JPS5847032Y2 - 容器の内栓外し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、容器に被着した内栓を、洗壜機や充填機の前
工程時において自動的に外すようにした内栓外し装置に
関するものである。

従来各種壜等の容器においてはその内容物に応じ王冠、
スクリューキャップ等の汁栓を朴した後別の内栓を被着
することが行なわれているが、これらの容器を回収して
再使用する場合、これら内栓の除去作業が不可欠である
。

本考案は、この内栓除去作業を機械的に行なえるように
した装置を提案するもので、被搬送容器の上部に昇降可
能に設けた昇降体に内栓の把手爪を支持させるとともに
、この把持爪の拡縮動を昇降体とは別に作動する拡縮手
段で行なわせ、昇降体との協働作用にまり内栓を外すよ
うにしたものに係る。

以下図示実施例について説明すると、第１図、第２図に
おいて、昇降体１は、上部の筒状体１ａとこの筒状体１
ａの下部に一体に設けたシリンダ１ｂ、およびシリンダ
１ｂの下端に位置する一対のブラケツｌ−Ｉ Ｃからな
り、ブラケット１Ｃにはピン２によってそれぞれ把持爪
３が枢着されている。

把持爪３はピン２より上方の対向部分を滑らかな曲面か
らなる拡縮操作面３ａとしており、またこの把持爪３は
引張ばね４により互いに開く方向に付勢されている。

しかして、６は上記シリンダ１ｂ内に嵌めたピストン、
７はそのピストンロッドであって、ビス１〜ンロツド７
の下端は把持爪３の拡縮操作面３ａと当接する球状部７
ａとなっており、この球状部７ａと拡縮操作面３ａとの
当接位置で把持爪３の開き角度が規制される。

８は作動室９へ圧縮空気を導入するためのエアホース、
１０はピストン６の戻しばねである。

また、１１ま昇降体１のシリンダ１ｂ外周に摺動可能に
嵌められ、ブラケット１Ｃおよび把持爪３を覆うカバー
であって、このカバー１１の下端開口部１１ ａはピス
トンロッド７の球状部７ａとともに把持爪３の最大開き
角度を規制し。

ており、かつこのカバー１１は第１図に示すようにその
下降端において把持爪３のすべてを覆うようにしている
。

上記構成に係る本装置は、内栓２０を被着した容器２１
に対し、第１図に示す状態の昇降体１が下降する。

するとまずカバー１１の下端が容器２１の上端に接して
下降を規制されるが、このカバー１１に対し摺動可能な
昇降体１かさらに下降すると、把持爪３か゛容器２１の
口、すなわち内栓２０内に第１図に鎖線で示すように進
入する。

このとき把持爪３は最大開き角度を保持している。

そして予め定めた距離だけ昇降体１が下降すると、次い
でエアホース８から作動室９に圧縮空気が送られ、ピス
トン６およびピストンロッド７が下降して球状部７ａが
両拡縮操作面３ａ間に押圧される結果、第２図に示すよ
うに一対の把持爪３の間隔が縮少し、内栓２０を内方に
押し潰す形でこれを把持することになる。

したがって作動室９内に圧縮空気を導入したまま昇降体
１を上昇させると、内栓２０は把持爪３に把持されて容
器２１から外され、その後圧縮空気の導入を断って戻し
ば７２１０および引張ばね４により把持爪３を開けば内
栓２０が落下し、その結果カバー１１も第１図の下降端
に復帰して次の動作に備えることになる。

上記内栓外し作業は、通常容器２１の連続的な、または
間欠的は搬送中に行なわれるものであり、このため本装
置は容器搬送テーブルまたはコンベアと同期させて移動
させることが必要であるが、このような移動機構または
同期機構は、容器充填機、打栓機等で周知であるので、
その図示および説明を省略する。

そして上記実施例に示すように、カバー１１は把持爪３
の保護および安全性を確保するのに役立つとともに、ま
た内栓２０の解放時には自重によって下降端迄落下する
ので、容器２１から外した内栓２０を極めて確実に把持
爪３から離すことができる利点がある。

なお、把持爪３の先部に鉤部を設けて把持を確実にし、
あるいは把持爪を内栓に貫通させた後拡縮動させて内栓
の把持解放を行なうことも可能である。

この場合、昇降体の上昇過程において、外した内栓と当
接する固定部材を設け、内栓の把持爪からの確実な離脱
を図ることが好ましい。

さらに把持爪は二本以上の適当な本数とすることができ
、この把持爪を拡縮する手段は、各種のカムによる他、
周知のリンク機構等によっても得ることができる。

また、カバー１１の下端開口部１１ ａには、図示のよ
うに、二つ割れで対向中央部に把持爪３の拡縮揺動を許
可する隙間を介在させた栓体が突出固定され、容器２１
の口部を把持爪３の爪位置に案内できるようにしている
。

以上述べた通り本考案に係る内栓外し装置は、昇降体に
支持した把持爪およびこの把持爪を拡縮させる拡縮手段
とによって容器に被着した内栓を除去できるものである
から、洗場機、充填機等の前工程に配して能率的な作業
を行なうことができる。

特に、上記把持爪の周囲を覆うカバーを上記昇降体に摺
動自在に保持させるとともにこのカバーの下端開口部を
介して上記把持爪を出没可能に挿通支持させるようにし
ているため、このカバーにより把持爪を保護し得るとと
もに作業の安定性を確保するのに役立ち、かつこのカバ
ーは内栓解放時に自重により落下してその下端開口部を
把持爪に把持された内栓に衝接させこれを確実に離脱落
下させ得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はともに本考案に係る容器の内栓外し装
置の実施例を示す縦断面図で、第１図は昇降体の上昇状
態、第２図は下降状態をそれぞれ示している。 １・・・・・・昇降体、３・・・・・・把持爪、３ａ・
・・・・・拡縮操作面、６・・・・・・ピストン、７・
・・・・・ピストンロッド、７ａ・・・・・・球状部、
１１・・・・・・カバー、１１ａ・・・・・・下端開口
部、２０・・・・・・内栓、２１・・・・・・容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被搬送容器の上部で昇降する昇降体、この昇降体に支持
   され、上記容器に被着した内栓の把持位置と解放位置と
   に拡縮可能な相対向する複数の把持爪、上記昇降体とは
   独立に作動して上記把持爪を拡縮させる拡縮手段、およ
   び上記把持爪の周囲を覆って上記昇降体に摺動自在に保
   持され、下端開口部を介して上記把持爪を出没可能に挿
   通支持するカバーを備えてなる容器の内栓外し装置。