JPS5851572B2 - 氷海用構造物 - Google Patents
氷海用構造物Info
- Publication number
- JPS5851572B2 JPS5851572B2 JP53093375A JP9337578A JPS5851572B2 JP S5851572 B2 JPS5851572 B2 JP S5851572B2 JP 53093375 A JP53093375 A JP 53093375A JP 9337578 A JP9337578 A JP 9337578A JP S5851572 B2 JPS5851572 B2 JP S5851572B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ice
- wall
- water
- pillars
- buoyant body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、水海上にプラットフォーム等を設け、このプ
ラットフォーム上に海底作業用基地等を建設する水海上
構造物に関するものである。
ラットフォーム上に海底作業用基地等を建設する水海上
構造物に関するものである。
水海上にこの種の構造物を建設する際には、流氷対策を
考慮しなければならない。
考慮しなければならない。
この問題を検討してみるに、例えば水海面上方にプラッ
トフォームを位置させ、このプラットフォームを海底か
ら立設した複数本の柱により支持するように構成すると
、氷厚が大きい場合や、氷丘がある場合は、柱の間に氷
片が詰り大きな流氷力となるので、それに耐うる柱を設
計するのは構造的に不可能である。
トフォームを位置させ、このプラットフォームを海底か
ら立設した複数本の柱により支持するように構成すると
、氷厚が大きい場合や、氷丘がある場合は、柱の間に氷
片が詰り大きな流氷力となるので、それに耐うる柱を設
計するのは構造的に不可能である。
この問題を解決するためには、構造物周辺で押し寄せた
水盤等を上に折り曲げて割るようにすればよく、柱の水
海面近傍の部位を円錐状にすれば、この円錐面に水盤が
乗り上げると、水盤が曲げにより割れることが知られて
おり、プラットフォームを支持する柱を1本の太いもの
にするとともに、その水海面近傍の部材は円錐状に構成
されている。
水盤等を上に折り曲げて割るようにすればよく、柱の水
海面近傍の部位を円錐状にすれば、この円錐面に水盤が
乗り上げると、水盤が曲げにより割れることが知られて
おり、プラットフォームを支持する柱を1本の太いもの
にするとともに、その水海面近傍の部材は円錐状に構成
されている。
ところが、柱を円錐型の1本足にすると柱の水海面近傍
は極めて太くなるので耐流氷力の問題は解決するものの
、今度は波力による影響が問題となった。
は極めて太くなるので耐流氷力の問題は解決するものの
、今度は波力による影響が問題となった。
しかもこの構造では、鋼材等の材料使用量が多く不経済
でもある。
でもある。
そこで、本発明は、流氷による影響と波力による影響を
減少させるとともに、好ましくは、プラットフォーム等
の水海面上方に位置する構造物には、直接流氷力が作用
することがないようにし、さらにこの構造物を曳航、据
付けが短期間で容易に行うことができる水海用構造物を
提供すべく鋭意研究した結果なされたものである。
減少させるとともに、好ましくは、プラットフォーム等
の水海面上方に位置する構造物には、直接流氷力が作用
することがないようにし、さらにこの構造物を曳航、据
付けが短期間で容易に行うことができる水海用構造物を
提供すべく鋭意研究した結果なされたものである。
すなわち本発明の水海用構造物は、海底から立設した複
数本の柱と、これら柱上に設けた海上構造物とからなり
、前記柱の下部周囲にバラストタンク付きの浮力体を固
定し、該浮力体から延びて前記柱の海面近傍をかこむ截
頭円錐形状の棚壁を設け、該棚壁の上部を垂直に延設し
たことを特徴とするものである。
数本の柱と、これら柱上に設けた海上構造物とからなり
、前記柱の下部周囲にバラストタンク付きの浮力体を固
定し、該浮力体から延びて前記柱の海面近傍をかこむ截
頭円錐形状の棚壁を設け、該棚壁の上部を垂直に延設し
たことを特徴とするものである。
次に図面により本発明の詳細な説明すると、第1図ない
し第3図において、水海面1上方に位置したプラットフ
ォーム2は、水海に立設した複数の柱3・・・・・・の
上端に支持固定されている。
し第3図において、水海面1上方に位置したプラットフ
ォーム2は、水海に立設した複数の柱3・・・・・・の
上端に支持固定されている。
これら複数の柱3・・・・・・の下部には、バラストタ
ンク付の浮力体4が支持固定されている。
ンク付の浮力体4が支持固定されている。
この浮力体4は、後述する耐水外壁5をその外壁に利用
して構成されている。
して構成されている。
耐水外壁5を詳述すると、この耐水外壁5は、前記柱3
・・・・・・の水海面1近傍部分の周囲に主として設け
られており、その構成は、この実施例では前記浮力体4
の外壁を兼ねる下部壁6と、その上部周囲から周方向に
等間隔で上方に延設した多数の棚壁7と、これら棚壁7
を支える支持棒8と、横の連結棒9とからなり、全体と
して截頭円錐状に形成されている。
・・・・・・の水海面1近傍部分の周囲に主として設け
られており、その構成は、この実施例では前記浮力体4
の外壁を兼ねる下部壁6と、その上部周囲から周方向に
等間隔で上方に延設した多数の棚壁7と、これら棚壁7
を支える支持棒8と、横の連結棒9とからなり、全体と
して截頭円錐状に形成されている。
この耐水外壁5の傾斜角は好ましくは20〜45°がよ
く、このような傾斜角にした場合は氷盤10を効果的に
曲げて割ることができる。
く、このような傾斜角にした場合は氷盤10を効果的に
曲げて割ることができる。
このように構成した耐水外壁5の前記各槽壁7上端には
、各棚壁7に乗り上げて破砕された氷片11が乗り上げ
るのを防止する棒状の氷片転向壁12が上方に延設され
ている。
、各棚壁7に乗り上げて破砕された氷片11が乗り上げ
るのを防止する棒状の氷片転向壁12が上方に延設され
ている。
この氷片転向壁12は、耐氷外壁5の傾斜角よりも垂直
に近い角度から耐水外壁5とは逆方向に適正に傾斜する
角度の範囲内に定めるのがよく、好ましくは垂直がよい
。
に近い角度から耐水外壁5とは逆方向に適正に傾斜する
角度の範囲内に定めるのがよく、好ましくは垂直がよい
。
いま、第2図に示すように、矢印A方向から氷盤10が
押し寄せると氷盤10は耐氷外壁5上方に押し上げられ
るので氷盤10は細かく破砕する。
押し寄せると氷盤10は耐氷外壁5上方に押し上げられ
るので氷盤10は細かく破砕する。
そして、破砕された氷片11は、順次下方から押されて
耐水外壁5上を登るが、この氷片11が氷片転向壁12
まで至ると、この氷片転向壁12によって氷片11が反
転するようにして落下するので、氷片11は、耐水外壁
5等に乗り上げたまま凍結することがない。
耐水外壁5上を登るが、この氷片11が氷片転向壁12
まで至ると、この氷片転向壁12によって氷片11が反
転するようにして落下するので、氷片11は、耐水外壁
5等に乗り上げたまま凍結することがない。
このように流氷は、直接柱3・・・・・・に衝突するこ
とがなく、耐水外壁5で受けるので、柱3・・・・・・
は耐氷力を特別考慮する必要がなく、その分だけ細くで
きる。
とがなく、耐水外壁5で受けるので、柱3・・・・・・
は耐氷力を特別考慮する必要がなく、その分だけ細くで
きる。
その結果、第4図に示すように波高H1の波が押し寄せ
てもその波力の影響を少なくでき、安定した水海用構造
物にすることができる。
てもその波力の影響を少なくでき、安定した水海用構造
物にすることができる。
なおこの実施例のように耐水外壁5の下部壁6を利用し
てバラストタンク付の浮力体4を構成すれば、水海用構
造物は浮沈自在となるので、その曳航や据付けが短期間
で容易に行うことができる。
てバラストタンク付の浮力体4を構成すれば、水海用構
造物は浮沈自在となるので、その曳航や据付けが短期間
で容易に行うことができる。
また前述した耐水外壁5は、この実施例のように下部壁
6の上部に棚壁7を設けることに限定されることはなく
、例えば、第5図に示すように、下部壁6をそのま\上
方に延長して耐水外壁5aにしてもよい、このように構
成した場合でも、第6図に示すように波高H2の波力の
柱3・・・・・・への影響は少ない。
6の上部に棚壁7を設けることに限定されることはなく
、例えば、第5図に示すように、下部壁6をそのま\上
方に延長して耐水外壁5aにしてもよい、このように構
成した場合でも、第6図に示すように波高H2の波力の
柱3・・・・・・への影響は少ない。
以上のように本発明によれば、海底から立設した柱の海
面近傍が截頭円錐形状の棚壁でかこまれ、この棚壁の上
部は垂直状に延設されているので、海水が押し寄せると
、円錐形状の棚壁土に押し上げられ、次いで垂直状の棚
壁に至って水盤は破砕されて落下し、海上構造物を支持
する柱に直接、流氷が作用することが防止される。
面近傍が截頭円錐形状の棚壁でかこまれ、この棚壁の上
部は垂直状に延設されているので、海水が押し寄せると
、円錐形状の棚壁土に押し上げられ、次いで垂直状の棚
壁に至って水盤は破砕されて落下し、海上構造物を支持
する柱に直接、流氷が作用することが防止される。
従ってプラットホームなどの海上構造物を支持する柱の
間に氷片が詰ったり、柱に直接流氷が衝突することが防
止される。
間に氷片が詰ったり、柱に直接流氷が衝突することが防
止される。
また、この棚壁は大きな波力を消波することができるの
で、柱が直接大きな波力を受けることができなくなる。
で、柱が直接大きな波力を受けることができなくなる。
また、棚壁の下部をバラストタンク付きの浮力体として
いるので、曳航や沈設も容易なる利点もある。
いるので、曳航や沈設も容易なる利点もある。
従って、従来のように柱自体を太く円錐形状にするなど
の水海用構造とする必要がなくなり、通常の円柱状柱を
そのまま用いることができ、鋼材等材料の使用量消滅が
可能であり、経済的に著るしく有利である。
の水海用構造とする必要がなくなり、通常の円柱状柱を
そのまま用いることができ、鋼材等材料の使用量消滅が
可能であり、経済的に著るしく有利である。
また、上述のように水力、波力が直接海上構造物の柱に
伝わらないので、海上構造物の安全性を向上させること
ができる。
伝わらないので、海上構造物の安全性を向上させること
ができる。
更に、海上構造物を特に水海用とする必要がなく、泥海
用のものをそのまま使用することもできる。
用のものをそのまま使用することもできる。
図面は本発明の実施例であり、第1図は一部省略した全
体斜視説明図、第2図は、その正面視の説明図、第3図
は、要部を拡大した説明図、第4図は、波の作用状態を
示す説明図、第5図は他の実施例の正面視の説明図、第
6図は、それに波が作用した状態を示す説明図である。 1・・・・・・水海面、2・・・・・・プラットフォー
ム、3・・・・・・柱、5,5a・・・・・・耐氷外壁
、10・・・・・・水盤、12・・・・・・氷片転向壁
。
体斜視説明図、第2図は、その正面視の説明図、第3図
は、要部を拡大した説明図、第4図は、波の作用状態を
示す説明図、第5図は他の実施例の正面視の説明図、第
6図は、それに波が作用した状態を示す説明図である。 1・・・・・・水海面、2・・・・・・プラットフォー
ム、3・・・・・・柱、5,5a・・・・・・耐氷外壁
、10・・・・・・水盤、12・・・・・・氷片転向壁
。
Claims (1)
- 1 海底から立設した複数本の柱と、これら柱上に設け
た海上構造物とからなり、前記柱の下部周囲にバラスト
タンク付きの浮力体を固定し、該浮力体から延びて前記
柱の海面近傍をかこむ截頭円錐形状の棚壁を設け、該棚
壁の上部を垂直に延設したことを特徴とする水海用構造
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53093375A JPS5851572B2 (ja) | 1978-07-31 | 1978-07-31 | 氷海用構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53093375A JPS5851572B2 (ja) | 1978-07-31 | 1978-07-31 | 氷海用構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5520831A JPS5520831A (en) | 1980-02-14 |
JPS5851572B2 true JPS5851572B2 (ja) | 1983-11-17 |
Family
ID=14080549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53093375A Expired JPS5851572B2 (ja) | 1978-07-31 | 1978-07-31 | 氷海用構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5851572B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59195914A (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-07 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 人工島 |
JPS61266715A (ja) * | 1985-05-17 | 1986-11-26 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 氷海用構造物 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5086102A (ja) * | 1973-11-30 | 1975-07-11 |
-
1978
- 1978-07-31 JP JP53093375A patent/JPS5851572B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5086102A (ja) * | 1973-11-30 | 1975-07-11 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5520831A (en) | 1980-02-14 |
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