JPS5845304B2 - 米糠からの胚芽分離方法 - Google Patents

米糠からの胚芽分離方法

Info

Publication number
JPS5845304B2
JPS5845304B2 JP51019566A JP1956676A JPS5845304B2 JP S5845304 B2 JPS5845304 B2 JP S5845304B2 JP 51019566 A JP51019566 A JP 51019566A JP 1956676 A JP1956676 A JP 1956676A JP S5845304 B2 JPS5845304 B2 JP S5845304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
germ
mixture
rice
sieve
broken rice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51019566A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52102161A (en
Inventor
典夫 小泉
達雄 竹沢
寿章 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Seifun Group Inc filed Critical Nisshin Seifun Group Inc
Priority to JP51019566A priority Critical patent/JPS5845304B2/ja
Publication of JPS52102161A publication Critical patent/JPS52102161A/ja
Publication of JPS5845304B2 publication Critical patent/JPS5845304B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は粗糖から胚芽を分離回収するための方法に関
するものである。
米胚芽は小麦胚芽とともに秀れた栄養食品として知られ
ているが、小麦胚芽が製粉工場において工業的方法によ
り連続的に採取されているのに対し、米胚芽の採取は工
業的になされていないのが現状である。
しかるに現在家内工業的に行なわれている搗精工場が集
中化、大型化されれば胚芽の工業的採取も可能となり、
またその要望も高まってきている。
この発明は上記のような時代的要求を満足させ、かつビ
タミン類の豊富な米胚芽が食品資源として利用できるよ
うに粗糖から純度の高い胚芽を有効に分離回収する方法
を提供するにある。
以下、この発明方法の具体的手段を図面に基づいて説明
する。
図面において、予備選別して得た胚芽、砕米等を含む粗
糖を、下方にいくにしたがい目開きを小さくした多段の
篩装置1内に投入し、3〜4セクシヨンに分別する。
すなわち、最上段の篩1aで選別された胚芽、砕米の混
合物Aと、下段の篩1bで選別された胚芽、砕米の混合
物Bお鼾、下段の篩1bを透過した混合物Cに分別され
る。
この時、混合物Aに含まれる胚芽および砕米の粒度は大
きく、混合物B、Cになるにしたがい小さくなる。
また、上記多段篩装置1で分別される各混合物の粒度範
囲は米の搗精方法の相異により変更されるが、最下段の
篩1bから糠の殆んどが分別されるように篩1bの目開
きを設定しておく必要がある。
次に、上記のように分別された混合物のうち、粒度の大
きい混合物Aは移送路2を通して振動篩装置3に送入さ
れ、直動する空気流とによって胚芽と砕米に分離される
すなわち、振動篩装置3では、送入された混合物Aを所
定の傾斜に沿って並べた目開きの互いに異なる振動篩3
a〜3dで篩分けると同時に振動篩装置3の上部から吸
気し、この吸気によって生じる空気流により篩上の胚芽
を浮遊流動化し、そして浮遊流動化された胚芽をエアー
とともに振動篩装置3と連通されるサイクロンからなる
捕集装置4に吹込んで胚芽のみを分離回収する。
この時、捕集装置4の下端開口からは胚芽が取出され、
また胚芽を分離したエアーおよび胚芽より小さい質量の
微粉末は捕集装置4の上部開口から図示しないブロアー
等により吸引捕集される。
一方胚芽の選別により篩上に残留されるものは砕米であ
り、この砕米は振動装置3外に排出捕集され、さらに、
篩3a〜3d下に落下するものは細かい胚芽および砕米
の混合物である。
また、振動篩と空気流による胚芽の空気選別時、胚芽と
一体に細かい砕米も浮遊回収されることは、純度の高い
胚芽回収を行う観点から望ましくない。
すなわち、篩装置1で分別された混合物A内に含まれる
砕米の粒度範囲が広く、かつ胚芽と同程度質量の砕米が
多く含有されている場合は、移送路2に設けた流路切換
装置5を切換えて篩装置1からの混合物Aを移送路6を
通して粉砕ロール機7に送込み、混合物Aに含まれる砕
米を胚芽と容易に分別できる小さい粒度に粉砕する。
この砕米の粉砕に用いられるロール機7は、線速度差に
よる擦り潰しの機能を抑制した線速度の略々等しい一対
の回転ロールから構成されると共に、ロール間隔を砕米
の粉砕にのみ効果が生じるよう設定し、そして混合物A
に含まれる胚芽を極力損傷せずに砕米の粒度を小さくし
て胚芽選別の精度を高めることにある。
このことは混合物Aに含まれるものの粒度差を大きくす
ることを意味し、そして混合物A以下の細かい粒度範囲
に属する混合物Bあるいは混合物Cにおいても同様であ
る。
また、上記の粉砕ロール機を用いるのは混合物A以下の
総ての原料において有効であるが、砕米の含水量等によ
り砕米が圧扁状に形成される場合、胚芽との選別が困難
となる時があるため、ロールにおいては砕米を破砕する
のみの圧力にする必要がある。
ロール破砕された後の混合物A(あるいは混合物B、C
)は移送路8を通して単なる振動篩装置9に送入され、
胚芽と胚芽+砕米の混合物に篩分けられる。
また、上記粉砕ロール機7を通過した混合物A(あるい
は混合物B、C)は移送路8から分岐した移送路10を
通して気流分流機能を併有する振動篩装置11に送入さ
れ、上記選別工程とは別の手段で篩分けしても良い。
すなわち、振動篩装置11では、送入された混合物を所
定の傾斜に沿つて並べられ、かつ2段に配設された互い
に目開きの異なる振動篩11a〜11dおよびlie〜
11hで篩分け、振動篩118〜11d上から胚芽を回
収すると同時に、振動篩11e〜11h上からは砕米を
回収する。
この時、振動篩116〜11h下に落下するものは胚芽
と砕米の小片であり、また、振動篩装置11の上部から
の吸気によって浮遊分離されるものは微粉末であり、こ
の微粉末はエアーとともにサイクロン捕集装置12に吹
込まれ、エアーと分離される。
上述の図面における分離回収工程の短縮あるいは増加、
すなわち振動篩装置1を含む振動篩装置3の工程、ロー
ル機7を通しての振動篩装置9あるいは振動篩装置11
の各工程の一部または全部、あるいはこれらに別の破砕
機、振動篩を付加したものを利用するかは、搗精工場の
規模、採取しようとする胚芽の純度、採取歩留りの目標
の相異等により可変である。
また、図面に示す実施例では砕米の破砕を振動篩装置1
で分別した後行なうようにしたが、この発明はこれに限
定されるものではなく、例えば予備選別した段階の粗糖
をロール破砕することによっても同様の効果を発揮し得
ることは勿論である。
なお、搗精工程に本発明方法を設ける時は、一般搗精に
おいて比較的胚芽の脱落し易い初期の搗精様を用い、こ
れを予備選別して糠の過半以上を分離し胚芽の濃縮した
ものを粗糖原料として用いるのが効率的であり、また、
酒米等搗精度の高い白糠等においては、当然砕米の量が
多くなるが、これを予備選別し粒度を揃えることにより
本発明方法を有効に適用できる。
次に上記本発明方法に基づく胚芽採取の実施例を述べる
実施例 1 精白米搗精工程より出る粗糖を360ミクロンの孔を有
する予備選別機で分離し、粗いものを原料として本発明
方法により胚芽の採取を行なった。
上記予備選別原料を約800ミクロン、700□クロン
の目開きの篩1 a 、1 bで分別したところ、 800ミクロン篩上 50%(混合物A)700ミクロ
ン篩上 34%(混合物B)700□クロン篩下 16
%(混合物C)を得た。
(混合物Cは糠に戻した)上記分別混合物Aを約680
,740,780゜850ミクロンと直列に並べた振動
篩3a〜3dにかけ、かつ吸気による空気流動を与えな
がら選別し、空気流とともに分離したものをサイクロン
捕集装置4により捕集した。
その分離結果は下記の通りである。
胚芽(サイクロン捕集)32% (純度90%以上) 砕米(篩上残滓)14% (純度95%以上)胚芽小片
+砕米小片(篩下分) 4% また、混合物Bを1=1で回転するロール間隔0.2ミ
リの粉砕ロール機7間を一回通過させ、上段に630.
680.740.780ミクロンの目開きを有する篩1
1a〜11dを直列に並べ、下段に580.630.6
80.740□クロンの目開きを有する篩11e〜11
hを直列に並べたものを用い、そして吸気による空気離
動を与えながら分離し、空気とともにサイクロン捕集装
置12で捕集したものと、上下の篩により分離されたも
のには次の結果を得た。
微少物(サイクロン捕集) −% 胚芽(上段篩上残滓)16%(純度90%以上)砕米(
下段篩上残滓)6%(純度95%以上)胚芽小片+砕米
小片(篩下分)12% この結果を集約すると、処理粗糖100に対し純度90
%以上の胚芽 48% 純度95%以上の砕米 20% 胚芽小片+砕米小片 16% 糠 16% の分離を行なうことができた。
実施例 2 精米搗精工程より出る粗糖を分級点約360□クロンに
なるように空気選別機を用いて細かい部分を分離したも
のを原料とし採取テストを行なった。
この原料を約800□クロン、700ミクロンの篩1a
、1bで分別したところ次に示す結果を得たQ 800□クロン篩上 46,3%(混合物A)700ミ
クロン篩上 33.0%(混合物B)700ミクロン篩
下 20.7%(混合物C)(混合物Cは糠に戻した。
)上記混合物Aを等速で回転する一対の滑面ロールの間
隙がそれぞれ1450□クロン、1000□クロン、7
50□クロン、500ミクロンであるロール機内に圧扁
物が生じないよう順次通して破砕し、かつ800ミクロ
ン、700□クロンの篩を有する振動篩装置により篩分
けした。
この分離結果は次の通りである。
800ミクロン篩上(純度90%以上の胚芽)32.0
% 700ミクロン篩上(胚芽+砕米混入物)9.2% 700ミクロン篩下(胚芽小片十砕米小片)5.1% 上記分離物のうち、胚芽+砕米の混入物を再び300ミ
クロンの間隔を有するロールで破砕して800ミクロン
の目開きを有する振動篩装置により篩分けした結果、 800ミクロン篩上(純度90%以上の胚芽)3.3% 800ミクロン篩下(胚芽小片+砕米小片)5.9% を得た。
また、混合物Bにおいて、これを200ミクロンの間隔
を有するロール機により破砕し、700□クロンの目開
きを有する振動篩装置9により篩分けした結果、 700ミクロン篩上(純度90%以上の胚芽)21.5
% 700ミクロン篩下(胚芽小片+砕米小片)11.5% を得た。
これらの結果を集約すると次のようになる。
純度90%以上の胚芽 56.8% 胚胚芽片+砕米小片 22.5% 糠 20.7% 以上のようにこの発明方法によれば、従来米糠として搾
油原料あるいは漬物用等に使用されてしまっていたもの
から、ビタ□ン豊富な胚芽を高純度で分離できるととも
に、砕米の回収も可能となり、細かい胚芽片と砕米の混
合物もそのまま米菓原料として利用できる。
さらにこのことは資源活用だけでなく、搗精工場生産物
の付加価値を高めるものである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明方法における胚芽分離工程の一手段を示
す説明図である。 1・・・・・・振動篩装置、3・・・・・・気流分離機
能を併有する振動篩装置、4・・・・・・捕集装置、7
・・・・・・粉砕ロール機、9・・・・・・振動篩装置
、11・・・・・・気流分離機能を併有する振動篩装置
、12・・・・・・捕集装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 細かい粒度区分を予備選別して粗糖を得る工程と、
    この工程から得た粗糖をこれに混入している破米の大き
    さにより分別する工程と、この分別工程からの混合物を
    振動篩装置に入れて胚芽を分離回収する工程とからなる
    米糠からの胚芽分離方法0 2 細かい粒度区分を予備選別して粗糖を得る工程と、
    この工程から得た粗糖をこれに混入している破米の大き
    さにより分別する工程と、この分別工程からの混合物を
    振動篩装置に入れると共に空気流にて胚芽を浮遊流動化
    せしめて、胚芽を吸弓捕集又は吸引捕集と共に篩上にて
    分離回収する工程とからなる米糠からの胚芽分離方法。
JP51019566A 1976-02-24 1976-02-24 米糠からの胚芽分離方法 Expired JPS5845304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51019566A JPS5845304B2 (ja) 1976-02-24 1976-02-24 米糠からの胚芽分離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51019566A JPS5845304B2 (ja) 1976-02-24 1976-02-24 米糠からの胚芽分離方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52102161A JPS52102161A (en) 1977-08-26
JPS5845304B2 true JPS5845304B2 (ja) 1983-10-08

Family

ID=12002833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51019566A Expired JPS5845304B2 (ja) 1976-02-24 1976-02-24 米糠からの胚芽分離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5845304B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0399702U (ja) * 1990-01-25 1991-10-18
CN108855931A (zh) * 2018-05-24 2018-11-23 益阳市福华米业有限公司 一种多效自动化米糠分离装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2720184B2 (ja) * 1988-12-31 1998-02-25 株式会社タイガーカワシマ 縦型穀類選別機
JP4580400B2 (ja) * 2007-02-22 2010-11-10 精研工業株式会社 胚芽分離回収装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0399702U (ja) * 1990-01-25 1991-10-18
CN108855931A (zh) * 2018-05-24 2018-11-23 益阳市福华米业有限公司 一种多效自动化米糠分离装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS52102161A (en) 1977-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102553668B (zh) 一种高效清洁小麦清理、分级制粉工艺
US4986997A (en) Method of separating wheat germ from whole wheat
CN103752366A (zh) 大米精加工生产工艺
CA1125724A (en) Process for the treatment of oats
CA1279846C (en) Process for separating fiber from dry-milled corn
US4746073A (en) Recovery of aleurone cells from wheat bran
US4133899A (en) Farina milling process
EP0853893A1 (en) Method and apparatus for processing tobacco
NO130383B (ja)
US6042032A (en) Method and apparatus for simultaneously and continuously producing a plurality of size fractions of a mineral material
CN109909061A (zh) 一种石榴子石高效洗选装置及工艺
JPS5845304B2 (ja) 米糠からの胚芽分離方法
SU700045A3 (ru) Способ получени клейковины из пшеницы ржи или чмен
US8113447B1 (en) Corn milling process
EP0418801A1 (en) Process for milling cereals such as wheat and maize, and the relative plant
RU2685915C1 (ru) Способ получения сортовой муки из зерна тритикале
RU2604799C1 (ru) Способ приготовления высокопротеиновой фракции подсолнечного шрота
RU2412983C1 (ru) Линия переработки семян подсолнечника
RU2035225C1 (ru) Способ производства муки из пшеницы
CN205269750U (zh) 一种荞麦料粒分离生产线
EP1213054A1 (en) Process for milling corn
US4257882A (en) Method of pre-concentrating heterogeneous mineral mixtures
SU652964A1 (ru) Способ выработки гречневой крупы
SU571299A1 (ru) Способ производства сортовой муки из зерна пшеницы
US3784114A (en) Protein-enriched whey fractions