JPS5850734B2 - 歯科診療用ｘ線写真撮影装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、歯科診療用Ｘ線写真撮影装置に係り、歯並び
の矯正等の為の資料を提供することを目的として、Ｘ線
を使用しない通常のカメラを、Ｘ線投光器からの頭部規
格撮影時の光軸にほぼカメラ光軸を一致させることが可
能で、かつＸ線投光器からのＸ線照射領域から退避も可
能となるようにしたことを特徴とするものである。

また、本発明は、Ｘ線投光器からのＸ線が何らかの原因
でカメラに入射されて、その中に収容したフィルムに感
応させないようにするために、カメラ等を鉛ケース（こ
よって覆ったことを特徴とするものである。

以下本発明の詳細を図面に示す実施例により説明する。

まず全体構成を頭部規格写真撮影と全顎写真撮影とに兼
用できるもの（こ例をとり、第１図、第２図により説明
する。

支柱１に昇降可能に取り付けたヘッド２に水平バー３を
設けて、このバーの先端に、頭部規格撮影時における被
検者の頭部を抑さえるヘッドセツティング装置４とフィ
ルムカセツテホルダー５を設けてあり、また、前記ヘッ
ド２の下面には、第２図０で示される垂直軸線まわりに
水平回転可能なアーム６を設けである。

このアーム６の一端には全顎Ｘ線写真撮影用フィルムカ
セツテホルダー７が、他端にはＸ線投光器８が設けであ
るが、Ｘ線投光器８は、第２図に示すように、頭部規格
写真撮影時に光軸１０を被検診者に向けるべく軸０を中
心として回動させることができるようになっている。

全顎Ｘ線写真撮影時には、Ｘ線投光器８は第２図の仮想
線に示すように全顎写真撮影用フィルムカセツテホルダ
ー７に向け、軸０を中心として回転させて撮影を行う。

しかして本発明は、前記水平バーに、Ｘ線を使用しない
通常のカメラ装置１１を、前記光軸１０とカメラ光軸を
一致させることが可能で、かつ光軸１０を含む頭部規格
写真撮影時のＸ線照射領域から退避できるように取り付
け、Ｘ線による頭部規格写真とは別に、同−向きからの
通常写真の撮影を可能とし、これによって歯並びの矯正
等を行う場合の通常写真を参考資料として得、また矯正
前と矯正後の外見比較が可能となるようにしたものであ
る。

カメラ装置１１の光軸１０上への配置及び光軸１０から
の退避は、水平バー３に筒形取付具１２を固設し、この
取付具１２に垂直軸１３を挿通せしめて、この垂直１３
へ水平な回転バー１４を取り付け、この回転バー１４の
先端にカメラ保持装置１５を取り付けたものである。

次にカメラ保持装置１５の具体例を第３図ないし第５図
により説明する。

前記回転バー１４の先端部上面に補強板１６を溶接し、
この補強板１６に、蟻溝１７ａを長手方向に形成したブ
ロック１Ｔをねじ１Ｂにより固設する。

しかして、ブロック１７の蟻溝１７ａｌこはカメラホル
ダー１９の支持体２０に形成した滑べり足２０ａを嵌め
てあり、また締付ねじ２１により支持体２０は回転バー
の長手方向の位置調整可能に固定されるようになってい
る。

支持体２０には、片面にねじ当て面２２ａを形成した支
柱２２を立設し、この支柱に、カメラホルダー１９へね
じ２３により固設した筒体２４を嵌め、この筒体２４に
ねじ込んだ締付ねじ２５を回してその先端を前記ねじ当
て面２２ａに圧接させることにより、カメラホルダー１
９を上下位置調整可能に固定しである。

カメラ２６を保持するカメラホルダー１９は、上記ホル
ダー１９ａと下部ホルダー１９ｂとからなり、カメラ２
６のサイズに合わせて、上下方向の開きが調整しうるよ
うになっている。

即ち、上部ホルダ−１９ａ１下部ホルダー１９ｂはそれ
ぞれ内板２７，２８と外板２９，３０を一体化してなる
もので、下部ホルダー１９ｂの外板３０の上端部は、長
さｌの範囲にわたって下向きにコ字形に切欠かれており
、かつ該切欠き部３１を設けた部分には、めねじ３２を
固着したコ字形曲成板３３をねじ３４により取り付ける
。

一方、上部ホルダー１９ａの下部ホルダー１９ｂとの係
合部には、前記切欠き部３１に嵌まる寸法の突出部３５
を形成し、この突出部３５には、前記めねじ３２にねじ
込む締付ねじ３６の先端を当接させる受板３７をねじ３
８により固設する。

そして、下部ホルダーの内板２８と曲成板３３との間に
形成された隙間３９に、上部ホルダー１９ａの突出部３
５と受板３７とを一体化した部分を、カメラ２６のサイ
ズに合わせた深さで挿入し、締付ねじ３６で締付けるこ
とにより、上部ホルダー１９ａと下部ホルダー１９ｂと
を結合する。

４０はカメラ２６及びホルダー１９を覆うように設けた
鉛板でなるＸ線遮蔽用ケースである。

以上述べたように、本発明による装置は、頭部規格写真
撮影用フィルムカセツテホルダー及びヘッドセツティン
グ装置を取り付けた水平バーに、頭部規格写真撮影時の
Ｘ線投光器からの光軸にほばカメラ光軸を一致させるこ
とが可能で、かつＸ線投光器からのＸ線照射領域から退
避可能となるように、Ｘ線を使用しないカメラ装置を取
り付けたものであるので、頭部の向きを種々に変えた頭
部外見写真を撮ることができ、歯並び等を矯正する場合
に有益な資料写真を得ることができる。

また本発明装置は、鉛板でなるケースを有するので、カ
メラ装置が退避位置にある際に、何らかの原因でカメラ
に向かうＸ線が生じても、このＸ線によってフィルムが
感光するのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は全
体構造を示す正面図、第２図はその平面図、第３図はカ
メラ保持装置の一例を示す側面図、第４図はその縦断面
図、第５図は第３図のＡ−Ａ断面図である。 図中、４・・・・・・ヘッドセラティグ装置、５・・・
・・・頭部規格写真撮影用フィルムカセツテホルダー、
８・・・・・・Ｘ線投光器、１０・・・・・・光軸、１
１・・・・・・カメラ装置、１３・・・・・・軸、１４
・・・・・・回転バー １５・・・・・・カメラ保持装
置、２６・・・・・・カメラ、４０・・・・・・鉛板で
なるケース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 支柱へ昇降可能に取り付けたヘッドの側部に水平バ
   ーを突設して、この水平バーの先端に頭部規格撮影時用
   のヘッドセツティング装置とフィルムカセツテホルダー
   を設け、また前記ヘッドの下面に水平回転できるアーム
   を設けて、このアームには、一端に全顎写真撮影用のフ
   ィルムカセツテホルダーを、他端には前記頭部規格撮影
   用と全顎写真撮影用の各フィルムカセツテホルダーへ切
   換投光ができる可水平回転のＸ線投光器を設け、かつ前
   記水平バーへ軸線まわりに回転できる垂直軸を取り付け
   て、この垂直軸の下端へ、遊端にカメラ保持装置を備え
   る回転バーを取付け、回転バーを回転せしめることによ
   り、カメラ保持装置にて支持されているカメラの光軸を
   頭部規格撮影用の光軸と一致せしめ、あるいは同光軸か
   ら退避せしめうるようにしたことを特徴とする、歯科診
   療用Ｘ線写真撮影装置。