JPS5848678B2 - Caベ−スサルファイトパルプ蒸解液製造法 - Google Patents

Caベ−スサルファイトパルプ蒸解液製造法

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JPS5848678B2
JPS5848678B2 JP9617180A JP9617180A JPS5848678B2 JP S5848678 B2 JPS5848678 B2 JP S5848678B2 JP 9617180 A JP9617180 A JP 9617180A JP 9617180 A JP9617180 A JP 9617180A JP S5848678 B2 JPS5848678 B2 JP S5848678B2
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JP
Japan
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cooking liquor
sulfite pulp
cooking
waste liquid
caso4
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Expired
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JP9617180A
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English (en)
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JPS5721592A (en
Inventor
善行 横田
靖郎 松井
利正 乗田
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はCaベースサルファイトパルプ蒸解法における
蒸解液の原料であるCaおよびSを回収してリサイクル
させることを目的とする蒸解液の製造法に関するもので
あり、更に詳しくはCaベ−スサルファイトパルプ排液
燃焼灰を吸収剤としたサルファイトパルプ排液燃焼ボイ
ラーの排煙脱硫の排水を希釈中和洗浄した後、第一炉過
装置によりC a S 0 3含有率の高い固体を炉取
し、更に蒸解末期に蒸解釜より得られた高SO2含有ド
レインへの溶解により精製し、蒸解液として再生するサ
ルファイトパルプ蒸解液の製造法であって省資源と排水
処理を兼ね備えたものである。
サルファイトパルプ蒸解におけるベース物質の回収法に
関してはNa,Mg,NH3の各ベースの場合には既に
確立されているが、Caベースの場合についてはCaが
安価な物質であるために採算が合わないことも一因とな
って末だ回収リサイクルの技術が確立されていないのが
現状である。
しかしながらCaベースサルファイトパルプ蒸解排液の
エネルギー価値については古くから着目されており、排
水の水質規制対策の意味もあって,濃縮燃焼法が広く採
用されており、燃焼の際に高濃度のSOxを発生するの
で排煙脱硫を併用して実施される様になって来ている。
上記Caベースサルファイトパルプ蒸解排液をボイラー
などで燃焼すると、S分はS02及びS03となって排
ガス中に含有され、Ca分はCaO及びCaSO4とな
って燃焼灰中に含有される。
本発明者等は之等の灰をS O xの吸収剤として使用
する排煙脱硫法について研究を重ねた結果、脱硫後の排
水処理法として該排水中のCaSO3を回収して蒸解液
製造に必要な純度にまで精製する精製方法を見出し、該
排水をも併せて処理することの出来る本発明法を完成し
たものである。
サルファイトパルプ排液燃焼ボイラーの排煙脱硫の排水
は酸性であり、CaOによる中和が必要であるが、中和
により生成するC a S 0 3は水に難溶性の物質
でありSS成分となり得るので出来るだけ捕集する必要
がある。
一方、CaSO3はサルファイトパルプ蒸解液の主要成
分であり、之を回収して蒸解液成分として利用すること
が出来れば排水対策上のみならず、省資源の面からも極
めて有意義である。
しかしながら、このCaSO3の回収利用において問題
となるのはサルファイトパルプ蒸解を阻害すると言われ
る硫酸根の問題である。
排煙脱硫排水中の硫酸根としては燃焼灰中に含まれるも
の、排ガス中の硫酸ミストおよび脱硫過程で起こる亜硫
酸の酸化などにより持ち込まれるものであり、相当量の
CaSO4として存在しているので、之を効率良く除く
共にCaSO3をロスなく回収することが必要である。
本発明はCaSO4とCaSO3の水及びSO2水に対
する溶解度の差を巧みに利用し、硫酸根の濃度を従来の
製薬設備で製造される蒸解液と同一レベルにまで精製し
てサルファイトパルプ蒸解液として回収出来る様にした
ものである。
以下、本発明方法による排煙脱硫排水の処理及び蒸解液
としての再生方法を工程図によって説明する。
第1図は本発明方法を説明する工程図であり、図におい
て木材チップをサルファイト蒸解した後、排液回収工程
において排液を回収しパルプと分けられる。
回収したサルファイト排液はエバポレーターで濃縮し、
排液燃焼ボイラーで燃焼させる。
排液燃焼ボイラーの燃焼灰はCa01 8〜55φ,C
a SO4 4 5〜82俤の組成を有しており、主
成分の一つであるCaOは次工程の排煙脱硫に使用する
が、灰中の有効成分であるCaOだけでは脱硫に必要な
アルカリ源として不足する場合はCaOを補給する。
ボイラーからの排ガスはSO2に富んでいるので排煙脱
硫装置に導き、SO2を捕集する。
排煙脱硫の排水は酸性であるので希釈中和設備でpH8
.3程度にまでCaOで中和することにより 主1 成分C a S O 3とCaSO4となる。
之等の物質の水への溶解度はCaSO4がCaSO3の
約50倍大きく希釈水量をCaSO4の飽和溶解度程度
加えればC a S0 4は大部分水に溶解するので、
第一炉過装置で済過すればCaSO4は大部分除去され
て純度80%以上のCaSO3が得られる。
しかし、なお相当量のC a SO4が含まれているの
で更に精製する必要があるが、S02水に対する溶解度
がCaSO3がCaSO4より大きいことを利用し、高
濃度SO2水を用いて精製することが出来る。
サルファイト蒸解末期に蒸解釜から排液を抽出しデガツ
サーに導きSO2ガスと排液に分離しSO2ガスは更に
デガツサークーラーに導入される。
それに引続き蒸解釜からガス抜き(大ガスという)を行
ないガスは大ガスクーラーに導入される。
之等のクーラーで発生したドレイン(デガツサークーラ
ードレイン及び大ガスクーラードレイン)は極めて濃度
の高いS02水であるので、CaSO3(純度80係以
上)を製液タンクに入れドレインにより溶解する。
この際、目標とする総酸および化合酸濃度になる様にド
レインの流量を調整する。
鼓で残りのCaSO4は溶解せず、第二済過装置で済過
することによりCaSO4は除かれ、従来の製薬工程で
製造された蒸解液と同レベルの硫酸根濃度にまで精製さ
れた蒸解液として再生することが出来る。
第1,第2の済過工程より除かれたCaSO4は無害で
あるから他の排水に溶解し放流することが出来る。
第2図は第1図における希釈中和装置で水を使用して希
釈した場合にCaSO4・2H20の理論的な飽和溶液
を1とした場合の希釈倍率とCaSO3の捕集率饅(曲
線■)及び純度%(曲線■)、更にCaSO4捕集率俸
(曲線■)の関係を示す図である。
第1表は従来法と本発明法により製造した蒸解液の組戒
であり、之を用いて内地産L材をサルファイト蒸解した
時の蒸解条件及び生成したパルプの品質を示したのが第
2表である。
本発明法により再生した蒸解液を用いても従来法と変わ
らない品質のパルプを得ることが出来ることが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法の工程図であり、第2図は第1図にお
ける希釈中和を水で行なった場合の希釈倍率とCaS0
3の捕集率及び純度、並びにCaSO,の捕集率との関
係を示す図である。 図中曲線I :CaSO3捕集率と希釈倍率との関係。 曲線II ; CaSO3純度と希釈倍率との関係。曲
線m: CaSO4捕集率と希釈倍率との関係。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. I Caベースサルファイトパルプ蒸解排液を濃縮燃
    焼した際に生成されて来るボイラーの燃焼灰を排ガスの
    SOx吸収剤として利用してサルファイトパルプ排液燃
    焼ボイラーの排煙脱硫を行ない、希釈中和した排水中に
    生成したCaSO3を水に対する溶解度差によりCaS
    O4と分別した後、更に蒸解末期に蒸解釜から得られる
    デガツサークーラードレインおよび大ガスクーラードレ
    インに溶解し、不溶性のCaSO4を分別除去し、蒸解
    液として再生することを特徴とするCaベースサルファ
    イトパルプ蒸解液製造法。
JP9617180A 1980-07-16 1980-07-16 Caベ−スサルファイトパルプ蒸解液製造法 Expired JPS5848678B2 (ja)

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