JPS5846250Y2 - 交差杆用継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばパイプ製のビニルノ・ウスやフェンス及
び建築用足場合等のパイプ交差部分を連結するための交
差行用継手に関するものである。

従来の交差行用継手にはＵ字状に屈曲した折曲げ板を主
交差杆に引掛け、折曲げ板の相対応した側板部に副交差
杆を挿通するための係止孔と形成し、該係止孔の主文差
杆側又はその反対側に設けた溝に副交差杆と平行にくさ
び片を打込んで主副交差杆を圧接し、連結するようにし
たものや、あるいは、Ｕ字状に屈曲した折曲げ板の下端
に副交差杆を挿通するための切欠溝を設けるとともに、
切欠溝の両側の突片部を内向きに折り曲げてその折曲げ
部に板状のくさび片を水平に掛は渡して、圧入すること
により副交差杆を主交差杆に圧接するようにしたものが
ある。

しかし前者のものはくさび片を副交差杆に平行に接した
状態で・・ンマ等により打込むようにしているから、取
付は時に副交差杆がじゃまになり扱いにくく取付げに手
間がかかるばかりでなく、打込み時に時として副交差杆
をたたいて破損することがあった。

また後者のものは切欠孔が下向きに開口しており副交差
杆を落ちないよう手で支持しながらくさび片を嵌めなげ
ればならないから嵌めにくく手間がかかり、しかもくさ
び片を嵌め終えるまで副交差杆を手で支持しなげればな
らず、その取付は作業に労力を要し、しかも副交差杆を
外周の一箇所をくさび片により押圧しているから、副交
差杆ががたつきやすい等の欠点があった。

そこで本考案は、断面Ｕ字形の折曲げ板の両側板部に副
交差杆を嵌め込むための切欠孔の外端を係止溝の方向の
一側縁部に開口するように設けるとともに副交差杆を係
止孔の内端側へ付勢するためのくさび片を係止溝に交差
する方向に嵌め込むように形成するとともに、切欠孔内
端には押し込まれる副交差杆を係止溝側に案内する傾斜
案内部を形成することにより扱いやすく迅速に取付けら
れ且つ労力を軽減でき、しかも強固に固定できてがたつ
くこともないすぐれた交差行用継手を提供しようとする
ものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図〜第５図において１は交差行用継手であり、第１
図に示すようにパイプ製のビニールハウスＡのパイプ交
差部分Ｂの接続に用いている。

この交差行用継手１において、２は折曲げ板であり、交
差した一対の主副交差杆３，４のうちの上部の主交差杆
３に跨がって係合し得る係止溝５を上部に有する断面略
Ｕ字形に屈曲形成したものである。

そして折曲げ板２の係止溝５を挾んで相対応した一対の
側板部６，６には副交差杆４を嵌め込むための切欠孔７
，７を設けている。

この切欠孔７は外端７ａが側板部６の係止溝５の方向−
側縁部８に開口すべく設けており、また内端７ｂ下部に
は押し込まれる副交差杆４を係止溝５側に向けて上動す
るように案内するための傾斜案内部７ｃを形成している
。

さらに側板部６の切欠孔７の外端７ａを挾んで上下に相
対応した位置の上部側には主規制片９を側板部６の外面
側に直角に突設し、下部側には切欠孔７に平行な長孔１
０を有した副規制片１１を側板部６の外面側に直角に突
設している。

そして両側板部６．６の主副規制片９，１０と切欠孔７
の内端７ｂとの間には切欠孔７に嵌め込まれた副交差杆
４を切欠孔７の内端側に押圧付勢するためのくさび片１
２．１２を係止溝に略直角に交差する方向（下向き）に
嵌め込んでいる。

このくさび片１２．１２は上端が連続しており、下端１
２ａ、１２ａの一側縁部を下部にいくほど幅が狭くなる
ように斜めに切断し、その傾斜切断部１２ｂを匍征用の
ジグザグ面に形成している。

上記のように構成した交差杆用継手１にて主副交差杆３
，４を連結する場合は、先ず第５図に示すようにくさび
片１２．１２を外した状態から第２図、第３図に示すよ
うに折曲げ板２の係止溝５を主交差杆３に係合させ、次
に切欠孔７内に副交差杆４を嵌め込めば、副交差杆４が
切欠孔Ｉにより支受されて落下することがなく、従って
以後それを支える労力が不要である。

そしてくさび片１２．１２の下端１２ａ、１２ａを第２
図、第３図に示すように側板部６．６の副規制片１１，
１１０長孔１０，１０に嵌め込んで・・ンマ等により下
向きに打撃を与えて、さらに長孔１０，１０に強く圧入
すれば、くさび片１２゜１２の傾斜切断部１２ｂ、１２
ｂが長孔１０゜１０に傾面係合しているので、両くさび
片１２゜１２が切欠孔７，７の内端側に移動し、これと
ともに副交差杆４も同方向に移動するが、副交差杆４は
傾斜案内部７ｃに沿って押し上げられ、係止溝５とくさ
び片１２．１２との間で主副交差杆３゜４を挾圧し、両
者を連結する。

このとき副交差杆４は傾斜案内部７ｃに沿って押し上げ
られるため、その押上げ力は強力であり、小さな力で主
副交差杆３，４を極めて強固に連結できる。

しかも副交差杆４の外周にはくさび片１２と傾斜案内部
７ｃとの三箇所から押圧力が作用するので副交差杆４の
がたつきがない。

またこのときくさび片１２．１２の傾斜切断部１２ｃ、
１２ｃがジグザグ面であり、そのジグザグ面が長孔１０
，１０に係合しているのでくさび片１２，１２０後帰移
動を完全に阻止し、主副交差杆３，４の連結状態が完全
なものとなる。

上述のようにくさび片１２の圧入時にくさび片１２を一
方の副交差杆４から離れた位置において、他方の主交差
杆３に対して略直角に交差する方向に圧入するので、主
副交差杆３，４に邪魔されない広い空間部で圧入作業が
できて、扱いやすくて迅速に取付けられるばかりでなく
、主副交差杆をハンマー等で破損する恐れもない。

上記実施例では主規制片９を切欠孔７の上側に設け、副
規制片１１を下側に設けたが、第６図に示すように逆に
設けてもよい。

以上実施例に示すように本考案の交差杆用継手によれば
、切欠孔により副交差杆を支受できるのでくさび片の打
込み時に副交差杆を支えるといった労力が不要となり、
取付は作業が楽にできる。

またくさび片の打込み作業が主副交差杆に邪魔されない
位置の広い空間部でできるので作業がしやすく迅速に取
付けることができるばかりでなく、主副交差杆をたたい
て破損するといったこともない。

特に本考案によれば副交差杆をくさび片と傾斜案内部と
の三箇所より押圧するようにしたので副交差杆のがたつ
きを防止できるばかりでなく、より強く押圧して強力に
連結できる。

【図面の簡単な説明】 第１図〜第４図は本考案の一実施例を示し、第１図はビ
ニールハウスに使用した状態を示す斜視図、第２図は第
１図の要部拡大斜視図、第３図は一部切欠正面図、第４
図はその右側面図、第５図は分解斜視図、第６図は別の
実施例を示す斜視図である。 ２・・・・・・折曲げ板、３・・・・・・主交差杆、４
・・・・・・副交差杆、５・・・・・・係止溝、６・・
・・・・側板部、７・・・・・・切欠孔、７ａ・・・・
・・外端、７ｂ・・曲内端、７ｃ・曲・傾斜案内部、８
・・・・・・一側縁部、９・・・・・・主規制片、・・
・・・・副規制片、１２・・開くさび片。 ０

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 交差した一対の主副交差杆のうちの主交差杆に跨がって
   係合し得る係止溝を有する断面略Ｕ字形の折曲げ板を形
   成し、該折曲げ板の対応した一対の側板部には副交差杆
   を嵌め込むための切欠孔の外端を係止溝の方向−側縁部
   に開口すべく設け、側板部の切欠孔の外端を挾んで相対
   応した位置には、規制片を突設し、該規制片と切欠孔内
   端部との間には切欠孔に嵌め込まれた副交差杆を切欠孔
   の内端側に押圧付勢するためのくさび片を係止溝の方向
   に交差する方向に嵌め込むとともに、切欠孔の内端には
   押し込まれる副交差杆を係止溝側に案内するための傾斜
   案内部を形成したことを特徴とする交差行用継手。