JPS584684B2 - 浴剤 - Google Patents

浴剤

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JPS584684B2
JPS584684B2 JP52098259A JP9825977A JPS584684B2 JP S584684 B2 JPS584684 B2 JP S584684B2 JP 52098259 A JP52098259 A JP 52098259A JP 9825977 A JP9825977 A JP 9825977A JP S584684 B2 JPS584684 B2 JP S584684B2
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bath
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starch
oil
fragrance
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伊藤誠
今関和泉
斉藤吉竹
天野勝彦
平野智
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Tsumura and Co
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Tsumura Juntendo Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は浴剤、特に持続性のある香気効果を有する浴剤
に関するものである。
すなわち、本発明は澱粉および/または穀粉、澱粉およ
び/または穀粉と膨張剤との混合物、澱粉および/また
は穀粉と糊料との混合物、澱粉および/または穀粉と膨
張剤および糊料との混合物よりなる群から選ばれる原料
に水を加えて造粒し、ついでこれを3〜55μの長波長
赤外線を照射することにより加熱乾燥して得た顆粒状物
質に液状の浴剤香料を吸蔵させたものを添加した浴剤で
ある。
従来浴剤に用いられている浴剤香料は一般に香気成分の
発する芳香により浴者に精神的なくつろぎを与えるもの
であって、入浴効果の補助要素として浴剤には不可決な
成分となっている。
一般に浴剤として用いられている香料は、液体もしくは
粉末状のものであり、これらは次のような欠点を有して
おり、種々の点において充分なものとは言い難い。
液体香料は、その本来の性質として一般に易揮発性で引
火性が大きく、油溶性であって、水に対する溶解性が小
さく、且つ粘着性を示すため、香料として液体香料を含
有する浴剤を湯水中に投入した場合には、液体香料は湯
水全体に分散せず、しかも表面に浮上して揮発逸散する
ため芳香の持続性が小さいという欠点がある。
また液体香料を用いる浴剤の製造においては、製剤調合
時基材粒子が集合して、流動性を失い、そのため充填、
包装の際に輸送管に詰まったり正確な秤量が困難となり
、又容器材質を溶解、膨潤し易いため取り扱いあるいは
保存が難かしく、更には浴剤基材の表面に付着露出して
光や酸素による褐変あるいは酸化分解等を起すなどの欠
点がある。
一方、粉末香料は、揮発性、引火性および粘着性は液体
香料に比して改善されるが、香料自体の水に対する溶解
性は改善されず、相変わらず充分ではい。
さらに液体の浴剤香料をマイクロカプセル化した場合も
カプセルのフイルムが溶解すると同時に香料が一気に露
出した状態となり、また無水珪酸等へ液体の浴剤香料を
吸着せしめた場合にも、無水珪酸等は水の吸着能が強い
ため水を吸着し吸着香料を一気に放出する状態となる。
すなわちこのような方法によっても香料の逸散性を抑制
することは困難である。
本発明者は、浴剤香料の有するかかる欠点を解決し、特
に香料の揮散、逸散を抑制し、持続性のある香気効果を
有する浴剤を開発すべく鋭意研究した結果、澱粉および
/または穀粉、澱粉およびまたは穀粉と膨張剤との混合
物、澱粉および/または穀粉と糊料との混合物、澱粉お
よび/または穀粉と膨張剤および糊料との混合物よりな
る群から選ばれる原料に水を加えて造粒し、つづいてこ
れを3〜55μの長波長赤外線を照射することにより加
熱乾燥して得た顆粒状物質に液状の浴剤香料を吸蔵させ
たものを浴剤原料に添加することにより、上記した欠点
のない持続性ある香気効果を有する浴剤が得られること
を見出し本発明に弼漣したものである。
本発明において、液状の浴剤香料を吸蔵させる顆粒状物
質の原料としては、(1)澱粉、(2)穀粉、(3)澱
粉と穀粉の混合物、(4)澱粉と膨張剤の混合物、(5
)穀粉と膨張剤の混合物、(6)澱粉と穀粉と膨張剤の
混合物、(7)澱粉と糊料の混合物、(8)穀粉と糊料
の混合物、(9)澱粉と穀粉と糊料の混合物、(10)
澱粉と膨張剤と糊料の混合物、(11)穀粉と膨張剤と
糊料の混合物、(12)澱粉と穀粉と膨張剤と糊料の混
合物がある。
そして澱粉としては、例えばとうもろこし澱粉馬鈴薯澱
粉等が、穀粉としては、例えば小麦粉、米粉等が、膨張
剤としては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アン
モニウム等が、糊料としては、例えば繊維素グリコール
酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等が具体例として
挙げられる。
上記の顆粒状物質は通常次のようにして製造する。
上記した原料から適宜選択した澱粉、または穀粉、ある
いはこれらの混合物、あるいはまたこれらに膨張剤また
は/および糊料を加えた混合物に、まず水を加えて加水
物の水分が15〜50%となるようにし、次いで例えば
湿式破砕造粒方法あるいは押出し造粒方法等の造粒方法
により造粒する。
次にこれらの造粒物を例えば赤外線乾燥装置などを用い
3〜55μの長波長赤外線を照射することにより加熱乾
燥する。
このようにして得た顆粒状物質は吸油性にすぐれたもの
である。
次にその製造の一例を示す。
とうもろこし澱粉4kgに炭酸水素アンモニウム50g
を水1kgに溶解した炭酸水素アンモニウム溶液を加え
て攪拌混合し、次いでこの加水物を湿式破砕造粒機にて
造粒した。
次にこの造粒物を長波長赤外線ヒーターを用いて3〜5
5μの長波長赤外線を照射して水分が8%になるまで乾
燥し、さらに20メッシュの篩を通過しないものは除去
して顆粒状物質を得た。
この顆粒状物質の吸油性は第1表の通りであって、比較
粉体としてのとうもろこし澱粉はこの顆粒状物質に比べ
て吸油性の劣ることがわかる。
吸油量はJISK5101吸油量測定法に準じて測定し
たものである。
なお、上記顆粒状物質を製造する場合に、膨張剤を添加
するのは、顆粒状物質の乾燥効率をよくし、かつ吸油性
を向上させるためであり、また糊料を添加するのは、造
粒の際に必要以上の熱および圧力を加えずして造粒する
ためであって、澱粉あるいは穀粉の種類に応じてこれら
膨張剤、糊料の種類、添加量を適宜選択して用いること
が望ましい。
また、上記の造粒物に3〜55μの長波長赤外線を照射
するのは、この長波長赤外線は途中何ら伝達媒体を置く
ことなしに造粒物に電磁波の形で熱を移動し、直ちに熱
エネルギーに変換され、澱粉および穀粉が本来もつ性質
を変えることなく、極めて効率よく加熱乾燥でき、しか
も併せて殺菌することができるためである。
そして55μ以上の長波長赤外線を照射しても、それ以
上乾燥効率はよくならない。
つぎに本発明で使用する浴剤香料としては、ジャスミン
油、ローズ油、ラベンダー油、ライム油、ユズ油、ミカ
ン油、オレンジオイル、ペチグレンオイル、ネロリーオ
イル、マンダリンオイル、ベルガモットオイル、ベチバ
ー油、パインニードル油、ヒノキ油、ショウブ油、ヒヤ
シンスオイル、ジョンキルオイル、サンダルウッドオイ
ル、ゼラニウム油等の天然香料、または例えばリモネン
、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、ターピ
ネオール、ボルネオール、ベンジルアルコール、フエニ
ルエチルアルコール、シンナミツクアルコール、リナリ
ールアセテート、ゲラニールアセテート、タービニール
アセテート、ベンジルアセテート、メチルシンナメート
、メチルサリシレート、メチルアントラニレート、シト
ラル、ベンズアルデヒド、フエニルアセトアルデヒド、
アニスアルデヒド、アセトフエノン、バニリン等の合成
香料のような一般に浴剤香料として用いられるものが挙
げられ、これらの内から適宜選択した香料が使用される
本発明において、浴剤香料が液体の場合は、上記顆粒状
物質に直接吸蔵せしめてもよく、また例えばアルコール
、アセトン、グリセリン、プロピレングリコール等の溶
剤で希釈して吸蔵させてもよい。
また浴剤香料が固体の場合は、上記のような溶剤に溶解
させて液状とした後、吸蔵させる。
そして液状の浴剤香料を吸蔵させる方法としては、液状
の浴剤香料を上記顆粒状物質に均一に吸蔵させることが
できる方法であれば、いかなる方法でもよく、例えばリ
ボン型ミキサー、連続噴流混合機等を用いて両者を混合
することにより液状の浴剤香料を吸蔵させることができ
る。
上記顆粒状物質は液状の浴剤香料を倍量吸蔵することが
できるが、吸蔵後の顆粒状物質の流動性をほどよく保つ
ためには、上記顆粒状物質に液状の浴剤香料を20〜4
0%を吸蔵させることが好ましい。
本発明の浴剤は、上記顆粒状物質に液状の浴剤香料を吸
蔵させたものを浴剤香料とする以外は、一般に浴剤成分
として用いられている成分、たとえば無機塩類、有機酸
類およびその塩類、生薬類油脂類、アルコール類、多価
アルコール類、陰イオン界面活性剤、両性イオン界面活
性剤、エステル類、その他を適当に含むことができ、さ
らに必要に応じて殺菌剤、防腐剤、色素などを添加する
ことができる。
また本発明の浴剤は、上記顆粒状物質に液状の浴剤香料
を吸蔵させたものを浴剤香料として用いる以外は、一般
の浴剤の製造法に従って製造することができる。
本発明の浴剤を浴湯中に加えると、上記顆粒状物質は分
散性が良好であるため、香気成分を保持したまま浴湯中
に均一に分散し、香気成分を浴湯水中に徐々に放つので
、本発明の浴剤は香気を容易に逸散してしまうことなく
、香気を長く保持する。
そしてまた上記顆粒状物質は浴湯水を濁らせず、浴者に
不快感を与えることもない。
次に本発明の浴剤が香気の持続性および質において極め
てすぐれたものであることを試験例をあげて説明する。
下記第2表に記載の組成のA,B,CおよびD(本発明
の浴剤)の4つの試料を各0.5g/180mlの割合
で40±1℃の恒温温湯中に溶解し、経時的に芳香の強
さ(Vo)および芳香の質(S)を10名のパネルで官
能的に試験した。
その結果を第3表に示す。
なおレモン油はレモンの果皮を圧搾して得た精油分であ
る。
なおまた、第3表におけるVoは100を基準として香
気の強さ(香気の発散)を下記の数値で表わしたもので
あり、数値の大きい程香気の強さが強いことを示す。
100〜81:激しい匂い、80〜61:強い匂い、6
0〜41:中程度の匂い、40〜21:はっきりと感じ
られる匂い、20〜1:やつと感じ得る程度の匂い、0
:匂いなし。
またSはレモン油の質をカンキツ系香気の新鮮さで示し
、5:非常に新鮮、4:新鮮、3:普通2:新鮮さ稍劣
る、1:新鮮さ劣るを表わす。
第3表に示す結果から、本発明の浴剤Dは他の浴剤A,
BおよびCに比べて香気の強さ、質(新鮮さ)および持
続性の点において非常にすぐれていることがわかる。
なお、代表例として、柑橘系の香りを持ち、香り立ちが
よく、匂いが揮散しやすいレモン油を用いる試験例を挙
げたが、ローズ油、ジャスミン油等を用い上記試験例と
同様な操作で行なった試験においても、レモン油を用い
た場合と同等な結果が得られた。
上述したように、本発明の浴剤は、浴湯中に加えたとき
、浴剤香料の香気を新鮮にかつ長く保持するので、非常
に有用である。
以下、実施例を示して本発明を説明するが、本発明はこ
れにより制限されるものではない。
なお実施例中、部は重量部である。
実施例1 とうもろこし澱粉100.00部に膨張剤炭酸水素アン
モニウム1.25部を水25.00部に溶解した炭酸水
素アンモニウム溶液を加えて攪拌混合し次いでこの加水
物を湿式破砕造粒機にて造粒した次にこの造粒物を長波
長赤外線ヒーターを用いて3〜55μの長波長赤外線を
照射して水分が8%になるまで乾燥し、さらに60メッ
シュの篩を通過しないものは除去した。
このようにして得られたとうもろこし澱粉の顆粒状物質
50.00部にジャスミン油5.00部を加え混合機で
攪拌させながら吸蔵させた。
次に上記のようにして得たとうもろこし澱粉の顆粒状物
質にジャスミン油を吸蔵させたもの15.00部、炭酸
水素ナトリウム40.00部、塩化ナトリウム42.5
0部、およびホウ酸2.50部を混合機に入れ、15分
間混合した。
混合粉体を取り出し打錠機で圧縮成形して錠剤浴剤を得
た。
実施例2 小麦粉100.00部に水24.00部を加えて攪拌混
合し、次いでこの加水物を湿式破砕造粒機にて造粒した
次にこの造粒物を長波長赤外線ヒーターを用いて3〜5
5μの長波長赤外線を照射して水分が8%になるまで乾
燥し、さらに80メッシュの篩を通過しないものは除去
した。
このようにして得られた小麦粉の顆粒状物質50.00
部にユズ油6.50部を加え混合機で攪拌させながら吸
蔵させた。
次に上記のようにして得た小麦粉の顆粒状物質にユズ油
を吸蔵させたもの20.00部、硫酸ナトリウム38.
50部、セスキ炭酸ナトリウム38.50部、および硫
酸アルミニウム3.00部を混合機に入れ15分間混合
して、粉末状浴剤を得た。
実施例3 とうもろこし澱粉100.00部とウルチ米粉18.0
0部に水30.00部を加えて混合攪拌し、次いでこの
加水物を湿式破砕造粒機にて造粒した。
次にこの造粒物を長波長赤外線ヒーターを用いて3〜5
5μの長波長赤外線を照射して水分が8%になるまで乾
燥し、さらに20メッシュの篩を通過しないものは除去
した。
このようにして得られたとうもろこし澱粉・ウルチ米粉
の顆粒状物質50.00部に、合成香料を用いてつくっ
た液状のライラック調香料450部を加え混合機で攪拌
させながら吸蔵させた。
別に塩化ナトリウム45.00部にセスキ炭酸ナトリウ
ム55.0部を加えて混合し、ついでこれらにあらかじ
め調製した2%のカルボキシメチルセルロース溶液20
.00部を加えて10分間練合した。
この練合物を取り出し、押出し造粒機で造粒し、60℃
の熱風乾燥で15分間乾燥した後、60メッシュの篩を
通過したものは除去し、顆粒状浴剤成分とした。
この顆粒状浴剤成分75.00部と上記のようにして得
たとうもろこし澱粉・ウルチ米粉の顆粒状物質に液状の
ライラック調香料を吸蔵させたもの25.00部を混合
機に入れ、10分間混合して顆粒状浴剤を得た。
実施例4 馬鈴薯澱粉100.00部に糊料カルボキシメチルセル
ロース2.00部を加えて混合し、さらに水26.00
部を加えて攪拌混合した後、この加水物を湿式破砕造粒
機にて造粒した。
次にこの造粒物を長波長赤外線ヒーターを用いて3〜5
5μの長波長赤外線を照射して水分が8%になるまで乾
燥しさらに60メッシュの篩を通過しないものを除去し
た。
このようにして得られた馬鈴薯澱粉の顆粒状物質50.
00部に合成香料を用いてつくった液状のローズ調香料
5.50部を加え混合機で攪拌させながら吸蔵させた。
次に上記のようにして得られた馬鈴薯澱粉の顆粒状物質
に液状のローズ調香料を吸蔵させたもの5.00部に塩
化ナトリウム51.60部、セスキ炭酸ナトリウム40
.00部、青色1号0.25部、ポリビニルピロリドン
0.15部、および無水珪酸にジャスミン油を吸着させ
て得た粉末香料3.00部を加え、10分間混合して粉
末状浴剤を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 澱粉および/または穀粉、澱粉および/または穀粉
    と膨張剤との混合物、澱粉および/または穀粉と糊料と
    の混合物、澱粉および/または穀粉と膨張剤および糊料
    との混合物よりなる群から選ばれる原料に水を加えて造
    粒し、ついでこれを3〜55μの長波長赤外線を照射す
    ることにより加熱乾燥して得た顆粒状物質に液状の浴剤
    香料を吸蔵させたものを添加した浴剤。
JP52098259A 1977-08-18 1977-08-18 浴剤 Expired JPS584684B2 (ja)

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