JPS584948B2 - 合成樹脂エマルシヨン砂壁状吹付材の粉体基材 - Google Patents
合成樹脂エマルシヨン砂壁状吹付材の粉体基材Info
- Publication number
- JPS584948B2 JPS584948B2 JP15077378A JP15077378A JPS584948B2 JP S584948 B2 JPS584948 B2 JP S584948B2 JP 15077378 A JP15077378 A JP 15077378A JP 15077378 A JP15077378 A JP 15077378A JP S584948 B2 JPS584948 B2 JP S584948B2
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- Japan
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- synthetic resin
- resin emulsion
- powder
- base material
- sand wall
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は建築物の内外壁に砂壁状の塗膜を形成せしめる
ための合成樹脂エマルション砂壁状吹付材の粉体基材に
関する。
ための合成樹脂エマルション砂壁状吹付材の粉体基材に
関する。
従来この種の吹付材の製造にあっては、合成樹脂エマル
ションに塗膜の隠蔽力を増すための酸化チタン及び着色
顔料、炭酸カルシウム等の微粉末を投入し、高速攪拌機
で攪拌して分散させる方法が一般的である。
ションに塗膜の隠蔽力を増すための酸化チタン及び着色
顔料、炭酸カルシウム等の微粉末を投入し、高速攪拌機
で攪拌して分散させる方法が一般的である。
ところが、これらの微粉末を合成樹脂エマルション中に
均一に分散させるためには、攪拌羽根を高速でしかも長
時間回転させる必要があり、このことが攪拌装置の大型
化及び作業時間の増大による製造コストの上昇を招いて
いる現状である。
均一に分散させるためには、攪拌羽根を高速でしかも長
時間回転させる必要があり、このことが攪拌装置の大型
化及び作業時間の増大による製造コストの上昇を招いて
いる現状である。
しかも、いかに長時間の攪拌を行っても酸化チタン、着
色顔料の分散が不充分なため酸化チタンの含有量が少な
いときには塗膜が十分な隠蔽力を発揮し得す高価な酸化
チタンの含有量を多くする必要があったり、着色顔料の
分散未完による色ムラ等を発生する等の問題があった。
色顔料の分散が不充分なため酸化チタンの含有量が少な
いときには塗膜が十分な隠蔽力を発揮し得す高価な酸化
チタンの含有量を多くする必要があったり、着色顔料の
分散未完による色ムラ等を発生する等の問題があった。
更には、酸化チタン、着色顔料、炭酸カルシウム及び各
種の液状又は粉末状の塗膜形成助剤並びに珪砂、寒水石
等の骨材を合成樹脂エマルションに投入し、分散せしめ
た従来の吹付材は、ポットライフが6ケ月程度に限られ
ており長期の貯蔵安定性を保証し得ないという欠点を有
していた。
種の液状又は粉末状の塗膜形成助剤並びに珪砂、寒水石
等の骨材を合成樹脂エマルションに投入し、分散せしめ
た従来の吹付材は、ポットライフが6ケ月程度に限られ
ており長期の貯蔵安定性を保証し得ないという欠点を有
していた。
その原因は、この種の吹付材を貯蔵する場合、次第にあ
るいは運搬時の振動によって粉体及び骨材が沈降分離す
ること、又各種の塗膜形成助剤の影響、とりわけ比較的
多量に含まれる増粘剤の腐敗によるものである。
るいは運搬時の振動によって粉体及び骨材が沈降分離す
ること、又各種の塗膜形成助剤の影響、とりわけ比較的
多量に含まれる増粘剤の腐敗によるものである。
又この種の吹付材は、合成樹脂エマルションに対し略半
分から等量の希釈水を加えていて、使用時に容易に調達
し得る水を貯蔵、運搬するという不合理な面をも有して
いた。
分から等量の希釈水を加えていて、使用時に容易に調達
し得る水を貯蔵、運搬するという不合理な面をも有して
いた。
本発明は上記の事情に鑑みて、酸化チタン、着色顔料及
び炭酸カルシウム等の粉体を合成樹脂エマルションへ理
想的に分散させるべく数多くの実験を繰返した結果得ら
れたもので、上記粉体を粉末分散剤、粉末消泡剤、粉末
増粘剤等の粉末の塗膜形成助剤と共に予め乾式で高速攪
拌し粉体相互を十分に拡散混合せしめることによって合
成樹脂エマルションへの理想的分散が可能になること、
しかもそれが簡易な攪拌機によって極めて容易に達成で
きることを究明した結果なされたものである。
び炭酸カルシウム等の粉体を合成樹脂エマルションへ理
想的に分散させるべく数多くの実験を繰返した結果得ら
れたもので、上記粉体を粉末分散剤、粉末消泡剤、粉末
増粘剤等の粉末の塗膜形成助剤と共に予め乾式で高速攪
拌し粉体相互を十分に拡散混合せしめることによって合
成樹脂エマルションへの理想的分散が可能になること、
しかもそれが簡易な攪拌機によって極めて容易に達成で
きることを究明した結果なされたものである。
即ち、本発明者は、多くの実験、研究の結果、従来の如
く、合成樹脂エマルションに酸化チタン、着色顔料,炭
酸カルシウム等の粉末及び各種の塗膜形成助剤を投入し
、攪拌する方法において粉末が十分に分散し得ない原因
が、攪拌によって粒子が1μ乃至2μ程度まで分散され
ると容易に水と一緒に動き、直接攪拌羽根と衝突するこ
とが少なくなり、従って0.1μ乃至0.5μの微粒子
が二次的に数個凝集した二次粒子が破壊されなくなるた
めであることを究明した。
く、合成樹脂エマルションに酸化チタン、着色顔料,炭
酸カルシウム等の粉末及び各種の塗膜形成助剤を投入し
、攪拌する方法において粉末が十分に分散し得ない原因
が、攪拌によって粒子が1μ乃至2μ程度まで分散され
ると容易に水と一緒に動き、直接攪拌羽根と衝突するこ
とが少なくなり、従って0.1μ乃至0.5μの微粒子
が二次的に数個凝集した二次粒子が破壊されなくなるた
めであることを究明した。
そこで、本発明者は、酸化チタン、着色顔料及び各種炭
酸塩を様々な比率で混合し、これを乾式において高速攪
拌し粒子相互を衝突させるようにしたものを合成樹脂エ
マルションへ分散させ、その分散性を試験したところ以
下のものが極めて優れた分散性及び塗膜性能を示すこと
、即ち二次粒子が破壊され一次粒子への拡散混合が完全
になされていることを究明したC即ち、酸化チタン1乃
至50部(重量部をいう。
酸塩を様々な比率で混合し、これを乾式において高速攪
拌し粒子相互を衝突させるようにしたものを合成樹脂エ
マルションへ分散させ、その分散性を試験したところ以
下のものが極めて優れた分散性及び塗膜性能を示すこと
、即ち二次粒子が破壊され一次粒子への拡散混合が完全
になされていることを究明したC即ち、酸化チタン1乃
至50部(重量部をいう。
以下同じ。
)、着色顔料0.001乃至50部及び粒度0.1μ乃
至100μの炭酸カルシウム粉末100部の混合物であ
る。
至100μの炭酸カルシウム粉末100部の混合物であ
る。
なお、炭酸塩は一般に分散性に優れているが、とりわけ
酸化チタン、着色顔料と混合したものにおいて最も分散
性に優れているのは上記粒度の炭酸カルシウムであるこ
とが併せて確認された。
酸化チタン、着色顔料と混合したものにおいて最も分散
性に優れているのは上記粒度の炭酸カルシウムであるこ
とが併せて確認された。
又上記混合物に対し、粉末分散剤、粉末消泡剤、粉末増
粘剤等の粉末の塗膜形成助剤を添加混合することによっ
て更に分散性が改善されたことは言うまでもない。
粘剤等の粉末の塗膜形成助剤を添加混合することによっ
て更に分散性が改善されたことは言うまでもない。
而して本発明の目的は酸化チタン、着色顔料及び炭酸カ
ルシウム並びに粉末分散剤、粉末消泡剤粉末増粘剤等の
粉末塗装形成助剤を乾式で拡散混合せしめることによっ
て、合成樹脂エマルション中での簡単な攪拌で容易にし
かも完全に分散し得る合成樹脂エマルション砂壁状吹付
材の粉体基材を提供することにある。
ルシウム並びに粉末分散剤、粉末消泡剤粉末増粘剤等の
粉末塗装形成助剤を乾式で拡散混合せしめることによっ
て、合成樹脂エマルション中での簡単な攪拌で容易にし
かも完全に分散し得る合成樹脂エマルション砂壁状吹付
材の粉体基材を提供することにある。
以下本発明の一実施例を説明する。
粒度o.iμから100μの炭酸カルシウム100部、
酸化チタン30部、着色顔料として酸化鉄黄5部、粉末
分散剤としてナフタレンスルホン酸ソーダ縮合物0.0
5部、粉末消泡剤として珪そう土吸着非イオン界面活性
剤0.05部、粉末増粘剤としてメチルセルロース0.
5部をナウタミキサーによって拡散混合せしめた。
酸化チタン30部、着色顔料として酸化鉄黄5部、粉末
分散剤としてナフタレンスルホン酸ソーダ縮合物0.0
5部、粉末消泡剤として珪そう土吸着非イオン界面活性
剤0.05部、粉末増粘剤としてメチルセルロース0.
5部をナウタミキサーによって拡散混合せしめた。
この粉体基材に対し、45%アクリル酸エステルコポリ
マエマルション80部、水40部、更に骨材として5厘
の寒水石200部を加え、ハンドミキサーにより攪拌し
たところ、この粉体基材は極めて容易に分散することが
認められた。
マエマルション80部、水40部、更に骨材として5厘
の寒水石200部を加え、ハンドミキサーにより攪拌し
たところ、この粉体基材は極めて容易に分散することが
認められた。
尚、アクリル酸エステルコポリマとは、アクリル酸エチ
ルエステル、アクリル酸ブチルエステル、アクリル酸メ
チルエステル及びアクリル酸2エチルヘキシルエステル
の共重合体をいう。
ルエステル、アクリル酸ブチルエステル、アクリル酸メ
チルエステル及びアクリル酸2エチルヘキシルエステル
の共重合体をいう。
このようにして調合した吹付材を口径6mmのリシンガ
ンを用いて吐出圧5Kg/cm’で躯体面に吹付塗装を
行うと従来の合成樹脂エマルション砂壁状吹付材に比べ
隠蔽力に優れ、色ムラ等のない塗膜を形成し、又吹付の
作業性にも異常はなかった。
ンを用いて吐出圧5Kg/cm’で躯体面に吹付塗装を
行うと従来の合成樹脂エマルション砂壁状吹付材に比べ
隠蔽力に優れ、色ムラ等のない塗膜を形成し、又吹付の
作業性にも異常はなかった。
この吹付材及びその塗膜の性能をJISA6909に基
づいて試験したところ、低温安定性、耐洗浄性、耐水性
、耐アルカリ性及び促進耐候性は夫々異常なく、骨材の
沈降性はO%、付着強さは9kgVCrIl2であった
。
づいて試験したところ、低温安定性、耐洗浄性、耐水性
、耐アルカリ性及び促進耐候性は夫々異常なく、骨材の
沈降性はO%、付着強さは9kgVCrIl2であった
。
尚本実施例においては、合成樹脂エマルション及び水に
粉体基材を分散せしめると同時に骨材を加えているが、
骨材は該粉体基材に予め混合しておいてこれを合成樹脂
エマルション及び水に分散せしめてもよい。
粉体基材を分散せしめると同時に骨材を加えているが、
骨材は該粉体基材に予め混合しておいてこれを合成樹脂
エマルション及び水に分散せしめてもよい。
又本実施例においては着色顔料として酸化鉄黄を用いて
いるが、吹付材の塗色を白色とする場合は、酸化チタン
を着色顔料とすることができる。
いるが、吹付材の塗色を白色とする場合は、酸化チタン
を着色顔料とすることができる。
以上述べたように本発明は酸化チタン、着色顔料、炭酸
カルシウム及び粉末の塗膜形成助剤を乾式で拡散混合せ
しめたため、分散性に優れ且つ高性能の塗膜を形成し得
る合成樹脂エマルション砂壁状吹付材の粉体基材を提供
し得るものである。
カルシウム及び粉末の塗膜形成助剤を乾式で拡散混合せ
しめたため、分散性に優れ且つ高性能の塗膜を形成し得
る合成樹脂エマルション砂壁状吹付材の粉体基材を提供
し得るものである。
Claims (1)
- 1 使用時に合成樹脂エマルションに分散せしめるもの
において、酸化チタン、着色顔料、炭酸カルシウム及び
粉末の塗膜形成助剤を乾式で拡散混合せしめたことを特
徴とする合成樹脂エマルション砂壁状吹付材の粉体基材
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15077378A JPS584948B2 (ja) | 1978-12-04 | 1978-12-04 | 合成樹脂エマルシヨン砂壁状吹付材の粉体基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15077378A JPS584948B2 (ja) | 1978-12-04 | 1978-12-04 | 合成樹脂エマルシヨン砂壁状吹付材の粉体基材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5575461A JPS5575461A (en) | 1980-06-06 |
JPS584948B2 true JPS584948B2 (ja) | 1983-01-28 |
Family
ID=15504098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15077378A Expired JPS584948B2 (ja) | 1978-12-04 | 1978-12-04 | 合成樹脂エマルシヨン砂壁状吹付材の粉体基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS584948B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58204061A (ja) * | 1982-05-20 | 1983-11-28 | Maruo Calcium Kk | 水系塗料 |
JPH02117970A (ja) * | 1988-10-26 | 1990-05-02 | Matsushita Electric Works Ltd | 建築材表面化粧用スプレー塗料 |
KR100407227B1 (ko) | 1998-09-25 | 2003-11-28 | 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 | 복합본드숫돌 및 수지결합상을 보유하는 숫돌 |
JP2001205566A (ja) | 2000-01-26 | 2001-07-31 | Noritake Co Ltd | 樹脂含浸ビトリファイド砥石およびその製造方法 |
-
1978
- 1978-12-04 JP JP15077378A patent/JPS584948B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5575461A (en) | 1980-06-06 |
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