JPS584935B2 - 尼素−c↓4飽和脂肪族アルデヒド縮合物の製造方法 - Google Patents

尼素−c↓4飽和脂肪族アルデヒド縮合物の製造方法

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JPS584935B2
JPS584935B2 JP4322779A JP4322779A JPS584935B2 JP S584935 B2 JPS584935 B2 JP S584935B2 JP 4322779 A JP4322779 A JP 4322779A JP 4322779 A JP4322779 A JP 4322779A JP S584935 B2 JPS584935 B2 JP S584935B2
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urea
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aldehyde
aliphatic aldehyde
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中山清
武内久孝
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は尿素一04飽和脂肪族アルデヒド縮合物の製造
方法に関するものである。
イソブチリデンジウレアなどの尿素−C4飽和脂肪族ア
ルデヒド縮合物は緩効性窒素肥料として優れたものであ
る。
この窒素肥料の製造法としては、例えば、イソブチリデ
ンジウレアの場合には、2モルの固体尿素と1モルのイ
ソブチルアルデヒドとを、無機酸を触媒として実質的に
密閉した反応器内で攪拌下に尿素を固相状態に維持しつ
つ反応させる方法が知られている。
この方法は反応生成物が粉粒状で得られるので、製造後
に脱水、乾燥などの操作を必要とせず工業的に有利な方
法であるが、粒径の小さいもの、特に0.7%以下の粒
径を有する粉粒体が多量に製造される。
これら粒径の小さな粉粒体はそのまま窒素肥料として利
用しても緩効性窒素肥料としての特性を十分発揮出来な
い。
また施用時に飛散するなど取扱い性も悪い。
これらの問題を解決するため、これら粉粒体を造粒して
適当な粒状物とする必要がある。
しかしながら、イソブチリデンジウレアは、造粒性が悪
く、また、適した造粒剤も見い出されていない。
そこで、この尿素一C4飽和脂肪族アルデヒド縮合物の
製造工程において、粒径の小さな粉粒体の生成を抑制し
、大粒径の粒体を多量に製造できる製造方法が望まれて
いた。
本発明者は上下実情に鑑み、大粒径を有する粉粒体が多
く得られる尿素一C4飽和脂肪族アルデヒド縮合物の製
造を目的として種々検討した結果、固体尿素とC4飽和
脂肪族アルデヒドとを反応させるに当り、酸性条件下で
重縮合しうる尿素−ホルムアルデヒド縮合物を共存させ
ることにより、この目的が達成されることを知見し、本
発明を完成した。
すなわち本発明の要旨は、固体尿素を反応器に連続的に
供給し、無機酸の存在下に固相の尿素とC4飽和脂肪族
アルデヒドとを反応させる尿素一C4飽和脂肪族アルデ
ヒド縮合物の製造方法において、酸性条件下で重縮合し
得る尿素−ホルムアルデヒド縮合物を反応器に供給する
ことを特徴とする方法に存する。
本発明を詳細に説明するに、本発明は固相の尿素とC4
飽和脂肪族アルデヒドとを無機酸の存在下に連続的に反
応させて尿素−C4飽和脂肪族アルデヒド縮合物粉粒体
を製造する公知の方法において、尿素に加えて酸性条件
下で重縮合し得る尿素−ホルムアルデヒド縮合物を反応
器に供給することにより、粒径の小さな粉粒体の生成を
抑制する方法である。
本発明において反応器に供給する尿素は、粒状又は粉状
などの固体状のものである。
一方、C4飽和脂肪族アルデヒドとしては、ノルマルブ
チルアルデヒド又はイソブチルアルデヒドが用いられ、
これらは少量の水分、イソ酪酸などの不純物を含んでい
てもよい。
反応器へのこの固体状尿素とC4飽和脂肪族アルデヒド
との供給モル比は、製造する縮合物により異なるが、例
えばインブチリデンジウレアを製造する場合には、通常
、尿素1モルに対してアルデヒドを0.5〜2.0モル
供給するのが好ましい。
触媒として使用する無機酸は、通常は鉱酸、例えば塩酸
、硫酸、燐酸などである。
無機酸は分散を良好にし、かつアルデヒドとの副反応を
抑制するために、通常15〜60(重量)%、好ましく
は20〜50(重量)%の水溶液として用いられる。
無機酸の使用量は尿素1kl9に対して数ゴ(100%
換算)で十分である。
無機酸は反応器内で尿素に添加することもできるが、予
じめ反応器外で尿素に噴霧しておくのが好ましい。
酸性条件下で重縮合し得る尿素−ホルムアルデヒド縮合
物としては、通常、ホルムアルデヒドと尿素とを1.0
〜2.0のモル比で縮合反応させ、所定の重合度に達し
た時点で反応を停止させたものが用いられる。
尿素−ホルムアルデヒド縮合物は酸性条件下で重縮合し
て不溶化し得るものであればよく、この条件を満足する
限り種種の重合度のものを用いることができる。
特に接着剤等級の尿素−ホルムアルデヒド縮合物を用い
るのか好ましい。
尿素−ホルムアルデヒド縮合物は、水溶液ないし粉末の
いずれの形態でも用いることができる。
尿素−ホルムアルデヒド縮合物は尿素に対し通常2〜3
0(重量)%の比率で反応器に供給する。
尿素−ホルムアルデヒド縮合物の供給比率が小さいと、
粒径の小さな粉粒体の生成を抑制する効果が十分に発揮
されない。
一般に尿素−ホルムアルデヒド縮合物の供給比率が増す
につれて大粒径の粉粒体の生成比率が向上する。
しかし同時に反応生成物中に肥効の乏しい尿素−ホルム
アルデヒド縮合物が多量に混入して、緩効性肥刺として
の特性が損なわれるようになる。
また、尿素−ホルムアルデヒド縮合物として最も入手し
やすい市販の水溶液状尿素樹脂接着剤を使用する場合に
は、多量に使用すると固相状態を維持しつつ反応を行な
うことが困難となる。
従って尿素に対して尿素一ホルムアルデヒド縮合物を3
〜20、特に5〜15(重量)%の比率で供給するのが
好ましい。
尿素とC4飽和脂肪族アルデヒドとの反応は、通常、反
応帯域におけるアルデヒドの沸騰温度よりも高く、該温
度よりも20℃高くならない温度範囲で行なうのが好ま
しい。
本発明の反応は発熱反応であるので、通常は加熱を必要
とせず、アルデヒドの添加量によって温度調節を行なう
ことができる。
反応時間は種々の条件により異なるが、例えば、第1図
のような型式の反応器を用いる場合には、反応器内での
滞留時間30分程度とするのがよい。
本発明の反応は固相状態で進行するので、なるべく均一
に反応物を攪拌することが好ましい。
本発明を実施する反応器としては、通常、実質上密閉さ
れていて気化したアルデヒドなどが系外へ洩れることの
ないような反応器を使用するのが好ましい。
また、反応器には内部の温度を調節するためのジャケッ
トなどの加熱装置及び攪拌機などを設けるとよい。
尿素−ホルムアルデヒド縮合物は無機酸によりすみやか
に重縮合するので、尿素−ホルムアルデヒド縮合物は無
機酸を噴霧した尿素と混合したのち直ちにアルデヒドと
反応させるのが好ましい。
また尿素−ホルムアルデヒド縮合物と尿素とを混合し、
これに無機酸を噴霧したのち直ちにアルデヒドを反応さ
せるのも好ましい方法の一つである。
次に本発明方法を添付図面により説明するに、第1図は
本発明の反応に用いられる反応装置の一例を示すもので
ある。
1は反応器本体であり実質上密閉された構造を有し、内
部には攪拌翼3を有する回転軸2及びアルデヒド貯槽1
0より伸びたアルデヒド分散管12が設けられている。
回転軸2は適当な原動機により回転され、反応物を攪拌
する。
また分散管12は多数の分散孔を有し、予め無機酸を添
加された尿素粉粒体中にアルデヒドを均一にスプレーす
るように配置されている。
また反応中に発生したアルデヒド蒸気を捕集するために
、コンデンサー14が設けられ、ここで冷却液化された
アルデヒドはアルデヒド貯槽10に循環されるようにな
っている。
5は固体状尿素の貯槽であり、下部に反応器のホッパー
4へ定量供給するための装置6を有する。
この装置6の途中には無機酸を添加するための無機酸供
給パイプ8が設けられている。
また9は尿素−ホルムアルデヒド縮合物の貯槽であり下
部に定量供給するための装置7を有する。
この反応装置を用いて本発明方法を実施するには、先ず
、貯槽5よりとりだした固体状尿素に無機酸をパイプ8
より添加し定量供給装置6を通じ反応器1中のホッパー
4内に連続供給する。
更に貯槽9より尿素−ホルムアルデヒド縮合物を定量供
給装置7を通じ反応器1中のホッパー4内に連続供給す
る。
またアルデヒドは貯槽10よりパイプ11を通じアルデ
ヒド分散管より原料粉粒体中に均一にスプレーする。
一方、反応器1内の攪拌機にて反応物を攪拌しながら、
原料粉粒体を反応器内滞留時間が約30分前後となるよ
うに反応器内を移動させる。
この際に発生したアルデヒド蒸気などのガスはパイプ1
3よりコンデンサー14に導かれて冷却液化され、アル
デヒド貯槽10中へ循環される。
反応で得られた生成物は、必要に応じパイプ16よりア
ルカリを添加してpH調整を行なった後、排出装置15
より反応器1の外へ出て篩11にかけられる。
本発明によれば、従来の尿素−C4飽和脂肪族アルデヒ
ド縮合物の製造法において、尿素−ホルムアルデヒド縮
合物を固体尿素と併用するという簡単な方法により、1
%以上の粗粒を多く含む縮合物が容易に製造できる。
しかも本発明方法により得られる粉粒体は表面が滑らか
で真球状に近く、粒強度も向上している。
尿素−C4飽和脂肪族アルデヒド縮合物を市販の尿素樹
脂接着剤を用いて常法により造粒した場合には、強度の
小さな造粒物しか得られないことと対比すると、本発明
方法により従来法よりも強度の大きな粉粒体が得られる
ことは驚くべきである。
次に本発明を実施例により説明するが、本発明はその要
旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものでは
ない。
実施例 1 第1図に示した反応装置を使用し、定量供給装置6より
粒状尿素を36kg/hの割合で反応器中に供給した。
この尿素にはパイプ8より30(重量)%硫酸を0.3
6l/hの割合で添加した。
また貯槽9より市販の尿素樹脂接着剤(商標:スイソボ
ンド601、日本化成社製品、7%水溶液)を定量供給
装置7を経て反応器中に供給した。
反応器に供給された尿素及び尿素樹脂接着剤は、アルデ
ヒド分散管から35l/hの割合でスプレーされるイソ
ブチルアルデヒドと攪拌下に反応させた。
反応温度は70℃で滞留時間は30分であった。
反応生成物は篩11で篩分けた。粒径別取得率を求め表
−1の結果を得た。
実施例 2 第1図に示した反応装置を使用し、尿素樹脂接着剤を日
本化成社の粉末状尿素樹脂接着剤に代えた以外は実施例
1と同様にして反応を行った。
反応生成物は篩11で篩分けて粒径別取得率を求め表−
1の結果を得た。
実施例 3 第1図に示した反応装置を使用し、アルデヒド分散管か
らノルマルブチルアルデヒドを3 2 l/hの割合で
スプレーした以外は実施例2と同様にして反応を行なっ
た。
反応生成物は篩1Tで篩分けて粒径別取得率を求め、表
−1の結果を得た。
比較例 第1図に示した反応装置を使用し、尿素樹脂接着剤を使
用しない以外は実施例1と同様にして反応を行なった。
反応生成物の粒径別取得率を求め表−1の結果を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するのに適した反応装置の略
図である。 1・・・・・・反応器、2・・・・・・回転軸、3・・
・・・・攪拌翼、4・・・・・・ホツパー、5・・・・
・・尿素貯槽、6・・・・・・尿素定量供給装置、7・
・・・・・尿素−ホルムアルデヒド縮合物定量供給装置
、8・・・・・・無機酸供給パイプ、9・・・・・・尿
素−ホルムアルデヒド縮合物貯槽、10・・・・・・ア
ルデヒド貯槽、11・・・・・・アルデヒド供給パイプ
、12・・・・・・アルデヒド分散管、13・・・・・
・アルデヒド蒸気抜出管、14・・・・・・冷却器、1
5・・・・・・生成物排出装置、16・・・・・・アル
カリ供給パイプ、17・・・・・・篩。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固体尿素を反応器に連続的に供給し、無機酸の存在
    下に固相の尿素とC4飽和脂肪族アルデヒドとを反応さ
    せる尿素一C4飽和脂肪族アルデヒド縮合物の製造方法
    において、酸性条件下で重縮合し得る尿素一ホルムアル
    デヒド縮合物を反応器に供給することを特徴とする方法
    。 2 無機酸を固体尿素に添加して反応器に供給すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 C4飽和脂肪族アルデヒドがイソブチルアルデヒド
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載の方法。 4 尿素一ホルムアルデヒド縮合物を尿素に対して2〜
    30(重量)%供給することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の方法。 5 尿素−ホルムアルデヒド縮合物が接着剤等級のもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第
    4項のいずれかに記載の方法。
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