JPS5849244Y2 - 杭打機におけるリ−ダの折曲げ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、杭打機におけるリーダの折曲げ装置に関し
、詳しくは、上部旋回体の前側に対し、リーダが略鉛直
状をなす作業位置と略水平状をなす輸送位置とに起立可
能に配設された杭打機において、前記リーダを折曲げる
装置に関するものである。

この考案の目的は、輸送位置にあるリーダを折曲げ、コ
ンパクトにして輸送することができ、さらに、リーダの
筒内空間に収納されて保護され、しかもリーダを円滑か
つ所定速度で折曲げ及び引戻しすることができるリーダ
の折曲げ装置を提供することである。

以下、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。

図中、１は杭打機全体を示し、下部走行体２、上部旋回
体３、筒状のリーダ４、サブリーダ５、ステーシリンダ
６、およびフロントアタッチメント７等が略示されてい
る。

すなわち、上部旋回体３の前部に配設されるリーダ４は
、第１図に示すように、略鉛直状をなす作業位置と、第
２図に示すように、略水平状をなす輸送位置とに、ステ
ーシリンダ６によって起倒動作される。

上記リーダ４は、上部旋回体３の前側に支持されかつス
テーシリンダ６によって起倒動作される長尺のリーダ基
部４ａと、該リーダ基部４ａの両端部にピン８又は９を
支点として折曲げ可能に延出された短尺の上下の・両リ
ーダ端部４ｂ、４Ｃとにより構成されている。

さて、本実施例の折曲げ装置Ｓは、リーダ基部４ａと上
のリーダ端部４ｂとの間、およびリーダ基部４ａと下の
リーダ端部４Ｃとの間の２個所に内装されており、説明
の便宜上、リーダ基部４ａと下のリーダ端部４Ｃとの間
に内装されたものについて詳述すると、１０はリーダ基
部４ａの筒内に装架され、かつシリンダーブラケット１
１に対しピン１２によって枢着された折曲げシリンダ（
油圧シリンダ）、１３は下のリーダ端部４Ｃの部上端部
に固着された扇形状のガイド部材であって、その円弧面
に沿って形成されたガイド曲面１３ａは、リーダ基部４
ａと下のリーダ端部４Ｃとの折曲げ中心、すなわち９を
中心とする円弧状に形成されている。

１４は前記ガイド曲面１３ａに沿って案内されてリーダ
基部４ａに対し下のリーダ端部４Ｃを折曲げ及び引戻し
するための折曲げチェーン（ローラチェーン）であって
、その一端が折曲げシリンダ１０のピストンロッド１０
ａ先端部にピン１５によって連結され、かつ他端が前記
ガイド部材１３のガイド曲面１３ａ基端部にピン１６に
よって連結されている。

また、リーダ基部４ａに対し上のリーダ端部４ｂを折曲
げる装置は、上述の装置Ｓとほぼ同一の構造であるから
同一部材に対し同−付量を付記してその説明は省略する
。

上記したように構成された本実施例において、第１図に
示すように、リーダ４を鉛直状に立設して杭打作業を行
なう際、折曲げ装置Ｓ全体がり−ダ４の筒内に格納され
て保護されるため外部内に損傷されることがない。

また、第２図及び第３図に示すように、輸送位置（水平
位置）にあるリーダ基部４ａに対し下のリーダ端部４Ｃ
を折曲げる場合、折曲げシリンダ１０のピストンロッド
１０ａを押出すと、折曲げチェーン１４がガイド部材１
３のガイド曲面１３ａに案内されながら第３図中Ｐ矢印
方向へ移動されるとともに、下のリーダ端部４Ｃがその
自重によって第３図中実線に示すように、ピン９を支点
として錘子状に折曲げられる。

逆に、下のり−ダ端部４Ｃを元の状態に引戻しする場合
、折曲げシリンダ１０のピストンロッド１０ ａを引戻
しすると、折曲げチェーン１４がガイド部材１３のガイ
ド曲面１３ａに案内されて移動されるため下のリーダ端
部４Ｃが第２図中実線に示す元の状態に復帰される。

このように、本実施例では、折曲げチェーン１４を案内
するためのガイド部材１３のガイド曲面１３ａを、リー
ダ基部４ａと下のり−ダ端部４Ｃとの折曲げ中心、すな
わちピン９を中心とする円弧状に形成したから、リーダ
基部４ａに対し下のり−ダ端部４Ｃを折曲げ゛及び引戻
しするときには、油圧シリンダ１０の出力を効率よく活
用することができ、しかも、下のリーダ端部４Ｃを所定
（はぼ一定）の速度で円滑に折曲げ及び引戻しすること
ができる。

また、リーダ基部４ａに対する上のリーダ端部４ｂの折
曲げ及び引戻しも上述と同様のことがいえる。

なお、リーダ基部４ａにガイド部材１３を固着し、下の
リーダ端部４Ｃ又は上のリーダ端部４ｂの筒内に折曲げ
シリンダ１０を装着してもよい。

また、ガイド部材１３を折曲げチェーン１４に対応する
スプロケット状に形成してもよい。

すなわち、この考案は、上部旋回体の前側に対し、リー
ダが略鉛直状をなす作業位置と略水平状をなす輸送位置
とに起倒可能に配設された杭打機において、前記リーダ
は、上部旋回体に起倒可能に配設されたリーダ基部と、
このリーダ基部の両端のうち、少なくとも一端に折曲可
能に枢支されたリーダ端部とを備え、これらリーダ基部
及び端部のうち、一方の筒内には折曲げシリンダを装着
し、他方の筒内にはガイド部材を固着するとともに、こ
のガイド部材のガイド曲面に沿って案内される折曲げチ
ェーンの一端を同ガイド曲面の基部に連結し、かつ他端
を前記折曲げシリンダのロッド先端部に連結し、しかも
、前記ガイド部材のガイド曲面は前記リーダ端部の折曲
げ枢支点を中心とする略円弧状に形成されていることを
特徴とする杭打機におけるリーダの折曲げ装置である。

したがって、この考案によれば、輸送位置（水平位置）
にあるリーダ基部に対し、リーダ端部を折曲げ、これに
よってリーダをコンパクトにして輸送することができる
。

さらに、リーダ基部及びリーダ端部の筒内に、折曲げシ
リンダ、ガイド部材及び折曲げチェーンよりなる折曲げ
装置が収納されて保護されるため、杭打作業時等におい
て、折曲げ装置が外部的に損傷されることを防止するこ
とができる。

特に、この考案によれば、折曲げチェーンを移動案内す
るガイド部材のガイド曲面は、リーダ端部の折曲げ枢支
点を中心とする略円弧状に形成されているから、折曲げ
シリンダの出力損失を防止しかつリーダ基部に対しり：
ダ端部を一定の速度で円滑に折曲げ、引戻しすることが
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は杭打機
全体を略示する正面図、第２図は同り−ダを水平状に傾
斜した状態を示す正面図、第３図はリーダが折曲げられ
た状態における折曲げ装置を拡大して示す正面図である
。 １・・・・・・杭打機、４・・・・・・リーダ、４ａ・
・・・・・リーダ基部、４ｂ・・・・・・上のリーダ端
部、４Ｃ・・・・・・下のリーダ端部、１０・・・・・
・折曲げシリンダ、１３・・・・・・ガイド部材、１３
ａ・・・・・・ガイド曲面、１４・・・・・・折曲げ゛
チェーン、Ｓ・・・・・・折曲げ装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部旋回体の前側に対し、リーダが略鉛直状をなす作業
   位置と略水平状をなす輸送位置とに起倒可能に配設され
   た杭打機において、前記リーダは、上部旋回体に起倒可
   能に配設されたリーダ基部と、このリーダ基部の両端の
   うち、少なくとも一端に折曲可能に枢支されたリーダ端
   部とを備え、これらリーダ基部及び端部のうち、一方の
   筒内には折曲げシリンダを装着し、他方の筒内にはガイ
   ド部材を固着するとともに、このガイド部材のガイド曲
   面に沿って案内される折曲げチェーンの一端を同ガイド
   曲面の基部に連結し、かつ他端を前記折曲げシリンダの
   ロッド先端部に連結し、しかも、前記ガイド部材のガイ
   ド曲面は前記リーダ端部の折曲げ枢支点を中心とする略
   円弧状に形成されていることを特徴とする杭打機におけ
   るリーダの折曲げ゛装置。