JPS584827Y2 - チユ−ブ容器の定量取り出しキヤツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は可撓性を有するチューブ容器に使用し、容器内
の内容物を一定量づろ取り出すことを可能にするキャッ
プに関するものである。

チューブ容器の内容物を一定量づつ取り出す装置につい
ては既に数多くの考案が提案されている。

これら大部分のものはチューブ容器の外部に一定容積の
室を有するもの或いはチューブ容器の取り出し口に逆止
弁を設けるものが多い。

しかし内容物を取り出す際何れの場合も装置の内部に残
留していた内容物を先ず取り出して使用せざるを得ない
構造になっており、内容物の新鮮さが失われ或いは変質
したものを一部使用せざるを得ない欠点がある。

本考案は以上の欠点を除去し取扱いが簡便かつ清潔な定
量取り出しキャップを提供することを目的とするもので
あり、下面にチューブ容器の口部と係合し上面に貫通す
・る取り出し孔を有する接続部を備え且つ上面に相対し
て上方に突出する２個の腕を有し鉄腕に挾まれる上面の
部分が円弧状曲面を形成する下部キャップと、前記２個
の腕の間に介在して回動可能に支承され且づ回動の際下
面及び前後面が下部キャップの前記曲面と摺動するよう
に形威されさらに下部キャップ上面の取り出し孔に接続
し上面に貫通する取り出し孔を備える上部キャップと、
上部キャップの上面に貫通するロッドの一端に上部キャ
ップの取り出し孔の内部を摺動するピストンを有し且つ
他端に摘みを備えて威る栓とにより構成したことを特徴
とするものである。

以下本考案によるチューブ容器の定量取り出しキャップ
の実施例につき添付の図面にもとづいて説明する。

下部キャップ１は下面にチューブ容器の本体２の口部に
螺合するネジ３を内設し、また容器の取り出し口４と接
続し上面５に貫通する取り出し孔６を有する。

上面５は円弧状の曲面を形威し該曲面の両端部において
上面から上方に突出する相互に平行な２本の腕７があり
、この腕７に上部キャップ９のピボット８が保持される
。

上部キャップ９の下面及び前後面の形状は第１図に示す
通り下部キャップの上面５と同じ曲率を有する円弧及び
直線で形成され、上部キャップ９を回動させるとその凸
面部１０が下部キャップの上面５の上を摺動する。

上部キャップ９は正規の取付位置（第１図）から一方向
（時計方向）に約９０°回転できるよう前後面にストッ
パーを設ける。

即ち第１図に於ては上部キャップの凸面部１０の一方の
終末部１１が下部キャップの上面５と当っており、これ
以上は反時計方向に回動し得す、また他の終末部におい
ては隣設する平面部１２が第１図の位置から９０°時計
方向に回動すると下部キャップの上面に設けた切り欠き
部１３と当るようになっている。

なお両キャップ間の摺動時の接触を容易にするため下部
キャップの円弧状曲面は必要部を除き適宜ぬすみ１４を
設けてもよい。

第１図に示すように上部キャップ９には下面から上面に
貫通する取出孔１５が穿設される。

この孔１５の上下両端の開口部は孔の径が若干少くなっ
ておりこの孔の内部に設けたピストン１６の移動が制限
される。

ピストン１６の上面にはロッド１７が取り付けられ取り
出し孔１５の上方から外部に延びその端部に摘み１８を
備える。

ロッド１７の長さは摘み１８を上部キャップ９の上面に
押し当てたときピストン１６ノ下面が取り出し孔１５の
下端部に当るようきめており、またピストン１６の移動
量を示す目盛１９を適宜ロッド１７の表面゛に刻記する
。

携帯を便利にするためキャップ全体にオーバキャップ２
１を被せてもよい。

なおキャップを構成する各部品１，９及び２０は合成樹
脂製とするのが製作容易でコストも安価である。

次に定量取り出しキャップの操作要領を説明するに、先
ずオーバキャップ２１を取り外し、チューブ容器本体２
を指で押圧すると内容面はピストン１６を上部に押し上
げつつ上部キャップの取り出し孔１５の内部に充満する
（第３図参照）。

次いで上部キャップ９を矢印（時計方向）に約９０°回
動する（第４図参照）。

次いで摘み１８を矢印（左方）に押し込むとピストン１
６が内容物を外部に押し出す（第５図参照）。

次いで上部キャップ９を矢印（反時計方向）に回動し正
規位置に戻す（第６図及び第７図参照）。

回動中第６図に示す位置において押し出された内容物は
下部キャップ上面の鋭利な縁部２２により上部キャップ
の下面から掻き落され切断される。

なお本考案は、前述の実施例にのみ限定されるものでは
なく本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え
得ることは勿論である。

本考案にもとすくチューブ容器の定量取り出しキャップ
は前記のような構成を有するので、（１）内容物の取り
出し径路に内容物が残留しない構造になっているため容
器本体内に保存された新鮮な内容物を随時一定量取り出
すことが可能でありチューブ内の全量が利用できるので
無駄が無い。

（２）ピストンの移動量が摘みの移動により外部から直
接看取できるので定量の確認が容易であり、またロッド
の表面に目盛を設けることにより更に定量の読取りを正
確に行い得られ、しかも分量して取り出すことが可能で
ある。

（３）外部に取り出された内容物はキャップの縁で掻き
落されるので内容物がキャップ壁面に付着することによ
る無駄及び壁面の汚れが少ない。

（４）キャップ内への内容物の取り入れ、取り出し孔が
同一なので逆止弁が不要であり構造が簡単である。

（５）オーバキャップを用いることにより容器外面を清
潔に保ち得るのテ゛準帯に便利である。

等の効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のチューブ容器の定量取り出しキャップ
の実施例を示、す側面図、第２図は第１図におけるＡ−
Ａ方向よりの正面図、第３図はピストンが押し上げられ
・た状態を示す側面図、第４図は上部キャップを時計方
向に約９０°回動したときの状態を示す側面図、第５図
は上部キャップを第４図に示す位置においてピストンを
左方へ押し込んだ状態を示す側面図、第６図は上部キャ
ップを第５図に示す位置から反時計方向に約４５°回動
した状態を示す側面図、第７図は第６図の状態から更に
回動し原位置（第１図）に復帰させたときの側面図であ
る。 図中 １は下部キャップ、５は下部キャップ上面、６は
下部キャップ取り出し孔、７は腕、８はピボット、９は
上部キャップ、１０は上部キャップ凸面部、１５は上部
キャップ取り出し孔、１６はピストン、１８は摘み、２
０は栓を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面にチューブ容器の口部′と係合し上面に貫通する取
   り出し孔を有する接続部゛ヲ備え且つ上面に相対して上
   方に突出する２個の腕を有し鉄腕に挾まれる上面の部分
   が円弧状曲面を形成する下部キャップと、前記２個の腕
   の間１こ介在して回動可能に支承され且つ回動の際下面
   ゛及び前後面が下部キャップの前記曲面と摺動するよう
   に形成され更に下部キャップ上面の取り出し孔に接続し
   上面に貫通する取り出し孔を備える上部キャップと、上
   部キャップの上面に貫通するロツ□ドの一端に上部キャ
   ップの取り出し孔の内部を摺動するピストンを有し且つ
   他端に摘みを備えて威る栓とにより構成したことを特徴
   とするチューブ容器の定量取り出しキャップ。