JPS5847635Y2 - ヒユ−ズ一体組込みスイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ブレード型ヒユーズを用いてヒユーズを一体
に組込むようにしたヒユーズ一体型スイッチに関するも
のである。

従来、自動車の標準電装品に対するヒユーズは、ヒユー
ズボックス内に集中して配置されている。

ところが、使用者の選択により使用するオープション電
装品、例えばバックドア自動開閉電磁弁の操作スイッチ
等では、通常ヒユーズボックス内にはそのヒユーズを収
納するスペースが設けられてないので、ヒユーズボック
ス外に別個のヒユーズホルダーを設けてヒユーズを収納
している。

すなわち、第１図に示すように、管状ヒユーズ１がネジ
により分離結合される円筒状のヒユーズホルダー２内に
収容され、ヒユーズホルダー２とカプラー３およびワイ
ヤハーネス４との間はリード線５にて接続されている。

なお、６はスイッチである。これでは、カプラー３とワ
イヤハーネス４との間にヒユーズホルダー２が介在して
いるため、リード線５を任意に屈曲させたり配置するこ
とができず取り扱いが困難な場合が多く、その上、ヒユ
ーズホルダー２は車室内からも目にとまり外観上も好ま
しくなく、さらに管状ヒユーズ１はヒユーズホルダー２
内でスプリングに押圧されて面接触により接続されてい
るため、必らずしも接触が良好でない。

そこで、本考案は、スイッチ内にブレード型ヒユーズを
一体に組込んで上記の問題点を解決することを目的とし
て開発したものである。

以下、本考案を添付する第２図、第３図、第４図および
第５図に示す具体的な実施例に基いて詳細に説明する。

第２図にはその回路か示され、ブレード型ヒユーズ７を
一体に組込んだスイッチＳＷは電池Ｅおよび負荷と直列
に接続されている。

第３図、第４図および第５図に具体的な構造が示されて
いる。

スイッチケース８は、四角筒９で前面は表示板１０で閉
蓋され、後面は開放され、四角筒９内に水平隔壁１１を
設けて、上方をメス型ターミナル収容室１２と下方を可
動接点収容室１３に形成する。

表示板１０にはバックドアが開いた自動車の状態と回転
ノブ１４の回転方向とが創設表示され、表示板１０の外
周は四角筒９より外方に向けて突出させ、突出部内面に
はインストルメントパネル等への保合舌片１５が突設さ
れている。

回転ノブ１４裏面には回転軸１６が水平状に突設され、
この回転軸１６は一端を表示板１０に穿設した挿通孔１
７から突出させ可動接点収容室１３内に配置させる。

この可動接点収容室１３内に配置させた回転軸１６の他
端を円盤状の回転体１８に貫入固着し、回転軸１６の先
端外周に保合溝を刻設し、可動接点１９を嵌着し、回転
体１８と可動接点１９との間に可動接点１９を固定接点
に向けて押圧するコイルスプリング２０を縮設介在させ
る。

可動接点１９は四角状金属製で沖央に回転軸１６先端と
嵌合する係合挿通孔２１を穿設してあり回転ノブ１４の
回転に伴なって回転するようにされ、また裏面に突起接
点ＡおよびＢが突設しである。

一方、固定接点基板２２は前記スイッチ８の四角筒９に
嵌合するように形成され、スイッチケース８に嵌め込み
固定するため、四角筒９の側壁に穿設した係合孔２３に
対応する側壁に係止突起２４を穿設する。

また、固定接点基板２２の内面には前記回転軸１６の先
端を受入れる軸受穴２５を設け、さらに固定接点Ａおよ
びＢを、可動接点１９の回転終端の突起接点ＡおよびＢ
と対向する位置に設ける。

固定接点ＡおよびＢは固定接点基板２２の外面に固着し
た導板２６および金属板を屈曲して固着したオス型ター
ミナル２７に接続する。

また、固定接点基板２２の外面には他に金属板を屈曲し
たオス型ターミナル２８を固着する。

さらに、固定接点基板２２の内面上方で前記スイッチケ
ース８のメス型ターミナル収容室１２の対応する位置に
、ブレード型ヒユーズ７の金属導体ブレード片２９．２
９を嵌着させる金属板を偏平環状に成形したメス型ター
ミナル３０．３１を前方に設けて突設し、メス型ターミ
ナル３０と導板２６、メス型ターミナル３１とオス型タ
ーミナル２８とをそれぞれ接続する。

ブレード型ヒユーズ７はメス型ターミナル３０．３１に
嵌着させるヒユーズであるが、金属導体ブレード片２９
、２９間を細いヒユーズ体３３で接続し、この細いヒ
ユーズ体３３の周辺を絶縁性合成樹脂でモールドする。

回路中に過電流が通電すると、ブレード型ヒユーズ゛７
の細いヒユーズ体３３が溶断する。

この時は取り外し別個のブレード型ヒユーズ７を新らた
にメス型ターミナル３０．３１に嵌着する。

スイッチケース８の可動接点収容室１３に回転体１６、
コイルスプリング２０、可動接点１９等を収容させ、固
定接点基板２２にブレード型ヒユーズ７を嵌着して、メ
ス型ターミナル３０ 、３１を前記スイッチケース８の
メス型ターミナル収容室１２に収容させると共に可動接
点収容室１３に嵌め込み四角筒９の係合孔２３に係止突
起２４を係止させて固定する。

また、固定接点基板２２の外面に突設したオス型ターミ
ナル２７，２８にコネクター３２を嵌着させる。

バックドア自動開閉電磁弁へ通電するときは、回転ノブ
１４を図示の回転方向に終端まで回転すると、回転ノブ
１４の回転に伴なって可動接点１９も回転し、可動接点
１９の突起接点ＡおよびＢは固定接点基板２２の固定接
点ＡおよびＢと当接し、電池Ｅから供給された電流は、
コネクター３２、固定接点基板２２のオス型ターミナル
２８、メス型ターミナル３１．ブレード型ヒユーズ７の
金属導体ブレード片２９、細い金属片、金属導体ブレー
ド片２９、メス型ターミナル３０、導板２６、固定接点
Ａ、可動接点１９の突起接点Ａ、突起接点Ｂ、固定接点
基板２２の固定接点Ｂ、オス型ターミナル２７、コネク
ター３２と通電する。

回転ノブ１４を離すと図示されていない可動接点収容室
１３に収容されている回転軸１６のリターンスプリング
（図示せず）が作動して、回転軸１６は元の状態に復帰
し、可動接点１９の突起接点ＡおよびＢは固定接点基板
２２の固定接点ＡおよびＢと遊離し電流は遮断される。

本考案は、上述のようにスイッチケースに可動接点収容
室とこれと連接してメス型ターミナル収容室とを形成し
、ブレード型ヒユーズを嵌着させるメス型ターミナルを
固着した固定接点基板を、前記スイッチケースのメス型
ターミナル収容室にメス型ターミナルを収容させると共
に可動接点収容室に嵌め込み固定したブレード型ヒユー
ズを備えるスイッチであり、オプション電装品を装備し
ても、ヒユーズをスイッチと一体に組込むことができ、
別個のヒユーズホルダーも不要で、リード線、ワイヤハ
ーネスを適切に処理できる。

また、特別のヒユーズホルダーか′ないので車室内の美
感も良好である。

その上、従来の管状ヒユーズのようにスプリングの押圧
による面接触による接続でなく、刃状のブレード型ヒユ
ーズを嵌着させたもので車輛の走行振動等による接触不
良も確実に防止でき接続が良好である。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来の柱状ヒユーズを筒状ヒユーズホルダーに
保持した状態を示す斜視図、第２図はこの考案の原理を
示す回路図、第３図はこの考案の具体的な実施例を示す
分解斜視図、第４図は第３図の正面図、第５図は第３図
の固定接点基板の前方からの斜視図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイッチケースに可動接点収容室と、これと連接してメ
   ス型ターミナル収容室とを形成し、ブレード型ヒユーズ
   を嵌着させるメス型ターミナルを固着した固定接点基板
   を、前記スイッチケースのメス型ターミナル収容室にメ
   ス型ターミナルを収容させると共に可動接点収容室に嵌
   め込み固定したことを特徴とするヒユーズ一体組込みス
   イッチ。