JPS584637Y2 - スカム除去装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は下水処理装置における沈澱池の水面上に浮ぶス
カムを除去する装置に関し、スカム掻寄板の動力のみで
他の動力や外力を利用せずスカムと表層水を同時に流出
できるスカム除去装置を提案するものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は全体の構造を示し、１は沈澱池、
２は沈澱池１の中央に設けられた回転駆動軸であり、電
動減速機３を介して回転せしめられる。

４は回転駆動軸３の上部に設けられたセンターウェルで
あり、その周部から沈澱池水面相当レベルに位置するス
カム掻寄板５が軸２を中心とする半径方向に延設されて
いる。

６は沈澱池１の周縁部に設けられたスカムボックスであ
り、スカム掻寄板５の先端部分の移動軌跡の直下に位置
しており、底部に連結されたスカム排出管７はスカムピ
ット８に連通している。

そしてスカムボックス６の上面は開口され、常時水面下
に位置するように設定されている。

９は下端が沈澱池１の底面にほぼ接する位置に設けられ
た汚泥掻寄板であり、回転駆動軸２の下１部に取付けら
れて半径方向に延びるフレーム１０ド固定されている。

１１は沈澱池１の中央底部に設けられた汚泥ピントであ
る。

第３図および第４図はスカムボックス６の詳細構造を示
し、底部に例えばコーン形の重量弁１２を有し、該重量
弁１２．は、水平リンクレバー１３の先端にワイヤー１
４を介して懸垂され、常時はスカム排出管７との連通口
を閉塞している。

該水平リンクレバー１３はその中間部を横ピン１５を介
してスカムボックス６の内面に固定された支持アーム１
６に枢支され、そＱ他端に垂直リンクレバー１７の先端
が枢着されている。

該垂直リンクレバー１７の先端は水面上に導出され、押
えガイド１８が取付けられている。

該押えガイド１８は沈澱池１のスカム掻寄板移動方向に
対向する周方向に延長され、その先端が水面もしくはそ
れ以下に位置するように傾斜を付けられている。

次にその動作について説明する。

スカム掻寄板５は第１図に示されるように先端が遅れ勝
手になるように彎曲しており、回転駆動軸２を中心とす
る回転に伴って水面上のスカムがその先端部分に集めら
れるように構成され、集められたスカムはスカムボック
ス６の上方を通過するようになっている。

そしてスカム掻寄板５が押えガイド１８の傾斜面に乗り
上げた時に垂直リンクレバー１７は下動せしめられ、回
動せしめられる水平リンクレバー１３を介して重量弁１
２は上動開放せしめられる。

従ってスカム掻寄板５によりスカムボックス６上方に寄
せられて来たスカムは表層水と共にスカム排出管７を通
してスカムピット８に排出される。

なお弁は、コーン状の重量弁に限られるものではなく、
他の如何なる弁であっても使用可能である。

以上本考案によれば、スカム掻寄板がスカムボックス上
方にスカムを掻き寄せて来た時に、該スカム掻寄板の動
力によりスカムボックスの弁が開放せしめられ、スカム
が表層水と共に排出されるので、弁を開放するための別
の動力や外力を何等必要としない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図および第２図は
全体構成な示す平面図および縦断面図、第３図および第
４図は要部を示す一部断面正面図および断面側面図であ
る。 １・・・・・・沈澱池、′５・・・・・・スカム掻寄板
、６・・・・・・スカムボックス、７・・・・・・スカ
ム排出管、１２・・・・・・重量弁（弁）、１８・・・
・・・押えガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面開口部がスカム掻寄板の移動軌跡下の水面下に位置
   し、底部でスカム排出管に連結されたスカムボックスを
   沈澱池内に設け、その下動がスカムボックス底部に設け
   られた弁の開放に連動する押えガイドをスカムボックス
   上方の水面上に設け、該押えガイドのスカム掻寄板移動
   方向に対向する方向に延長された先端が水面もしくはそ
   れ以下に位置するよう′に前記押えガイドに傾斜を付け
   たことを特徴とするスカム除去装置。