JPS584919Y2 - 焼結鉱冷却設備のエア−シ−ル構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は焼結鉱冷却設備のエアーシール構造に関するも
ので、焼結鉱を載せるトラフが移動するどきエアーチャ
ンバーからの冷却用空気がトラフとエアーチャンバーと
の間の隙間から逃げるのを確実に防止できるようにする
ことを目的とする。

焼結鉱冷却設備は第１図及び第２図に示すように、同一
中心の周りで一体に回転する内外２つの回転枠１，２間
に円周方向に連続して多数のトラフ３・・・を設げてこ
のトラフ３・・・を前記回転枠１ｊ２の回転によって一
体にレール４上を走行するように構成し、図外の給鉱シ
ュート部でトラフ３の通気板５上に供給された焼結鉱は
トラフ３が回転枠１，２の回転によって走行する間にお
いてトラフ３下方から送られる冷却空気で冷却され、そ
の後図外の排鉱シュート部にお〜二て前記通気板５が前
端部の水平支軸６の周りで回転下降傾斜して通気板５上
の焼結鉱を排鉱シュートから排出するようになっている
。

尚前記通気板５は一端が前記水平支軸６に支持されて通
気板５の側部に位置し且つ他端に走行車輪１の軸支用ボ
ス８が連結されたアーム９と一体に固定されていて、前
記走行車輪７が前記排鉱シュート部においてレール４の
凹入部（図示せス）内に落ち込むことによってアーム９
と一体に通気板５が前記水平支軸６の周りで回転下降傾
斜して該通気板５上に載っている焼結鉱を排出するよう
になっている。

図中１０は前記回転枠１ｊ２同志を接続するためのスポ
ーク、１１はトラフ３の両側に設けられたサイドウオー
ルである。

このような焼結鉱冷却設備において前記焼結鉱冷却のた
めに送られる冷却空気が前記通気板５に達する迄に外部
′に漏れないように構成する必要がある。

そこで従来では第３′幽に示すようなエアーシール構造
が採用されていた。

同図において１２は前記トラフ３に下方から冷却空気を
送り込むために設けた位置固定のエアーチャンバーで、
このエアーチャンバー１２の上端にはトラフ３の下端水
平張り出し部１３上面に接するゴム製シール板１４が取
□り付けられている。

又トラフ３の下端には前記エアーチャンバー１２の内面
に水平に突設した当板１５の端面に点接触するゴム製シ
ール板１６が取り付けられている。

更にサイドウオー）Ｌ／１１の下端には軸支用ボス８部
からの空気漏れを防止するために軸支用ボス８の外周面
に対して直角に向いて端面が軸支用ボス８の外周面に接
当するゴム製シール板１７が取り付けられている。

このエアーシール構造において前記エアーチャンバー１
２内からトラフ３に送られる冷却空気は前記３つのシー
ル板１４．１６．１７によって外部への漏れが防止され
ようとするが、トラフ３は走行することにより前記シー
ル板１６は当板１５に点接触し乍らトラフ３と共に移動
し、このときシール板１６は当板１５との摩擦により摩
耗し又トラフ３の走行時のがたつきによりシール板１６
と当板１５との間に間隙が生じたりしてその結果シール
板１６と当板１５との間から冷却空気が漏れる。

この漏れた冷却空気は前記シール板１４と水平張り出し
部１３との接触により外部への漏れが防止されようとす
るが、シール板１４は内圧による上反り変形やトラフ３
の偏走行による引掛は損傷が発生し、前記７−ル板１６
から漏れた冷却空気はこのシール板１４と水平張り出し
部１３から外部に漏れることがあった。

又前記シール板１７は前記軸支用ボス８の外周面に対し
て直角に向いて端面が軸支用ボス８の外周面に接当して
いるため、仮にこのシール板１１内側迄冷却空気が漏れ
たとき、この冷却空気によってシール板１７が外方に押
されて該シール板１１と軸支用ボス８との間に間隙が生
じ易く、その結果シール板１７内側の冷却空気がこの間
隙から外部に漏れることがあった。

しかもこのシール板１７は前記軸支用ボス８周りのシー
ルを行なうためのものであるが、前述のように軸支用ボ
ス８の外周面に対して直角に向いて端面が軸支用ボス８
の外周面に接当しているので前記トラフ３走行中の変位
ケ吸５啄しにくい欠点がご′ あった。

本考案は上記の問題を解決す↑ために為されたものであ
り、以下本考案を実施９−例を示す図面（第４図、第５
図）ｖｃ基づいて説明する。

尚図中第１図〜第３図に示す符号と同一符号は同一部材
を表わし、その詳細説明は省略する。

即ち本考案は前記３つのシール板１４ｊ１６．１７に代
えてゴム製シール板２１，２２．２３を設けて前記エア
ーチャンバー１２からトラフ３側に流れる冷却空気の外
部への漏れを防止りようとするものであり、シール板２
１はトラフ３の下端水平張り出し部１３下面に上端が接
当するようにエアーチャンバー１２の上端に取り付ゆら
れ丁おり、このシール板２１の上端は内方に折曲されて
いて該シール板２１内方から圧力がかかった場合前記下
端水平張り出し部１３下面に強く接当するように構成さ
れている。

又シール板２２はエアーチャンバー１２の上端内側に設
けた傾斜板２４に下端部が同接触するようにトラフ３の
下端に取り付けられており、エアーチャンバー１２との
接触面積が前記第３図に示すものよりも大きくなるよう
に構成しである。

更に前記シール板２３は軸支用ボス８の外周面に接する
ようにサイドウオー）Ｌ／１１の下端部に略口状に取り
付けられており、その内周部は内方に折曲されていて前
記シール板２１同様内力から圧力がかかった場合前記軸
支用ボス８の外周面に強く接当するように構成されてい
る。

従って前記シール板２２はエアーチャンバー１２の傾斜
板２４に同接触しているので前記従来のシール板１６に
比べて摩擦に対して耐久性があり、仮にこのシール板２
２と傾斜板２４との間に間隙が生じて前記シール板２１
内力に冷却空気が流れてもシール板２１はトラフ３の下
端水平張り出し部１３に強く接当するように。

作用して空気漏れは生じない。

又前記シール板２３にしても同様であって、シール板２
３内方に冷却空気が流れてもシール板２３は前記軸支用
ボス８の外周面に強く接当するように作用して空気漏れ
は生じない。

本考案焼結鉱冷却設備のエアーシール構造は以上述べた
ように実施し得るものであり、エアーチャンバーからト
、ラノに流れる冷却空気がトラフとエアーチャンバーと
の間の間隙から漏れるのを確実に防止することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は焼結鉱冷却設備の一部平面図、第２図は同側面
図、第３図は従来のエアーシール構造を示す要部拡大縦
断面図、第４図は本考案のエアーシール構造の実施の一
例を示す要部拡大縦断面図、第５図は同側面図である。 ３・・・・・・トラフ、８・・・・・・、軸支用ボス、
１１・・・・・・サイドウオール、１２・・・・・・エ
アーチャンバー、１３・・・・・・下端水平張、り出、
しＱ、２１．２２．２３・・・・・・シール板、２４・
・・・・・傾斜板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 焼結鉱冷却設備のエアーシール構造であって、トラフの
   下端部にトラフ下方に位置するエアーチャンバーの上端
   内側の傾斜板に面接触するシール板を設けると共にエア
   ーチャンバーの上端にトラスの下端水平張り出し部下面
   □上端が接当し且つその上端は内力に折曲されでいるシ
   ール板を設け、又トラフのサイドウオールの下端部にト
   ラフの軸支用ボス外周面に内周部が接当し且つ該内周部
   は内方に折曲されている略口状のシール板を設けたこと
   を特徴とする焼結鉱冷却設備のエアーシール構造。 □