JPS5848246Y2 - ごみ入れ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はごみ入れに係り、特に地震や火災などの時に防
護用のへルメノトとして代用できるごみ入れに関する。

次に本考案の実施例を図とともに説明する。

第１図ないし第５図は、第１実施例を示す図である。

ごみ入れ１は例えばアルミニウム軽合金などの金属、硬
質ポリプロピレンや強化プラスチックスなどの合成樹脂
、木材、藤、金属と合成樹脂あるいは金属とボードなど
のラミネート材など適宜な材料で構成され、底部２と、
その外周部から立設された側筒部３とを有し、上端に開
口部４が形成されている。

側筒部３の底部２寄りには、側筒部３の周方向に沿って
延びた透視部５が設けられている。

この透視部５は、例えば第４図に示すように、側筒部３
が不透明あるいは半透明の材料で作られている場合には
、側部部３Ｑ透視部形成位置に相当する部分を開口し、
そこに透明板６を嵌め込んで接着などの適宜な手段で透
明板６を側筒部３に固定することによって形成される。

開口部４付近の側筒部３は、その周方向に沿って分割さ
れた複数の小円弧片７から構成さへ各小円弧片７の下端
にはちょうつがい８が取り付けられている。

従って第５図に示すように、各小円弧片７は側筒部３の
径方向外径に向けて屈曲することができるようになって
いる。

ごみ入れ１として使用する時には、各小円弧片７を互に
寄せ合って側筒部３の一部を構成する必要があるから、
それらの外周にゴムバンドあるいは紙テープなどからな
るバンド９が掛けられており、このバンド９により各小
円弧片Ｉの側縁は隙間なく互に突き合わさっている。

従ってごみ入れ１の中に入れた微細な塵埃などが、小円
弧片Ｔどうしの接合部から外へ出るようなことはな（も
ゴムバンドの場合、それ自体の綿筒ろうとする復元力に
まり側筒部３の下方へ抜ける心配があるから、バンド設
置個所に相当する小円弧片Ｉの外周面に例えば凹溝や突
部を形成し、凹溝の場合にはそこにゴムバンドを嵌入し
て、突部を形成した場合にはそれにゴムバンドを係止す
ることにより、ゴムバンドの抜は止めをしておくとよい
。

第２図および第３図に示すように、底部２は補強のため
比較的肉厚に形成され、底部２の下面にはその外周と、
中心から外周に向けて補強リプ１０が一体に突設されて
いる。

また底部２の内面には、例えば発泡樹脂やスポンジなど
からなる発泡体あるいは合成ゴムなどからなる弾性体な
どのクッション材１１が敷設されている。

なか、クッション材１１は底部２の内面から側筒部３の
内面にかけて設けることもできる。

地震や火災などがあってごみ入れ１をヘルメットとして
使用する場合、最初、ごみ入れ１の中にあるごみ類を出
し、小円弧片７の一部を外側に押し倒す。

すると、バンド９がゴムバンドの場合にはその復元力に
より底部２の方向へ自動的に抜け、紙テープなどの破れ
易いものであればそ１で破れ、各小円弧片７が径方向外
側に向けて屈曲可能な状態になる。

次にこのごみ入れ１を第５図に示すように頭１２から被
れば、ごみ入れ１で頭１２だけでなく顔も防護でき、さ
らに小円弧片７は外側に拡がって肩１３や胸を保護する
ことができる。

側部部３には透視部５が設けられているから、ここから
外の様子を見ながら避難すればよい。

第６図および第７図は、第２実施例を示す図である。

この実施例の場合、ごみ入れ１は全体が透明な合成樹脂
で成形さへ側部部３の周囲全体が透視部５となる。

開口部４付近の側部部３を構成する各小円弧片７は、周
方向に所定の間隔をむいて形成された切り込み１４によ
って互に形成されている。

各小円弧片Ｉの下端には第７図に示すように肉薄部１５
が設けられ、この肉薄部１５のヒンジ機能により小円弧
片７が外側に押し倒せるようになっており、第１実施例
のちょうつがい８と同じ働きをしている。

前述のようにごみ入れ１全体が透明であるから、その中
に入れたごみ類が外側から見えると不快を感じさせる心
配がある。

そのため側部部３の外面は模様などを印刷した包装紙１
６で被覆され、捷たこの包装紙１６＋ｂＪ・円弧片γど
うしの連結に役立ち、さらに微細な塵埃などが切り込み
１４から外へ出るのを防止している。

災害時にごみ入れ１をヘルメットとして使用する時には
、小円弧片７を外側に押し倒すことにより包装紙１６を
破って少なくとも一部を剥離し、第１実施例と同様に使
用することができる。

なか、ごみ入れ１が透明であるから包装紙１６を剥離し
た部分から外の様子が見られる。

包装紙１６を用いる代りに、側部部３を透明な合成樹脂
で成形して、透視部５を除いた他の部分の表面を粗面化
して内側のごみ類が見え難いようにしてもよい。

本考案のごみ入れ１を通常使用する際、ごみ入れ１の中
にその内面に沿った紙袋、合成樹脂袋、あるいは合成樹
脂で成形した薄い内容器を入れて訟けば、ごみ入れ１の
内面が汚れないで、精神的に抵抗なく頭からかぶること
ができる。

ごみ入れは家庭や会社などで身近かにあるものであるか
ら、本考案のような構成のごみ入れを設置してむけば地
震や火災などの咄嗟のときに頭、顔などを防護すること
ができ、非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例に係るごみ入れの斜視図、
第２図はそのごみ入れの断面図、第３図はそのごみ入れ
の下面図、第４図は第１図Ｉ−Ｉ線上の拡大断面図、第
５図はそのごみ入れをヘルメットとして使用する場合を
示している正面図、第６図は本考案の第２実施例に係る
ごみ入れの斜視図、第７図は第６図■−■線上の拡大断
面図である。 １・・・・・・ごみ入代２・・・・・・底部、３・・・
・・・側部部、４・・・・・・開口部、５・・・・・・
透視部、７・・・・・・小円弧片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端が開口した有底筒体からなり、側筒部の少なくとも
   一部に透視部が設けられ、開口部付近の側筒部が、その
   周方向に沿って区分され径方向外側に向けて屈曲可能な
   複数の小円弧片から構成されていることを特徴とするご
   み入れ。