JPS5848220Y2 - 軸箱支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシェブロンゴムを用いた鉄道車両用の軸箱支持
装置に関するものである。

従来のシェブロンゴムを用いた軸箱支持装置においては
、上下、左右、前後のそれぞれの方向に対して特定のば
ね定数を設定したく字型のシェブロンゴムを用いて釦り
、該シェブロンゴムによれば軸箱と台車枠のペデスタル
部に隙間ができることがなく摩耗部分がないとともにシ
ェブロンゴム自体に減衰性能があることから乗心地や走
行安定性が良く騒音面でも非常にすぐれている。

筐た、このシェブロンゴムの寿命が永いことから取替え
等の保守周期も非常に永くなっている。

ところが、従来の構成に釦いては、シェブロンゴムを軸
箱中心に対して傾斜して取付けなければならず、取付は
部の構造が複雑になるとともに高さ調整方法が難しいと
いう欠点があった。

上記の点に鑑み本考案は、シェブロンゴム両端を支持ブ
ロックを介して軸箱体重よび台車枠のペデスタル部に取
付けるとともに、該支持ブロックの側面および該側面支
持部を上下方向に摺動可能な形状とし、支持ブロックの
上面捷たは下面に高さ調整用のライナーを挿入可能な構
成とすることにより、構造が簡単で、かつ、組立て時等
における台車枠高さ調整が容易で作業性のよい軸箱支持
装置を得ることを目的としたものである。

次に本考案を図に基づいて説明する。

図に釦いて、１は軸箱体、２は軸箱体ブロック、３はシ
ェブロンゴム、４はペデスタルブロックで、シェフロン
ゴム３は軸箱体１がわ端部に軸箱体ブロック２、他方の
端部にペデスタルブロック４を配置し、該軸箱体ブロッ
ク２およびペデスタルブロック４の二つの支持ブロック
により支持されている。

なむ、上記軸箱体ブロック２釦よびペデスタルブロック
４のシェブロンゴム３との接触面は、軸箱中心に対して
一定の傾斜を有している。

５はペデスタルブロック４を支持している支持具１１が
取付けられているペデスタル部で、台車枠の一部分であ
る。

６は軸箱体ブロック２の軸箱体１との接触部に設けられ
た凹溝、７は軸箱体１に設けられた軸箱体ブロック２の
凹溝６に嵌合可能な凸部で、該凸部７と上記凹溝６との
接触面は上下方向に摺動可能となっている。

８は軸箱体ブロック２の下方に設ケラれたストッパーで
、シェフロンゴム３を支持するためのものである。

９は軸箱体ブロック２にシェブロンゴム３を取付けるた
めに軸箱体ブロック２に設けられた取付穴、１０はペデ
スタルブロック４を支持具１１を介してペデスタル部５
に取付けるためのボルトである。

１２は軸箱体１の軸箱体ブロック２底部を支持する部分
に設けられたねじ穴で、該ねじ穴１２よりボルトまたは
ジヤツキ等によって軸箱体ブロック２を押し上げ該軸箱
体ブロック２の底部と軸箱体１との間にライナー１３を
挿尺してシェブロンゴム３の初期へたり釦よび使用中の
クリープによるへたりに起因する台車枠の高さ調整が行
たえるようになっている。

１４はペデスタル部５の下部を連結している連結棒で、
シェブロンゴム３は傾斜されて釦り該シェブロンゴム３
が上ｆ荷重によりペデスタル部５を押し広げようとする
くさび作用を防止するためのものである。

このような構成において、荷重はペデスタル部５からシ
ェブロンゴム３、軸箱体１を経て輪軸に伝えられる。

上記のように本考案にょる軸箱支持装置は、シェブロン
ゴム３を軸箱体ブロック２むよびペデスタルフロック４
を介して軸箱体１および台車枠のペデスタル部５に取付
ける構成としたので、非常に簡単な構造となり、組立て
作業も軸箱体１の凸部ＩＫシェブロンゴム３を取付けた
軸箱体ブロック２の凹溝６を嵌合するとともに、ペデス
タル部５に支持具１１を介してペデスタルブロック４を
取付け、シェブロンゴム３の上端を該ペデスタルブロッ
ク４に嵌合させるという簡単な作業によって組立てを完
了でき作業性もよい。

捷た、シェブロンゴム３のへたりによる台車枠の高さ調
整もねじ穴１２よりボルトまたはジヤツキ等によって軸
箱体ブロック２を押し上げライナー１３を軸箱体１と軸
箱体ブロック２底部との間に挿んするという簡単な作業
によって行なえるものである。

なチー、上記実施例の説明においては、軸箱体ブロック
と軸箱体との接触部を上下方向に摺動可能な形状とした
実施例について説明したが、ペデスタルブロックと台車
枠のペデスタル部との接触部を上下方向に摺動可能な形
状とし、該ペデスタルブロック上面と台車枠との間にラ
イナーを挿天すれば、上記説明の実施例と同一の効果が
得られる。

したがって、本考案は上記実施例に限定されるものでは
ない。

以上説明したように本考案によれば、ンエプロンゴム両
端を支持ブロックを介して軸箱体および台車枠のペデス
タル部に取付けるとともに、該支持ブロックの側面釦よ
び側面支持部を上下方向に摺動可能な形状とし、支持ブ
ロックの上面または下面に台屯伜高さ調整用のライナー
を挿入可能な構成とすることにより、構造が簡単で組立
て時の作業性がよく容易に組立て作業が行なえるととも
に、簡単な作業で高さ調整も容易に行なえる効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にょる軸箱支持装置を有する台車の側面
図、第２図は本考案による軸箱支持装置の一実施例を示
す縦断面図、第３図は第２図のＡ−Ａ断面図である。 １・・・・・・軸箱体、２・・・・・・軸箱体ブロック
、３・曲・シェフロンゴム、４・・・・・ペデスタルブ
ロック、５・・・・・・ペデスタル部、６・・・・・・
凹溝、７・・曲凸部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 台車枠に対しシェブロンゴムを介して軸箱を支持す
   る軸箱支持装置に釦いて、シェブロンゴムとの接触面を
   軸箱体の中心に対して所定量傾斜させ１台車枠高さの調
   整手段を有した支持ブロックヲ介してシェブロンゴムの
   端部を軸箱体ち−よび台車枠のペデスタル部に取付けた
   ことを特徴とする軸箱支持装置。 ２ 支持ブロック側面と該支持ブロック側面支持部との
   接触部を上下方向に摺動可能な形状とし、軸箱体も−よ
   び台車枠の少なくとも一方の支持ブロック上下方向支持
   部と前記支持ブロックとの間にライナーを挿入可能にし
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の軸箱支持装置。