JPS5850950A - 歯列矯正ワイヤ−の成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、不正状態にある歯列を正常な歯列に矯正する
ための矯正ワイヤーの成形方法に関するものである。

一般に歯列を矯正するには、金属ワイヤーの弾性を活用
するものであり、矯正したい歯に対し金属ワイヤーの曲
げや引張りにより生じる荷重を加え、歯を与えた荷・重
の方向に矯正していく。

その際の矯正治療の内容は、被験者の１人１人が異なる
が、基本として、矯正ワイヤーの形状を被験者の歯列形
状に合う形状に成形することが重要である。

従来の矯正ワイヤーは、材質としてはステンレス鋼やｃ
　ｏ　−ｃ　ｒ基合金鋼あるいは強加工Ｎｉ−Ｔ１合金
がある。

ステンレス鋼やＧｏ−Ｃｒ基合金鋼のワイヤーは、塑性
変形が容易であり、手作業により機械的に曲げ加工を施
こす。焼入れのための熱処理により同時に形状出しも可
能であるが、焼入れワイヤーであっても複雑な形状を所
望の場合は、手作業で形状出しを行なう。

また、強加工Ｎｉ−Ｔｉ合金にあっては、メーカーの製
造段階であらかじめ略アーチ状になされており、歯科矯
正医の段階で厳密な形状出しを所望する時は、やはり手
作業による加工を施こす。

特に注目すべきことは、強加工Ｎｉ−Ｔｉ合金においで
は、歯科矯正医の段階では熱処理は全く行なえないこと
である。なぜならば、熱処理によってあらかじめ付与し
てセいた強加工による特性が失なわれてしまうためであ
る。

本発明°は、ＩＪｉ−Ｔｉ合金に見い出される超弾性あ
るいは形状記憶等の効果を歯列矯正に活用する新しい矯
正ワイヤーに関し、所望の形状を容易に作り上げる方法
について、提案するものである。

Ｍｉ−Ｔｉ合金は、元の形状を記憶するという性質と、
５〜８ｓの変形を与えてもその負荷を取り除くと完全に
元の形状に戻るという超弾性の性質を保有せしめること
ができ、これらの性質は、歯の矯正において極めて効果
的な役割を果すが、他方、これらの特性から、手作業等
の機械的な加工では、アーチ状にすることさえ困難であ
るという欠点をもっている。しかしながら、熱処理すな
わち、一定の温度以上に加熱することにより、その時の
形状を記憶する性質があり、これを利用することにより
、極めて容易に形状出しが可能となる。

また本発明によれば、所望の形状がいかに複雑なもので
あっても、極めて容易にかつ正確に得られる。

次に、本発明について実施例にもとづき説明する。

第１図は本発明の一実施例である。

１はＮｉ−Ｔｉ合金からなる歯列矯正ワイヤーであり、
型臀設置しない状態は直線状をしている。

矯正ワイヤーの断面形状は、円形の場合で１径Ｑ、２〜
ａ６ｍｌＢ、直方形の場釡α５×α４謡乃至α４Ｘ０．
６ｍである。

２は型であり、熱処理に耐える材料が必要である。Ｎｉ
−Ｔｉ合金の場合の熱処理は、要求される特性に応じて
勢処理条件が異なるが、最低１５０℃、最高９５０℃と
幅が広い。ま穴熱処理方法は、一般的な炉を用いる場合
と、簡便さから矯正ワイヤーを抵抗とする通電熱処理方
法等がある。

いずれの場合でも、耐熱性材料を聾に用いることが必要
である。

一般の炉の場合は、型材として金属材料を用いれば充分
であるが、通電熱処理の場合は、電気絶縁性も要求され
るため、無機物質を用いる仁とが望ましい、無機物質の
例としては、石膏、ガラス類、セメント類等があり、石
膏は安価で加工し易い。

また高温に耐え、強度的にも優れ、かつ加工も容易なも
のとして、骨材にジルコニア、シリカ。

アルミナ等を用い、結合材にアルカリ金属シリケートあ
るいはコロイダルシリカ、　性金属ホスフェート等を用
い次ものがある。

５は、被験者の歯列形状に基ずき所望される形状をなし
た溝であり、型２に彫り込まれる。

溝３の深さは、矯正ワイヤー１が収容されれば良く、α
ｓｓｉ程屍で充分である。

矯正ワイヤー１は、Ｉｔ　ｓ　ｖｃ　Ｗｔ置された状態
で熱処理炉で処理されたり、あるいは矯正ワイヤー１の
両端を電源と結合し、通電することにより加′熱される
。熱処理後、屋２の溝３より矯正ワ、イヤー１を職り出
すと、矯正ワイヤー１は所望の形状となり、その形状を
記憶した状態をなる。

第２図により、別の実施例について述べる。

１は矯正ワイヤーである。４および５は盤であり、歯列
形状に基ずき所望される形状になされており、製４にお
いては、所望の形状を内面形状６として底形され、ｉｌ
ｓにおいては、外面形状７として成形されている。

型４あるいは型５は、矯正ワイヤーの径とほぼ同じ寸法
の厚さになされており、別に平らな板を２枚用いて型４
，５をサンドイッチにすることにより、型４の内面と型
５の外面に矯正ワイヤーを挾持することができる。

型に挾持された矯正ワイヤーは、型の形状に沿って保持
されており、熱処理を施こすことによりその形状を記憶
する。

なお、単純な形状を所望の時、例えば略アーチ状の場合
には、上記型４あるいは５の一方の型に矯正ワイヤーを
沿わせて熱処理を施こすことによって、所望の形状を得
ることも′できる。

実施例のいずれにおいても、型の製作が重要となるが、
型自体単純であることから加工方法に自由度もあり、手
作業でも容易に加工できる。

特に、彫刻機による加工方式によれば、歯科矯正医の作
図により所望の形状を容易に入手できる１ま ため実用性も高い。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は、本発明の型を示す図である。 １・・・・・・歯列矯正ワイヤー ２・・・・・・型 ５・・・・・・溝 ４．５・・・・・・型 以上 出願人　株式会社諏訪精工舎 代理人　弁理士　最上　　務

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　被験者の歯列形状に基づき所望される形状の
   溝を配設した型を用意し、Ｎｉ−Ｔｉ合金からなる歯列
   矯正ワイヤーを該溝に設置し、熱処理を施こし、所望の
   形状を記憶せしめることを特徴とする歯列矯正ワイヤー
   の底形方法。
2. （２）　　歯列矯正ワイヤーを無機物質からなる型に配
   設し、歯列矯正ワイヤーを抵抗として通電による加熱に
   より熱処理を施こすこと１ｅ％徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の歯列矯正ワイヤーの成形方法。
3. （３）　　被験者の歯列形状に基づき所望される形状を
   内面あるいは外面形状として具備する型を用意し、Ｍｌ
   −Ｔｉ合金からなる歯列矯正ワイヤーを核内あるいは該
   外面に沿って設置し、または該内面と該外面で挾持し、
   熱処理を施こし、所望の形状を記憶せしめることを４１
   １Ｆ微とする歯列矯正ワイヤーの底形方法。
4. （４）　　歯列矯正ワイヤーを無機物質からなる型に配
   設し、歯列矯正ワイヤー管抵抗として通電による加熱に
   より熱処理を論こすことを特徴とする特許請求の範囲第
   ５項記載の歯列矯正ワイヤーの底形方法。