JPS58500285A - 殺菌性組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 殺菌性組成物 技　術　分　野 本発明は殺菌性組成物すなわち微生物を破壊する組成物に関する。更に詳しくは 本発明は過酸化水素を含有しそして大または動物の皮ｒｆＩｌまたは粘膜に適用 されるべき殺菌性軟膏に関する。

背　景　技　術 過酸化水素の殺菌性粉末は周知でありそしてこれは過酸化物の酸化効果によるも のである。過酸化水素は分解して水と分子状酸素を形成する強い傾向を示す。分 解速度はその過酸化物が絶対的に純粋であるならば室温では低い。分解は触媒例 えばアルカリ、ダスト粒子および粗な表面を有する粒子により加速されうる。こ の分解は過酸化水素溶液を保存しうる期間を大きく短縮する。

過酸化水素の溶液はこの溶ｇを人の組織例えば皮１１１または口腔粘膜に適用し た場合、パーオキシダーゼによシ迅速に分解される。この迅速な分解は殺菌効果 の接続が非常に短時間である結果となる。また過酸化水素溶液は低い浸透力を有 していると考えられている。これらの状況は医学、歯科学および皮膚科の目的に 対する過酸化水素の殺菌力を利用する可能性を大きく低下せしめている。

発明の開示 今や、過酸化水素を１−モノラウリンおよび１−モノミリスチンの親水性結晶に ょシ有効に安定化させることができるということがここに発見された。この安定 化効果は非常に良好でちゃ、その結果この安定化された殺菌性組成物はその殺菌 力の有意の劣化なしに数年間保存することができる。

本発明の殺菌性組成物は、１−モノラウリンおよび１−モノミリスチンである化 合物の少くとも１種の親水性リピド結晶２０〜３０重量％（その１−モノラウリ ンの含量は少くとも１０重童φである）および過酸化水素０５〜５重量％全含有 する水性懸濁液より構成される。

安定剤が１−モノラウリンのみである組成物は皮膚または粘膜に若干の刺戟を生 ぜしめうる。前記刺戟は１−モノミリスチンを１−モノラウリンの一部に対して 置換させることにより減少またに回避できるということが見出された。１−モノ ラウリンと１−モノミリスチンとの便利な比率は３０ニア０〜８０：２０である 。

１−モノラウリンおよび１−モノミリスチンなる表現は、本明Ｍ書および請求の 範囲においては、グリセｏ　−ルとラウリン酸またはミリスチン酸の１−モ、″ エステルよりなる群に属するリピドを定義するために使用されている。１−モノ ラウリンおよび１−モノミリスチンの商業的量での製造においては約１０％の２ −異性体が通常形成される。そのような量の２−異性体の存在は、本発明の殺菌 性組成物の製造に対してこの商業的製品を使用すること全阻止するものではない 。

１−モノラウリンおよび１−モノミリスチンの親水性リピド結晶の製造は例えば 英国特許第１，１７４，６７２号明細書に記載されている。そのようなリピド結 晶の分散液は、混合物の水含量が５０〜９０重量％となるような量の水とリピド を混合させ、そしてこの混合物を過剰の水に接触しているリピド粒子が７Ｆを吸 収しそしてリポソームとして知られている顕著な複屈折性を有する球形粒子を形 成する最低温度と考えられている変換温度以上の温度に加熱することにより製造 される。変換が生起するのを確実ならしめるためには、変換温度より５〜１５℃ 高い温度に加熱することが好ましい。平衡が達成されるまで温度をそこに保持し 、そして混合物を結晶化が起りそして所望の親水性結晶が形成されるまで攪拌し つつ０５〜ｂの冷却速度で冷却する。常に攪拌を行ないつつ冷却を室温に達する までつづける。

１−モノラウリンに対する変換温度は約４５℃であり、そして１−モノだリスチ ンに対するそれは約５０℃である。

このようにして製造された親水性リビド結晶はその極性グリセロール末端基が結 晶の表面の外方に面している実質的単分子層を、その二つの主表面上に有してい る薄い葉状結晶である。従ってこの結晶（は親水性を獲得している。

前記英国特許第１，１７４，６７２号明細書により製造された１−モノグリセラ イドの親水性結晶は極めて高い密度でヒドロキフル基を例えば約０．２３　ｎｍ ２（ｎｍ　＝：ナノメーター）中に２個のヒドロキフル基を含有する表面を有し ている［ｒＡｃｔａ　Ｃｒｙｓｔ、　ｊ第２１巻第２６７頁（１９，１６）参照 ］。結晶構造を検査すると最も外側の原子が水素原子であることがわかる。従っ てこの表面は酸素原子に対する水素結合形成に対して完全々表面である筈である （表面の水素原子は水素ドナーである）。過酸化水素は水とは逆にそのような水 素結合ドナーとして働きうる水素原子を欠如し、ている。従って本発明の水性懸 濁液中の過酸化水素分子は親水性結晶の表面に優先的接着性を示すであろう。

特定の理論に拘束されることを欲するものではないが、本発明者らは前記接着が 過酸化水素の非常に良好な安定化の原因であると信じている。この信念は親すピ ド性表面を有する１−モノラウリンおよび１−モノミリスチンを使用して実施さ れた実験によシ支持される。そのような結晶は溶融相の結晶化により生成せしめ うる。そのような親すビド性結晶が過酸化水素の水性溶液に接触している場合に は過酸化水素の安定化を認めることはできない。

本発明の殺菌性組成物は軟膏のコンシスチンシーを有している。この軟膏を皮膚 または粘膜に適用した場合、過酸化水素は分解し始めるがしかし１−モノラウリ ンおよび１−モノミリスチンの安定化効果はこの分解の遅延化を確実ならしめる 。このことは軟膏が長時間その殺菌力を保持することを意味している。皮膚適用 後６時間捷での殺菌力が認められている。殺菌力を検査する便利な方法はこの軟 膏に沃化カリウムを加えることである。過酸化水素が存在している場合には遊離 の沃素が形成される。

本発明によれば、１−モノラウリンは過酸化水素に対して安定剤として作用する のみならずそれはまた組成物の殺菌力も増強することが発見された。１−モノラ ウリンがダラム陽性菌に殺菌効果を有していることは既知の事実である。しかし ながら１−モノラウリンと過酸化水素との組合せは相乗作用を生じて組成物の殺 菌力をどちらの成分のものより以上に上昇させるようである。

本発明の殺菌性組成物は皮膚および粘嗅中への過酸化水素の改善された浸透を与 える。皮脂腺およびその小嚢中への良好な浸透は裡癒（アクネ）の処置に対して は重要である。この組成物は皮膚および粘膜上にひろげて薄くそして安定な膜を 形成させることができる。これは口内潰瘍の処置に対して重要である。

１−モノラウリンおよび１−モノミリスチンは多くの食品の天然成分である。過 酸化水素は人体におけるある種の細胞により生産され、そして唾液の正常な成分 である。本発明の組成物は食品への添加物として許容される。

従って本発明の組成物は無毒であると予想できる。実験によればこの予測が正し いことを示す。この組成物はアレルギーを生起するような成分は含有していない 。

本発明の組成物は一般的に創傷捷たは潰瘍のための軟膏として例えば鼠跳部の擦 υ傷、尋癒、静脈瘤性潰瘍、および火傷の処置に対して使用することができる。

亜鉛塩の形の亜鉛イオンを、殺菌効果の改善およびバランス化のためにこの軟膏 に加えることができる。亜鉛塩の添加は過酸化水素により生成される以上に治癒 効果を促進させる。

本発明の組成物はまた口中の軟組織の炎症例えば歯周囲炎、義歯口内病（補綴口 内炎）、および種々のタイプの口内潰瘍例えばアフタ性潰瘍、ヘルにス誘発潰瘍 、ロ角ロ唇炎の治療にもまた有用である。臨床実験によれば、本発明の組成物に よる処置が急性疾患例えばアフタ性口内炎の治癒促進を生じそして捷た慢性疾患 例えば歯周囲炎の明白な改善を与えることを示している。本発明の組成物はまた 口内組織に対して非刺戟性であることが見出されている。

本発明の組成物はまた口腔外科例えば顎骨への金属物品の口内埋入における細菌 に対する予防剤としても有用である。

本発明の組成物のその他の有用な分野は体臭除去剤としてである。この組成物は 発汗を阻止しないがしかし悪臭の原因となる細菌を有効に殺滅する。過酸化水素 の安定化は長時間作用を与える。既知の収斂剤例えば金属塩例えば塩化アルミニ ウムおよび水酸化アルミニウムをこの軟膏に加えることによって発汗防止剤を生 成させることができる。

本発明の組成物はまた皮膚を軟かくそして弾性に保つだめの軟化剤としても有用 である。これは足の皮膚に関してのなやみ例えば皮膚の肥厚（コーン）、足痛、 裂創および水痘、重症の発汗およびカビによる攻撃（表皮糸状菌症）を屡々有す るスポーツマンに特に役立つ。ケラチン軟化効果が所望される場合にはサリチル 酸をこの組成物に加えることができる。

本組成物は捷た感染した創傷および感染する危険のある組織の処置のために動物 医学においてもまた有用である。例えば牛の乳頭および乳房の傷および犬および 猫の耳道炎をこの殺菌性組成物で処置することができる。

本発明の組成物はまた頻繁に手を洗わなくてはならない人、例えば医師、歯科医 、獣医およびその他の医学従事者用のハンドクリームとしても有用である。この ノ＼ンドクリームは皮膚の乾燥を防ぎそして手の上に殺菌性を有する薄い膚を形 成させる。これは医学従事者のみならずその患者に対してもまた有用である。

発明を実施する最良の様式 １−モノラウリンを１−モノミリスチンと３０ニア０の比で混合せしめた。前記 混合物の２５重量部を７５重置部の蒸留水と混合した。この混合物を６８℃に加 熱しそして前記温度で１５分攪拌した。攪拌は混合物中に空気が混入されないよ うにして実施された。この混合物をここで３℃／分の冷却速度で冷却した。攪拌 はつづけた。

３０〜３５℃で結晶化が生じた。この結晶化した懸濁液を室温まで冷却し、そし て６７重量部の水性過酸化水素溶液を連続攪拌下に加えた。この溶液は３００重 量部過酸化水素を含有しており、その結果、最終軟膏中には２重量％の過酸化水 素を与えた。

攪拌を更に１０分つづけた。軟膏はここに例えばチューブに充填されるべく準備 されていた。

例　２ ２０重量部のリピド混合物を８０重１部の蒸留水と混合する以外は例１記載のよ うにして軟膏を製造した。最終軟膏は例１により製造されたものよりも一層液体 状のコンンステンンーヲ有［ていた。

例　３ ６０重量部のリピド混合物を７０重１部の蒸留水と混合するり外は例１記載のよ うにして軟膏を製造した。最終軟膏は例１により製造されたものよシも一層液体 性の少ないフンンステンシーを有していた。従ってこの軟膏はびんまたけジャー に充填するのが好ましかった。

例　４ ２０重量部の粉末状１−モノラウリンを２．５重量％の過酸化水素を含有する水 性溶液８０重量部と混合した。

この混合物を５５℃に加動し、そして前記温度で固体粒子が液晶状集塊を形成し て消失するまで攪拌した。この混合物をここで１℃／分の冷却速度で攪拌下に冷 却した。

結晶化は大約６０℃で生じた。冷却および攪拌は室温に達するまでつづけられた 。この軟膏は治癒しつつある創傷が１−モノミリスチンの不存在の故に１−モノ ラウリンによシ生ぜしめられる若干の刺戟を受容しうる場合に創傷治癒過程の最 終段階で皮膚に適用するのに有用である。

例　５ μ量の１−モノラウリンと％量の１−モノミリスチンを含有するリピド混合物を 製造した。３５重量部のこのリピド混合物を６３重１部の蒸留水と混合した。例 １に記載のように加熱および冷却することによってこの混合物を軟膏ベースすな わち親水性リビド結晶懸濁液に変形した。この軟膏ベースから次の軟膏が製造さ れた。

Ａ）９８重量部の軟膏に一層を２重１部の過酸化水素と混合した。

Ｂ）９７重置部の軟膏ベースを６重量部の−・キサクロロフェンと混合した。

Ｃ）比較としてこの軟膏は純粋の軟膏ベースよりなっていた。

軟膏試料Ａ、ＢおよびＣを寒天拡散法により試験するために寒天ゲルのプレート 中の小孔に入れた。このプレートを標準試験法Ｂｌ−Ａによりプレート１個当り ３〇−量の種々の微生物で感染せしめた。２０時間培養後、各試料の捷わりの阻 止円の直径を測定した。以下の表１″ｔ、ｌｌ１ｌ＋１で前記直径を示している 。

Ａ　４０　２３　２０　１７　１２　２１　２２　２０Ｂ　３４　１２　５　６ 　６　６　５　０Ｃ４０００００００ この表は、殺菌剤として広く使用されているー＼キサクロロフェンを含有する毒 性軟膏Ｂよシも本発明の無毒性軟膏Ａが優れていることを示す。

例　６ 本例中においても渣た例５で製造された軟膏に一層が使用された。次の軟膏ＡＢ およびＣを以下に記載した殺菌剤を添加することによって前記軟膏ベースから製 造した。比較のために、商品名「コルガ（ｃｏｌｇａ）　Ｊの石けんクリームＤ もまた試験された。

Ａ過酸化水素　０５重１％ Ｂ　クロロ−＼キンジン　０５重量係 Ｃ８−オキシキノリンサルフエート　０．５重ｉ％Ｄ　石けんクリーム「コルガ 」 これら４種の組成物Ａ〜Ｄを例５に記載のようにして５種の微生物に関して試験 した。次の表は阻止内の直径を示している。

ｐ、　３６　２６　３９　１８　３０ Ｂ　２　３４　２　０　２６ ｃ　２０　２０　２２　２　２７ Ｄ　６　０　６　０　０ この表は本発明の無毒性非刺戟性軟膏Ａが体組織にわずかに刺戟効果を有する軟 膏ＢおよびＣよりも優れてい１−モノラウリンと１−モノミリスチンの比をここ では６０：４０とする以外は例１に記載のようにして軟膏を製造した。得られる 軟膏は比較的粘稠でありそしてこれは口の粘膜に適用するに有用であった。

例　８ １−モノラウリンと１−モノミリスチンの比をここでは８０二２０とする以外は 例１に記載のようにして軟膏を製造した。得られる軟膏は例７のものより低い粘 度を有しており、そしてこれは感染した皮膚に適用するに有用例１に記載のよう にして軟膏を製造した。過酸化水素を加えてしまった時点で硫酸亜鉛をｏ５重′ に、％量で加えた。得られた軟膏は傷創治癒軟膏として有用であった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １１−モノラウリンおよび１−モノミリスチンである化合物からの少くとも１種 を含有しそしてその１−モノラウリンの含責が少くとも１０重責襲である親水性 リピド結晶２０〜３０重量〜および過酸化水素０５〜５重量％を含有する水性懸 濁液よりなる殺菌性組成物。 ２゜　１−モノラウリンと１−モノミリスチンとの比が３０ニア〜８０：２０で ある前記請求の範囲１に記載の殺菌性組成物。