JPS5844468B2 - ハツポウザイノ セイケイソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は発泡性合成樹脂、特にウレタン樹脂、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性合成樹脂体の少な
くとも一外周面に耐火構造を形成した発泡材を連続的に
成形しうる装置に関する。

高分子有機材料からなる発泡材、所謂フオームは、主に
上記材料に水、トリクロロモノフルオロメタンなどの発
泡剤を混合して反応、発泡させて所定形状に成形したも
のである。

しかしながら、この種発泡材は熱的に弱く、建材に使用
しにくい欠点があった。

そこで、発泡材の熱的弱点を改善するために、例えば硼
酸、珪酸、またはそれらの金属塩、金属粉、パーライト
、バーミキュライト、岩石粉などの耐火不燃性の無機質
粉粒体を発泡材中に混入してその難燃化を図っている。

しかしながら、発泡する高分子有機材料に比重、形状等
の諸物性の異なる粉粒状物を均一に混入させることは非
常に困難である。

只１］ち、有機高分子材料は反応、発泡と同時に液状か
ら固体板と粘度を急激に上昇すると共に、体積もに幅に
、約１０〜５０倍に膨張し、かつ、前記無機物・質と上
記材料とは比重、形状、性状が全く異なるためである。

本発明はこのような欠点を除去するため、」二記したよ
うな諸物性の異なる粉粒状物と反応発泡途中の有機高分
子材料とを混合せずに各々、栄、独に散布し、かつ高分
子有機材料も十分にその反応、発泡特性が発揮でき、し
かも耐火性、耐熱性、および断熱性にすぐれた発泡材を
連続的に製造できる装置を提案するものである。

以下に、図面を用いて本発明に係る装置の一実施例につ
いて詳細に説明する。

第１図は上記装置を示す側面図であり、１は発泡材、２
は一ヒ型部材、３は下型部材で無端の金属板からなり、
前後の案内輪４，５、および駆動輪６，７に各々装着し
たものである。

８は型で−し、下型部材２，３がある間隔、例えば製造
しようとする発泡材１の厚さに対応する寸法である長さ
だけ上、Ｆ型部材２，３が対面し、その後に解消するよ
うに形成したものである。

また、型８の間隔は発泡材１のフリー発泡高さより小さ
く設定し、発泡材１が型８内の空隙を充填するように形
成したものである。

なお、下型部材３は上型部材２より長く、所謂型８の人
口より突出するように形成し、後記する面材上に発泡材
１等の原料を吐出しやすく形成したものである。

９，１０は補助輪で上、下型部材２，３が型８を形成す
る部分の裏面を支持し、発泡材１の発泡圧によって型８
が変形するのを阻止すると共に、上、下型部材２，３の
一方向へのスムーズな移動を補助するものである。

１１，１２は温度制御装置でし、下型部材２，３に近接
してこれらを加温するための加熱空気を導くダクトから
なるものである。

１３はキャタピラ式の成形機で、上記した上、下型部材
２，３、案内輪４，５、駆動輪６．７、補助輪９，１０
から構成したものである。

１４は高分子有機材料の原料供給機で型８の人口前方で
、かつ下型部材３の上方に設置する。

この原料供給機１４は高分子有機材料の１つであるポリ
ウレタン樹脂の原料であるポリイソシアネ・−１・成分
とポリオール成分とを独立して収容した槽１５．１６と
混合機１７とを連結したものである。

１８は無機質粉体散布機で例えば硼酸すＩ−ＩＪウムの
粉末Ａを金属箔、防水紙、合成樹脂フィルムなどの１種
からなる面材１９，１９ａの裏面に適宜散布するもので
あり、２０は無機質粒体散布機で、例えばパーライト粒
Ｂを型部材３上の面材１９ａの裏面−ヒに均一に分布す
るように散布するものである。

２１は接着剤散布機で、例えば水ガラス、酢酸ビニール
系接着剤、およびデンプンのりなどを面材１９，１９ａ
の裏面、所謂対向面に滴状に滴下、散布するものであり
、例えばスプレーガンなどからなる。

２２はローラで前記面材１９ａを巻回したものであり、
２３はガイドローラで面材１９ａを方向転換すると共に
、型８の入口に案内するのに役立つものである。

２４は加熱装置で、例えば、単なる電気ヒータ、あるい
は高周波加熱によるものなどからなり、面材１９ａ上に
塗布された接着剤を幾分でも硬化させると共に、部材１
９ａ上の湿気、水分をある程度除去して発泡材１の反応
、発泡に悪影響を与えないようにこれらを乾燥するのに
役立つものである。

、次に動作を説明すると、キャタピラ式成形機１３が矢
印方向に回転し、左端から下側の面材１９が連続的に送
給され、下型部材３上に載置されたと仮定する。

そこで面材１９が接着剤塗布機２１の上に到来すると、
その裏面に対し、液状水ガラスを滴状で、例えばスプレ
ーがンで塗布する。

次に、この裏面が無機質粉体散布機１８上に到着すると
この裏面に硼砂を必要量散布（落下）する。

その結果、面材１９の裏面には、水ガラ云によって固着
された無機質粉体層が形成される。

さらに、面材１９が型８の人［１に近づくと、無機質粉
体層を裏面、所謂部材１９ａと対面する側に形成した而
に、未発泡のポリウレタン樹脂原料が原料供給機１４か
ら面材１９の全幅に亘って略、均一な厚さで吐出される
。

一方、部材１９ａの裏面には接着剤塗布機２１．無機質
粉体散布機１８、無機質粒体散布機２０から滴状の水ガ
ラス、硼砂、バ・−ライト粒が各々、散布されると共に
、接着剤によって固着される。

次に加熱装置２４で接着剤を乾燥し、ガイドローラ２３
で方向転換して、前記した部材１９の裏面と面材１９ａ
の裏面を型８の人［］削で対向、積層する。

そして、部材１９゜１９ａが積層された状態で型８に案
内され、型８内を移動中に、発泡材１が反応、発泡して
これら構成材を一体化して第２図に示すような断面の発
泡材として型８の出口から連続して送出される。

以上説明したのは本発明に係る発泡材の成形装置の一実
施例にすぎず、型８を第３図ａ、ｂに示すように形成す
ることもできる。

すなわち、ａ図は−し、下型部材２，３をスチールベル
］・で形成し、その両側面を抑え板２５で形成した成形
装置、ｂ図は上、下型部材２，３を多数の型部片に分割
し鎖からなる無端帯２６．２７の各リング板にそれぞれ
の各型部片を固設し、−Ｌ千両型部片が対向することに
よって所定の閉塞された型８を形成するようにしたもの
である。

なお、第３図１）では下側の部材１９の代りに左右両側
部に連結部を有する長尺溝状の金属製建築用パネル１９
を下型部材３に載せると共に上型部材２に泪って面材１
９ａを供給し、合成樹脂原料を発泡させた状態を示すも
のである。

さらに、図示しないが、下型部材３土にも面材１９ａｔ
二にも型人口に向って接着剤塗フイワ機２１．無機質粉
体赦布機１８、無機質粒体散布機２０、加熱機２４の順
に配列することもできる。

−ヒ述したように本発明に係る成形装置は諸物件の相違
する２種以上の物質を混合することもなく、かつ混合時
における種々のＩ−ラブルも皆無となり、従来に比し極
めて高い作業能率で、しかも製品歩留りのよい装置とし
た特徴がある。

さらに、本発明においては部材に接着剤を滴状に散布し
、その後で無機質粉体、無機質粒体の順に落下して、こ
れらを接着剤で固着し、この上に反応、発泡する高分子
有機材料を吐出してこれら構成材を発泡の際の自己接着
性で一体にバインドすると共に、発泡材の反応、発泡に
上記無機質粉、粒体が悪影響を殆んど与えないようにし
て発泡材を製造できるようにした特徴がある。

また、発泡材は面材の裏面に耐火層で確実に、特に発泡
材原料の発泡時の挙動によって無機質粉、粒体のほんの
一部、所謂接着剤に接着されないものだけが流動するだ
けであるため、十分な耐火、耐熱性を具備する発泡材を
容易に製造できる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る発泡材の成形装置の一実施例を示
す側面図、第２図は上記装置によって製造された発泡材
の一例を示す縦断面図、第３図ａ。 ｂは型部材のその他の実施例を示す説明図である。 １・・・・・・発泡材、２，３・・・・・・上、下型部
材、８・・・・・・型、１１．１２・・・・・・温度制
御装置、１３・・・・・・キャタピラ式成形機、１４・
・・・・・原料供給機、１８・・・・・・無機質粉体散
布機、２０・・・・・・無機質粒体散布機、２１・・・
・・・接着剤塗布機、２４・・・・・・加熱装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 対向した一Ｌ、下型部材２，３を無端に形成し、こ
   の型部材２，３が順次対面して所定の型８を形成しなが
   ら一方向へ移動し、かつ、この型の内部で高分子材料の
   発泡材を形成するキャタピラ式成形機１３を備えた成形
   装置において、下型部材を上型部材より長く形成して型
   人口より前方に突出させ、該突出した下型部材の上方に
   接着剤塗布機２１、無機質粉体散布機１８、高分子有機
   材料の原料供給機１４、面材１９ａを型８の人口に方向
   転換して案内するガイドローラ２３の順に設置し、また
   上記ガイトロ・−ラ２３から面材１９の装着ローラに向
   って、かつ面材１９の通過軌跡の上方に加熱装置２４、
   無機質粒体散布機２０、無機質粉体散布機１８、接着剤
   塗布機２１の順に設置したことを特徴とする発泡材の成
   形装置。