JPS58513Y2 - 非生活動物体用被包材 - Google Patents
非生活動物体用被包材Info
- Publication number
- JPS58513Y2 JPS58513Y2 JP1978105962U JP10596278U JPS58513Y2 JP S58513 Y2 JPS58513 Y2 JP S58513Y2 JP 1978105962 U JP1978105962 U JP 1978105962U JP 10596278 U JP10596278 U JP 10596278U JP S58513 Y2 JPS58513 Y2 JP S58513Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- living animal
- preservative
- encapsulating material
- animal bodies
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は防腐作用の他に防臭作用又は脱臭作用を有する
食用又は飼料用に供しない非生活動物体を被包材に係る
ものである。
食用又は飼料用に供しない非生活動物体を被包材に係る
ものである。
人類を含めて動物は、死亡後直ちに腐敗が始筐るので、
葬儀とか剖検等を経て通常火葬又は埋葬等の処理がなさ
れる1での屍体である非生活動物体の保全でついては種
々の手段が構ぜられている。
葬儀とか剖検等を経て通常火葬又は埋葬等の処理がなさ
れる1での屍体である非生活動物体の保全でついては種
々の手段が構ぜられている。
例えばドライアイスにより保冷したり防腐液に浸漬する
等されているが、−毅にこれらの冷媒の入手が困難であ
ったり装置がないときには粉末状の防腐剤を使用するよ
うになされている。
等されているが、−毅にこれらの冷媒の入手が困難であ
ったり装置がないときには粉末状の防腐剤を使用するよ
うになされている。
しかし乍らこの防腐剤は生体に有害なものが多いので、
その散布には細心の注意が抜われなければならず、一方
このような保全中の屍体は台等の上に直接静置されるこ
とはなく殆んどの場合敷物を介し、或いは掛物で被って
静置せられている。
その散布には細心の注意が抜われなければならず、一方
このような保全中の屍体は台等の上に直接静置されるこ
とはなく殆んどの場合敷物を介し、或いは掛物で被って
静置せられている。
本考案はこのような場合に防腐剤の撒布による必要以外
の周囲の汚染を防ぐと共に、その任に当る人の安全を守
り、同時に下敷又は掛物となし得る防腐作用を有する非
生活動物体内の被包材を提案するものである。
の周囲の汚染を防ぐと共に、その任に当る人の安全を守
り、同時に下敷又は掛物となし得る防腐作用を有する非
生活動物体内の被包材を提案するものである。
以下、本考案の被包材の実施の一例を図面に基づき詳述
すると、1面に例えばポリエチレン等の合成樹脂の薄層
よりなるラミネート層4を有する適宜厚さの柔軟な上被
層2と、この上被層2のラミネート層4と熱溶着ができ
、しかも通気性に優れた材負よりなり適宜の厚さとなし
た下被層3とを、それぞれ互に交差する線状部分に釦い
て加熱プレスする等して、相互に交差する接着線を施し
、各辺がそれぞれに接し合う区画室6が上被層と下被層
との間に多数順列配設した2層体を得るのである。
すると、1面に例えばポリエチレン等の合成樹脂の薄層
よりなるラミネート層4を有する適宜厚さの柔軟な上被
層2と、この上被層2のラミネート層4と熱溶着ができ
、しかも通気性に優れた材負よりなり適宜の厚さとなし
た下被層3とを、それぞれ互に交差する線状部分に釦い
て加熱プレスする等して、相互に交差する接着線を施し
、各辺がそれぞれに接し合う区画室6が上被層と下被層
との間に多数順列配設した2層体を得るのである。
そして、これら多数の区画室6,6には防腐剤又は防腐
剤と消臭剤等の薬剤Iを収容するのである。
剤と消臭剤等の薬剤Iを収容するのである。
各区画室6,6内に防腐剤等の薬剤γを介在させるには
、ラミネート層を有する上被層と下被層とを接合する際
に、相互に交差する接着線により形成されんとする各区
画室の略々中心部に相当する位置に、予め収容せんとす
る薬剤の所要量を分配して釦いて接着線により上被層と
下被層とを接合すれば容易に本考案の被包材1を得るこ
とができるのである。
、ラミネート層を有する上被層と下被層とを接合する際
に、相互に交差する接着線により形成されんとする各区
画室の略々中心部に相当する位置に、予め収容せんとす
る薬剤の所要量を分配して釦いて接着線により上被層と
下被層とを接合すれば容易に本考案の被包材1を得るこ
とができるのである。
この場合、被包材1中に収容する薬剤については、防腐
剤と消臭剤等とを予め混合して分配してもよいし、或い
は予め混合するとそれぞれの薬効を減じたり又は変質し
たりする懸念がある場合には、区画室ごとに防腐剤と消
臭剤等を分けて収容してわくことによりこれらの懸念を
取除くことができるのは本考案の有利な点の1つである
。
剤と消臭剤等とを予め混合して分配してもよいし、或い
は予め混合するとそれぞれの薬効を減じたり又は変質し
たりする懸念がある場合には、区画室ごとに防腐剤と消
臭剤等を分けて収容してわくことによりこれらの懸念を
取除くことができるのは本考案の有利な点の1つである
。
この被包材に使用する築材は、防腐剤としては、皮膚収
斂作用を有するもの、又は蛋白質を凝固させる作用を有
するもので例えばパラホルムアルデヒド、タンニン酸、
P−シクロールベンゼン、安息香酸、硫酸亜鉛等が特に
有効である。
斂作用を有するもの、又は蛋白質を凝固させる作用を有
するもので例えばパラホルムアルデヒド、タンニン酸、
P−シクロールベンゼン、安息香酸、硫酸亜鉛等が特に
有効である。
そして本考案の被包材は下被層を屍体に接するようにし
て敷物又は掛物として被包すると、区画室6に収容され
ている薬剤Iは下被層のステイプル等の組織間隙を通じ
、昇華してガス体となって或いは微粉のま筐直接に下被
層に接する非生活動物体たる屍体に到達し防腐作用を及
ぼし、この作用により体外よりの侵入歯を防ぐと共に体
内残留生存菌の繁殖も押えるのである。
て敷物又は掛物として被包すると、区画室6に収容され
ている薬剤Iは下被層のステイプル等の組織間隙を通じ
、昇華してガス体となって或いは微粉のま筐直接に下被
層に接する非生活動物体たる屍体に到達し防腐作用を及
ぼし、この作用により体外よりの侵入歯を防ぐと共に体
内残留生存菌の繁殖も押えるのである。
一方このように防腐作用を営なむ薬剤は、対称体を被包
した外面に向っては上被層に接するラミネート層等の遮
断層により上被層層中には金管れることはなく従って上
被層より外部へ飛散することは皆無であって、周囲の生
存体に悪影響を及ぼす懸念はなく、周到な製造管理のも
とに気密包装して保管又は取扱中の微粉末又は揮発分の
飛散を防止するようなし、この効果と相俟って充分な安
全を確保しつつ所期の目的を達することができる。
した外面に向っては上被層に接するラミネート層等の遮
断層により上被層層中には金管れることはなく従って上
被層より外部へ飛散することは皆無であって、周囲の生
存体に悪影響を及ぼす懸念はなく、周到な製造管理のも
とに気密包装して保管又は取扱中の微粉末又は揮発分の
飛散を防止するようなし、この効果と相俟って充分な安
全を確保しつつ所期の目的を達することができる。
次に本考案の被包材の発現する効果の確認試験を行なっ
た結果について述べる。
た結果について述べる。
薬剤は防腐剤としてバラホルムアルデヒド及びP−ジク
ロルベンゼンを主とし他に安息香酸、硫酸亜鉛等を少量
混合して用い、そして腐敗の進行に伴ない揮発性塩基窒
素が増加する知見に基づきその量を定量することにより
腐敗の進行状態を追跡した。
ロルベンゼンを主とし他に安息香酸、硫酸亜鉛等を少量
混合して用い、そして腐敗の進行に伴ない揮発性塩基窒
素が増加する知見に基づきその量を定量することにより
腐敗の進行状態を追跡した。
非生活動物体の試料としては鶏のささみと、同じく鶏の
肝とを用い、実施方法は予め必要個数の試料を精秤して
シャーレに入れてこれらを30〜35°Cに継続して保
ち、各検体群ごとに毎日1個の割合でその全量について
定量に用いた。
肝とを用い、実施方法は予め必要個数の試料を精秤して
シャーレに入れてこれらを30〜35°Cに継続して保
ち、各検体群ごとに毎日1個の割合でその全量について
定量に用いた。
定量法は過塩素酸により蛋白質を沈澱除去したのち、沢
過してそのろ液を1部とシ、セ□ミクロケルダール蒸留
装置を用いて水蒸気蒸留を行ない追い出された揮発性塩
基窒素量を硫酸に吸収させたのち苛性ソーダで逆滴定し
て換算した。
過してそのろ液を1部とシ、セ□ミクロケルダール蒸留
装置を用いて水蒸気蒸留を行ない追い出された揮発性塩
基窒素量を硫酸に吸収させたのち苛性ソーダで逆滴定し
て換算した。
上記の各試料はそれぞれに、本考案の被包材をシャーレ
底に敷物として使用しその上に検体をおく場合、何の処
理も施さない場合ならびにドライアイスによりシャーレ
全体を含めて冷凍に近い状態に保冷した場合の3態を策
定して検体とした。
底に敷物として使用しその上に検体をおく場合、何の処
理も施さない場合ならびにドライアイスによりシャーレ
全体を含めて冷凍に近い状態に保冷した場合の3態を策
定して検体とした。
その結果は、試料100 gに対する揮発性塩基窒素量
■の生成(腐敗の進行を示す)は試料に鶏のささみを用
いたときは第1表に、又鶏の肝を用いたときは第2表に
示すとおりであり、ささみのときにはドライアイスで冷
凍に近い状態で保冷したものと比較して、本考案の被包
材処理のものは殆んど差はなく、いずれも何の処理もし
ない不処理のものと比較して一目瞭然に充分防腐効果が
達せられていることが確認されたのである。
■の生成(腐敗の進行を示す)は試料に鶏のささみを用
いたときは第1表に、又鶏の肝を用いたときは第2表に
示すとおりであり、ささみのときにはドライアイスで冷
凍に近い状態で保冷したものと比較して、本考案の被包
材処理のものは殆んど差はなく、いずれも何の処理もし
ない不処理のものと比較して一目瞭然に充分防腐効果が
達せられていることが確認されたのである。
又肝のときはドライアイス保冷に比較して、本考案の被
包材処理のものは幾分腐敗の進捗は早いが、何の処理も
施さないものが72時間で悪意を発し、姐が寄生して測
定不能となった事例に比較すると肝のような自己消化又
は変敗し易い臓器に対しても顕著な防腐効果が認められ
たのである。
包材処理のものは幾分腐敗の進捗は早いが、何の処理も
施さないものが72時間で悪意を発し、姐が寄生して測
定不能となった事例に比較すると肝のような自己消化又
は変敗し易い臓器に対しても顕著な防腐効果が認められ
たのである。
本考案の非生活動吻体用被包材は、上被層と下被層との
厚さは特に限定されるものでなく、上被層がその下被層
側の面にラミネート層又はこれに類する遮断層を有し、
更に下被層が組織間隙を有し、ガス体又は微粉末を流通
させるような組織のものであれば同効を達することが可
能であり、更には区画室内に収容した薬剤をその性状に
よっては下被層中に拡散分布して保持させることもてき
るのであって、これらの変更もしくは応用はすべて本考
案の技術的思想に包含されるのである。
厚さは特に限定されるものでなく、上被層がその下被層
側の面にラミネート層又はこれに類する遮断層を有し、
更に下被層が組織間隙を有し、ガス体又は微粉末を流通
させるような組織のものであれば同効を達することが可
能であり、更には区画室内に収容した薬剤をその性状に
よっては下被層中に拡散分布して保持させることもてき
るのであって、これらの変更もしくは応用はすべて本考
案の技術的思想に包含されるのである。
第1図は本考案の1実施例の平面図、第2図は第1図の
x2−x2視Ki−ける拡大説明図である。 1・・・・・・被包材、2・・・・・・上被層、3・・
・・・・下被層、4・・・・・・ラミネート層、5・・
・・・・接着線、6・・回置画室、T・・・・・・薬剤
。
x2−x2視Ki−ける拡大説明図である。 1・・・・・・被包材、2・・・・・・上被層、3・・
・・・・下被層、4・・・・・・ラミネート層、5・・
・・・・接着線、6・・回置画室、T・・・・・・薬剤
。
Claims (2)
- (1)1面にラミネート層を備え適宜厚さとなした柔軟
な上被層と、このラミネート層側に位置する組織間隙を
有し且つ適宜厚さの下被層とを、互に交差する線状の接
着線部分において接合して多数の区画室を形成するよう
に層重し、更にその区画室内には薬剤を収容介在させた
構造を特徴とする非生活動物体用被包材。 - (2)実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の薬剤に
おいて、これを防腐剤又は防腐剤と防臭剤等との混合物
となした非生活動物体の被包材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978105962U JPS58513Y2 (ja) | 1978-07-31 | 1978-07-31 | 非生活動物体用被包材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978105962U JPS58513Y2 (ja) | 1978-07-31 | 1978-07-31 | 非生活動物体用被包材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5523744U JPS5523744U (ja) | 1980-02-15 |
JPS58513Y2 true JPS58513Y2 (ja) | 1983-01-06 |
Family
ID=29048704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1978105962U Expired JPS58513Y2 (ja) | 1978-07-31 | 1978-07-31 | 非生活動物体用被包材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58513Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55118850A (en) * | 1979-03-06 | 1980-09-12 | Fujishima Daishiro | Sheet to which chemical is fixed |
JPS60111782A (ja) * | 1983-11-21 | 1985-06-18 | Toyo Kohan Co Ltd | 溶接缶胴の製造法 |
CH683402A5 (de) * | 1991-04-09 | 1994-03-15 | Elpatronic Ag | Verfahren zum Nahtschweissen von Blechzuschnitten. |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4941276A (ja) * | 1972-05-17 | 1974-04-18 | ||
JPS49109268A (ja) * | 1973-02-22 | 1974-10-17 |
-
1978
- 1978-07-31 JP JP1978105962U patent/JPS58513Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4941276A (ja) * | 1972-05-17 | 1974-04-18 | ||
JPS49109268A (ja) * | 1973-02-22 | 1974-10-17 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5523744U (ja) | 1980-02-15 |
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