JPS584841Y2 - 圧縮機のシッピング装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空気調和機、冷凍装置等に設けられた圧縮機
の輸送時における固定を行なうシ・ンピング装置の改良
に関するものである。

一般にこの種の圧縮機は、起動時および運転時の振動を
緩和するために脚または圧縮機を載置したベースにゴム
、スプリング等の緩衝材を備えている。

一方この圧縮機を輸送するにあたっては、配管等の損傷
を防止するため、緩衝材による振動、ゆれを防ぐべくシ
ツピングしている。

その方式を第４図ａ、ｌ）、ｃに示す。

同図において、イは圧縮機、口はその脚、ハは前記脚註
を取付けたベース、二は基台をそれぞれ示しており、前
記ベースハはゴムホ・ホを介して基台二に取付けられて
いる。

ゴムホ・ホは言うまでもなく緩衝性を有するものであっ
て、圧縮機イを載置しないときはａ図に示す如く平衝状
態を保つが、圧縮機イが載置されるとｂ図の如く若干圧
縮される。

さらに輸送時はこのままでは前述した如くゴムホ・ホに
よる上下ゆれによって配管を破損するおそれがあるため
１、輸送時においては０図に示す如くシツピング金具へ
・へにてゴムホ・ホをさらに圧縮すべく基台二に固定し
て圧縮機イのゆれを防止している。

ところがこの構成であると、ゴムホ・ホを必要以上に圧
縮しているため、長期間シツピングしたままで保存する
と、ゴムホ・ホの復帰力が乏しくなり、緩衝作用を果し
得なくなってしまう欠点を有していた。

本考案は、上記従来の欠点を解消すべく緩衝材の緩衝作
用をなくすことなく保存できると同時に輸送時の圧縮機
の動きを制止するシツピング装置を提供するものである
。

以下、本考案をその一実施例を示す添付図面を参考に説
明する。

図において、１は電動圧縮機でその側壁の３個所には脚
２，２．２が溶着され、この脚２，２．２をベース３上
に載置しポル） ２’、２’、２’によって固定するこ
とにより、ベース３上に載置されている。

前記ベース３は外周に下向きのフランジ３′を有する皿
状に形成され、ゴム等の緩衝材４を介して基台５上に載
置されている。

６は前記ベース３．緩衝材４．基台５を貫通して支持す
るボルトである。

７，７は前記圧縮機１を固定したベース３の左右両端部
に配設されたシツピング金具で、前記基台５に固定され
、前記ベース３をシツピングしている。

すなわち、前記シツピング金具７は略Ｚ字状に形成され
、平行な上片７ａと下片７ｂならびにこれらを連結する
垂直片７Ｃとこの垂直片７Ｃの側方より前記上下片７ａ
、７ｂと平行にして、がっ上片７ａと同じ側に突出させ
た２つの折曲片７ｄ、７ｄ’とを一体に具備し、前記上
片７ａと折曲片７ ｄ 、７ ｄ’との間隔ｒ１はベー
ス３のフランジ３′の巾ｒ２より若干大きく、また折曲
片７ｄ、７ｄ’と下片７ｂとの間隔ｒ３は圧縮機１がベ
ース３に載置されているときのフランジ３′の下端と基
台５との間隔ｒ４すなわち第２図の状態における間隔に
略等しく設定されている。

さらに上片７ａにはボルト６の頭部が挿入される孔７ｅ
を穿設している。

上記構成において、シツピングされた状態は第１図、第
２図に示す如く上片７ａにてベース３の一部を覆い一方
の折曲片７ｄまたは７ｄ’にてフランジ３′を支持して
下片７ｂを基台５に固定した構成となり、したがって、
輸送時において上片７ａおよび折曲片７ｄ。

７ｄ’にて上下の動きが制止され、また孔７ｅおよび孔
７ｅ１Ｍに位置子るボルト６によって左右の動きも制止
される。

また、このシツピング状態において、折曲片７ ｄ 、
７ ｄ’によって緩衝材４に必要以上に加重を加えてい
ないため、長期保存状態においても、緩衝材４め劣化を
防ぐ。

パ□゛なお、上記実施例において〉゛シツング金具７の
左右の折曲片７ ｄ 、７ ｄ’は、−芳９Ｑ′けをベ
ース３の支持用として利用しているが、゛両方を利用す
ることも可能であり、また゛単一の折餌片のみを形成し
た構成でもよく、本実施例ではベース３を左右において
支持するために金具７の兼用の意図がら左右に形成した
ものである。

□上記実施例より明らかなように、本考案における
圧縮機のシツピング装置は、基台と、圧縮機を緩衝材を
介してこの基台に固定する圧縮機の取付脚部と、前記基
台に取付脚部をシツピングする金具とより成り、前記シ
ツピング金具は前記取付脚部の上部を覆う上片と、前記
基台に固定される下片と、この上片及び下片と平行で、
がっ下片がらの高さが前記圧縮機が基台に載置された時
の取付脚部下端と基台との間隔に略等しい位置で突出す
る折曲片とを具備し、前記取付脚部を上片と下片との間
に配置したもので、前記上片により輸送時における圧縮
機の上下の振動を規制して配管等の破損を防止し、また
、前記上片と折曲片により前記取付脚部を挟持する構成
であるため、シツピング状態において緩衝材を過当変形
させることがなく、シツピング状態を長期にわたり継続
しても緩衝能力を低下させることがなく、品”質の向上
がはがれるものて：ある。

さらに、取付脚部を、圧縮機に設けられた脚を取付けた
ベースとすることにより、構成の簡素化がはかれる等、
種々の利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例におけるシツピング装置を具
備した圧縮機め上面図、第２図は第１図のＩＩ −ＩＩ
’線による要゛部断面図、第３図は同シツピング装置
にお１するシラ［°ング金具の斜視図、第４図ａ、ｌ）
、ｃはそれぞれ従来例を示すシツピング装置の説明図で
ある。 １・・・・・・圧縮機１，２・・・・・・脚、３・・・
・・・ベース、４・・・・・・緩衝材、５・・・・・・
基台、７・・・・・パ〉ヅピング金具、７ａ・・・・・
・上片、７ ｄ 、７ ｄ’−・・・・・折曲片、７ｅ
・・・・・・孔。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）基台と、圧縮機を緩衝材を介してこの基台に固定
   する圧縮機の取付脚部、と、、、前記基台に取付脚、部
   をシツピングするシツピング金具とより成り、前記シツ
   ピング金具は前記取付脚部の上部を覆う上片と、前記基
   台に固定される下片と、この上片及び下片と平行で、か
   つ下片からの高さが前記圧縮機が基台に載置された時の
   取付脚部下端と基台との間隔に略等しい位置で突出する
   折曲片とを具備し、前記取付脚部を上片と下片との間に
   配置した圧縮機のシツピング装置。
2. （２）前記取付脚部は前記圧縮機に設けられた脚を取付
   けたベースからなる実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の圧縮機のシツピング装置。