JPS5847844Y2 - スパイクシユ−ズの保護カバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願考案はスパイクシューズにおける保護カバーの改良
に関する。

一般に、野球の投手用のスパイクシューズにはピッチャ
−カバーと称する保護カバーが第１図に示されるように
つま先部に取り付けられており、周知の如くピッチャ−
カバーは投球動作のときにスパイクシューズのつま先を
摩耗から守るために使用されるものである。

第１図によれは゛この種の保護カバ一本体１はスパイク
シューズのつま先部の外面になじむ形状をしており、該
保護カバ一本体１の片側を後方に延長し、この延長部２
に靴紐３をスパイクシューズＳに設けられた紐孔４に通
すとともに、該延設部２に設けられた紐通孔５に通して
保護カバ一本体１をスパイクシューズＳへ装着したもの
であるが、一応の保護効果は認められるとしても、右投
用、左投用での軸足によって使い分けをしなければなら
ず、その使い分けは製造上非常に不経済なものであった
。

また、スパイクシューズの編上げ部の露出は、該編上げ
部からの土砂の侵入あるいはクロスプレー等でのスパイ
クによる紐切れを発生させ、就中、紐切れとならすとも
該スパイクが露出している編上げ部にひっかかり、転倒
や径孔の原因を生じさせるなど使用に際し非常に危険な
事でもあった。

その為、スパイクシューズの編上げ部の上端まで被覆し
たものも市販されていたが、被覆上に靴紐が露出する状
態で編上げ部に取り付けする様になっている為、上記危
険性を解消する効果までは期待することはできなかった
。

よって本願考案は部上の事情に鑑み種々検討の結果、編
上げ紐を被覆上に露出することなくスパイクシューズの
編上げ部の上端まで被覆することができ、さらに左右兼
用にスパイクシューズのつま先部に装着できるスパイク
シューズの保護カバーを提供することを目的とする。

そこで本考案の特徴とする処は、スパイクシューズのつ
ま先部を被い、かつ該スパイクシューズの編上げ部適宜
位置まで上部を延長した保護カバーにおいて、保護カバ
一本体の延長部をスパイクシューズの編上げ部上端まで
延長すると共に、該延長部の裏面に紐通しを縫着するこ
とによって並列に形成される靴紐通し開口を設け、該靴
紐を該開口に順次挿通して延長部を編上げ部に係着させ
ると共に、該靴紐を上記延長部１２から露出しないよう
にした構成にある。

以下、本願考案における一実施例を図面に基づき説明す
る。

この実施例では、保護カバーはスパイクシューズＳのつ
ま先部が入る保護カバ一本体１１と、保護カバ一本体の
上部を先端から後方にかけて舌状に延長した延長部１２
からなっているが、両者は一体成形してもよいことは言
うまでもない。

保護カバ一本体１１はスパイクシューズＳのつま先部の
外面に従来例の場合と同様なじむ形状をしており、その
底面はＵ字形に切欠された形状となっている。

従って、保護カバ一本体１１の底面は内方に張り出して
内フランジ状の係合部１１ ａを有することになる。

保護カバ一本体１１は強靭であることが要求され、本実
施例では耐摩耗性の合成樹脂を含浸させた革を用いであ
る。

そして、上記延長部１２はスパイクシューズＳの靴紐１
３による編上げ部１４の上端適宜位置まで延長されてお
り、該延長部１２の裏面１２ ａ上部に紐通し１５が縫
着されている。

尚、紐通し１５は靴紐１３が上下二段に平行して延長部
の裏面１２ ａと紐通し１５の間隙に差し通せるよう上
下端と中央部に縫着１６が施されており、左右に列設さ
れであるスパイクシューズＳの紐孔１４ａの左右間にほ
ぼ一致する幅に両端を開けて上開口１５ａ、１５ａ及び
下開口１５ｂ、１５ｂを形成し、さらに中央部を切欠し
て靴紐１３が通りやすく窓１５ Ｃが設けられている。

斯くしてなる本願考案におけるスパイクシューズの保護
カバーの使用方法を説明する。

先ず、ピッチングあるいはプレーを行う野手または塁手
は、自分のスパイクシューズの靴紐１３を抜き取り、ス
パイクシューズＳのつま先部を保護カバ一本体１１内に
嵌入させる。

そして、靴紐１３をスパイクシューズＳの紐孔１４ａに
通すと共に、保護カバ一本体１１の延長部１２の裏面１
２ Ｈに縫着されている紐通し１５の開口１５ ａ 、
１５ ａに一方の紐を、開口１５ ｂ 、１５ ｂに他
方の紐を挿通して保護カバーをスパイクシューズＳへ装
着する。

以上のように、本願考案の保護カバーは、靴紐が延長部
の表面に露出することはないので紐切れや転倒の危険が
完全に防止され、かつ延長部が左あるいは右に片寄って
いないため、左右どちらに装着しても不都合は無いなど
その実際上の効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の保護カバーをスパイクシューズに装着し
た状態における斜視図、第２図は本願考案に係る保護カ
バーを裏面側から見た斜視図、第３図は第２図の保護カ
バーをスパイクシューズへ装着した状態における斜視図
である。 図面の符号用、１１・・・・・・保護カバ一本体、２゜
１２・・・・・・延長部、３，１３・・・・・・靴紐、
４，１４ ａ・・・・・・紐孔、５・・・・・・経通孔
、１４・・・・・・編上げ部、１５・・・・・・紐通し
、１５ａ、１５ｂ・・・・・・開口、Ｓ・・・・・・ス
パイクシューズ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スパイクシューズのつま先部を被い、かつ該スパイクシ
   ューズの編上げ部適宜位置まで上部を延長した保護カバ
   ーにおいて、保護カバ一本体１１の延長部１２をスパイ
   クシューズの編上げ部１４上端まで延長すると共に、該
   延長部１２の裏面１２ａに紐通し１５を縫着することに
   よって並列に形成される靴紐１３通し開口１５・・・・
   ・・を設け、該靴紐１３を該開口１５・・・・・・に順
   次挿通して延長部１２を編上げ部１４に係着させると共
   に、該靴紐１３を上記延長部１２から露出しないように
   した構成を特徴とするスパイクシューズの保護カバー