JPS584795B2 - デンシドケイニオケルトケイキバン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子時計における時計基板に関するものであ
る。

電子時計は、水晶振動子等の振動子、トリマーコンデン
サ等を有し時間計測の基準となる信号を発振する発振回
路、および分周回路、カウンタ回路、駆動回路等の電子
回路からなる時計回路を有し、上記発振回路から発振さ
れた信号を利用して時間を計測し液晶、発光ダイオード
等の表示素子を有した表示部によって時刻を表示させる
構造をなしている。

従来、電子時計、特に小型化が要求される電子腕時計に
おいては、電子腕時計内の限られたスペースに上述した
時計回路を構成する全ての電子回路を組み込まなければ
ならないため、上記時計回路を集積化して複数のＩＣ等
の電子部品に形成し、それらを複数の回路基板上に配置
しているが、例えば時計回路の発振回路を構成する水晶
振動子等の振動子、およびトリマーコンデンサ等の電子
部品は上記ＩＣ等の電子部品よりも大型に形成されてお
り、上記回路基板の表面から著しく突起されてしまう。

したがって上記複数の回路基板を互いに密着させて時計
内部に装備することができず、上記複数の回路基板を各
々所定の間隔に設置しなければならないため、上記複数
の回路基板上に形成された電子回路間を相互に電気的に
接続するには、導通ピン、リード線等の接続用部品を使
用しなければならず、回路基板の組立および分解作業が
煩雑となると共に、組立てられた回路基板が大型化され
電子時計の小型化を図ることができなかった。

また上記回路基板の組立作業を簡略化するために回路基
板の一方にネジを埋め込んだものが提案されているが、
上記ネジの位置精度を高めることができず、組立の際に
上記ネジの位置に合わせてネジを挿入する穴の位置合わ
せを行わなければならない等、他の作業工程が追加され
ることになり作業能率の向上を図ることができなかった
。

本発明は回路基板に形成される時計回路等の電子回路か
ら振動子、トリマーコンデンサ等の大型の電子部品を分
離し回路基板を小型化することができると共に、上記電
子回路と大型の電子部品との電気的接続および上記回路
基板との機械的接続を簡単に行うことができる電子時計
における時計基板を提案するもので、以下図示した実癩
例を参照しながらその詳細を説明する。

本発明に従う電子時計における時計基板の一実施例を示
す第１図において、符号１は射出成形等により形成され
た合成樹脂等の絶縁材料からなる基板本体で、穴部２を
有している。

基板本体１にはネジ部としてのメネジ５，６を有した導
電性の金属端子３，４が埋め込み成形され、その金属端
子３，４の他端が上記穴部２内に露出されている。

上記金属端子３，４にメネジ５，６を形成したことによ
り、ネジだけを埋め込む従来の方法に比べネジ部の位置
精度を高めることができる。

このように形成された時計基板には、第２図、第３図に
示すように電子時計の電子回路を構成するＩＣ等の電子
部品８，９および回路パターンとしての複数の導通電極
１０が形成された硬質または軟質の絶縁体からなる電子
時計の回路基板７が前記金属端子３，４に設けられたメ
ネジ５，６に適合するネジ部としてのネジ１１．１２を
介して機械的かつ電気的に接続固定され、更に穴部２内
に露出された上記金属端子３，４の一端には上記電子時
計の電子回路の一部を構成する水晶振動子等の振動子、
トリマーコンデンサなど比較的大型の電子部品１３が、
半田付け、溶接等の接合手段によって電気的かつ機械的
に接続されている。

したがって上記回路基板７の回路パターンとしての導通
電極１０・・・と上記基板本体１に設けられた比較的大
型の電子部品とは、前記金属端子３，４およびネジ部と
してのネジ１１．１２を介して電気的に接続される。

このため、時計基板と回路基板１３との組立、分解は、
ネジ１１．１２を着脱することにより簡単に行うことが
できる。

また回路基板１３から比較的大型の電子部品１３を分離
して、時計基板に設けることができるため、上記回路基
板１３を小型に形成することが可能になると共に回路基
板１３の上面にＩＣ等の電子部品を設ける一方、回路基
板の下面に回路パターンを形成する等回路基板を有効的
に利用することができる。

更に時計基板の基板本体１に前記金属端子３，４の一部
を露出させる穴部２を設けたことにより、上記金属端子
３，４に接続される電子部品１３を上記穴部２内に収納
することができ、時計基板から上記電子部品１３が突出
することを防止することができると共に、組立の際に上
記電子部品１３の取付け位置を容易に決めることができ
作業時間の短縮を図ることができる。

以上、図示した実施例に基づき本発明の詳細を説明して
きたが、本発明は図示した実症例に限定されるものでは
なく、例えば基板本体１に形成される穴部２は貫通孔に
せず下方だけに開口させると共に、溝状に細長く形成す
ることもでき、更に基板本体１の厚みを薄く形成した場
合には、穴部を設ける必要がない。

また金属端子の形状をくし歯状に形成し共通のラインに
接続される電子部品を複数接続することもできる等、種
々の変更、改良をすることができる。

上述したように本発明に従う電子時計における時計基板
は、ネジ部を有した金属端子を埋め込み形成したことに
より、ネジ部の位置のずれをなくすことができ時計基板
に対するネジ部の位置精度を高めることができ、また上
記金属端子のネジ部を介して電子時計の回路基板を機械
的かつ電気的に接続することが可能で、上記金属端子に
電子時計の時計回路を構成する電子部品を接続すれば上
記回路基板と電子部品とを上記金属端子およびネジ部を
介して電気的に接続することができ、組立、分解作業を
簡略化することができると共に、回路基板から比較的大
型の電子部品を分離して上記金属端子に取り付けること
ができるため、回路基板の構造を簡略化し小型に形成す
ることができ、更に埋め込み形成された金属端子の一端
を露出させる穴部を基板本体に形成したことにより、上
記金属端子に取り付けられる電子部品を容易に取り付け
ることができると共に、上記電子部品を穴部内に収納す
ることができ取り扱いの際に他の部品と衝突すること防
止し電子部品を保護することができる等、充分に所期の
目的を達成し得、実症上多犬な効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従う電子時計における時計基板の一実
癩例を示す斜視図、第２図は同時計基板に電子時計の回
路基板を取付ける状態を示す斜視図、第３図は同時計基
板に上記回路基板を取り付けた状態を示す側断面図であ
る。 １・・・・・・時計基板の基板本体、２・・・・・穴部
、３，４・・・・・・金属端子、５，６・・・・・・金
属端子に形成されたネジ部としてのメネジ、７・・・・
・・回路基板、８，９・・・・・・ＩＣ等の電子部品、
１１，１２・・・・・・ネジ部を構成するネジ、１３・
・・・・・比較的大型の電子部品。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 射出成形等により形成された絶縁材料からなり、穴
   部および回路パターンを有する基板本体と、この基板本
   体に埋め込み成形され、一端にメネジを有し他端を前記
   穴部に露出した金属端子と、前記メネジを適合すると共
   に前記回路パターンと導通ずるネジと、前記金属端子に
   接続され前記穴部内に配設された電子部品と、前記回路
   パターンに接続され、前記基板本体上に配設された電子
   部品とからなる電子時計における時計基板。