JPS5850910B2 - パレツト積荷移動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパレット積荷用移動装置に関する。

通し棚倉庫施設に貯蔵されるべきパレットに乗せた商品
は通学ころがり支持体上に載置される。

このようにして貯蔵されたパレットは棚室の入庫側から
出庫側へ向けてころがり移動が可能となるが、これは棚
自体の傾斜により働らく力、あるいは移動部材の作用に
より行われる。

荷を積んだパレットをそのころがり支持体と共に棚室か
ら出庫して、いずれかの場所に降した時、このパレット
の位置を変更したり、戻したり、あるいけ更にどこか他
の所へ移動する必要が生じることがある。

これが単に短距離の移動だけの問題ならば、機械的手段
を用いることは不適当なことが多い。

また、積荷パレットは１０００ｋｇ重までの大きな重量
を有することが多いので、作業者は力をかければ荷を積
んだころがり支持体を直線的に移動させることが出来る
が、しかし、ころがり支持体には操舵可能なローラがな
いので、曲線的な移動は単に筋力をもってしては他の手
段を用いることなしには不可能である。

このため、すなわち、重い積荷のころがり支持体を手動
により操作するため、いわゆるレバーローラが既に提案
されている。

このレバーローラは互いに角度をなす長短のレバーアー
ムからほぼ成るものである。

２本のレバーアームの結合部には一対のローラが配置し
ている。

短いレバーアームはころがり支持体の下方で係合して若
干上昇可能となるので、支持体は曲線に沿って比較的容
易に移動することが出来る。

しかし、既知のレバーローラはころがり支持体下部の自
由空間が非常にわずかな場合には全く役に立たない。

何故ならば、その場合にはころがり支持体下方での結合
が全く不可能か、あるいはレバーアーム比が不適当なも
のとなり、重いパレットを持ち上げることは出来ないか
らである。

即知のレバーローラの他の欠点は、持ち上げられたころ
がり支持体がレバーローラから不意にすべり落ちること
が多く、積荷がすべったりあるいは崩れたりすることさ
え引き起す。

更に、既知の装置の形状では不安定なので、すなわちレ
バーアームを解除した時はね上ったり、また不使用時に
おいてしまい込むのに不便なので、事故の恐れがかなり
ある。

本発明の目的は上記欠点のすべてを解消し、今日広範に
用いられつつある、下方にわずかな自由空間しか有さな
いころがり支持体に関して使用することが特に適当なパ
レット積荷用移動装置を提供することである。

本発明によるパレット積荷用移動装置は、４個のローラ
を備えた略矩形のフレームを有するころがり支持体と、
ローラを有し、かつ、該支持体に結合可能な牽引棒とを
備える。

この移動装置は、支持体の少くとも一方のフレーム側部
が不均等な長さの枝部を有する逆Ｕ字断面形により形成
され、牽引棒は形状が略立方体をなす連結部材を有し、
該連結部材は逆Ｕ字断面体の短い方の枝部を収受するた
めの溝を有し、かつ牽引棒のローラの回転軸心方向とは
垂直関係になる方向に伸ひる軸心を中心として回動可能
に装着されていることを特徴とする。

本発明の移動装置の代表的実施例を添付図面を参照して
以下詳細に説明する。

まず第１図および第２図を参照すると、本発明による装
置は２個のそれぞれ対をなす長手支柱３ａ 、３ｂおよ
び４ａ 、４ｂにより連結された２本の横材１および２
を有するころがり支持体を含む。

第２図より判明するように、長手支柱は横材１および２
の両端近傍に配置しており、各対の長手支柱は小さな間
隔を設けて並置され、各ローラ５を装架するようになっ
ている。

該ローラは各軸６により回転可能に装着されている。

長手支柱３ａ 、３ｂ 、４ａ 、４ｂは単純な方形中
空断面体でよく、その両端において横材１および２に溶
接されている。

横材１および２の形状を第３図に示す。

横材はほぼ逆Ｕ字形の断面を有し、短い枝部８と長い枝
部７とを持つ。

長い方の枝部７は長手支柱３ａ。３ｂ、４ａおよび４ｂ
の各端部に結合され、短い方の枝部８は断面体の基部９
の他端に位置する。

長い枝部７の自由端に配置しているのは、逆Ｕ字断面体
の内部・＼向は直角に突出する延長部１０である。

短い枝部８は逆Ｕ字断面体の基部９と共に、９０°未満
、好ましくは約７０°から８０°までの角度を形成する
。

牽引棒の構造は第４図および第５図に示す。

支持管１１に固着しているのは、約１００ｃｒｎから１
２０αまでの長さを有する操作レバー１２である。

支持管１１は軸１３を収受し、該軸の両端には回転可能
なローラ１４が取付けられている。

更に軸状部材１５が支持管１１に固着され、該軸状部材
はローラ１４の回転軸心と直角をなし、かつ操作しバー
１２と約６００の角度をなす。

この軸状部材１５は支持管１１に例えば溶接により固着
され、連結部材１６を支持する。

該連結部材は略立方形をなし、操作レバー１２を作動す
ると軸状部材１５上でローラ１４の軸心を中心に回動す
るとともに前記ローラの回転軸心方向とは垂直関係にな
る方向に伸びる軸心を中心に回転するよう装着されてい
る。

連結部材１６の外部寸法は横材１および２の断面内部空
間とほぼ一致する。

連結部材１６の操作レバー１２側の上端は面取りされ、
かつ、溝１７を設けである。

溝１７は横材１および２のいずれか一方の短い方の枝部
８を収受するためのものであり、これについては後述す
る。

連結部材１６の前記上端と対角線方向に反対側の端、す
なわち操作レバーから離れた側の下端は当接面１８を形
成するべく面取りされている。

該当接面１８は牽引棒のローラ１４の接線方向に延びる
面Ｔの上に位置する。

面取り１８の方向は第６図から明白であり、牽引棒を置
いた状態で該牽引棒は面取り１８により安定に支持され
る。

第７図はローラ５が床１９に接触した状態で載置されて
いるころがり支持体を示し、該支持体を他の位置・＼移
動するものとする。

前記牽引棒を第７図の位置にまで動かし、一方の横材、
図示の場合横材１の下側に配置する。

ころがり支持体・＼の連結寸前の牽引棒の位置は、第６
図に示した牽引棒の載置位置にほぼ相当する。

ここで注意すべきことは、牽引棒を取付ける際、操作レ
バー１２は略垂直状となり、その操作がころがり支持体
上の積荷によって妨げられないということである。

逆Ｕ字断面体１の短い方の傾斜枝部８は連結部材１６の
溝１７の直上位置にある。

この時に操作レバー１２を矢印Ｐの方向に、第８図の位
置にまで揺動させる。

その結果、連結部材１６が逆Ｕ字断面体１の内部と係合
し、短い枝部８が溝１７に入り込みその傾斜により溝内
に係止する。

第８図の位置に到達したら、ころがり支持体は極めて容
易に操作することが出来る。

連結部材１６は軸状部材１５に関して回動可能に装架さ
れているので、急カーブに沿って移動させることも可能
であり、非常に狭い空間においても荷を積んだころがり
支持体を簡単に操作することが出来る。

溝１７の形状ならびにその面取りした側壁は、逆Ｕ字断
面体１に対応して傾斜する枝部８を牽引棒に牽引力をか
ければかけるほど強固に保持するので、ころがり支持体
が牽引棒からすべり落ちることはない。

レバーアーム比を適尚に選択することにより、連結部材
に垂直方向に加わり、かつ、ローラ１４の軸１３におけ
るトルクに転じる圧力は。

操作レバー１２の重さにより軸１３に加わるトルクによ
り補償される。

操作レバー１２の自由端にこれと直交する把手（図示せ
ず）を取付けることが出来、これに重りをつけて荷を積
んだころがり支持体により加えられるトルクを更に補償
しても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例によるころがり支持体の側面図
、第２図は第１図のころがり支持体の平面図、第３図は
第１図および第２図のころがり支持体の一部を示す拡大
破断詳細図、第４図は本発明の実施例による牽引棒の破
断側面図、第５図は牽引棒の部分正面図、第６図は置い
た状態の牽引棒を示す縮小部分側面図、第７図は第６図
に類似する図であって、ころがり支持体と連結寸前位置
にある牽引棒を示し、第８図は支持体と連結した牽引棒
を示す、第７図に類似する図である。 ５はローラ、７，８は枝部、１４はローラ、１６は連結
部材、１７は溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １４個のローラを備えた略矩形のフレームを有するころ
   がり支持体と、ローラを有し、かつ、前記支持体に結合
   可能な牽引棒とを備えるパレット積荷移動装置において
   、前記支持体の少くとも一方のフレーム側部が長短２つ
   の枝部を有する逆Ｕ字断面体により形成され、前記牽引
   棒は形状が略立方体をなす連結部材を有し、該連結部材
   は前記逆Ｕ字断面体の短い方の枝部を収受するための溝
   を有し、かつ、牽引棒の操作時、該牽引棒のローラの回
   転軸心を中心として回動するとともに前記ローラの回転
   軸心方向とは垂直関係になる方向に伸ひる軸心を中心に
   回転するように装着されていることを特徴とするパレッ
   ト積荷移動装置。 ２ 前記ころがり支持体は、前記逆Ｕ字断面体の互いに
   反対側に位置する２個のフレーム側部を含み、該フレー
   ムの長い方の枝部を含む側部はそれぞれが対をなす２本
   の長手支柱に連結し、各ローラは前記支柱の各対に装着
   されていることを特徴とする特許 ３ 前記長手支柱は前記逆Ｕ字断面体の両端近傍に位置
   することを特徴とする前記特許請求の範囲第２項に記載
   の装置。 ４ 前記逆Ｕ字断面体の短い方の枝部はころがり支持体
   から離れた側に位置することを特徴とする前記特許請求
   の範囲第１項から第３項のいずれかに記載の装置。 ５ 前記逆Ｕ字断面体の短い方の枝部は該逆Ｕ字断面体
   の基部との間に、９０°未満、好ましくは７００から８
   ０°までの角度を形成することを特徴とする前記特許請
   求の範囲第１項から第４項のいずれかに記載の装置。 ６ 長い方の枝部はその自由端に前記逆Ｕ字断面体の内
   部へ向かう直交状に突出する延長部を有することを特徴
   とする前記特許請求の範囲第１項から第５項のいずれか
   に記載の装置。 ７ 前記牽引棒はローラ軸を収受する軸管を含み、該軸
   管の一側にこれから直交状に突出する操作レバーが固着
   され、該レバーは把手を有することが可能であり、そし
   て前記軸管の他側には連結部材を支持する軸状部材が固
   着されていることを特徴とする前記特許請求の範囲第１
   項から第６項のいずれかに記載の装置。 ８ 前記操作レバーと前記軸状部材とが互に約６００の
   角度を形成することを特徴とする前記特許請求の範囲第
   ７項に記載の装置。 ９ 前記連結部材の操作レバー側の上方端部に前記短い
   方の枝部を収容する溝が形成されていて、該連結部材の
   前記回転軸心がその溝を通過して伸びることを特徴とす
   る前記特許請求の範囲第１項から第８項のいずれかに記
   載の装置。 １０前記連結部材の操作レバーから離れた下端部に面取
   りを備えることを特徴とする前記特許請求の範囲第７項
   から第９項のいずれかに記載の装置。