JPS5850939Y2 - ゴルフ場用運搬装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はゴルフ場用運搬装置に関し、さらに詳しくは
、傾斜地における運搬車両の転倒を防止するに適した運
搬装置に関する。

ゴルフ場にはゴルファのゴルフ用具を運搬するためにキ
ャテ゛イがいて、ゴルファ等の荷物を担ぐか、あるいは
カートなどに載せてゴルファと共にゴルフコースを巡回
するのであるが、最近では、これらキャディの人件費が
増大する傾向にあるので、キャテ゛イに代ってゴルフコ
ースに沿って軌道あるいはカート道が設けられ、この軌
道、あるいはカート道に沿って運搬車両を走行させ、ゴ
ルファ自身が走行制御しながら、この運搬車両によりゴ
ルフ用具を運搬する方式が採用されるに至っている。

とくに、ゴルファが制御しやすく、シかも走行上の安定
性が優れていることから軌道形式の運搬装置が普及して
いる。

この形式の運搬装置、より詳しくは、２本の平行軌道上
を走行する運搬車両はバッテリを電源としてモータの駆
動力で走行するようになっている。

この運搬車両による運搬方式では、地形の都合上軌道が
傾斜に敷設されている場合には、ゴルフバッグの積載状
態が悪く、重心が傾斜地の低い方に偏った状態で走行し
ている場合に、往々にして前方に転倒して、車両の破損
はもとより、これに積載したゴルフバッグなどに入れで
あるクラブ類を破損することがあった。

そこで、この考案は運搬車両が傾斜地を走行する場合に
だけ、運搬車両が大地に対して係止状態を保持して積荷
のアンバランスが生じても、車輪が軌道から浮上って前
方に車両全体が転倒などすることがないようにしたもの
である。

以下、この考案の詳細を添付した図面に沿って説明する
。

先ず、図において符号１は２本平行に敷設した軌道で、
地面に対しては枕木１１や止釘１２などで固定されてい
る。

そして、この軌道が傾斜地に沿って敷設された部分では
、軌道間に逆り型の係止条２が敷設され、係止条２の上
端縁が係止片２ａとなっている。

係止条２の端部には運搬車両のもつ係止体の誘い込みを
容易とするために若干高くした誘込口２ｂがあり、これ
は車両の進行に対向する端部だけでよい。

この係止条２は逆り型断面のもののほか、Ｔ型断面のも
のであってもよい。

そして、この軌道１上には自刃走行できる運搬車両３が
車輪３１を介して載せられており、車輪３１はシャシ３
２に対して装着されていて、このシャシ３２上には他に
デツテリやモータなどが搭載され、さらに、ゴルフバッ
グＢを積載する荷台が形成されている。

この運搬車両の底面には前記係止条２を係止することが
できる係止体３３が設けてあって、傾斜地まで進行して
くると、運搬車両の係止体３３か軌道１間に敷設された
係止条２の係止片２ａを捉えるので、登板あるいは降板
時に谷側に転倒しやすくなるのを防止している。

なお、以上の説明では、運搬車両に係止体３３を設け、
軌道間に係止条を敷設したものを示したが係着関係を改
善できれば、運搬車両側に係止条、軌道間に係止体をそ
れぞれ設けてもよい。

以上の説明から明らかなように、この考案のゴルフ場用
運搬装置によれば、運搬車両が傾斜地にさしかかると、
軌道間に予め敷設しである係止条を運搬車両の係止体が
捉えて、運搬車両が大地に敷設した軌道から浮上るのを
防止する体勢ができるので、運搬車両が谷側に転倒する
のを確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

添付図面はこの考案のゴルフ場用運搬装置の実施例を示
し、第１図は傾斜地での側面図、第２図は同軌道の側面
図、第３図は第１図ｌｌｌ−ＩＩＩ線に沿う断面図であ
る。 １・・・・・・軌道、２・・・・・・係止条、２ａ・・
・・・・係止片、２ｂ・・・・・・誘込口、３・・・・
・・運搬車両、３１・・・・・・車輪、３３・・・・・
・係止体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゴルフコースの傾斜地に沿って２本平行に敷設された軌
   道と、この軌道上を走行する自走型運搬車両とを備え、
   軌道間には係止条が設けられ、運搬車両は前記係止条を
   捉える係止体を有し、傾斜地走行時に運搬車両の係止体
   が軌道間の係止条を係止したことを特徴とするゴルフ場
   用運搬装置。