JPS5848552B2 - 2−クロロスルフイニルアゼチジン−4−オン - Google Patents

2−クロロスルフイニルアゼチジン−4−オン

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JPS5848552B2
JPS5848552B2 JP51001459A JP145976A JPS5848552B2 JP S5848552 B2 JPS5848552 B2 JP S5848552B2 JP 51001459 A JP51001459 A JP 51001459A JP 145976 A JP145976 A JP 145976A JP S5848552 B2 JPS5848552 B2 JP S5848552B2
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JP
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chlorosulfinyl
azetidinyl
oxo
butenoate
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ステパン・クコルヤ
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Eli Lilly and Co
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Publication date
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Publication of JPS5848552B2 publication Critical patent/JPS5848552B2/ja
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    • C07D413/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D413/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
    • C07D413/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ペニシリンスルホキサイドエステルをN−ク
ロロ型ハロゲン化剤と反応させて得られる2−クロロス
ルフイニルアゼチジン−4−オン中間体に関する。
この中間体は、塩化第二スズ処理Kより3−エキソメチ
レンセファムスルホキサイドを与える。
後者はセファロスポリン抗生物質の製造中間体である。
最近の米国特許3843682には、3−メチル−2−
(2−クロロスルフイニル−4−オキソ3−イミドー1
−アゼチジニル)−3−ブテノ工一ト類、別名2−クロ
ロスルフィニル−3−イミドーアゼチジンー4−オン類
の製造法が記載されている。
これらの化合物は、対応するペニシリンスルホキサイド
エステルを、約75〜120℃で塩化スルフリルと反応
させることによって得られる。
この公知の方法は、出発原料が6−イミドペニシリンス
ルホキサイドエステルに限定されるので、その生成物は
3−イミド置換−2−クロロスルフイニルアゼチジン−
4−オン類に限られる。
天然に存在するペニシリンGおよび/またはペニシリン
■から容易に得られるペニシリンスルホキサイド誘導体
を含めてどの6−アミドペニシリンスルホキサイドエス
テルが好ましく、より容易に入手しうるかといった点に
ついての使用またはその使用可能性については何ら記載
がない。
6−アミドペニシリンスルホキサイドエステルを出発原
料として米国特許3843682の反応を試みると、生
成物は、2−クロロスルフイニルアゼチジン−4−オン
を含まない複雑な混合物か、通常の分析技術では検出し
得ない程微量しか2−クロロスルフイニルアゼチジン−
4−オン化合物を含んでいない。
従ってこの公知方法は、出発原料であるペニシリンスル
ホキサイドの6位にアミド水素が存在しないことを要す
るから、元来重大な欠点を有している。
如何ならば、まず天然ペニシリンの6位の置換基をイミ
ド基で置換する必要があるし、目的とする最終抗菌化合
物の置換基を導入するために再アシル化しうるように、
あとでイミド置換基を除去する必要があるからである。
ハロゲン化剤および反応条件を変えることによって、6
アミドペニシリンスルホキサイドエステルからスルフイ
ニルクロライド中間体を製造することが可能であること
が発見された。
これにより、イミド誘導体に変換することによって出発
原料ペニシリンスルホキサイドの6位アミド水素を保護
するという必要性は回避される。
本発明によって提供される2−クロロスルフイニルアゼ
チジンー4−オンは、閉環することによって3−エキン
メチレンセファムスルホキサイドエステルを与える。
この閉環反応は、出発原料アゼチジン−4−オンの不飽
和部分とスルフイニルクロライドとの間のフリーデルー
クラフト触媒によってもたらされる分子内反応によって
達成される。
本発明の目的は、 式 で表わされる新規スルフイニルクロライドを提供するこ
とにある。
〔式中、R1 はC1−C4アルキル、2・2・2トリ
ハロエチル、2−ヨードエチル、ベンジル、p−ニトロ
ベンジル、サクシンイミドメチル、フタルイミドメチル
、 メトキシベンジル、ベンp− ツヒドリル、.C2−C6アルカノイルオキシメチル、
ジメチルアリル、フエナシルおよびp−ノ・ロフエナシ
ルから選ばれたカルボン酸基、R3は水素、C1−C3
アルキル、4−ニトロベンジルオキシ、ペンジル、α一
置換アミノベンジル(但し、置換基は第三級プチルオキ
シ力ルボニル、ペンジルオキシ力ルボニル、4−メトキ
シベンジルオキシカルボニル、4−ニトロペンジルオキ
シ力ルボニル、2・2・2−トリクロロエトキシカルボ
ニル、1カルポメトキシ−2−プロペニルまたはトリメ
チルシリルである)またはフエノキシメチルを表わす。
〕上記の本発明目的物質は、 式 (式中、R,およびR3は前記と同意義を有する。
で表わされるペニシリンスルホキサイドに、Nクロロ型
ハロゲン化剤(後で詳述する)を作用させることによっ
て製造される。
本反応は、好ましくは、約75〜135℃において、不
活性溶媒中、無水条件下に実施される。
本発明に係るスルフイニルクロライド(I)の好ましい
カルボン酸保護基をさらに具体的に例示すると、メチル
、エチル、n−プロビル、イソプロビル、n−ブチル
sec−ブチル、イソブチル、t−7”チ/l/、2・
2・2−トリクロロエチル、2・2・2−4リフロモエ
チル、2−ヨードエチル、ベンジル、p−ニトロベンジ
ル、サクシンイミドメチル、フタルイミドメチル、p−
メトキシベンジル、ペンズヒドリル、アセトキシメチル
、ピバロイルオキシメチル、プロピオンオキシメチル、
フエナシル、p−クロロフエナシル、p−7’ロモフエ
ナシルなどを挙げることができる。
特に好ましいカルボン酸保護基は、メチル、ベンジル、
p−ニトロベンジル、p−メトキシベンジル、ペンズヒ
トリル、2・2・2−} IJ クO oエチルである
本発明化合物(I)におけるR3で表わされる置換基の
定義において1置換アミノ“とは、第三級プチルオキシ
カルボニル、ペンジルオキシ力ルボニル、4−メトキシ
ベンジルオキシ力ルボニル、4−=}ロベンジルオキシ
力ルボニル、2・2・2−トリクロロエトキシカルボニ
ル、アセト酢酸メチルで形成される1−カルポメトキシ
−2−プロペニル、トリメチルシリルなどの公知アミノ
保護基で置換されたアミノ基を意味する。
さらに具体的なアミノ保護基は、刊行物( J ,W,
Barton :Protective Group
s in Organic Chemistry :J
, F.W.McOm ie p P lenum
Press , NewYork, N, Y.、1
9 7 3.Chapter 2 )に記載されてい
る。
これらの保護基は、ここで用いているアミノ保護基の範
ちゅうに入るものとして有用である。
ペニシリン、セファロスポリン分野の当業者にとって明
らかであるように、本発明で用いられる出発原料ペニシ
リンスルホキサイドは、天然ペニシリンGおよび/また
はペニシリンVのような入手可能なペニシリン源から容
易に製造される。
6−アミノペニシラン酸(6−APA)は、当該分野で
公知の方法に従い、6−アシル基を脱離することによっ
て上記した如き天然ペニシリンから製造することができ
る。
本発明における出発原料は、6−APAから広く知られ
た方法によって製造することができる。
例えば、6−APAは、いくつかの代表的なエステル化
方法により、3位カルボキシル基をエステル化すること
によって所望のエステルに変換することができる。
さらに、6−APAのアミノ基は、アシル化されて、R
3で定義された基を有する化合物とすることができる。
このアシル化は、6−APAを意図するアシル基を有す
る酸の活性誘導体と反応させることによって達成される
そのような活性誘導体としては、対応する酸ハライド、
酸無水物あるいはペンタクロロフエニルエステルなどの
活性エステルがある。
マタ、ペニシリンは、ペニシリンのm−クロロ過安息香
酸または過ヨード酸ナト+7ウム処理工程を含んだ種々
の公知条件下で酸化してスルホキサイドとすることがで
きる。
6−APAへの脱離、エステル化、アシル化、酸化など
のこれらの変換反応は、目的とする構造修飾に応じて如
何なる順序でも行うことができる。
いづれにせよ、そのような全ての変換反応は、当業者に
とって容易に入手可能なあるいはよく知られた技術、条
件、試薬を用いることによって達成**される。
本発明で用いる好ましいペニシリンスルホキサイドエス
テルは、式 (式中、mはOまたは1を、 を有する。
)で表わされる。R1 は前記と同意義 ※ ※ それ故、本発明方法で得られる好ましいスルフイニ
ルクロライドは、式 (式中、mは0または1、R1 は前記と同意義を有す
る。
)で表わされる。本発明において製造されるスルフイニ
ルクロライドは新規化合物であって、高温下でのペニシ
リンスルホキサイドエステルとN−クロロ型ハロゲン化
剤との反応によって得られる。
N−クロロ型ハロゲン化剤は、少くとも1個の塩基原子
が、直接窒素原子に結合しており、その残余部分は充分
に電子吸引性であって当該スルフイニルクロライドの生
成に際して副産物として以下に示すような性質を有する
含窒素化合物を生成するものである。
まず、こうして得られる含窒素化合物は、N−クロロ型
ハロゲン化剤に対応するものであるが、塩素原子が水素
原子によって置換されているものである。
2番目に、この含窒素化合物は、主として電子吸引部分
の性質のために、スルフイニルクロライド化合物に対し
て不活性なものである。
本発明で用いている好ましいN−クロロ型・・ロゲン化
剤は、式 で表わされる。
式中、R7は水素、塩素、C1C3アルキル、シクロヘ
キシル、フエニルまたは塩素、臭素、メチルもしくはニ
トロで置換されたフエニルを、R,はR6−X一を表わ
し、R6はC,−C3アルキル、シクロヘキシル、フエ
ニルまたは塩素、臭素、メチルもしくはニトロで置換さ
O I O−C一またはーSO2−を表わすかあるいはR7 と
R5が一体となってそれらが結合している窒素原子と共
に、式 で表わされる複素環基を形或する。
式中、Yは〇一フエニレンまたは−( CH2 ) n
( nは2または3)を、ZはY(前記と同意義)
または式(式中、Aは水素またはメチル)で表わされる
基を示す。
スルフイニルクロライドを得るために用いられる好まし
いN−クロロ型ハロゲン化剤のいくつかのタイプが上述
した如く定義される。
これらのNクロロ化合物国a)尿素類、(b)アミド類
、(c)ウレタン類、(d)スルホンアミド類、(e)
スルフイミド類、(f)イミド類、(g)ヒダントイン
類、および(h.)イソシアヌル酸類を含む。
本発明で用いられる好ましいN−クロロ尿素類は、一般
に次式で示される。
式中、R7は水素、塩素、C,−C3アルキル、シクロ
ヘキシル、フエニルまたは塩素、臭素、メチルもしくは
ニトロで置換されたフエニルを、R6 はC1−C3ア
ルキル、シクロヘキシル、フエニルまたは塩素、臭素、
メチルもしくはニトロで置換されたフエニルを表わす。
これら尿素の具体例としては、 N − N’−ジクロローN−メチル尿素、N − N
’−ジクロローN=エチルーN′−シクロヘキシル尿素
、 N − N’−ジクロローN−フエニル尿素、N −
N’−ジクロローN − N’−ジフエニル尿素、N
− N’−ジクロローN−(p−4リル)尿素、N .
N’−ジクロローN一(m−クロロフエニル)N′−
メチル尿素、 N−N’−ジ’7ロローN−N’−シシクロヘキシル尿
素、 N − N’−ジクロローN−イソプロピルーN’ −
(p一トリル)尿素、 N − N’−ジクロローN−シクロへキシルーN’−
(p−ニトロフエニル)尿素、 N−N−N’−}リクロローN−メチル尿素および N−N−N’−}リクロロ一N−フエニル尿素などがあ
る。
本発明で用いる好ましいN−クロロアミド類は一般式 (式中、R7およびR6は前記と同意義を有する。
)で表わされる。
これらのアミド類の代表例としては、N−クロロアセト
アミド、N−クロロプロピオンアミド、N−クロローN
−メチルアセトアミド、N−Nジクロロアセトアミド、
N−クロローN−シクロへキシルアセトアミド、N−ク
ロローN一エチルペンズアミド、N−クロローp−クロ
ロペンズアミド、N−クロローp−トルアミド、N−ク
ロローN−フエニルフロピオンアミド、N−クロロ一N
−(m−フロモフエニル)プチルアミド、Nクロロへキ
サヒド口ペンズアミド、N・2・4トリクロロアセトア
ニリドなどが挙げられる。
本発明に従ってスルフイニルクロライドの製造に用いら
れる好ましいN−クロロウレタン類は一般式 (式中、R7およびR6 は前記と同意義を有する。
で表わされる。
これらのウレタン類の具体例としては、N−N一ジクロ
ロ力ルバミド酸メチル、N−N−ジクロロ力ルバミト酸
エチル、N−N−ジクロロ力ルバミド酸フエニル、N−
N−ジクロロ力ルバミド酸シクロヘキシル、N−クロロ
カルバミド酸メチル、N−クロロカルバミド酸エチル、
N−シクロヘキシルーN−クロロカルバミト酸エチル、
N−クロロカルバミト酸フエニル、N−フエニルーN−
クロロカルハミト酸フエニル、N−クロロカルバミド酸
p一トリル、N−メチルーN−Iロロカルバミド酸m−
クロロフエニル、N−シクロへキシル−N−クロロカル
バミド酸シクロヘキシル、Np−トリルーN−クロロカ
ルバミド酸イソフロピル、N−プロピルーN−クロロカ
ルバミト酸フエニ#、N−p−ニトロフエニルーN−J
’ロロカルバミド酸シクロヘキシルなどが挙げられる。
本発明に従ってスルフイニルクロライドの製造のために
用いられる好ましいN−クロロスルホンアミド類は、一
般式 (式中、R7およびR6は前記と同意義を有する。
)で表わされる。
ハロゲン化剤として用いられるこれらのスルホンアミド
類の具体例としては、N−N−ジクロロベンゼンスルホ
ンアミド、N−N−ジクロロメタンスルホンアミド、N
−N−ジクロロシク口ヘキサンスルホンアミド、N−N
−ジクロロ−p一トルエンスルホンアミド、N−J’ロ
ロメタンスルホンアミド、N−シクロヘキシルーN−ク
ロロベンゼンスルホンアミド、N−シクロヘキシルーN
−クロロエタンスノレホ冫′アミド、N−クロロベンゼ
ンスルホンアミド、N−フエニルーN−クロロベンゼン
スルホンアミド、N−クロローp一トルエンスルホンア
ミド、N−エチルーN−クロローmニトロベンゼンスル
ホンアミド、N−メチルN−クロローm−クロロベンゼ
ンスルホンアミド、N−メチルーN−クロローp−}ル
エンスルホンアミド、N−シクロヘキシルーN−クロロ
シクロヘキサンスルホンアミド、N−p−41JルーN
クロローインプロパンスルホンアミド、N−プロピルー
N−クロロベンゼンスルホンアミド、N−p−ニトロフ
エニルーN−クロロシクロヘキサンスルホンアミドなど
が挙げられる。
スルフイニルクロライドの製造に用いられるNクロロ型
ハロゲン化剤の好ましいタイプは、式(式中、Yは0−
フエニレン、一CH2−CH2またはーCH2−CH2
−CH2−を表わす。
)で表わされるスルフイミドである。
これらの化合物には、0−スルホ安息香酸N−クロロイ
ミド、β一スルホプロピオン酸N−クロロイミド、γ−
スルホ酪酸N−クロロイミドが含まれる。
また、本発明に従ってスルフイニルクロライド化合物の
製造に用いられるN−クロロ型ハロゲン化剤としては、
次式 ?式中、Zは0−フエニレン、−CH2−CH2−また
はーCH2−CH2−CH2−を表わす。
)で示されるN−クロイミド類がある。
これらの化合物には、N−クロロフタルイミド、N−ク
ロロサクシンイミド、N−クロログルタルイミドなどが
含まれる。
N−N−ジクロロヒダントイン類もまた、本発明に係る
スルフイニルクロライドの製造をする際のハロゲン化剤
として用いることができる。
これらのヒダントイン類は、次式 (式中、Aは水素またはメチルを表わす。
)で表わされ、その具体例には1・3−ジクロロヒダン
トイン、1・3−ジクロロ−5−メチルヒダントイン、
1・3−ジクロロ−5・5−ジメチルヒダントインなど
が含まれる。
他のタイプのハロゲン化剤はインシアヌル酸類であって
、次式 で表わされるN − N’・N′一トリクロ口イソシア
ヌル酸を包含する。
本発明で用いているN〜クロロ型一ノ・ロゲン化剤の多
くは市販品であり、それらの中のいくつかは、化学分野
で良く知られた種々の方法によって製造することができ
る。
このN−クロロ型ハロゲン化剤の製法についての詳細は
、文献( B achandetal.、J.Org.
Chem,、3 9 ( 1 9 7 4 )3 1
3 6 〜3 1 3 8 : Theilacker
et al,、Liebigs Ann, Chem
.、703(1967)3 4 〜3 6 : Hou
ben −W eyl、Methoden derOr
ganischen Chemie 1Volume
v/ 3、796〜810〕 に記載されている。
本発明において用いるN−クロロ型ハロゲン化剤で非常
に好ましいのは、N−クロローイミド類であり、特にN
−クロロサクシンイミドまたをNクロロフタルイミドで
ある。
ペニシリンスルホキサイドとN−クロロ型ノ・ロゲン化
剤との反応は、一般に、少くとも約1モルから約1.5
モルのハロゲン化剤を、1モルのペニシリンスルホキサ
イドエステルと混合することによって実施される。
大過剰の・・ロゲン化剤を用いることもできるが、それ
による利点はない。
従って、反応物質の割合は、好ましくは、ペニシリンス
ルホキサイドエステル1モルに対してノ・ロゲン化剤約
1.0〜1.1モルである。
こうして得られる混合物、好ましくは適当な不活性有機
溶媒に溶かしたものを約75℃ないし約135℃に加熱
する。
好ましい反応温度は約100℃ないし約120℃であり
、最も好ましいのは約110℃である。
不活性有機溶媒とは、スルフイニルクロライド化合物形
成条件下において、試薬や反応生成物と実質的に反応し
ない有機溶媒である。
適当な不活性有機溶媒は、少くとも反応温度に等しい沸
点を有する溶媒であって、例えば、ベンゼン、トルエン
、エチルベンゼン、クメンなどの芳香族炭化水素、四塩
化炭素、クロロベンゼン、プロモホルム、ブロモベンゼ
ン、二塩化エチレン、■・1・2トリクロロエタン、二
臭化エチレンなどのハロゲン化炭化水素、アセトニトリ
ル、プロピオニトリルなどの脂肪族二トリルおよび他の
適当な不活性溶媒が例示される。
好ましい溶媒は、反応が実施されるべき温度範囲内の沸
点を有し、そのことによって反応温度を調節しながら、
反応混液の還流を可能ならしめるものである。
特に好ましい反応条件には、溶媒としてトルエンまたは
1・1・2トリクロロエタンを使用し、還流下に実施す
る方法が含まれる。
本発明実施の要件として、反応を無水条件下で実施する
ことがある。
無水条件下という言葉は、水分を全《含まないことを意
味するのではなく、反応混合物への実質的な量の水分の
混在を避けることを意味する。
これは、反応系を無水にするための良く知られた方法の
採用によって達成される。
ハロゲン化剤は一般に水と反応するので、反応混合物中
の湿気源とは通常ならない。
主に、反応系の過剰の水分は、使用する溶媒中の水分に
由来する。
それ故、一般的に、溶媒は残存する水分を除くために前
処理される。
溶媒は、水分と結合して溶媒から有効に水分を除く乾燥
剤と接触させることによって、本発明で意図されている
程度の無水状態にすることができる。
そのような代表的な乾燥剤としては、無水の硫酸ナトリ
ウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭化カルシウム、塩化カルシウム、水素化カルシウ
ム、硫酸カリウム、酸化カルシウム、モレキュラーシー
ブ←特に3A、4A型)などが例示される。
溶媒が水と共沸する場合には、水分は溶媒を既知の化学
装置を用いて還流条件下で処理することによっても除去
される。
そのような装置としては通常のDean−Starkト
ラップあるいはBarretタイプのトラップがあり、
これらは水分をそれと共に共沸する溶媒から分離する。
出発原料であるペニシリンスルホキサイドエステルそれ
自身、水分を含んでいることがある。
この水分は、ペニシリンスルホキサイドを代表的な乾燥
手段に付すことによって、例えば低間から50℃までの
温度でオープン中真空乾燥することによって除去される
さらに、ペニシリンスルホキサイドエステルを溶媒に加
えて、混液を共沸することによって水分を除去すること
もできる。
ペニシリンスルホキサイトエステルとN−J’ロロ型ハ
ロゲン化剤を含有する混合物は、一般に、定められた温
度範囲内で、約0.5時間から約4時間、好ましくは、
約1時間ないし約2時間加熱する。
その後、当該スルフィニルクロライドは、反応液から、
例えば溶媒を減圧留去することによって分離される。
スルフイニルクロライド化合物は反応液から分離され得
るけれども、その後の反応に対する前に単離する必要性
はない(但し、以下に述べることを前提にする限り)。
多くの場合、反応混合物中に、非アルカリ性の酸捕集剤
を含むのが望ましいことが発見された。
未だ明らかでないが何らかの理由で、少量のハロゲン化
水素、例えば塩酸、が反応系に遊離される。
非アルカリ性の酸捕集剤は塩酸の存在しない通常の反応
系では全く不活性である。
しかしながら、発生した塩化水素と反応し、これを反応
系から除去するのに必要な程度に活性である。
代表的な非アルカリ性の酸捕集剤としては、エチレンオ
キサイド、フロピレンオキサイド、エビクロルヒドリン
、■・2−エポキシ−3−7エノキシプロパンなどのエ
ポキサイド化合物が挙げられる。
これらの物質は非アルカリ性であるにもかかわらず、酸
性物質と反応して、反応系から酸性物質を除去する。
これらの試薬に関してより完全な説明が刊行物( Hu
nsberger and Tien ,Chem,
Ind.、8 8 ( 1 9 5 9 ) : Bu
ddrus、Angew. Chem. I nter
nat , Edit ,、Vol,11(1972)
1041〜1050)になされている。
非アルカリ性の酸捕集剤の使用量は、当該スルフイニル
クロライド製造において重要でない。
しかしながら、好ましくは、生成する塩化水素を捕集す
るのに少くとも充分な量であるべきである。
スルフイニルクロライド化合物の製造において過剰の酸
捕集剤を用いても副反応を伴うことはないが、過剰の非
アルカリ性の酸捕集剤の存在は以下の場合には明らかに
不都合である。
即ち、スルフイニルクロライドを含む反応混合物をその
まま対応する3−エキソメチレンセファムスルホキサイ
ドへの変換に用いる場合である。
これは閉環反応を行うために用いられる試薬、従って、
塩化第二錫を用いる閉環反応の前に、スルフィニルクロ
ライドが過剰の非アルカリ性酸捕集剤およびそれと塩化
水素が反応して生ずる生成物から分離されている必要が
ある。
本発明に従ったスルフイニルクロライドの具体的な製造
は、当モル量のペニシリンスルホキサイドとN−クロロ
型ハロゲン化剤とを、予め乾燥した適当な溶媒中で混合
することによって達成される。
反応液は、所望の反応温度にまで加熱されるが、6−ア
ミドペニシリンスルホキサイドを出発原料としたときは
、6−イミド−ペニシリンスルホキサイドを出発原料と
したときよりも若干高い反応温度であるのが好ましい。
反応混合物は一定時間所望の温度で加熱される。
使用する溶媒は、反応混合物の還流によって反応温度を
調節しうるものがよい。
反応時間が終了した後、混合物をほぼ室温にまで冷却し
、水洗し、適当な無機乾燥剤で乾燥する。
溶媒を減圧留去すると、所望のスルフイニルクロライド
化合物は、一般に、無定形固体として得られる。
別法として、ペニシリンスルホキサイドエステルを溶媒
に溶かし、混合物を反応温度まで加熱し、N−クロロ型
ハロゲン化剤を単独または溶液状態でその加熱された溶
液に滴下する。
加え終ったら、混合物を定められた条件下で反応させる
以下、上記したと同様に後処理することができる。
本発明に係るスルフイニルハライド化合物の具体例とし
ては以下の化合物が挙げられる。
ベンジル3−メチル−2−(2−クロロスルフイニル−
4−オキソー3−ホルムアミド−1−アセチジニル)−
3−ブテノエート、 2・2・2−トリクロロエチル3−メチル−2−(2−
クロロスルフイニル−4−オキノー3一アセトアミドー
1−アゼチジニル)−3−ブテノエート p−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−Jロロスル
フイニル−4−オキソー3 −プチルアミド−1−アゼ
チジニル)−3−ブテノエート、p−ニトロベンジル3
−メチル−2−C2 −クロロスルフイニル−4−オキ
ソー3−(4’−ニトロベンジルオキシ力ルポニルアミ
ノ)−1−アゼチジニル〕−3−ブテノエート、 p−メトキシベンジル3−メチル−2−(2クロロスル
フイニル−4−オキソー3−フエニルアセトアミドー1
−アゼチジニル)−3−ブテノエート、 2・2・2−トリクロロエチル3−メチル−2(2−ク
ロロスルフイニル−4−オキソ−3フエノキシアセトア
ミドー1−アゼチジニル)3−ブテノエート、 p−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−クロロスル
フイニル−4−オキソー3−(α−ペンジルオキシ力ル
ポニルアミノフエニルアセトアミド)−1−アゼチジニ
ル〕−3−ブテノエートおよび 第三級ブチル3−メチル−2−〔2−クロロスルフイニ
ル−4−オキソー3−(α一第三級プチルオキシ力ルポ
ニルアミノフエニルアセトアミド)1−アゼチジニル〕
−3−プテノエート。
前述したように、本発明のスルフイニルクロライド化合
物は、中間体として有用であり、フリーデル・クラフト
触媒、例えば塩化第二錫によって、対応する3−エキソ
メチレンセファムスルホキサイドに閉環することができ
る。
閉環成績体3−エキソメチレンセファムスルホキサイド
は、抗菌性化合物の製造用中間体として有用である。
このスルホキサイドは、例えばジメチルホルムアミド中
三塩化リンまたは三臭化リンを用いるなどの公知の方法
で還元して対応する3エキソメチレンセファム化合物に
することができる。
このエキソメチレンセファムは、式 (式中、Bは、例えば、塩素、臭素、メトキシを表わす
)で表わされる新規セフエム抗生物質の製造に用いるこ
とができる。
3−エキソメチレンセファム化合物から上記セフエム化
合物への化学変換は、化学文献( Robert R.
Chauvette andPamela A.Pe
nnington. Journal of the
American Chemical Society
, 9 6、4986(1974))に記載されている
本発明は、以下に記載する実施例によってさらに詳細に
説明される。
本発明は、与えられた実施例によっては、その範囲が制
限されるものではない。
実施例 1 p−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−クロロスル
フイニル−4−オキソー3−フエノキシアセトアミドー
1−アゼチジニル)−3−フテノエートの製造 6β−フエノキシアセトアミドー2.2−ジメチルペナ
ムー3−カルボン酸p−ニトロベンジル1−オキサイド
( 5 0 07/l、1mmol)とN−クロロサク
シンイミド(134■、1rrLmol)をよく乾燥し
た1・1・2−トリクロロエタン(40m0に溶かし、
90分間還流した。
反応液を冷やし、水と食塩水で洗い、乾燥し、溶媒を減
圧留去した。
NMR測定によれば、標記化合物が、殆んど定量的に得
られた。
NMR ( CDC l 3 )δ:1。
91 (broad s, 3)、4..53(S,2
)、5.0 5 ( broad, s 11 )、5
.2 3 (m, 2 )、5.33(s12)、5.
5 7 ( d, 1 ,’ J=4.5Hz )、6
.18(dd11、J = 4.5 Hz )、6.9
−8.1 ( m, 9、ArH)。
実施例 2 p−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−クロロスル
フイニル−4−オキンー3−フエノキシアセトアミドー
1−アゼチジニル)−3−ブテノエートの製造 6.0P( 12mmol)の6−フエノキシアセトア
ミドー2・2−ジメチルペナム−3−カルボン酸p−ニ
トロベンジル・1−オキサイドを乾燥トルエン(50o
mA!)に溶かした溶液を、微量の水分を除くためにD
ean − S tark }ラップを用L\て、IO
分間還流した。
乾燥工程が終了したら、1、81のN−クロロサクシン
イミドを加え、90分間還流した。
混液を、約50℃にまで冷やし、減圧蒸発して標記スル
フイニルクロライド化合物を得た。
実施例 3 p−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−クロロスル
フイニル−4−オキソー3−ホルムアミド−1−アゼチ
ジニル)−3−ブテノエートの製造 1.43S’の6β−ホルムアミド−2・2−ジメチル
ヘナムー3−カルボン酸p−ニトロベンジル・1−オキ
サイドと500■のN−クロロサクシンイミドを乾燥1
・1・2−トリクロロエタン(4Qm7)に溶かした溶
液を90分間還流した。
反応液を冷やし、水、食塩水で洗って、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を留去した。
NMR測定により、標記化合物への変換が確認される。
NMR(CDCl3)δ: 1.9 1 ( broa
d s, 3 )、5.0 3 ( broad s,
1 )、5.2 0 (m, 2 )、5.34(
s,2)、5.62(d,L J=4.5Hz )、6
.12、6.3 (ABq、■、J=4.5Hz )、
7.4 − 8.4 ( m、4、ArH’s )。
実施例 4 2・2・2−トリクロロエチル3−メチル−2(2−,
7ロロスルフイニル−4−オキソー3−フエニルアセト
アミド−1−アゼチジニル)3−ブテノエートの製造 500■の6β−フエニルアセトアミド−2・2−ジメ
チルペナムー3−カルボン酸2・2・2一トリクロロエ
チル・1−オキサイドと134■のN−クロロサクシン
イミドを乾燥トルエン(40rIlのに溶かした溶液を
90分間還流した。
反応液を冷やし、水と食塩水で洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥したのち、溶媒を減圧留去した。
標記化合物が、無色泡状物質として得られた。
NMR(CDCI3)δ:1.90(s,3)、3.5
5(s、2)、4.8(m,2)、4.95(d、1、
J = 4.5 Hz )、5.03〜5.21(m、
3)、5.65、5、70(ABq、1、J = 4.
5 Hz )、7.3(s,5)、7.5(a、’NH
,J=1 0Hz )。
実施例 5 p−ニトロベンジル3−メチル−2−(2 −クロロス
ルフイニル−4−オキソー3−フエノキシアセトアミド
ー1−アゼチジニル)−3−ブテノエートの製造 蒸留し、モレキュラーシーブで乾燥したトルエン(15
0m7)に、3.0 ? ( 6 mm.ol )の6
−フエノキシアセトアミドー2・2−ジメチルペナム3
−カルボン酸p−ニトロベンジル・1−オキサイドと1
3 ? ( 6 mmol )のN−クロローN一メチ
ル−p−}ルエンスルホンアミドを加えた。
混合物を1時間加熱還流し、ついで室温にまで冷却した
一部(15ml)を採り、水、食塩水で洗って、硫酸マ
グネシウムで乾燥したのち、減圧乾固した。
残渣のNMRは標記の化合物に一致したが、少量のN
/’チルーp−トルエンスルホンアミドを含有してい
た。
NMR ( CDC l 3)δ:1.88(s、3、
アリルCH3)、5.0(3、2、ビニルCH2)、5
.12(s,1、アリルH)。
実施例 6 p−ニトロベンジル3−メチル−2−(2 −J’ロロ
スルフイニル−4−オキソー3−フエノキシアセトアミ
ドー1−アゼチジニル)−3−ブテノエートの製造 トルエン(425m0を存在しているかも知れない水分
を共沸混合物として除去するために、Dean − S
tarkの水分除去装置中で加熱し、これによって2
5Trllのトルエンを除いた。
残存しているトルエンに、1 0.0P( 20mmo
l)の6−フエノキシアセトアミドー2・2−ジメチル
ペナムー3−カルボン酸p−ニトロベンジル・1−オキ
サイドを加え、還流温度より少し低い温度に保った。
トルエン(200mのを別途に蒸留し、これに4.0
? ( 2 2 TLmol )のN−クロロフタルイ
ミドを加えた。
得られた溶液を暖め、前記ペニシリンスルホキサイドエ
ステルの溶液に30分間かげて滴下した。
混合物は、滴下する間、淡黄色の溶液であった。
混液を55分間還流し、一部を採取した。
これをNMR測定すると、ペニシリンスルホキサイドエ
ステルが殆んど標記化合物に変換していることがわかっ
た。
実施例 7 ペンズヒトリル3−メチル−2−(2−クロロスルフイ
ニル−4−オキソー3−フエノキシアセトアミドー1−
アゼチジニル)−3−ブテノエートの製造 乾燥トルエン(800rIL0に、6−フエノキシアセ
トアミドー2・2−ジメチルペナムー3−カルボン酸ペ
ンズヒドリル・1−オキサイド(20r)を加えた。
混合物をディーンースターク( Dean − S t
ark )の水分捕集器を使った系で還流して水分を共
沸的に除去し、この間100771lのトルエンを除い
た。
混合液に、13.2fのN−クロロサクシンイミドを加
え、1.5時間還流を続げた。
生成物をNMR分析したところ、標記化合物の構造と一
致した。
NMR(CDCl3)δ:1.88(s13)、4.5
3(s、2)、4.90(8、■)、5.14(s、2
)、5.5 4 ( s, L J=4Hz)、6.2
4(q、■、J = 4 Hz、8 Hz )、6.9
5(S,1)、7.1 5−7.4 (m11 5 )
、S.O(a、■、J=8Hz)。
実施例 8 p−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−クロロスル
フイニル−4−オキソー3−アセトアミド−1−アゼチ
ジニル)−3−フテノエートの製造 トルエン(500ml)を、共沸的に水分を除去するた
めにディーン−スターク( Dean − S tar
k )水分捕集器を備えた装置中で加熱した。
こうして得られる乾燥トルエンに、6−アセトアミドー
2・?−ジメチルヘナムー3−カルボン酸p−ニトロベ
ンジル・1−オキサイド(1.Cl、2.4mmol)
を加えた。
混合物を、上記水分捕集器を用いて再び還流し、さらに
水分を除去した。
混合物を冷却し、N−クロサクシンイミド(400■、
2. 9 m m01 )を加えた。
混合物を1時間還流し、混液の1部を取り出し、溶媒を
留去した。
こうして得られる生成物は、NMR分析の結果、標記化
合物の構造と一致した。
NMR(CDCl 3)δ:1.86(br,s、3)
、2.04、2.09(2s,3)、4.80(m,1
)、5.2(m,2)、5.28(s,2)、5.63
(m、■)、6.05(d、■、J=4Hz )、7.
4−8.4 ( q、4、ArH)。
実施例 9 2・2−2−1−リクロロエチル3−メチル−2〔2−
クロロスルフイニル−4−オキソ−3(4′−ニトロベ
ンジルオキシカルボニルアミノ)−1−アゼチジニル)
−3−プチノエートの製造 ■・1・2−トリクロ口エタン(300ml)と6−(
4’−=}口ペンジルオキシ力ルポニルアミ/)−2・
2−ジメチルペナムー3−カルボン酸2・2・2−トリ
クロロエチル・1−オキサイド(10.21’)を混合
した。
混合液を還流して約751rLlの溶媒を除いて反応混
液を乾燥した。
混合液を冷却し、プロピレンオキシド、ついでN−クロ
ロサクシンイミド(41)を加えた。
反応温度を102℃まであげて混合物を2.5時間還流
した。
反応液の1部を取り、溶媒を留去した。
残渣をNMR分析した結果標記化合物の構造と一致した
NMR(CDC13)δ: 1.9 4 (br, S
N 3)、4.83(s,2)、5.25(S,2)
、5.Q5.4 (m13 )、6.20(d1 1、
J=4Hz)、7.55(d、2、J=8Hz)、8.
24.(d、2、J−=9Hz)。
実施例 10 2・2・2−トリクロロエチル3−メチル−2(2−ク
ロロスルフィニル−4−オキ7 −3(α一第3級プチ
ルオキシ力ルポニルアミノフエニルアセトアミド)−1
−アゼチジニル〕3−ブテノエートの製造 6−(α一第三級プチルオキシ力ルポニルアミノフエニ
ルアセトアミド)−2・2−ジメチルペナム−3〜カル
ボン酸2・2・2−トリクロロエチル・1−オキサイド
2.8 5 ! ( 5 mmol)を175mA!の
トルエンに溶かし、約50wLlのトルエンを蒸発させ
て共沸により水分を除去した。
この乾燥溶液にN−クロロサクシンイミド0.685P
( 5.5 mmol )を加え、この混合物を70分
間還流させた。
反応混合物を室温まで冷却し、沢過し、沢液を減圧下に
蒸発乾固して標記化合物を得た(少量のサクシンイミド
を含ム)。
NMR (C DC l 3 )δ: 1.40 (
s, 9、tbutyl )、1.95(s13、CH
(CH3)一CH2)、4.8 2 (br, s 1
2、ester CH)、5.2 0 (m,3、CH
(CH3)一CH2および CHCOOCH2CCl3)、5.38(d、1、J一
4. 5 Hz , azetidinone C2
−H )、5.80(d11、C3−H) 、7.3
4 (s,5、ArH)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の一般式で表わされる化合物。 〔式中、R1 はC1−C4アルキル、2・2・2〜ト
    リハロエチル、2−ヨードエチル、ベンジル、p−ニト
    ロベンジル、サクシンイミドメチル、フタルイミドメチ
    ル、 メトキシベンジル、ベンp一 ツヒドリル、C2−C6アルカノイルオキシメチル、ジ
    メチルアリル、フエナシルおよびp−ハロフエナシルか
    ら選ばれた基、R3は水素、C1−C3アルキル、4−
    ニトロベンジルオキシ、ベンジル、α一置換アミノベン
    ジル(但し、置換基は第三級プチルオキシカルボニル、
    ペンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキ
    シ力ルボニル、4−ニトロペンジルオキシ力ルボニル、
    2・2・2−トリクロロエトキシカルボニル、1一カル
    ポメトキシ−2−プロペニルまたはトリメチルシリルで
    ある)またはフエノキシメチルを表わす。 〕2 R,がp−ニトロベンジル、2・2・2−トリク
    ロロエチルまたはベンツヒドリルである特許請求の範囲
    1記載の化合物。 3 C,−C3アルキルとして定義されるR3がメチ
    ルである特許請求の範囲1記載の化合物。 4 α一置換アミノベンジルとして定義されるR3がα
    〜第三級プチルオキシ力ルポニルアミノベンジルである
    特許請求の範囲1記載の化合物。 5 p−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−クロロ
    スルフイニル−4−オキソー3−フエノキシアセトアミ
    ドー1−アゼチジニル)−3−ブテノエートである特許
    請求の範囲1記載の化合物。 6 p−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−クロロ
    スルフイニル−4−オキソー3−ホルムアミド−1−ア
    ゼチジニル)−3−プテノエートである特許請求の範囲
    1記載の化合物。 7 2・2・2−トリクロ口エチル3−メチル2−(2
    −クロロスルフイニル−4−オキソー3一フエニルアセ
    トアミドー1−アセチジニル)3−ブテノエートである
    特許請求の範囲1記載の化合物。 8 ベンツヒドリル3−メチル−2〜(2−クロロスル
    フイニル−4−オキンー3−7エノキシアセトアミド−
    1−アゼチジニル)−3−ブテノエートである特許請求
    の範囲1記載の化合物。 9 −1ロベンジル3−メチル〜2−(2pー クロロスルフイニル−4−オキソー3−アセトアミド−
    1−アゼチジニル)−3−ブテノエートである特許請求
    の範囲1記載の化合物。 10 ニトロペンジル3−メチル−2−〔2p− クロロスルフイニル−4−オキソー3−(4′一二トロ
    ベンジルオキシ力ルポニルアミノ)−1−アゼチジニル
    〕−3−プテノエートである特許請求の範囲1記載の化
    合物。 11 2・2・2− トリクロ口エチル3−メチル−
    2−(2−J’ロロスルフイニル−4−オキソー3(α
    一第三級プチルオキシカルボニルアミノフエニルアセト
    アミド)−1−アゼチジニル〕−3ブテノエートである
    特許請求の範囲1記載の化合物。
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