JPS5849072Y2 - 結束装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、搬送通路の上方（こ、結束ひもを結節する結
節部を設け、殻稈を結束する結束装置に係るものである
。

従来、この種の結束装置においては、搬送前方に向って
折り曲げた形状の結束フレームを搬送通路の１側方に設
け、この結束フレームにより結節部を支持せしめ、搬送
通路の下方に設けたパッカーを搬送通路（こ出没せしめ
て殻稈を掻き込んで結束作業を行なわしめていたが、搬
送通路の前部上方位置の殻稈が掻き残され、パッカーに
よる掻き込み作業が円滑に行なわれない欠点があった。

本考案は、結束フレーム先端に、結節部の前方位置に、
殻稈を掻き込むための掻込回転体を軸支して設けること
により、搬送通路の前部上方位置の殻稈を完全（こ掻き
込んで、結束作業を円滑に行なわしめようとするもので
ある。

以下、図面を用いて本考案の１実施例について詳細な説
明を行なつ。

図において、１はコンバインの機体３の後部ＣＣ装着さ
れた結束装置を示すものである。

５は搬送チェノ７によって搬送された殻稈をひきついで
搬送するわら出しチェ７．９は結束装置１の枠体、１１
は枠体９の上部Ｇこ固着し、搬送前方（第１図の左方向
）に向って折り曲げた形状に形成した結束フレーム、１
３は搬送通路１５の上方に結束フレーム１１に支持され
た結節部である。

１７は枠体９に軸支された入力軸で、１端（こ設けたス
プロケット１９によりエンジン（図示せず）の動力を伝
達される。

２１は中間軸２３の１端に固着するスプロケットでチェ
７２５を介して入力軸１７の端部に固着するスプロケッ
ト２７に連動する。

２９は枠体９に軸支されたパッカー軸、３１はパッカー
軸２９の端部に固着するパッカーアーム３３に軸３５に
より枢着されたパッカー、３７は枠体９に軸支されたニ
ードル軸３９のｌ端に固着するニードル、４１は１端を
ニードル軸３９に回動自在に支持されたリンクで、他端
はパッカー３１に軸４３Ｇこより枢着している。

４５は枠体９に軸支されたＴ突起軸４７に固着され、搬
送通路１５内に出没するＴ突起、４９はＴ突起軸４７に
回転自在に嵌合するアーム、５１はアーム４９に１体的
に固着するギヤーで、パッカー軸２９に回転自在に設け
られたギヤー５３に噛み合う。

５５はパッカー軸２９に固着するギヤーで、入力軸１７
に固着するギヤー５７と噛み合っている。

５９はＴ突起クラッチで、Ｔ突起４５が僅かに揺動した
ときに作動し、ギヤー５５とギヤー５３を連動せしめ、
しかもＴ突起４５の係止を解放するもので、その構成作
用については通常用いられるものと同じであるので、こ
こに詳細な説明を省略する。

６１はアーム４９に軸６３により１端を枢着されたリン
グで、他端はニードル軸３９の端部に固着するアーム６
５に軸６７により枢着されている。

６８は掻込回転体でつぎのように構成されている。

すなわち、６９は枠体９に回転自在に軸支され、搬送通
路１５の前部の下部位置に設けられた回転軸で端部に回
転ドラム７１が固着して設けられて０）る。

７３は回転ドラム７１の外周を貫通し、内端をピン７５
に枢着された掻込杆である。

ピン７５は回転軸６９と偏心した位置に枠体９に適宜な
手段で固定されている。

７７は回転軸６９の端部に固着するスプロケットでチェ
７７９を介して、パッカー軸２９に固着するスプロケッ
ト８１４こ連動している。

結節部１３はニードル３７によって送られる結束ひもを
保持するひもホルダー８３、結束ひもを結節するノツタ
ービル８５、結束された殻稈束を押し出す放出杆８７お
よびこれらを駆動する作動軸８９とよりなり、これらの
構成作用については通常用いられるものと同じであるの
で、ここに詳細な説明を省略する。

９１は搬送通路１５の上方に設けたプラットフォームで
、殻稈を案内するものである。

９３は結束フレーム１１の先端に、結節部１３より前方
に設けられた掻込回転体で、つぎのように構成されてい
る。

９５は結束フレーム１１の先端（こ、結節部１３より前
方に、回転自在に軸支された回転軸で、端部に回転ドラ
ム９７が固着して設けられている。

９９は回転ドラム９７の外周を貫通する掻込杆で、内端
をピン１０１に枢着されている。

ピン１０１は回転軸９５と偏心した位置（こ結束フレー
ム１１に適宜な手段で固定されている。

１０３，１０５はそれぞれアーム４９、作動軸８９に固
着するスプロケット、１０７，１０９は遊動用スプロケ
ット、１１１はスプロケット１０３，１０７，１０５゜
１０９をかけまわされたチェ７である。

１１３゜１１５は中間軸２３、回転軸９５（こそれぞれ
固着するスプロケット、１１７，１１９，１２１゜１２
３は遊動用のスプロケット、１２５はスフロケット１１
３，１１７，１１９，１１５，１２１゜１２３をかけま
わされたチェ７である。

以上の構成において、エンジン（図示せス）の動力によ
りスプロケット１９を介して入力軸１７が駆動される。

ギヤー５７．５５を介してパッカー軸２９、パッカーア
ーム３３が回転し、パッカー３１が揺動じ、搬送通路１
５内を出没する。

同時ニスプロケラト８１、チェ７７９、スプロケット７
７、回転軸６９を経て掻込回転体６８を回転せしめて、
搬送チェ７Ｔからひきついでわら出しチェ７５によって
搬送された殻稈を掻き込む。

同時に入力軸１７、スプロケット２７、チェ７２５、ス
プロケット２１、中間軸２３、スプロケット１１３を経
てチェ７１２５を回転せしめスプロケット１１５、作動
軸９５を介して掻込回転体９３が回転して、搬送通路１
５の上部の殻稈を掻き行む。

この殻稈はパッカー３１によりＴ突起４５との間に押圧
され、この押圧力が所定の圧力に達すると、Ｔ突起クラ
ッチ５９が作動して、ギヤー５５とギヤー５３が連結さ
れ、ギヤー５１、アーム４９、リンク６１を介してアー
ム６５を揺動せしめ、ニードル軸３９を介してニードル
３７が揺動して、結束ひもを搬送通路１５を越えてひも
ホルダー８３（こ送り込んで殻稈に結束ひもを巻きつけ
、ノツタービル８５により結節する。

結束ひもを切断後放出杆８７により殻稈束を地上に放出
するものである。

以上のような本考案は、搬送通路の上方に設けた結節部
を結束フレームにより支持せしめて設け、前記結束フレ
ームを搬送前方に向って折り曲げた形状に形成して設け
、前記結束フレームの先端に、殻稈を掻き込むための掻
込回転体を軸支せしめて設けた結束装置であるから、搬
送通路の前部上方位置の殻稈を掻き込むことにより殻稈
の掻き込み残しをなりシ、結束作業を円滑に行なうこと
ができるものである。

なお、本考案は、前述の実施例に限定されるものではな
く、他の実施態様でも本考案を実施しうるものである。

たとえば、掻込回転体は本実施例では掻込杆式のものを
用いているが、円周部に突起部を設けた、いわゆるスタ
ーホイル式のものでもよい。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の１実施例の側面説明図、第２図は動力
伝動機構の正面展開説明図、第３図は要部の側面説明図
である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、１１・・・・・
・結束フレーム、１３・・・・・・結節部、１５・・・
・・・搬送通路、９３・・・・・・掻込回転体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 搬送通路１５の上方に設けた結節部１３を結束フレーム
   １１により支持せしめて設け、前記結束フレーム１１を
   搬送前方に向って折り曲げた形状に形成して設け、前記
   結束フレーム１１の先端に、殻稈を掻き込むための掻込
   回転体９３を軸支せしめて設けたことを特徴とする、結
   束装置。