目的である。
本発明の方法によると、画期的に良好なジ−n−プロピ
ルケトンシアンヒドリン−収率を得ることができる。
粗シアンヒドリンは不純物としてごく少量のジ−n−プ
ロピルケトンを含有するが、これは次の処理後まで分離
する必要がない。
そのために、蒸留による生成物精製処理は必らずしも必
要ではない。
ジ−n−プロピルケトンシアンヒドリンは、特殊な立体
構造および電子配置を有する、長鎖のアルキルケトンシ
アンヒドリンを用いるにもかかわらず、濃鉱酸の存在下
の順調な一段階反応でn−プロピル−n−プロピリデン
アセトアミドに置換される(b段階)。
(b) 段階: (b)段階で用いる濃鉱酸としては、濃硫酸が望ましく
、特に96重量%硫酸〜15重量%発煙硫酸の使用が望
ましい。
生成物の収率を考慮すると、98重量%の硫酸が最適で
あると判明しでいる。
濃鉱酸はジ−n−プロピルケトンシアンヒドリンに関し
て10〜20モル%過剰に用いるのが適している。
(b)段階による反応における温度調節は次のように行
なうのが適している: 1、20〜60℃においてジ−n−プロピルケトンシア
ンヒドリンを濃鉱酸、特に濃硫酸と混合する。
2、次に75〜90℃の温度にまで加熱する。
3、得られた反応生成物を125−140℃の温度範囲
で放置する。
詳しく述べると、20〜60℃の上記温度範囲に維持し
ながら、ジ−n−プロピルケトンシアンヒドリンを濃鉱
酸に混合するようなやり方で、反応を行なうことができ
る。
このやり方は反応混合物がポリマーを形成しで通運に暗
色化すると言うことが生じないと言う利点を有している
反応器内容物が十分に攪拌され得るためには、50℃の
混合温度を選択するのが望ましい。
(b)段階によってジ−n−プロピルケトンシアンヒド
リンを満願する前に、反応混合物に抑制剤、特にラジカ
ル捕捉剤および/または金属塩を加えるのが望ましい。
濃鉱酸を混合した後に、適当にヒドロキノンと硫酸亜鉛
とによって安定化した混。
合物を80℃において1時間保持するが、この間に少量
の泡が形成され、2−ヒドロオキシジプロピル酢酸アミ
ドの硫酸エステルの生成反応が完成する。
その後、反応混合物を125〜140℃において1時間
加熱しで、2−位置から硫酸を切り離し、アミド基に添
加してn−プロピル−n−プロピリデンアセトアミドを
形成する。
通常の反応条件を用いた場合には多量の黒い生成物が発
生するが、この方法の場合にはわずかな褐色の着色が見
られるにすぎない。
本発明の方法によると、(b)段階の反応生成物をアル
カリ水溶液で中和するが、このアルカリ水溶液としでは
、水酸化ナトリウム、アンモニアおよび炭酸ナトリウム
が適している。
80℃に冷却した後に、水酸化ナトリウムの冷希薄溶液
によって、更に望ましくはアンモニア溶液によって中和
を行なうと、生成物が黄色いビーズ状で表面に析出する
硫酸の完全な除去を確実にするために、短時間攪拌する
冷却後にろ過して、少量の水で洗浄して塩を除去するこ
とも可能である。
生成物が難溶性であるので、有機溶媒による通常の抽出
は省略することができる。
副生成物として少量生成する遊離酸の1部は、塩として
水相中に溶解して残留している。
生成物は乾燥後にすでに98モル%以上の純度を有して
いるが、溶剤から、特に例えば水/イソプロパツールま
たは石油ベンジン/トルエンのような混合溶剤からの1
回の再結晶によって、あるいは真空中での昇華によって
99.9モル%の純度を得ることができる。
本発明方法の前記b)段階の中和後に、水と混和しない
が水素添加に適したジ−n−ブチルエーテルのような溶
剤中に生成物を入れる。
この溶液を短時間攪拌し、相を分離し、有機相を乾燥し
てから次式に従い直接水素添加反応させる。
飽和アミドにするのに水素添加が必要である場合には、
触媒として活性炭を担体とした5モル%Pd、を用いる
ことによって殆んど化学量論的な反応で、水素添加を行
なうことができる。
100℃、100バール水素圧において、メタノール中
における水素添加は30分間で終了する。
この反応を室温で行なう場合には、Z−異性体のみが水
素添加されることになる。
ジ−n−ブチルエーテルのような高沸点溶剤の使用は、
水素添加にとって有利であり、この使用によって常圧に
おいで水素添加を行なうことが可能になる。
例えば、ジ−n−ブチルエーテルに溶かしたn−プロピ
ル−n−プロピリデンアセトアミドの約40重量%溶液
に、触媒としてのラネーニッケル3モル%の存在下の1
20℃においで、水素ガスを導入することによって4時
間後にジ−n−プロピルアセトアミドを化学量論的に得
ることができる。
次に、本発明を実施例及び応用例によって更に詳細に説
明するが、これらの実施例は本発明を限ボするものでは
ない。
実施例 a)ジ−n−プロピルケトンシアンヒドリン:シアンヒ
ドリンを製造するために、実験装置をセットし、N2(
2バール)によって気密性をテストした。
31−真空容器内でNa0N 715g (35モル)
を攪拌しながら、水71に溶解し、次にジ−n−プロピ
ルケトン(BASF:99%)4796g(42モル)
を加えた。
塩水(−20℃)によって20℃まで冷却した後、激し
く攪拌しながら(2相反応であるため)60%硫酸4.
721(31,5モル)を105分間内に添加した。
良好な収率を得るためには、0〜2℃の反応温度を保持
すべきであるが、この温度調節はポンプ車によって配量
速度を調節することによって達成された。
1時間の反応時間の後に、反応器の内容物をN2によっ
て真空フィルタープレス内に圧入して、析出したNaH
8O4を除去して、ろ液を反応器に戻した。
フィルターケーキを51のエーテルで抽出し、抽出液を
同様に反応器に戻した。
合一したろ液を反応器の中で短時間攪拌し、水相は溶解
している青酸を中和するために、20%水酸化ナトリウ
ム液31を含有する容器に流し入れた。
反応器の排出コックの所にある検査窓によって、水相の
完全な分離が可能であつな形成されたシアンヒドリンの
加熱時の分解を阻止するために、安定剤として濃硫酸5
0Kgを添加した。
反応器内容物を温水ヒーターによって徐々に加熱すると
、エーテルは常圧において反応器温度50℃までに殆ん
ど蒸発除去された(注意:エーテルは青酸を含有する!
排ガスはNaOH−洗浄塔を通して放出すること)。
次にオイルポンプを用いて徐々に真空度を高めると、冷
却トラップ中の残留エーテルは凝結した。
次に過剰なジ−n−プロピルケトンが蒸留除去された(
5トールにおいて沸点20℃)。
ケトンとエーテルは合一して、再使用されるような場所
に導いた。
蒸留は最高温度が約60℃(反応器温度約75℃)に達
した場合に、中断し、反応器内容物を取出し、このよう
にして得られたジ−n−プロピルケトンシアンヒドリン
を第2の反応段階に供給した。
収量:4.25Kg(使用したNaCNに基づいて算出
すると、86モル%)。
b) n−プロピル−プロピリデンアセトアミド:蒸
気加熱した401−エナメル塗装容器内に98%硫酸6
.8Kgと、抑制剤としての硫酸亜鉛100gとヒドロ
キノン50gとを装入し、攪拌しながら、この容器に容
器温度50℃においてジ−n−プロピルケトンシアンヒ
ドリン8Kgを1時間かけて流入させた。
反応媒質の粘度が一時的に高くなるため、適当なスター
ラーを用いた。
添加が完了した後に、反応混合物を80℃において1時
間放置すると、少量のガス発生が生ずる(排ガスはNa
OH−洗浄塔を通して放出するり。
次に更に130℃まで加熱し、反応器内容物をこの温度
に1時間放置する。
次に反応混合物を約80℃に冷却し、冷水201を加え
、全体にアンモニアを供給することによって中和すると
、表面上に黄色ビーズの形状で、N−プロピル−n−プ
ロピリデンアセトアミドが析出した。
中和が完了した後に、反応器内容物を攪拌しながら取り
出し、生成物を吸引フィルターの使用によって濾過し、
塩が検出されなくなるまで少量の水で洗浄し、真空中で
乾燥した。
収量:6.26に9(ジ−n−プロピルケトンシアンヒ
ドリンに基づいて算出すると、78モル%)。
応用例 1 ジ−n−プロピルアセトアミドの製造 a) ジ−n−プロピルケトンシアンヒドリン:ジ−
n−プロピルケトン57g(0,5モル)に触媒として
、KCNの飽和水溶液1mlを加え。
次に、温度計、還流冷却管および滴下ロートを装備した
2 50 ml−三首フラスコ内にこの混合物を入れ、
室温においてマグネットターラーで攪拌しながら、水分
を含まない青酸20m1(0,55モル)を加えた。
青酸の漏出を防ぐために、過圧弁を用いて装置を密閉し
た。
氷水によって30℃まで冷却したにもかかわらず、内部
温度は上昇した。
反応の終了後に濃硫酸2mlによって安定化し、析出し
た塩をろ過し、室温においてオイルポンプによる真空下
で未反応出発物質を除去した。
収量:59.1g(ジ−n−プロピルケトンに基づいて
計算すると、84モル%)。
b)n−プロピル−n−プロピリデンアセトアミド: スターラー、還流冷却管、温度計および滴下ロートを装
備した250m1−1首フラスコに98重量%硫酸50
gと、重合抑制剤としてヒドロキノン0.4 gと硫酸
亜鉛0.8gとを装入した。
攪拌しなからジ−n−プロピルケトンシアンヒドリンを
、冷却せずに反応温度が50〜55℃になるように、1
時間以内に適加した。
次に反応混合物を80℃になるまで徐々に加熱し、わず
かに生じていた起泡が収まった後。
130℃において1時間保持した。
冷却した後、希アンモニア溶液を反応混合物がアルカリ
性になるまで加え、反応混合物を短時間攪拌し、沈殿し
た生成物をろ過した後、塩を含有しなくなるまで少量の
水で洗浄して、乾燥した。
収量:46g(ジ−n−プロピルケトンシアンヒドリン
に基づいて計算すると、78モル%) ジ−n−プロピルケトンに基づいて計算した総合収率:
65モル%。
生成物組成:Z−n−プロピル−n−プロピリデンアセ
トアミド82.9モル%、E−n−プロピル−n−プロ
ピリデンアセトアミド157.7モル%、2−プロピル
−2−ペンテン酸1.4モル%。
石油ベンジン/トルエン(8:2)の混合溶剤から再結
晶することによって、99.9モル%の純度を有する生
成物が得られた。
白色針状結晶融点86〜99℃(異性体比に依存)。
C)ジ−n−プロピルアセトアミド: 粗n−プロピルーn−プロピリデンアセトアミド57.
4 gをメタノール100m1に溶解し、触媒(活性担
体のPd5%)を添加した後、300m1−振とう式オ
ートクレーブ中で100バール水素圧および100℃の
温度において、水素添加反応を残留水素圧が一定になる
まで(約30分間)行なった。
触媒をろ過した後、溶媒を除去して、乾燥した後、はぼ
白色の結晶が54g残留した。
融点124℃(文献値:123〜124℃)。
収率:n−プロピル−n−プロピリデンアセトアミドに
基づいて計算して、94モル%。
応用例 2 ジ−n−プロピルアセトアミドの製造 a)ジ−n−プロピルケトンシアンヒドリン:スターラ
、滴下ロート、還流冷却管および温度計を装備した50
0m1−1首フラスコに水1207711に溶かしたK
ON66g(1モル)とジ−n−プロピルケトン136
.8g(1,2モル)(2相)とを装入した。
激しく攪拌しながら、68重量%硫酸135m1(0,
92モル)を1時間にわたって滴下しながら加え、この
間の内部温度は一1〜+1℃の範囲に維持した。
15分間反応させた後、沈殿したKHSO3をろ過して
、水相を分離し、フィルターケーキを各100m1のエ
ーテルで2回抽出し、水相も同じエーテルによって同様
に処理した。
合一した有機相をNa2SO4で乾燥し、エーテルを除
去した後、30cm−Vigreux管で蒸留したが、
蒸留の前にクロル酢酸1gによって安定化した。
11トールにおいて104℃までの初期留出物は少量の
ジ−n−プロピルケトンシアンヒドリンの他に、ジ−n
−プロピルケトンを実際に含んでいたが、その後108
℃、11トールにおいて純粋なジ−n−プロピルケトン
シアンヒドリンが留出した。
収量:124.3g(使用したKCNに基づいて計算す
ると、88モル%)。
b) n−プロピル−n−プロピリデンアセトアミド
: 実施例1(b)で述べた装置に98重量%硫酸60gを
ヒドロキノン0.5 gと硫酸亜鉛1.8gと共に装入
した。
蒸留したジ−n−プロピルケトンシアンヒドリン70g
を、攪拌しながら冷却なしに1時間以内に加えた。
この際に内部温度は20℃から60℃までに上昇した。
粘調な混合物を徐々に80℃まで加熱し、起泡が所見さ
れなくなるまで、この温度に保持した(約1時間)。
次に135℃に1時間加熱し、50℃において希NaO
Hによって中和した後、更に実施例1 (b)と同様に
処理した。
収量:64.0g(用いたジ−n−プロピルケトンシア
ンヒドリンに基づいて計算すると、91モル%) C)ジ−n−プロピルアセトアミド: n−プロピル−プロペニルアセトアミド 20g、メタノール60m1およびPd−触媒0.2g
を、100バール水素圧および室温において振とうした
一定の圧力に達した後(約45分間)、試料を採取して
、1H−NMR−スペクトル分析およびガスクロマトグ
ラフィによってテストした。
結果:Z−型が水素添加され、E−型は変化しなかった
Z型に対する収率:98モル%(n−プロピル−n−プ
ロピリデンアセトアミドに基づいて計算) 応用例 3 ジ−n−プロピルアセトアミドの製造 a)n−プロピル−n−プロピリデンアセトアミ実施例
1(b)で述べた装置に98重量%硫酸40g、ヒドロ
キノン0.3gおよび硫酸亜鉛0.6yを装入し、実施
例2(a)に従って製造して蒸留したジ−n−プロピル
ケトンシアンヒドリン50gを、攪拌しながら適加した
供給速度を調節することによって1反応温度が58℃以
上に上昇することを阻止できたが、実施例2(b)と同
様に、更に温度調節を行なった。
80℃に冷却した後に、水75m1を加えてから、アン
モニアを通すことによって反応混合物を中和した。
ジ−n−ブチルエーテル75m1を添加した後、反応混
合物を再び短時間攪拌し、60℃において相分離を行な
い、有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥した。
この溶液から生成物を単離することなく、この溶液に次
の反応段階を行なった。
ジ−n−プロピルアセトアミド: 水中に懸濁した。
市販のラネーニッケルから、これを数回メタノールで処
理し、次にジ−n−ブチルエーテルで処理することによ
って、水分を除去した。
(a)段階で用いた装置の滴下ロートをガス供給管に取
換えてから、(a)段階で得られた溶液を装入した。
スラッジ状ラネーニッケル0.6gを添加した後、12
0℃の反応温度において攪拌しながら、水素ガスを導入
した。
4時間後に水素導入を中止し、触媒を熱間ろ過して除き
、冷却後に析出した生成物を圧縮ろ過によって分離した
母液も処理した後に、合計44.8gのジ−n−プロピ
ルアセトアミドが得られた。
収率:88.5モル%(ジ−n−プロピルケトンシアン
ヒドリンに基づいて算出)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 n−プロピル−n−プロピリデンアセトアミドの製
    造方法において、次の反応段階: a) ジ−n−プロピルケトンをシアン化アルカリま
    たは青酸と反応させ、 b)得られたジ−n−プロピルケトンシアンヒドリンを
    濃鉱酸の存在下、20〜140℃の温度において、n−
    プロピル−n−プロピリデンアセトアミドに転化させる
    こと から成ることを特徴とする方法。 2 ジ−n−プロピルケトンとシアン化ナトリウムまた
    はシアン化カリウムとの反応を、鉱酸の存在下、−5〜
    +10℃の温度においで行なうことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 3 ジ−n−プロピルケトンシアンヒドリンに2以下の
    Pk−値を有する濃厚な強鉱酸または有機強酸を0.2
    〜5重量%加えることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の方法。 4(b)段階における濃鉱酸として濃硫酸、96重量%
    −硫酸から15重量%−発煙硫酸を用いることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項から第3項までのいずれか1
    項記載の方法。 5(b)段階の反応温度の調節を次のように:1)20
    〜60℃において、ジ−n−プロピルケトンシアンヒド
    リンと濃鉱酸との混合を行なう、2)次に75〜90℃
    の温度にまで加熱する、3)得られた反応生成物を12
    5〜140℃の温度範囲に放置する 行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項から第4
    項のいずれか1項に記載の方法。 6(b)段階による転化反応の前に抑制剤を添加するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項から第5項のいず
    れか1項に記載の方法。 7(b)段階の反応生成物を塩基水溶液で中和すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項から第6項のいずれ
    か1項記載の方法。
JP55080316A 1979-08-21 1980-06-16 n−プロピル−n−プロピリデンアセトアミドの製造方法 Expired JPS585184B2 (ja)

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