JPS5851441A

JPS5851441A - 陰極線管の組立方法

Info

Publication number: JPS5851441A
Application number: JP14918181A
Authority: JP
Inventors: Koichi Momoi; 桃井　好一; Teruyasu Suzuki; 鈴木　暎康
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1981-09-21
Filing date: 1981-09-21
Publication date: 1983-03-26
Also published as: JPH0250579B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】、　　本発明は、陰極線管の組立製造に際して、その構
成部品を高精度に安価ｋＩＩ！着固定できるようＫした
論極線管の組立方法に関する。

陰極線管は、脱ガスし真空排気するときに通常３００〜
４０Ｇ＠ｃＫ加熱される。この為、構成部品を接着する
ための接着剤としては、耐熱性、気密性、接着力を兼ね
備えたものが要求され、通常ノ・ンダガラス（所謂フリ
ット）がこの要求に応えている。

この７リツトは４００〜５００℃の加熱で溶融され接着
される。かかるフリットを用いて構成部品を接着する忙
は、フリットが溶融しているときに構成部品がずれない
ように固定治具が必要になる場合が多い、特に高い精度
で固定するＫは、予め高精度の治具で接着位置の位置出
しを行った後、フリットを塗布し治具を外れないように
装着したまま加熱し接着する。このために、従来におい
ては治具の数が多くなり１．シかも治具自体フリットが
溶融する温度で同時に加熱されるため熱による変形があ
り消耗も激しく、治具の精度維持に大きな出費を余儀な
くされる。しかも、治具自体高価であり大量生産では治
具の数も比例的に増加し、その費用も大きなものになる
。

本発明は、上述の点に鎌み、構成部品の接合に際してわ
ずかな治具の数で、しかも治具の寿命を格段に延ばして
安価に且り大量生産を可能ならし゛めた陰極線管の組立
方法を提供するものである。

以下、図面を参照して本発明を説明するに１図は扁平型
陰極線管の組立製造に通用した場合である。

先ず、本発明の理解を容易にするために、ｌｌ１１図及
び第２図を用いて扁平型陰極線管の概略について述べる
。同図中、（１）は扁平管体でこの管体１１）内に夫々
扁平面に沿５ように即ち扁平管体（１）の厚さ方向に関
して対向して蛍光面（２）を有したスクリーンガラス板
（３）と、透明電極（４）とが配置される。

扁平管体（１）は、例えばパネル（１ａ）即ち平板状の
ガラス基板とその一方の面に接合されてパネル（１ｍ）
との関に扁平空間を形成するガラスファンネル（１ｂ）
と、これらの−側に扁平空間と連通するように接合され
内部に電子銃（５）が収容されるガラスネック管（ＩＣ
）とを有して成る。電子銃（５）は、例えばカソード、
第１グリツド、第２グリツド、第３グリツド及び第４グ
リツドが順次配列された構成となし得る。

７ア／ネル（１ｂ）は、パネル（１ｍ）と対向する平板
ＩＩ　（ｌｂｓ）とその周辺にパネル（１ａ）に向って
延びる周側壁１１１（ｌｂｚ）と、その端縁から外側に
屈曲し、パネル（ｌすに気密的に接合される７ランジＩ
Ｉ　（ｌｂｓ）とを有し、このファンネル（ｌｂ）はそ
の平ＩＥＩ！側からみて一側方に漸次幅狭となるいわゆ
るファンネル状、すなわち漏斗状となされる。このファ
ンネル（１ｂ）の幅狭端ｓＫは局側壁部（ｌｂｇ）が欠
除し、ζこに例えば半円筒状の筒面部（ｌｂｙ）が一体
に設けられ、この半円筒状の筒面（ｌｂｙ）とパネル（
１畠）によって囲まれる開口内にネック管（ＩＣ）の熾
部が挿入されて３者が気密的に接合合体される。一方、
パネル（１暑）もその輪郭形状を７７ンネル（１ｂ）の
周辺形状に対応した形状とされるも、その幅狭部の左又
は右の一側部から管外に導出される高圧端子（６）の導
出Ｗｋこの左又は右に導出する鷺長板ＩＩ（ｆａｔ）が
設けられる。

スクリーンガラス板（３）は、平板状ガラス基板（７）
の−面にターゲット電極（８）が被着され、これの上に
蛍光面（２）が塗布被着されて成り、このスクリーンガ
ラス板（７）がファンネルの平板１ｓ（ｌｂｌ）の内面
に接合され、このターゲット電極（８）ｊなわち蛍光面
（２）に端子１Ｂを介して高圧の陽極電圧ｖＨ１例えば
５．５ＫＶが与えられる。又、この蛍光面（２）と対向
してパネル内面に形成された透明電極（４１にはｖＨよ
り低い高圧ｖＢ、例えば４．４ＫＶが端子ｔ１を介して
与えられ、蛍光面（２）と透明電極（４）との関に第１
の偏向系が形成される・又、電子銃（５）と蛍光面（２）の配置との間に第２の
偏向系が構成される。この第２偏向系は電子銃（５）よ
り発射される電子ビームを水平及び垂直偏向するもので
ある。すなわち水平偏向は電子銃４５１よりの電子ビー
ムをこの電子銃（５）の軸心方向とほぼ直交し且つ蛍光
面１２）の面方向に沿５方向に偏向させて蛍光面１２）
上にビームをいわゆる水平走査させる偏向であり、―直
偏向は同様のビームを蛍光面（２）と直交する方向に偏
向させて蛍光面（２）上にビームを上述の走査方向と直
交する方向にいわゆる垂直走査させる偏向である。蒐９
）はこの水平及び垂直偏向手段で、この手段（９）は例
えば比較的大きな偏向角を必１！トする水平偏向を電磁
偏向により行い。

他方の垂直偏向は、上記の電磁水平偏向に用いる例えば
対の内部ポールピースを静電偏向板として兼ねさせて静
電偏向によって行う。

この偏向手段（９）は、図示のように電子銃（５）の後
段側において管体１１）の外周をめぐって高透磁率の例
えばフェライトより成る環状の磁気コア（ＩＱと、水平
偏向電流を通ずる電磁線輪（ＩＤ　Ｃ（ｌ１ｍ）及び（
ｌｌｂ）　）と管体Ｉｔ）内に配される対の内部ポール
ピース兼靜電偏向用の高透磁率磁性体のフェライト偏向
板（１２り及び（１２ｂ）とによって構成される。

磁気コア帥は管体（１）の外周をめぐる環状となすも、
管体１１）の電子ビームの通路を挾んで管体（１）の厚
さ方向に相対向する外部センターポール（１０ｍ）及び
（１０ｂ）を内側ＶＣＣ導出せ、これら外部センターボ
ール（１０ｍ）及び（１０ｂ）の外周に線輪（ｌ１ｍ）
及び（ｌｌｂ）を巻装するか、或はその何れか一方の外
周Ｋ１１輪を巻装する。このようにｆることｋよって線
輪（Ｉｆ）［（１１り及び（ｌｌｂ）　）　Ｋ通ずる水
平偏向電ｍｃ応じた磁束を両外部センターポール（１０
ａ）及び（１０ｂ）関に、更にこれら間に介在する内部
ポールピース兼靜電偏向板（１２ｍ）及び（１２ｂ）間
の電子ビームの通路を横切って管体（１）の厚み方向に
磁場を４えるようにする。

管体（１）内の内部ポールピース兼靜電偏向用フェライ
ト偏向板（１２ｍ）及び（１２ｂ）は、電子ビームの通
路を挾んで管体１１）の厚さ方向に関する両側忙相対向
してすなわち管体＋１＋の扁平面にほぼ沿うように配置
対向させ、電子銃（５１Ｉｆとは反対ＩＩｋ向って、す
なわちＩｉｌの偏向系に向ってその間隔が広がるように
且つ同様に電子銃（５）側とは反対側に向って幅広とさ
れた台形状とされる。そしてこれらフェライト偏向板（
１２ｍ）及び（１２ｂ）　Ｋよって外部センターボール
（１０ｍ）及び（ｉｏｂ）の磁束が電子ビームの通路に
集束される・管体（１）内に配される対のフェライト偏向板（１２ａ
）及び（１２ｂ）は、予め相互に所定の位置関係に機械
的に連結されて、偏向板構体が構成され、この偏向板構
体を管体１１）のファンネル（１ｂ）の平板部（ｌｂｒ
）の内ＩｉＫフリット付けされる。このフェライト偏向
［（１２り及び（１２ｂ）の構体は、第３図忙示すよう
に、両偏向板（１２ｍ）及び（１２ｂ）を所要の位置関
係に対向させた状態で両者の左右両側端面に差し渡るよ
うに対のセラミックより成る連結絶縁板（２１１）及び
（２１ｂ）がガラス融着によって接着され機械的に連結
される。なお、両偏向板（１２ｍ）及び（１２ｂ）と電
子銃（５）とめ軸合せを行うための導電性の金属ガイ、
ド筒体のが連結される・一方、両７エライト偏向板（１２１）及び（１２ｂ）間
に、これらに夫々与えられる所定の直流電圧忙重畳して
垂直偏向信号電圧と、円弧歪補正信号が印加される０例
えば偏向手段１９）の一方の偏向板（１２りと透明電極
（４）とが導電性スプリン゛グ等を介して電気的に連結
されて端子ｔ１が導出され、ここに前述した所定の直流
電圧ｖＢ例えば４．４ＫＶが与えられ、他方の偏向板（
１２ｂ）と電子銃（５）の最終段の電極、例えば第４グ
リツドとが電気的に連結されて端子ｔ２が導出され、こ
こに所定の直流高圧に垂直偏向信号電圧と円弧歪補正電
圧が重畳して与えられる。このよ５ｋして第１及び第２
の偏向系の共働によって電子銃（５１よりの電子ビーム
が蛍光面（２）上に水平、垂直走査するようになされる
。

このよ５に構成される扁平製陰極線管に於ては、その管
体（１）のファンネル（１ｂ）内に配されるスクリーン
ガラス板（３）、フェライト偏向板（１２麿）（１２ｂ
）及びファンネル（１ｂ）の筒面部に接合されるネック
管（ＩＣ）の堆付位置寸法が高い精度で要求され各々所
定の位置からのずれは０．０５ｍｍ以下に保つ必要があ
る。

本発明においては、斯る陰極線管の管体及び構成部品の
接合に際して、室温から約１２０℃で接着力を有する瞬
間接着剤例えばシアノアクリレート系接着剤と、約４０
〜６０℃から約１０００℃で接着力を有する無機接着剤
例えば硅酸アルカリ水溶ｗＬ。

又は硅酸アルカリ水溶液に無機物質の粉末（例えばアル
きす、ジルコニア、チタニア、フォルステライト、ステ
アタイト等）とを混合しペースト状にした接着剤と、室
温から約５５０℃で接着力を有する低融点ガラス（所謂
フリット、鉛を主成分とした結晶化もしくは非結晶化の
ガラス）を併用し、少くとも接合部の機密封止部分には
低融点ガラスが充填される如くして瞬間接着剤、無機接
着剤及び低融点ガラスを組立治具上で組み立てられた接
合部に塗布し、瞬間接着剤が室温で硬化した後、組立治
具を取り外し、接合部を無機接着剤が硬化する４０℃〜
９０℃までの期間を瞬間接着剤にて保持し、続いて低融
点ガラスが溶融し硬化するまでの期間を無機接着剤にて
保持し、最終的に低融点ガラスにより融着するように成
す・即ち、例えば偏向板構体の組立あるいはネック管（ＩＣ
）の接合に当っては、夫々第３図及び第４図で示すよう
に、各接合部即ち偏向板構体においてはフェライト偏向
［（１２ａ）（１２ｂ）と両側の七うｔｙり板（２１ａ
）（２１ｂ３間の接合部、ネック管（ｌｃ）ｋおいては
７７ンネル（１ｂ）の筒面部との接合部に夫々図示の位
置関係をもって無機接着剤６υ及び低融点ガラス■を塗
布し、位置出し治具で所定の位置に正１１１に保持して
後、瞬間接着剤（至）を接合部の−Ｉｎしみ込ませて室
温で瞬間的に接着する。

次で治具を取り外して後、電気炉に挿入する・このとき
、無機接着剤Ｃυの乾燥温度４０℃〜９０℃までは瞬間
接着剤（至）の接着力により接合部の位置関係は正確に
保持され、続いて、４０℃〜９０℃から低融点ガラスの
融着が始まる４００℃〜４５０℃の期間は無機接着剤６
υの接着力で保持される。そして、最終的に低融点ガラ
スにより接合部は気密的に融着される。

上述の扁平型陰極線管においては、偏向板構体を組立て
て後、この偏向板構体及びスクリーンガラス板（３）を
ファンネル（１ｂ）内の所定位置に配置し、又ネックガ
ラス管（ＩＣ）をファンネルの筒面部（ｌｂｙ）に配し
、各接合部に瞬間接着剤口、無機接着剤６υ及び低融点
ガラス曽を塗布し、上記と同じ接合法にて接合する。し
かる後、パネル（１１）をファンネル（１ｂ）に低融点
ガラスで気密的に封着し、以後、電子銃（５）の装着、
ステ五の封着、真空排気等の工程を経て扁平製陰極線管
の組立てを完了する。

上述せるように１本発明によれば１１４ｉｉ１１管の組
立て、特にその構成部品のフリット接合に際して。

低融点ガラスに加えて無機接着剤及び瞬間接着剤を併用
することｋより、位置出し治具な用いることなく炉内で
のガラス融着が可能となり、治具の繰り返し使用を早め
ることができ、数少ない治具で大量生産が可能となる。

すなわち、炉内においては無機接着剤によって低融点ガ
ラスが溶融中であっても接合部の位置ずれが起らない、
この無機接着剤は、接着するまでの乾燥時間を必要とす
るが、この期間までの保持は瞬間接着剤で行なわれる・
そして、瞬間接着剤を用いて接合部を固定した後は、直
ちに治具を外すことが可能となるので、従来のように治
具を炉内に入れて加熱し消耗を早めることもなく、わず
かな数の治具で足るものである。

尚、上側では扁平型陰極線管に適用したが、他の陰極線
管の組立にも適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明を適用し得る扁平型陰極線管
の平面図及びその断面図、第３図はその偏向板構体の斜
視図、第４図はファンネルとネック管の接合を示す斜視
図である。（１）、は管体、（２）は蛍光面、（３）はスクリーン
ガラス板、６１）は無機接着剤、Ｃ３４は低融点ガラス
、（至）は瞬間接着剤である。

Claims

【特許請求の範囲】

陰極線管の管体及び部品の組立方法において、室温から
約１２０℃で接着力を有する瞬間接着剤、約４０〜６０
℃から約１０００℃で接着力を有する無機接着剤及び室
温から約５５０℃で接着力を有する低融点ガラスを使用
し、少くとも接合部の機密封止部分には前記低融点ガラ
スが充填される如くして前記瞬間接着剤、無機接着剤及
び低融点ガラスを組立治具上で組み立てられた前記接合
１１に塗布し、前記瞬間接着剤が室温で硬化した後前記
組立治具を取り外し、以後、前記無機接着剤による保持
期間を経て前記低融点ガラスにより融着するようｋした
ことを特徴とする陰極線管の組立方法。