JPS5846494Y2 - 車輌用灯具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車輌用灯具に関する。

従来、この種の灯具の点灯又は消灯のためには特別のス
イッチを設け、これを入・切することにより点灯や消灯
を行う構成にしていた。

ところが従来のかかる灯具では、スイッチ単体を購入す
る必要があり従ってコスト高になる。

またスイッチケースが大きくなって、スペース的にも不
利である。

がっ、スイッチの位置などにより、スイッチの使用制限
もある。

このため、スイッチ部品を直接灯具のハウジング等に組
込んだ構成のものが考えられ、その場合例えば第１図に
示す如きスイッチ部品を灯具内に組込むことが考えられ
る。

これは蓋ａに突片すを設けて、蓋ａを開いた時は２つの
スイッチコンタク）ｃ、ｄが互いに接触して回路に通電
され点灯するが、蓋ａを閉じるとスイッチコンタクトｃ
、ｄの間に突片すが入って両者を離し、もって回路を切
るように構成したものである。

ががるスイッチ部品を灯具内に組込めば、灯具を用いる
時には蓋ａを開けてこれを点灯し、不要時には蓋ａを閉
めて消灯するようにできるわけである。

しかしながらかかる構成では、入・切の度にコンタクト
ｃ、ｄ自身が弾性的に変形するので摩耗が早く、又弾性
復元力が減衰してスイッチの用を果たさなくなることが
ある。

従って信頼性が乏しくなるという問題か゛ある。

上記事情に鑑み、本考案は、スイッチ部品自体を灯具に
組込むことにより特別なスイッチスペースを要さずコス
ト的にも安く、部品点数も少なくて構成が簡明であり灯
具形状に合わせて設定出来るとともに、しかも上記従来
例の如きスイッチ部の摩耗や信頼性における不安を解消
した有利な車輌用灯具を提供することを目的とする。

以下図面を参照して本考案の実施の一例について説明す
る。

本例は本考案の灯具を自動車用室内灯に適用したもので
あり、車室天井などに配設して使用するものである。

即ち本考案の灯具は、灯体１を収納するハウジング２と
、このハウジング２に軸着されて開閉自在にハウジング
２の開口を覆うカバー３とを備えている。

このカバー３には更にレンズ４が取付けられているが、
このレンズ４はカバー３がハウジング２の開口を覆って
いる時つまりカバー３が閉じられている時はハウジング
２内に収納され、一方力バー３が開かれた時には灯体１
からの光を被照射部に通す光透過部としての役割を果た
すように構成する。

本例にあっては、図示の如くレンズ４はカバー３のハウ
ジング１との軸着部とは逆の端辺がわに取付け、かつレ
ンズ４は概ねカバー３の長さを半径とする円柱の一部を
なす形状にしてハウジング１の内部がわに向けて構成す
るのである。

このようにするとカバー３がハウジング１の開口を覆う
時つまり第４図の実線で示す状態にある時はレンズ４は
ハウジング１の内部に位置することになる。

一方、カバー３を第４図の仮想線の如く開いた時は、レ
ンゲ４は丁度ハウジング１の開口からカバ−３端辺にか
けて光透過部を構成するようになるのである。

なお本例ではレンズ４をカバー３に取付けるのには、カ
バー３に密着する取付部４１においてかしめ止めしてい
る。

本考案の灯具は、上記の如きカバー３の開閉に連動して
入・切されるスイッチ機構５を備えている。

このスイッチ機構５は、第５図及び第６図に特に明瞭に
示されるように、可動コンタクト５１と固定ターミナル
５２とを有している。

両者５１．５２の接触によりスイッチがオンするように
設定されているわけである。

この可動コンタクト５１はスプリング５３により常に固
定ターミナル５２方向に付勢されるように設ける。

但し、カバー３には切換え片６を形成して、カバー３が
ハウジング１の開口を覆っている時つまりカバー３を閉
じている時にはこの切換え片６が可動コンタクト５１を
スプリング５３の付勢力に抗して押圧して、この可動コ
ンタクト５１を固定ターミナル５２から離間せしめるよ
うに構成する。

カバー３か”ハウジング１から開かれた時は、この切換
え片６は可動コンタクト５１の押圧を止めるので、結果
的に可動コンタクト５１はスプリング５３により固定タ
ーミナル５２に押圧され、両者５１．５２が接触し、ス
イッチはオン状態となる。

従って、かかるカバー３と連動のスイッチ機構５を用い
ることにより、カバー３をハウジング１から開いた時に
は灯体１を点灯せしめ、この光はレンズ４から照射され
、一方力バー３を閉じて／’％ウジング１を覆ってしま
うとレンズ４も収納されると同時に灯体１も消灯する灯
具を得ることができるのである。

本例にあっては、更に詳しくは、固定ターミナル５２は
ベース７にリベット止めされた２つの極５２ａ、５２ｂ
から戒り、その自由端部が折曲されて接触部となってい
る。

一方、可動コンタクト５１は、担持片５１ ａに担持さ
れ、かつこの担持片５１ ａを支持しつつベース７の透
孔７１中を摺動自在に挿通するボルト５１ ｂと取付け
られている。

可動コンタクト５１は担持片５１ ａのベース７がわに
位置して、この可動コンタクト５１とベース７内面との
間にスプリング５３が介装されているのである。

一方、カバー３の切換え片６は担持片５１ ａの上面を
押圧するわけであり、カバー３が軸Ａを中心に回転して
ハウジング１から開かれた時に第６図仮想線で示すよう
に切換え片６は相持片５１ ａからややずれるようにな
って、コンタクト５１の押圧をやめ、これをターミナル
５２と接触させるのである。

なおりバー３の開閉に際しては、第７図に示すように、
レンズ４の側壁部４１にスプリング８を装着して、この
付勢力により開状態及び閉状態を保つようにし、どの状
態でもカバー３のがたつきが生じないようにする。

上述の如く本考案の車輌用灯具には、カバーの開閉に連
動して入・切されるスイッチ機構がそれ自体として備わ
っているものであるので、別部材のスイッチを用いる必
要がなく従ってコスト的にも有利であり、特別のスイッ
チケースがいらないのでスペースも小さくてすみ、スイ
ッチ使用のための制限というものもない。

しかも本考案の車輌用灯具はそれのみならず、スイッチ
機構は可動コンタクトを固定ターミナルに接触又は離脱
せしめて切換えをなすに際し、スプリングの付勢力とこ
れに抗してコンタクトを押圧するカバーの切換え片との
作用によるので゛、コンタクトやターミナル自体の変形
というのはなく、従って耐摩耗性は抜群に良く、かつ信
頼性がきわめて高いものである。

なお当然のことではあるが本考案は図示の実施例にのみ
限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来例を示す。 第２図乃至第７図は本考案の実施の一例を示し、第２図
は一部破断正面図、第３図乃至第７図は各々第２図にお
けるＩＩＩ −ＩＩＩ線、ＩＶ−ＩＶ線、Ｖ−Ｖ線、Ｖ
Ｉ−ＶＩ線、ＶＩＩ−ＶＴＩ線に沿う断面図である。 １・・・・・・灯体、２・・・・・・ハウジング、３・
・・・・・カバー、４・・・・・・レンズ、５・・・・
・・スイッチ機構、５１・・・・・・可動コンタクト、
５２（５２ａ 、５２ ｂ）・・・・・・固定ターミナ
ル、５３・・・・・・スプリング、６・・・・・・切換
え片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 灯体を収納するハウジングと、該ハウジングに軸着され
   て開閉自在にハウジングの開口を覆うカバーと、該カバ
   ーに取付けられてカバーがハウジングの開口を覆ってい
   る時はハウジング内に収納され一方力バーが開かれた場
   合には光透過部となるレンズと、カバーの開閉に連動し
   て入・切されるスイッチ機構とを備え、該スイッチ機構
   は可動コンタクトと固定ターミナルとを有するとともに
   可動コンタクトはスプリングにより常に固定ターミナル
   方向に付勢され、前記カバーがハウジングの開口を覆っ
   ている時はカバーの切換え片が前記可動コンタクトをス
   プリングの付勢力に抗して押圧しもって可動コンタクト
   を固定ターミナルから離間せしめ、一方力バーが開かれ
   た場合には可動コンタクトはスプリングにより固定ター
   ミナルに接触せしめられるように構成しもってカバーの
   開閉に伴って切換えがなされ得るように構成したことを
   特徴とする車輌用灯具。