JPS5846705Y2 - 洗面ボックス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗面器を出し入れ自在にせしめて室内空間を有
意義に利用出来る様にせしめた洗面ボックスに関するも
のである。

従来、居住空間において洗髪、洗顔の用をなす洗面器は
所定の空間内に配置されていたが、合理性及び装飾性を
尊ぶ現在においてはもはや洗面器は既存の場を離れ、既
成の形を変え装飾性及び合理性を伴って寝室、化粧室等
の空間にまで進出して来ている。

然るにかかる洗面器はその装飾性がためにその合理性を
欠き種々の欠点を生ぜしめているのが現状である。

即ち、寝室、化粧室等の空間への進出と共に洗面器は種
々の装備品と共にボックス内に収納されるため、セント
ラルヒーティング化された室内に四季を通じて蔓るゴキ
ブリ等がその装飾化されて開閉出来ない箱体内に巣喰う
ことになるのである。

又室内への搬入時においても洗面器にボックスの重量が
嵩み、ややもすると搬入に難を要し化粧板にて形成した
ボックスや家具の表面を傷つけることになるのである。

上述のことはかかる洗面ボックスの使用を必須とする理
髪店及び美容室にても生じる欠点である。

又従来出し入れ自在なる洗面器を備えた洗面ボックスは
、第５図乃至第６図に図示する様に洗面器ａの両側を支
点Ｐにて枢支せしぬ、該支点ｐを中心とする回転運動に
て洗面器を出し入れする機構であった。

ここにおいて第５図は支点ｐを洗面器ａの後方に設定せ
しめたものであり、これによって洗面器ａの前方突出量
りか゛多くなるので洗面器ａの上面を有効的に活用出来
るが、反面洗面器の使用高さｈは椅子との関係上所定高
さに設定せねばならないため、洗面器ａの収納時におい
ては高さ方向の収納スペースを多く要し、洗面ホックス
ｂの全高Ｈは必然的に高く設定せねばならなかった。

一方第６図は支点ｐ′を洗面器ａの略中央部に設定せし
めることにより洗面ボックスｂの全高Ｈ′の縮小化を図
らしめたものであるが、反面洗面器ａの前方突出量Ｌ′
が少なくなり洗面器ａの上面の活用面積が狭くなると共
に幅方向の収納スペースを多く要し、夫々一長一短であ
った。

本願は上記欠点に鑑み、洗面器の洗面ボックスへの取付
けを容易にせしめて互換性を高めると共に、洗面器の取
付部からの清掃の容易性を図り且つ重量を部分して洗面
ボックスの搬入の容易性を図ると共に洗面器の開閉機構
を特殊なガイド機構によらしめて洗面器の前方突出量を
多くすると共に収納時における高さ及び幅方向の収納ス
ペースの減少化するものにして、以下本考案実施の一例
を図面に基いて説明すると、１は箱形に形成された洗面
ボックス本体であって、その前面を開口して前面開口部
２を形成すると共に該前面開口部２内縁の洗面ボックス
本体１内両側面上に前方に開口する二条のガイド溝３
ａ 、３ ｂ、３ ａ’、３ ｂ’を形成し、上端には
起伏自在の上蓋４を装着せしめている。

５は上記前面開口部２と略同−形の前面板６に固着した
洗面器であって、その両側面上には２個のローラー７
ａ 、７ ｂ、７ ａ’、７ ｂ’を各々枢着せしめて
これをガイド溝３ ａ 、３ ａ’、３ ｂ 、３ ｂ
’（７）開口部１０．１０’、１３．１３’から着脱自
在に嵌入すると共にガイド溝３ ａ 、３ ａ’、３
ｂ 、３ ｂ’内にて洗面器５を開閉自在に摺動規制せ
しめる様にして洗面ボックス本体１に支持せしめている
。

８は一端を洗面器５の側面に枢支せしめ他端を洗面ボッ
クス本体１の上蓋４に着脱自在に枢支せしめたリンクで
ある。

洗面ボックス本体１内両側面上に形成したガイド溝３
ａ 、３ ｂ、３ ａ’、３ ｂ’はレールプレー １
−９．９’を当該部分に貼着して形設されており、ガイ
ド溝３ａ、３ａ’は前面開口部２へ向って上方傾斜状に
移行する様にして上方へ弧を張るが如く均一幅に切欠形
成すると共に前面に開口部１０．１０’を形成し、後方
下部にはストッパ一部１１を形成し、且つ開口部１０．
１０’の手前下縁位置にガイド溝３ ａ 、３ ａ’の
略÷幅の半径を以って下方へ弧を張る円弧状の凹部１２
を形成しており、又ガイド溝３ ｂ 、３ ｂ’はガイ
ド溝３ ａ 、３ ａ’の下方に位置し前面開口部２へ
向って下方傾斜状に移行する様にして後方へ弧を張るが
如く切欠形成すると共に前面に開口部１３゜１３′を形
成し、後方上部にストッパ一部１４を形成し、該開口部
１３の上縁をストッパ一部１４にガイド溝３ ｂ 、３
ｂ’の短手幅分を残して前方上部へ拡開せしめている
。

上蓋４は洗面ボックス本体１の後壁１５上端より少許前
方へ渉らしめた上壁１６の前端にヒンジ部１７を介して
回動自在に装着されている。

ローラー７ａ 、７ ｂ、７ ａ’、７ｂ’は洗面器５
の両側面上に枢着されており、ローラー７ ａ 、７
ａ’はレールブレー１−９．９’のガイド溝３ａ、３ａ
’内にて回輪自在に規制され、ローラー７ ｂ 、７
ｂ’はガイド溝３ｂ、３ｂ’内にて回輪自在に規制され
ている。

ローラー７ａ、７ａ’と７ｂ、７ｂ’（７）配設位置ハ
ローラー７ａ、７ａ’がガイド溝３ａ、３ａ’の凹部１
２に位置したとき、ガイド溝３ｂ、３ｂ’のストッパ一
部１４にローラー７ｂ、７ｂ’が位置し、又ローラー７
ａ、７ａ’がガイド溝３ ａ 、３ ａ’のストッパ一
部１１に位置したとき、ガイド溝３ ｂ 、３ ｂ’下
縁前部の係止部１８にローラー７ ｂ 、７ ｂ’が位
置するよう配設されている。

そコテ、ローラー７ａ、７ａ’がスｌ−ツバ一部１１に
て又ローラー７ｂ、７ｂ’が係止部１８にて同時に支持
され、前面板６を以って前面開口部２を閉塞せしめた状
態にある洗面器５を前方へ引き倒せば、ローラー７ａ、
７ａ’はガイド溝３ ａ 、３ ａ’内を移動して凹部
１２内に係止され、同時にローラー７ｂ、７ｂ′もガイ
ド溝３ ｂ 、３ ｂ’内を移動してストッパ一部１４
にて係止されるので、洗面器５の回転中に洗面器５０重
心が移動して洗面器５が前方へ回転しようとしても、洗
面器５は当該位置にて静止するのである。

又逆に洗面器５を後方へ引き起こせば、洗面器５の重心
は洗面器５を後方へ回転しようとする位置に移動するが
、その運動をローラー７ａ、７ａ’を係止するガイド溝
３ ａ 、３ ａ’内のストッパ一部１１が、又ローラ
ー７ｂ、７ｂ’を係止する力゛イド溝３ｂ、３ｂ’の係
止部１８が規制せしめるので、洗面器５は前面板６を以
って前面開口部２を閉塞せしめた状態で静止するのであ
る。

ｊアク８は一端を洗面器５の側面に配したローラー７
ａ 、７ ａ’の枢着部分に枢着せしめ、他端を上蓋４
の下面両側縁下端部の突出＠１９先端に枢支せしめた軸
２０に着脱自在に軸着せしめて、洗面器５の起伏に応じ
て開閉するよう係連されており、その全長を前方上部へ
弧を張らしめて形成している。

尚、２１は洗面器５の排水口（図示せず）から導設せし
めた蛇腹状の伸縮自在な排水筒であって、基端部に突片
２２を有せしめて、該突片２２を排水管２３に切欠した
切り欠き口２４及び排水管２３の上縁部に嵌入されたリ
ング２５の間隙部２６内下方へ挿入せしめており、該リ
ング２５の回転による間隙部２６の移動によって、排水
管２３から排水筒２１が外れるのを防止せしめられてい
る。

要するに本考案は、洗面ボックス本体１の前面開口部２
内両側面上に、前面開口部２へ向って上方傾斜状に移行
すると共に前面に開口部１０．１０’を形成し、該開口
部１０．１０’の手前下縁位置に部１２を形成せしめて
成るガイド溝３ ａ 、３ ａ’と、前面開口部２へ向
って下方傾斜状に移行すると共に前面に開［１部１３．
１３’を形成せしめて成るガイド溝３ｂ、３ｂ′を形成
せしめ、前面開口部２と略同−形の前面板６に固着した
洗面器５の両側面に各々２個のローラー７ ａ 、７
ａ’、７ ｂ 、７ ｂ’を枢着せしめてこれをガイド
溝３ ａ 、３ ａ’、３ ｂ 、３ ｂ’）開口部１
０．１０’。

１３．１３’から着脱自在に嵌入すると共にガイド溝３
ａ 、３ ａ’、３ ｂ 、３ ｂ’内にて開閉自在に
摺動規制せしめ、洗面器５の開口使用時にはローラー７
ａ、７ａ′がガイド溝３ａ、３ａ’の部１２内に係止さ
れると共にローラー７ｂ、７ｂ’か′ガイド溝３ｂ、３
ｂ’の後方上部のストッパ一部１４に係止される様にし
、一方洗面器５の閉塞収納時にはローラー７ａ、７ａ′
が力゛イド溝３ ａ 、３ ａ’の後方下部のストッパ
一部１１に係止されると共にローラー７ｂ、７ｂ’か゛
ガイド溝３ｂ、３ｂ’の下縁前部の係止部１８に係止さ
れる様にせしめたので、洗面器５の収納状態から開１１
使用状態への移行は前面開口部２から前方へ上方傾斜状
に突出しながら水平状態になる様に回転する変則的な軌
道上を移行し、一方収納時には逆に下方傾斜状に棧行復
帰するため、開口使用時における洗面器５の前方突出量
を充分ならしめて上面活用面積の拡張化を図ることが出
来ると共に、洗面ボックス本体１の収納スペースを高さ
方向、幅方向共に縮小せしめることが出来、又前方へ開
口する二条のガイド溝３ ａ 、３ ｂ、３ ａ’、３
ｂ ’ノ規制よりローラー７ ａ 、７ ｂ、７ ａ
’、７ ｂ’を外せば、洗面器５は取り外し自在となる
のであり、それがために洗面器５が損傷した際にも容易
に取り替えができ且つ前面開口部２から洗面ボックス本
体］内部の清掃も可能となり、又洗面ボックス本体１の
搬入に際しても、洗面ボックス本体１から洗面器５を取
り外して重量を一分して搬入すれば、その搬入は容易と
なって搬入時における事故も軽減出来るので゛ある。

一方、一端を洗面器５の側面に枢支せしぬたリンク８を
洗面ボックス本体１の上端に形成した起伏自在の上蓋４
に着脱自在に枢支せしめたので、洗面器５を引き倒せば
上蓋４は上方へ開き、洗面器５を引き起こせば、上蓋４
は下方へ閉じ、未使用時における空間の無駄を除くこと
が出来ると共に外観上も洗面器１を隠蔽する前面板６と
共に洗面ボックス本体１を箱状の統一ある形と威し、そ
の装飾性を高めることができるのである。

一方、洗面器５を洗面ボックス本体１より取り外す際に
も、単に軸２０よりリンク８の一端を外すだけで可能と
なる等との実用的効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案実施の一例を示すものにして、第１図は洗面
ボックス本体の一部切欠き側面図、第２図はレールプレ
ー１−の側面図、第３図は排水筒と排水管の嵌入状態を
示す斜視図、第４図はリンクと軸の枢着部を示すＡ−Ａ
断面図である。 第５図、第６図は従来の洗面器の開閉機構を示す図であ
る。 １・・・・・・洗面ボックス本体、２・・・・・・前面
開口部、３ａ 、３ ｂ、３ ａ ’、３ ｂ’・・・
・・・ガイド溝、４・・・・・・上蓋、５・・・・・・
洗面器、６・・・・・・前面板、７ ａ 、７ ｂ、７
ａ’、７ｂ’・・・・・・ロー７−１８・・・・・・
リンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗面ボックス本体の前面開口部内両側面上に、前記開口
   部へ向って上方傾斜状に移行すると共に前面に開口部を
   形成し該開口部の手前下縁位置に四部を形成せしめて成
   るガイド溝と、前面開口部へ向って下方傾斜状に移行す
   ると共に前面に開口部を形成せしめて成るガイド溝を形
   成せしめ、前面開口部と略同−形の前面板に固着した洗
   面器の両側面に各々２個のローラーを枢着せしめてこれ
   を両刃゛イド溝の開口部から着脱自在に嵌入すると共に
   両ガイド溝内にて開閉自在に摺動規制せしめ、洗面器の
   開口使用時には一方のローラーが一方のガイド溝の凹部
   内に係止されると共に他方のローラーが他方のガイド溝
   の後方上部のストッパ一部に係止される様にし、一方洗
   面器の閉塞収納時には一方のローラーが一方のガイド溝
   の後方下部のスＩ・ツバ一部に係止されると共に、他方
   のローラーが他方のガイド溝の下縁前部の係止部に係止
   される様にせしめ、且つ一端を洗面器の側面に枢支せし
   めたリンクを洗面ボックス本体の上端に形成した起伏自
   在の上蓋の突出腕に着脱自在に枢支せしめたことを特徴
   とする洗面ボックス。