JPS5850896Y2 - 人工歯用蝋板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は臼歯部人工歯を複数群に分割したり結合したり
することを自在ならしめた蝶板に関するものである。

従来、義歯に用いられている、いわゆる人工歯は前歯部
と臼歯部とに大別され、市販に際しては通常、上顎前歯
６歯、下顎前歯６歯、上顎臼歯８歯、下顎臼歯８歯をそ
れぞれ１組とし、粘着性を有するワックス上に配列載置
せしめた木製、合成樹脂製、または金属製の蝶板に品名
、形態記号、色調番号、製造者名その他を記載している
。

本考案は上記蝶板の改良に関するものであり、単に人工
歯を配列載置するだけでなく、歯科医が部分蝶板に人工
歯を載置したまま患者の口辺または顎模型に当てること
によって適切な大きさの人工歯を簡単容易に選択するこ
とができるようにしたものである。

従来は臼歯部８歯が１枚の座板上に配列粘着されていた
ので患者の歯と人工歯との対比或は顎模型上での対比に
不便があったのを本考案においては座板を適宜分割可能
にしたので上記対比作業が極めて簡単容易となったので
ある。

本考案においては第２図に示す如く座板１の複数個を直
列に配列した状態で結合、脱離を可能ならしめるレール
２を以て結合し、座板上面の凹部に粘着性を有するワッ
クス３を充たし、それに人工歯４を粘着保持させる機構
としてあり、レール２と座板１との保持はレール２の弾
性に基づく挟持力を利用するものである。

第１図は本考案になる蝶板の１例の斜視図であり、第、
２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は座板１を分解
した場合の平面図Ａ、正面図Ｂ、側面図Ｃ１第４図はレ
ール２の正面図Ｄ、側面図Ｅを示す。

なお本考案蝶板を使用する場合には上顎、下顎の咬合関
係を容易に確認できる利点をも有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案蝶板の概観斜視図、第２図は第１図Ａ−
Ａ線断面図、第３図は座板の平面、正面、側面図、第４
図はレールの正面、側面図を示す。 １・・・・・・座板、２・・・・・・レール、３・・・
・・・ワックス、４・・・・・・人工歯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蝶板上面の凹部に人工歯粘着用粘着ワックスが配設され
   ている左片顎臼歯部人工歯用蝶板と右片顎臼歯部人工歯
   用蝶板との２枚の蝶板の裏面がレールによって夫々着脱
   自在に直列に連結されている人工歯用蝶板。