JPS5847177Y2 - 自動車のボンネツトロツク機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車のボンネットをみだりに開放するこ
とができないようにしたボンネットロック機構に関する
ものである。

自動車のエンジンルームを覆うボンネットは外部から、
また運転席からロックバンドルを引張って開放すること
ができるようになっているけれども、いづれにしても誰
でも自由に開放できるようになっていることは、盗難防
止等の観点からいっても好ましくないことは自明のこと
である。

本案はボンネット開放機構にマイクロコンピュータを適
用し自動車々体の適宜の個所に配設した特定の数値、記
号等の組合せを知っている場合にのみボンネットを開放
することができるようにして濫りに開放されることがな
いようにしたボンネットロック機構に関するものである
。

添付の図面について本案の実施例について説明すると、
第１図符号１は運転席から操作できる位置にもうけたボ
ンネットロックバンドルで、これを引・張ることによっ
てワイヤ７を介してボンネット）ラッチ機構５が開放さ
れてボンネットを開くことができるようになっているも
のとする。

このような公知のものにおいて、本案にあっては、ワイ
ヤ７の中間適所に符号で示したワイヤロック機構６をも
うけるとともに、このロック機構６を特定のコードによ
ってのみ作動してワイヤ７を作動可能としたものである
。

第１図に示すように、たとえば゛自動車のドアの適所、
計器パネル等に１個ないし数個配置したドアスイツ２、
パネルスイッチ３等によって、特定のコードをマイクロ
コンピュータＭＣに入力したときのみ前記ロック機構６
を作動させる。

すなわち、あるコードをマイコンＭＣに入力したとき、
マイコンはホード記憶素子ＲＭによって所定コードと比
較的、予め設定したものと一致するときはマイコンＭＣ
の出力はアンプＡに印加された後ロック機構６に印加さ
れる。

ワイヤロック機構６は、たとえば第２図々示のような構
成とするのが好適である。

ボンネットロックバンドル１とボンネットラッチ機構を
連結するワイヤ７の適所にケーシング７１をもうけ、こ
の内部に両端をワイヤ７に固着した摺動板７２を摺動自
在に配設しである。

ケーシング７１にはソレノイドケーシング６２が固定し
てあって、この内部にソレノイド６１か“内蔵しである
。

ソレノイド６１の鉄芯６４は前記ケーシング７１を貫通
し、さらに延びて前記摺動板７２にもうけた孔７３に嵌
挿されている。

該鉄芯６４にはソレノイド固定部と鉄芯にもうけたカラ
ー６５との間にコイルばね６３が装着してあって該鉄芯
を常時外方に偏倚しておを、これによって鉄芯の先端は
常時摺動板７２の孔７３に嵌挿されている。

このような構成となっているから、ボンネットを閉威し
、ラッチ機構が鎖錠している場合には外部からも、計器
パネル等に取着されたロックバンドル１によってもボン
ネットを開放することができない。

これを開放するには、予め設定されたコードに従ってス
イッチ２，３等からマイコンＭＣ１比較記憶素子ＲＭ、
アンプＡを介してソレノイド６１を励磁し、ばね６３に
抗して鉄芯を摺動板７２の孔７３から抜脱した場合にの
み可能である。

なお図示のものにおいてはラッチ機構５をロックバンド
ル１からみてワイヤロック機構の先にもうけであるが、
ロックバンドル１に対してラッチ機構５をワイヤロック
機構６の手前にもうけることもで゛きることは自明で゛
ある。

本案は以上の構成を具備しているから、たとえば複数個
の数字の配列からなる特定のコードを知らないかぎりワ
イヤロック機構を解除できないので、鍵をもっていたと
してもみだりにボンネットを開くことができないので、
盗難ないしいたずらをされたりするおそれがなく好都合
である。

また本考案にあっては、ロックバンドルをロックするワ
イヤロック機構を、ワイヤ自体の任意の個所に取着する
ことができるから、車両内部の、他者がみだりに発見、
操作破壊しがたい個所に取りつけることができ、たとえ
ば、車両のキーの操作によってボンネットロック機構を
作動させるような公知のロック機構に比して他者に不当
に触れられるおそれを実質的に皆無に近くできるので実
用的効果が極めて高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案によるボンネットロック機構の説明図、第
２図は本案に用いるワイヤロック機構の実施例を示す断
面図である。 図中、符号 １・・・・・・ボンネットロックバンドル
、２．３・・・・・・コード設定スイッチ、５・・・・
・・ボンネットラッチ機構、６・・・・・・ワイヤロッ
ク機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車のボンネットラッチ機構と、これを操作するボン
   ネットロックバンドルとを接続するワイヤとをそなえて
   おり、このワイヤに孔を有する摺動板をワイヤとともに
   変位するように取着し、該摺板近傍に、常時鉄芯が前記
   孔に挿嵌される方向に偏倚されており、予め設定したコ
   ードを入力したときにのみ前記鉄芯を前記孔から抜脱す
   るソレノイドを配し、さらに該ソレノイドに前記設定コ
   ードによって人力させる手段をそなえた自動車のボンネ
   ットロック機構。